Webマーケティングを駆使し、媒体価値の向上を実現

ベンチャーナウ株式会社

―― 貴社の抱えていた課題とはどのようなものでしたか?

「インターネットビジネスを熟知し、経営決定権を持った業界のトップランナーや投資家を中心とした読者(ニュースメール会員)に対して、次の一手を下すビジネスのヒントとなる情報を提供していくには、読者の興味・関心のみならず、その理解度を把握したうえで、一歩先を行く情報を提供したいと考えていました。しかし、(1)ノウハウと(2)人的リソースの両面から、どのように読者の興味・関心や、その理解度を把握すれば良いのかがわからない状態でした」

―― 課題解決のために弊社が提案させていただいたプランはどのようなものでしたか?

「Webマーケティングを駆使した媒体価値の向上に関する提案でした。具体的にはWebキャンペーンによって取得したデータやアンケート結果に基づき、読者の興味・関心、そしてその理解度までを把握し、その内容を取材の選定や新企画の立案に活かすことで、より価値の高い情報を提供し媒体価値の向上を図るプランです」

―― 実際にどのように取り組まれたのか詳細を教えてください。

「まず施策(Webキャンペーン)を行う前に、きちんと現状を把握することから始めました。ニュースサイトの閲覧者の流入経路の把握です。Synergy!360が発行するタグをサイトに埋め込むことにより、多くの読者は(1)Facebookと(2)ニュースメールから流入してきていることがわかりました。

次に実際に施策を行いました。『Venture Now Award 2013』と題したWebキャンペーンです。具体的には、読者の方が注目しているスタートアップ企業名と、その推薦理由を教えてもらい投票結果の上位企業を発表するというものです。注目する企業名を教えてもらうことで読者の興味・関心の範囲を把握でき、さらに推薦理由などを自由に記述してもらうことで、それに対する理解度(深さ)も把握することができます。

ボリュームのある記述を含むアンケートだと、応募数が少なくなるのではと心配でしたが、事前に読者の主な流入チャネルのひとつがFacebookであることを把握していたので、Synergy!360の機能を用いてソーシャルIDで応募できるキャンペーンとし、ソーシャルでの拡散に注力しました。結果として多くの回答を取得することができ、うち約90%がソーシャルを通じた応募でしたのでその効果には驚いています。事前の状況把握を踏まえた施策実行により、最小のコミュニケーションで最大の成果を得られたと思います」

―― キャンペーンからどのような読者の興味・関心、理解度を把握できましたか?

「注目しているスタートアップ企業を問う質問では、回答の多くが日本のベンチャー企業だろうと予想していましたが、実際は海外のスタートアップ企業への推薦も多く、読者の興味・関心の範囲は、グローバルであることがわかりました。一方、推薦理由などの自由記述からは、それらの推薦企業に対する理解度(深さ)は限定的であり、まだまだ浅いということも同時にわかりました」

―― その把握した読者の興味・関心事や、その理解度をどう活かしていますか?

「まず、読者の興味・関心の(範囲)に合わせて、ニュースメールのコンテンツでは、海外の情報を盛り込むようにしました。海外のスタートアップ企業やベンチャーキャピタル(VC)の動向を伝えるコンテンツを含んだニュースメールのクリック率は、それ以外と比較し1.8倍となる結果が出ています。

また、読者の理解度(深さ)を補完すべく、日本ではまだまだ知られていない海外のスタートアップ企業の状況を深く伝えていく新企画を立ち上げ、シリコンバレーのスタートアップ企業やVCに関する情報を伝えていく準備を進めています。起業家や投資家を中心とする読者の理解度が深まることは、日本発世界ベンチャーが誕生・活躍するきっかけにしてもらえると考えています」

―― 今後の展開を教えてください。

「膨大な情報が流通する昨今、私たちメディアは、読者が『知りたいと思う情報』だけを提供するだけではなく、読者が『知っておかなければならない情報』を先回りして提供していくことの必要性を強く感じています。そのために、このような読者とのコミュニケーションを通じて興味・関心、そしてその理解度を計測し、それに基づいて一歩先を行く情報提供や企画立案を行っていくという一連のサイクルを継続的に回していきたいと考えています。そうしていくことで読者の支持をいただき、独自の媒体価値を構築・向上させていけるのだと思います。そのために、多くのお客様の課題を解決してきたシナジーマーケティング社のノウハウと、私一人でキャンペーンを回せたクラウドサービス(Synergy!360) の両方が引き続き不可欠です」

Webマーケティングを駆使した媒体価値向上の取り組み

※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なることがありますが、ご了承ください。

代表取締役
竹内 泰史 様

ベンチャーナウ株式会社

ベンチャーナウは、2000年よりベンチャービジネスに特化したニュースサイト「Venture Now」を運営しています。主にスタートアップベンチャーからマザーズ、ジャスダック公開企業の、ファイナンス、テクノロジー、新サービスに関する情報を、独自の取材によりニュース記事として提供しています。読者は今後の日本を担う若手経営者や起業家予備軍、そして投資家が中心であり、ニュースメール会員数は約10,000人を誇ります。

メールマーケティングやWeb広告施策など、CRM活動をトータルにご支援した弊社事例の2015年度版。5事例を掲載。