Salesforceへ自動連携できるフォームで展示会データ入力が劇的に効率化!
リアルタイムでの数値把握で、工数削減しながらデータ活用の幅が拡大
写真右より
寺岡 滉平
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 第1アカウントソリューションG
尾﨑 澪子 氏
株式会社 白興 営業企画本部 CS推進部
長谷川 由香
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 第3アカウントソリューションG マネージャー
※部署名・役職は取材当時(2025年4月)のものです
<目次>
長谷川 まず、尾﨑様のご担当部門や貴社について教えてください。
尾﨑氏 弊社は、母体が昭和36年から続くリネンサプライの会社です。8つの自社工場を持ち、ユニフォームレンタルや専門クリーニング、介護用品事業などを展開しています。
私の所属するCS推進部は、広報とマーケティングを担当しています。私はマーケティングを担当しており、Salesforceの設定や構築、展示会の運営、売上の分析や販促企画を行っています。
長谷川 販促企画から、Salesforceの運用管理や関連するアプリの導入もすべて、尾﨑様の部門で管理されているとなると、ご担当の幅がとても広いですね。
尾﨑氏 そうですね、チラシや動画の制作なども担当範囲に含まれるので、いろいろなことをしている部署です。
手入力で2~3日かかっていた展示会データの処理を効率化
長谷川 AppExchangeEXPO(Salesforceを拡張するアプリケーションが集まるイベント)で弊社のSynergy!LEADに出会われたということですが、当時はどんなお悩みがあったんですか?
尾﨑氏 展示会のデータ登録に時間がかかることです。展示会では、営業担当がお客様との会話のメモを取るのですが、もともとはすべて手書きで行っていたんです。
長谷川 それは大変ですね。
尾﨑氏 ヒアリングシートに名刺を留めて1セットとし、集計をする際は手作業でメモを見ながらSalesforceを開いてレコードを作成していたため、すべて入力するのに2~3日必要になるなど、とても時間がかかっていました。その後、Webフォームのツールを利用し始めましたが、結局、Salesforceへは直接データが登録できない状態だったため、手間がかかっていました。
そのため、アンケートフォームのようにフォームに入力した内容がそのままSalesforceに連携されるようなシステムがほしいと思っていました。展示会での業務がより手軽になるツールを探して、イベントに参加していましたね。
長谷川 既にデータの基盤としてSalesforceを使っておられたので、その中で何か活用幅が広がられるものがプラスオンで入ればということだったんですね。
尾﨑氏 そうです。
長谷川 AppExchangeEXPOで、弊社以外のサービスはどのようなものをご覧になったのでしょうか?
尾﨑氏 Salesforceを活用できるツールが集まるイベントだったので、もっとSalesforceを活用するために何か手がかりがないかとマップ系やさまざまなジャンルのツールを見ていました。
長谷川 いろいろなツールを一気に比較できる点や、探していなかったけれど「これは便利かもしれない」という発見があることが展示会の良いところですよね。
設定しやすくデータが直接Salesforceに格納されるフォームと始めやすい価格帯が決め手
長谷川 AppExchangeEXPOで当社を知り、もっと話を聞いてみたいなと思っていただいたきっかけや、興味ポイントはどこにありましたか?
尾﨑氏 興味ポイントは、やっぱりデータがそのまま各オブジェクトに格納されるところで、とても魅力的に感じました。他のツールでは1回データをそのツールに格納し、そこからAPI連携などでSalesforceへインポートさせる形が多かったように思います。そうではなく、フォームに入力したものがそのままSalesforceへ入ることがとても魅力的に感じましたね。
長谷川 やはり、これまでの手入力が本当に結構大変だったということですね。
尾﨑氏 本当に大変でした。
寺岡 今まで、1回の展示会あたりに、どのくらい入力されていたんですか?
尾﨑氏 展示会1回あたりですと、200~300件ほどでしょうか。3人くらいで手分けして、2〜3日かけて手作業でデータを作成していました。
長谷川 展示会の会場でアンケートを取得するということで、記載されている内容も多いですよね。
尾﨑氏 そうですね、当時は名刺の取り込みにScan to Salesforceを使っていたのですが(2024年5月末にサービス終了)、写真を撮ってその内容を修正し、さらにアンケート用紙を見ながら入力して、という手順に時間がかかっていたので、どうにかしたいと思いました。
寺岡 なるほど。3人で2〜3日かけていたところが、直接データとして登録されて、少し目検でのチェックはされると思いますが、リソースの部分が大幅に削減できそうだとご興味をお持ちいただけたんですね。
ご契約いただいた決め手は、直接シームレスにデータが登録ができることが一番のポイントですか?
