「絞込条件」の使い方
1. 「絞込条件」とは
配信先に指定したオブジェクトから、配信対象を絞り込むための条件を設定する機能です。
配信先オブジェクトや、そのオブジェクトに関連するオブジェクトの項目を組み合わせた条件指定が可能です。
利用例
例1)製造業に所属し、かつ、大阪府 または 京都府に在籍している担当者に配信したい場合
<配信オブジェクト項目からの絞込条件>
[絞込条件](条件間の指定)AND条件
・業種が「製造業」と一致する
[絞込条件グループ](条件間の指定)OR条件
・都道府県が「大阪府」と一致する
・都道府県が「京都府」と一致する
例2)展示会に参加したものの、まだ商談に至っていない顧客にのみアプローチしたい場合
<配信オブジェクト項目からの絞込条件>
[絞込条件](条件間の指定)AND条件
・リードソースが「展示会」と一致する
<クロス条件>
[絞込条件](条件間の指定)AND条件
・オブジェクト:商談 に関連しない
例3)展示会で接点をもった顧客へ 2025年7月15日 10:00 に配信したメールにおいて、クリックした顧客にのみアプローチしたい場合
<配信オブジェクト項目からの絞込条件>
[絞込条件](条件間の指定)AND条件
・リードソースが「展示会」と一致する
<クロス条件>
[絞込条件](条件間の指定)AND条件
・オブジェクト:リード配信実績 に関連する
・配信日時 >= 「2025-07-10 10:00」以上
・クリック結果が「クリック済」と一致する
2. 絞込条件の設定
基本的な流れと、それぞれの項目で選択できる内容について説明します。
絞込条件追加
- 項目選択
- 「項目名を検索」枠をクリックし、絞り込みに使用する項目を選択します。
- 配信先オブジェクトに作成されている項目のみが対象です。
- 最大15個まで設定可能です。
- 演算子選択
- 選択した項目に対する条件を選択します。
- 例:「~と一致する / 一致しない」「~で始まる」「~を含む / 含まない」「いずれか / いずれでもない(カンマ区切り)」「空白である / 空白でない」など
- 値の入力
- 演算子に基づいて、具体的な値を入力します。
- 演算子に基づいて、具体的な値を入力します。

絞込条件に、参照関係や主従関係の項目は使用できません。数式項目を作成していただくことで、絞込条件に使用することができます。
条件間の指定(AND条件 / OR条件の設定)
- 項目間の条件:複数の項目を使用した条件は、AND条件(すべて満たす)またはOR条件(いずれかを満たす)のいずれかで指定します。
絞込条件グループ(複合条件)を追加する
- 複数の条件を一つのグループにすることで、複合条件を作成することができます。
これにより、条件1 AND ( 条件2 OR 条件3 ) のような柔軟な条件設定が可能です。 - 注意点
- 複合条件の中に、さらに複合条件を作成することはできません。
- 例:条件1 AND ( ( 条件2 OR 条件3 ) AND 条件4 ) は設定できません。

