「絞込条件」の使い方
1. 「絞込条件」とは
配信先に指定したキャンペーンから、配信対象となるキャンペーンメンバーを絞り込むための条件を設定する機能です。
キャンペーンメンバー内での優先順位や、キャンペーンメンバーがもつ項目を使った条件指定が可能です。
利用例
Web経由で登録された大阪府 または 東京都に在籍しているリード、または、大阪府 または 東京都に在籍している取引先責任者に配信したい場合
<絞込条件>
[絞込条件](条件間の指定)OR条件
[絞込条件グループ1](条件間の指定)AND条件
・リードソースが「Web」と一致する
・都道府県が「大阪府,東京都」のいずれかと一致する
[絞込条件グループ2](条件間の指定)AND条件
・リードソースが 空白 である(= 値をもたない)
・都道府県が「大阪府,東京都」のいずれかと一致する
2. 絞込条件の設定
基本的な流れと、それぞれの項目で選択できる内容について説明します。
配信対象ルール
キャンペーンメンバーに含まれる配信対象者を絞り込みます。3つの選択肢から、1つ選択します。
重複アドレス配信ルール
メールアドレスが重複して登録されている場合に、データ更新日の新しいアドレスへのみ 1通配信するか、すべてに配信するかを選択します。
例)
以下のレコードが存在するキャンペーンがあるとします。
Id | オブジェクト | メールアドレス | 更新日 |
1 | リードオブジェクト | test@synergy101.jp | 2025/05/01 |
2 | リードオブジェクト | test@synergy101.jp | 2025/05/20 |
3 | 取引先責任者オブジェクト | test@synergy101.jp | 2025/05/25 |
こちらの場合、「データ更新日の新しいアドレスへ配信(リード優先)」を選択すると、データ更新日が新しい「2」のレコードが配信対象となります。
一方、「データ更新日の新しいアドレスへ配信(取引先責任者優先)」を選択すれば、取引先責任者レコードである「3」が配信対象となります。
絞込条件追加
-
- 項目選択
- 「項目名を検索」枠をクリックし、絞り込みに使用する項目を選択します。
- 配信先オブジェクトに作成されている項目のみが対象です。
- 最大15個まで設定可能です。
- 演算子選択
- 選択した項目に対する条件を選択します。
- 例:「~と一致する / 一致しない」「~で始まる」「~を含む / 含まない」「いずれか / いずれでもない(カンマ区切り)」「空白である / 空白でない」など
- 値の入力
- 演算子に基づいて、具体的な値を入力します。
- 項目選択
絞込条件に、参照関係や主従関係の項目は使用できません。数式項目を作成していただくことで、絞込条件に使用することができます。
キャンペーン名を使用する場合には、数式項目を作成してください。
条件間の指定(AND条件 / OR条件の設定)
- 項目間の条件:複数の項目を使用した条件は、AND条件(すべて満たす)またはOR条件(いずれかを満たす)のいずれかで指定します。
絞込条件グループ(複合条件)を追加する
- 複数の条件を一つのグループにすることで、複合条件を作成することができます。
これにより、条件1 AND ( 条件2 OR 条件3 ) のような柔軟な条件設定が可能です。 - 注意点
- 複合条件の中に、さらに複合条件を作成することはできません。
- 例:条件1 AND ( ( 条件2 OR 条件3 ) AND 条件4 ) は設定できません。

- 下記データ型の項目
- テキストエリア
- ロングテキストエリア
- テキストエリア (リッチ)
- ID (所有者を除く)
- 主従関係
- 参照関係
- テキスト (暗号化)
- 地理位置情報 - 項目アクセス許可でアクセス権が全て「非表示」となっているもの
3. 演算子の種類と使い方
選択した項目に対し、どのような条件で絞り込むかを設定する際に使用するのが「演算子」です。
項目(データ型)によって利用できる演算子は異なります。
演算子 | 説明 | 利用例 |
次の文字列と一致する | 指定した値と完全に一致するデータを抽出します。 | 「リードソース」 次の文字列と一致する 「Web」 |
次の文字列と一致しない | 指定した値と一致しないデータを抽出します。 | 「部署」 次の文字列と一致しない 「営業部」 |
次の文字列で始まる | 指定した文字列で始まるデータを抽出します。 | 「商品コード」 次の文字列で始まる「 A1」 |
次の文字列を含む | 指定した文字列を含むデータを抽出します。 | 「メモ」 次の文字列を含む 「重要」 |
次の文字列を含まない | 指定した文字列を含まないデータを抽出します。 | 「都道府県」 次の文字列を含まない 「東京都」 |
次の値のいずれか(カンマ区切り) | 指定した複数の値のいずれかに一致するデータを抽出します。 カンマ区切りで複数の値を入力します。 |
「業種」 次の値のいずれか 「製造業,金融業,IT」 |
次の値のいずれでもない(カンマ区切り) | 指定した複数の値のいずれにも一致しないデータを抽出します。 カンマ区切りで複数の値を入力します。 |
「購入履歴」 次の値のいずれでもない 「製品A, 製品B」 |
空白である | データが入力されていない(空白の)項目を抽出します。 | 「電話番号」 空白である |
空白でない | 何らかのデータが入力されている項目を抽出します。 | 「姓」 空白でない |
= (等しい) | 指定した数値、または日付と等しいデータを抽出します。 | 「年齢」 = 30 |
≠ (等しくない) | 指定した数値、または日付と等しくないデータを抽出します。 | 売上 ≠ 100,000 |
< (より小さい) | 指定した数値、または日付より小さいデータを抽出します。 | 最終アクセス日 < 2025-01-01 |
> (より大きい) | 指定した数値、または日付より大きいデータを抽出します。 | 「売上」 > 100,000 |
<= (以下) | 指定した数値、または日付以下のデータを抽出します。 | 「登録日」 <= 2024-12-31 |
>= (以上) | 指定した数値、または日付以上のデータを抽出します。 | 「従業員数」 >= 1,000 |

4. 設定可能な絞込条件の上限に関する留意事項
- 最大15個まで設定可能です。
- 1つの設定内における上限であるため、絞込条件グループを使用する場合には、すべての条件を総合した状態で使用できる項目が15項目であることにご留意ください。
- 例えば、絞込条件グループを15個設定する場合には、各グループ内に設定する項目は1個までです。いずれか1つのグループで複数の項目を設定する場合、絞込条件グループの設定数を減らしてください。
5. 絞込条件結果の確認方法
[ 対象確認 ] をクリックすると、絞込条件に合致するレコードの件数と項目を表示することができます。
表示する項目は、配信先オブジェクトの項目の中から最大6項目まで表示可能です。
なお、重複アドレス配信ルールで「データ更新日の新しいアドレスへ配信」を指定した場合に正確な配信対象件数を確認する際は、 [ 配信対象件数を確認 ] をクリックして件数を表示させてください。
※新規で配信設定をする場合、[ 配信対象件数を確認 ] は配信予約直前の設定内容の確認画面に表示されます。
※重複アドレス配信ルールで「重複を無視して配信」を指定している場合、あるいは「データ更新日の新しいアドレスへ配信」を指定している状態で検索結果が45,000件以上の場合、この機能は利用できません。