尾﨑氏 はい、一番のポイントです。
寺岡 よかったです。もちろん、Salesforceにもフォームを作成するWeb-to-リード・Web-to-ケースの機能がありますが、設計にはHTMLの知識が必要だったり、フォームを設置する環境を用意しなければいけなかったりと、少し手間がかかることがハードルとしてあげられます。今回、Synergy!LEADのシンプルに誰でもフォームを作成でき、データをそのままSalesforceに送れることがフィットしたようで、嬉しいですね。
尾﨑氏 あとは価格面でも、上申しやすい価格帯だったことも助かりました。他のツールの場合、初期費用がどうしてもある程度かかってしまい、月々の維持費用は安くてもなかなか手が出せないことがありました。Synergy!LEADは初期費用がなく、始めやすい価格帯であることも魅力的ですね。
長谷川 ありがとうございます、こうしたツールは導入後に活用してこそですもんね。Synergy!LEADはAppExchange(Salesforce向けのアプリケーションストア。Salesforceの機能を拡張したり、カスタマイズしたりすることができる)のアプリケーションとして公開しており、初期費用も0円ですし、使っていただく皆様の業務負担を軽くすることが目的なので、導入ハードルはできるだけ低くと考えて設計しています。
設定の困りごとはサポートサイトで即解決
長谷川 導入手順について、お困りごとはありませんでしたか?
尾﨑氏 すべてが使いやすかったですし、サポートサイトを見れば疑問に対する解決方法が記載されていたため、詰まったりなどもなく設定することができました。
長谷川 ありがとうございます。フォームの作り方のマニュアルで不明点が解消できたんですね。
尾﨑氏 そうですね。例えばデータにエラーが出たときや、同期ができなかったときにどこから確認すればよいのかや、データの形式が異なると出た場合も、それがどういう意味かもわかりやすく、迷わず準備することができました。
長谷川 良かったです。今のお話ですと、サポートサイトも詳しく見ていただいていますね。
尾﨑氏 サポートサイトは、常に見ているわけではありませんが、何か設定や作業を行うときに「あれ?」と思うことがあれば確認するようにしていました。
長谷川 寺岡さんがサポートサイトをご案内してくださったんですか?
寺岡 それが、そういうわけでもないんです。多くの場合、最初のオンボーディング期間は密にご担当者様と連携して支援するのですが、白興様の場合は、もう知らぬ間に設定が出来上がっていたので、とても印象に残っています。
尾﨑様へも思わず「驚きました」とメールさせていただきましたが、他の企業様ですとオンラインでご説明しながら一緒に設定を行ったり、操作レクチャーに入ることも多いため、貴社の場合は本当にスムーズに設定が進んでいてとても驚きました。
尾﨑氏 最初に設定のやり方を教えていただいてからは、サポートサイトを見ながらすぐ設計できたので、扱いやすいツールだなと思いました。
長谷川 嬉しいです、ありがとうございます。
リアルタイムに数値を把握して、分析も報告も時短へ
寺岡 入力後のデータ活用は、問題はなく進んでいますか?どのような形でご利用されているのでしょうか。
尾﨑氏 はい、特に問題もなく、数値もリアルタイムで出せるので、レポートを作成すれば展示会の内容や進捗が遠隔でもすぐに把握できるようになりました。
寺岡 なるほど。
尾﨑氏 例えば引き合いの数や、見込み数、売上などもそうですが、アンケートからわかる展示会来場者の都道府県住所などの割合もすぐに分析できるようになっています。
また、アンケートでは興味のある商材なども入力されているため、レポートで出せるようにダッシュボードを作成しておけばリアルタイムでどういった商材が求められているのか把握できますし、共有して展示会の期間中にいかすこともできます。
長谷川 フォームで取っているデータの項目がそのままデータに入っていくと、Salesforceのレポートで集計して更新すれば、「今、何人来ている」「この属性の人が多い」という情報がすぐに見えるようになったと言うわけですね。
フォームのデータ化だけではなく、その結果もすぐに見えるというところにも貢献できていることが、我々ツールを作っている側としては、すごくありがたいなと思います。その数字自体は、マーケの方がご覧になるんですか?
