事例
NDSソリューション株式会社

MAツールを「社内教育・安全管理」に異例の活用。
300名超のエンジニアを支える教育の自動化と、
管理職の工数大幅削減を実現

利用サービス
Synergy!
機能/支援内容
メール配信

 

写真右より

片桐 雅仁 氏
NDSソリューション株式会社 FE事業部技術二部 部長

岡崎 涼
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 第1アカウントソリューションG

※部署名・役職は取材当時(2026年2月)のものです

導入前の課題

300名超のエンジニアに対する安全教育の受講管理を手作業で行っており、管理職の多大な工数負担と、一律の案内による教育のミスマッチが発生していた。

選んだ理由

フォーム回答によってデータベースが自動更新される機能の汎用性が運用イメージに合致した点と、親身なサポート体制、安価なコストが決め手となった。

得られた効果

受講管理や未受講者へのリマインドが自動化され、管理工数が激減。また、受講履歴データから社員の自主性が可視化され、適切な個別指導につながった。

NDSソリューション株式会社のFE事業部は、半導体・FPD製造装置のスタートアップから保守業務などを担い、全国の製造現場に300名を超えるフィールドエンジニアを配置しています。現場での品質と安全確保を最優先とする同事業部では、一人ひとりにマッチした教育の提供と、自発的な安全意識の醸成が課題でした。今回は、マーケティングオートメーション(MA)ツールである「Synergy!」を、あえて社内の「SA(Safety Automation)ツール」として導入した背景と成果について、プロジェクトを推進された片桐様にお話を伺いました。

現場の安全教育と周知徹底。アナログな管理が部課長の大きな負担に

岡崎 さっそくですが、「Synergy!」導入前にFE事業部様が抱えていたご課題について、改めてお聞かせいただけますでしょうか。

片桐氏 我々のFE事業部では、全国の半導体工場などに多くの従業員を送り込んでいます。目の届かない現場で従業員の安全を守るための教育や、社内の周知事項を徹底する必要があるのですが、以前は非常にアナログな管理をしていました。部課長や現場リーダーが毎週「誰が教育を受講したか」を手作業で確認し、未受講者には個別に指導を行っていたんです。

岡崎 毎週手作業で……! 御社はフィールドエンジニアの方が300名以上いらっしゃいますよね。

片桐氏 そうなんです。私の管轄している技術二部だけでも40人、隣の技術一部に至っては100人ほどのメンバーがおりまして。それを一人ひとり「受講したか、していないか」と追いかけるわけですから、管理職の工数が非常に圧迫されていました。

岡崎 それは部課長やリーダーの皆様にとって、とんでもない負担ですね。

片桐氏 ええ。それに、一律の教育案内を一斉送信していたため、必要な教育が適切に届かないという問題もありました。たとえば、ビジネスユニット(BU)によっては高所作業がないのに「脚立の使い方」の教育メールが送られてしまう。そうすると、メンバーは「自分には関係ない」とメールを見なくなってしまうんです。

岡崎 なるほど。「自分に関係ないメールだ」と一度思われてしまうと、本当に重要な連絡まで見落とされてしまう危険性がありますね。

片桐氏 おっしゃる通りです。さらに、すでに受講済みの人にも全員宛のリマインドメールが飛んでしまうので、「自分はちゃんとやっているのに」と現場のモチベーションを下げる要因にもなっていました。

アナログな管理が部課長の大きな負担になっていたと語られる片桐氏

全社を挙げた「DX推進」への本気度が生んだ、異例のMAツール選定

岡崎 そうした現場の切実な課題があった中で、今回システム導入、しかも「マーケティングツール(MA)」をご検討されたきっかけは何だったのでしょうか?

片桐氏 弊社は8か年の中期事業計画を立てており、その中で「DX推進」が強く求められていました。そこで事業部長から「(この教育管理の運用を)何か自動化できないか」という相談があったんです。そこで、マーケティングツールをうまく社内教育に応用して自動化できないか、と考えたのがきっかけです。

岡崎 なるほど、事業部長様がDX推進の先頭に立って動かれたプロジェクトだったのですね。それにしても、顧客開拓用のMAツールを社内教育に応用しようという発想は、非常にユニークで驚きました。

片桐氏 私自身も最初は驚きましたが、目的を考えると理にかなっていました。それで東京のDX関連の展示会などに参加して、5〜6社ほどお話を聞きました。我々がやりたかったのは、「社員が理解したかどうかの反応を得て、そのデータをリアルタイムに書き換えて、次の発信を自動化する」ということです。

岡崎 MAツールでいうところの「ステップメール」や「シナリオ配信」の仕組みを活用した施策ですね。各社のツールを比較検討されて、「Synergy!」を評価いただいたポイントはどこでしたか?