- 下記データ型の項目
- テキストエリア
- ロングテキストエリア
- テキストエリア (リッチ)
- ID (所有者を除く)
- 主従関係
- 参照関係
- テキスト (暗号化)
- 地理位置情報 - 項目アクセス許可でアクセス権が全て「非表示」となっているもの
3. クロス条件を追加する
配信先オブジェクトとそのオブジェクトの「子」となる」オブジェクト(主従関係、または参照関係をもつオブジェクト)が「関連する / しない」を条件としてデータを抽出することができます。
クロス条件を利用することで、より柔軟な絞込条件を設定することができます。
クロス条件
- 関連オブジェクトの選択
- 「クロス条件」を利用することで、配信先オブジェクトと関連付けられているオブジェクトを選択することができます。
- 最大2個までクロス条件を追加可能です。
- 関連する / 関連しない
- 選択した関連オブジェクトに対して「関連する」(その関連オブジェクトの条件に合致するデータが存在する)、または「関連しない」(その関連オブジェクトの条件に合致するデータが存在しない)を選択することができます。
- 関連オブジェクトの項目選択
- 選択した関連オブジェクトにある項目を絞込条件として利用することができます。
- 各クロス条件内での絞込条件追加は、最大5個まで設定可能です。
- 例えば、顧客情報に紐づく問い合わせ履歴やセミナー参加履歴、アンケート結果などの情報を活用できます。
- 演算子選択
- 選択した項目に対する条件を選択します。
- 例:「~と一致する / 一致しない」「~で始まる」「~を含む / 含まない」「いずれか / いずれでもない(カンマ区切り)」「空白である / 空白でない」など
- 値の入力
- 演算子に基づいて、具体的な値を入力します。
- 演算子に基づいて、具体的な値を入力します。
4. 演算子の種類と使い方
選択した項目に対し、どのような条件で絞り込むかを設定する際に使用するのが「演算子」です。
項目(データ型)によって利用できる演算子は異なります。
演算子 | 説明 | 利用例 |
次の文字列と一致する | 指定した値と完全に一致するデータを抽出します。 | 「リードソース」 次の文字列と一致する 「Web」 |
次の文字列と一致しない | 指定した値と一致しないデータを抽出します。 | 「部署」 次の文字列と一致しない 「営業部」 |
次の文字列で始まる | 指定した文字列で始まるデータを抽出します。 | 「商品コード」 次の文字列で始まる「 A1」 |
次の文字列を含む | 指定した文字列を含むデータを抽出します。 | 「メモ」 次の文字列を含む 「重要」 |
次の文字列を含まない | 指定した文字列を含まないデータを抽出します。 | 「都道府県」 次の文字列を含まない 「東京都」 |
次の値のいずれか(カンマ区切り) | 指定した複数の値のいずれかに一致するデータを抽出します。 カンマ区切りで複数の値を入力します。 |
「業種」 次の値のいずれか 「製造業,金融業,IT」 |
次の値のいずれでもない(カンマ区切り) | 指定した複数の値のいずれにも一致しないデータを抽出します。 カンマ区切りで複数の値を入力します。 |
「購入履歴」 次の値のいずれでもない 「製品A, 製品B」 |
空白である | データが入力されていない(空白の)項目を抽出します。 | 「電話番号」 空白である |
空白でない | 何らかのデータが入力されている項目を抽出します。 | 「姓」 空白でない |
= (等しい) | 指定した数値、または日付と等しいデータを抽出します。 | 「年齢」 = 30 |
≠ (等しくない) | 指定した数値、または日付と等しくないデータを抽出します。 | 売上 ≠ 100,000 |
< (より小さい) | 指定した数値、または日付より小さいデータを抽出します。 | 最終アクセス日 < 2025-01-01 |
> (より大きい) | 指定した数値、または日付より大きいデータを抽出します。 | 「売上」 > 100,000 |
<= (以下) | 指定した数値、または日付以下のデータを抽出します。 | 「登録日」 <= 2024-12-31 |
>= (以上) | 指定した数値、または日付以上のデータを抽出します。 | 「従業員数」 >= 1,000 |

5. 設定可能な条件数の上限に関する留意事項
配信対象オブジェクトの絞込条件
- 最大15個まで設定可能です。
- 1つの設定内における上限であるため、絞込条件グループを使用する場合には、すべての条件を総合した状態で使用できる項目が15項目であることにご留意ください。
- 例えば、絞込条件グループを15個設定する場合には、各グループ内に設定する項目は1個までです。いずれか1つのグループで複数の項目を設定する場合、絞込条件グループの設定数を減らしてください。
クロス条件の絞込条件
- クロスは、最大2個まで設定可能です
- 1つのクロス条件内で、最大5個まで絞込項目を利用することができます。
6. 絞込条件結果の確認方法
[ 対象確認 ] をクリックすると、絞込条件に合致するレコードの件数と項目を表示することができます。
表示する項目は、配信先オブジェクトの項目の中から最大6項目まで表示可能です。
なお、重複アドレス配信ルールで「データ更新日の新しいアドレスへ配信」を指定した場合に正確な配信対象件数を確認する際は、 [ 配信対象件数を確認 ] をクリックして件数を表示させてください。
※新規で配信設定をする場合、[ 配信対象件数を確認 ] は配信予約直前の設定内容の確認画面に表示されます。
※重複アドレス配信ルールで「重複を無視して配信」を指定している場合、あるいは「データ更新日の新しいアドレスへ配信」を指定している状態で検索結果が45,000件以上の場合、この機能は利用できません。

また、自動配信設定の場合、起動条件を加味した件数は表示されません。