尾﨑氏 そうですね、我々に加えて役員なども展示会の結果を見ています。紙でデータ処理を行っていたときは集計がすぐに出せないこともありましたが、一日の結果を当日中に報告しなければならず大変でした。今ではアンケートと、数値のレポートを更新すれば結果が出るため、とても助かっています。
長谷川 いいですね。作業が効率化できて、他の部分に尾﨑様含め皆さんのお時間を使っていただけるようになったのですね。
尾﨑氏 これまでは、展示会中も、ずっとメモと画面に向き合ってデータ処理をすることが最優先でしたが、今はすべてのデータが入るので、展示会でブースの裏にこもるのではなく、前に出ることもできるようになりお客様に向き合える時間が増えました。
寺岡 やはり、お客様に向き合う時間が増えてこそ思いつくマーケティング手法もありますし、できることも増えますもんね。そのための時間が増えているということで我々も嬉しく思います。
Salesforceによる一元管理でよりシームレスなマーケティングを
長谷川 今後の展望と言いますか、こういうことでも使ってみたいな、使えそうだなと思っておられることにはありますか?
尾﨑氏 現在、展示会のみでフォームを利用していますが、事業部によっては営業活動の一環としてDMを送るケースも多くあります。そのための土台作りとしてフォームを活用すれば、見込み顧客の情報を一元管理することができます。その後はキャンペーンなどの施策の実施にも活用できるのではないかと考えています。
長谷川 Webフォームの活用方法としては、お考えのとおり、キャンペーンやアンケートなどさまざまな用途で使っていただけると思います。
フォームへ入力されたデータはカスタムオブジェクトに連携できるので、スポットでのデータ取得など、いろいろ使っていただけると思いますし、また、現在お試しいただいているメール配信機能と組み合わせると、カスタムオブジェクトに入ったデータに対してもメールを送ることができるため、検討していただく施策の幅が広がるのではないかと思います。
尾﨑氏 進めていきたいです。もう全部Salesforceで一元管理したいと思ってます。
寺岡 Salesforceを活用していこうということは、社内でも共通認識化されていますか?
尾﨑氏 まだ浸透しきっていないところもありますが、徐々に進んでいます。現在、基幹システムとの連携も進めているため、整えばより使い勝手も良くなると思います。
長谷川 そこがシームレスにつながるとデータの活用の幅も広がりますし、できることが増えそうですよね。
尾﨑氏 そうですね、今は売上や取扱商品の入力なども一部まだまばらになっている部分もあるため、データ整理を行ってシームレスにできればいいなと思っています。
長谷川 基幹システムが複数に分かれていると、「あちらにはこのデータがあるけど、こちらにないから使えない」や「使うために都度データをインポートするのは大変」と言ったことも発生しますが、システムがSalesforceで1本化できていると作業効率も良くなりますね。楽しみです。
操作性の高さで社内に広がる活用の展望
長谷川 今後、マーケティングに携わるメンバーも増え、基盤も整って、できることが本当にたくさん増えてくると思いますが、尾﨑様が施策を行ううえで、シナジーマーケティングや、Synergy!LEADに対してご期待いただくことなどはありますか?
尾﨑氏 Synergy!LEADが良いなと思ったポイントはフォームやメールの情報がそのままSalesforceへ連携できたり、Salesforce上のデータを使えたりするところです。そのため、フォームやメール配信以外でもデータの管理方法や活用についてもご相談できればと思っています。
長谷川 もちろんです。Salesforceをうまく活用して、実現したいことに近付けられるように私達もさまざまな角度からサポートできればと思っています。
寺岡 Synergy!LEADは新しいメンバーの方にも使っていただけそうですか?
尾﨑氏 そうだと思います。今はSalesforce周りの設定を私しかできないため、属人化してしまっていることも組織の将来を考えると課題だと捉えています。Synergy!LEADであれば、とてもシンプルな設計のため、まずは新しいメンバーにも使ってもらって、徐々に引き継ぐことができれば、皆でさまざまな施策を出し合ったりとより活用も進むと思います。
長谷川 よかったです。Synergy!LEADはSalesforceの専門知識がなくても、ボタン操作でフォームやメールの配信設定ができるところにも強みがあります。ぜひ、皆さんに広めていただき、もっと広く使ってもらえたら嬉しいですし、我々がお手伝いできることがあれば、お力添えできればと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なることがありますが、ご了承ください。