片桐氏 他社のツールは、たとえばアンケートや受講履歴を取り込もうと思ったとき、手動でCSVをインポートしてデータを更新するようなものが多かったんです。しかし「Synergy!」は、フォームからメンバーが回答するだけで直接データベースが自動更新できる。この機能の汎用性が、我々のやりたい運用イメージに一番合致していました。

岡崎 ありがとうございます。MAツールのご検討が初めてという中で、弊社の営業やサポートの対応はいかがでしたか?

片桐氏 実は他社様にもご相談したのですが、単純に「いや、それは(当社のツールでは)できないですね」とあっさり断られてしまうこともありました。そんな中、シナジーマーケティングの担当者様は我々の立場に立ち、「どうすれば実現できるか」を一緒になって親身に考えてくださったのが非常に大きかったです。名古屋で開催されたEXPOでも直接お話を聞いていただき、拙いイメージ図から実現のアイデアを膨らませていただきました。

岡崎 それは営業冥利に尽きるお言葉です。その後、実際にデモアカウントを触っていただくトライアル期間も設けさせていただきましたが、いかがでしたか?

片桐氏 はい。トライアル期間にデモアカウントを触ってみて、最終的な「ゴールのイメージ」にしっかりと当たりをつけることができました。我々自身、まだ配信するコンテンツが定まりきっていない状態だったのですが、色々なパターンを試す中で「これならやりたいことが形にできる」と確信に変わりましたね。

岡崎 初めて触るMAツールの画面(UI/UX)について、率直なご感想はいかがでしたでしょうか。

片桐氏 比較的わかりやすかったです。何より、サポートページが充実している点が助かりました。一項目ごとに細かく説明が記載されているので、手順に従って進めていけば、やりたい設定が問題なく完結する。この使い勝手の良さと、想定していたよりも安価なコストが、「とりあえずやってみよう」という導入の強い後押しになりました。

初めて触るMAツールの画面(UI/UX)について、ご感想をたずねる岡崎

自動フォローで管理工数が激減。行動履歴から「社会人スキル」も可視化

岡崎 実際に導入がスタートして、現在は具体的にどのような業務で「Synergy!」をご活用いただいているのでしょうか?

片桐氏 期限付きのオンライン研修の実施状況管理と、未受講者への定期フォローですね。受講完了の確認には、メールから遷移するフォームを利用して「理解しました」という回答を集めるパターンなどを活用しています。あとは、月次の会議資料と議事録の閲覧案内や、特定の未読者の洗い出しにも使っています。

▼運用イメージ

NDSソリューション株式会社様 Synergy!の運用イメージ

岡崎 まさに社内向けの「自動追客」ですね。一番の課題だった管理側の負担は減りましたか?

片桐氏 未受講者へ直接指導する手作業でのフォローは格段に減りました。今では考え方を変えて、「システムから自動で送られてくるリマインドに対し、上司である我々が声をかける前に、自発的に気づいて対応するかどうか」を見るようにしています。

岡崎 それはどのようにされているのでしょうか?

片桐氏 実は弊社では、挨拶や提出物の期限遵守といった「社会人基礎スキル」を重要視しており、各種人事評価にも組み込んでいく方針なんです。「Synergy!」のレポート機能を使えば、「何通目のリマインドで完了したか」「いつも対応が遅い人は誰か」といったデータが客観的に残りますよね。それをもとに個別の適切な指導が可能になり、結果として社員の自主性を育てることにつながっています。

岡崎 それは素晴らしいですね。単なる「受講管理」を超えて、社員の方々の「自主性」の可視化や人事評価にまでつながっているとは驚きました。現場の皆様の反応はいかがでしたか?

片桐氏 実は少し想定外のエピソードがありまして。最初に「Synergy!」を使って送った教育案内が「標的型攻撃メール(なりすましメール)への注意喚起」だったんです。まだ新システム導入を大々的に告知していなかったこともあって、見慣れない件名からのメールを見て、大半の社員が「これがその標的型メールのテストじゃないか」と怪しんで、最初はなかなか開いてもらえなかったんです。

岡崎 なるほど、それは新しいシステムを導入した初期ならではのエピソードですね。逆に言えば、皆様のセキュリティ意識が非常に高い証拠でもあります。

片桐氏 ええ、まさにその通りです。ただ、今は徐々に慣れてきて、1発目のメールでだいたい50%ほどは開封されるようになりました。必ず朝にパソコンを開いて当日の作業を確認する業務フローにはなっているので、今後は7割以上の開封を目指していきたいですね。

自動フォローで管理工数が激減したことについて語られる片桐氏

より高度な安全意識の醸成に向けた「SAツール」への進化

岡崎 最後に、今後の展望や、「Synergy!」を使ってさらに取り組んでいきたいことがあればぜひお聞かせください。

片桐氏 今後は、一部の有資格者に対する専門教育の配信や、安全意識をさらに醸成するための取り組みを強化したいと考えています。
たとえば、高いランクの「職長」に対して、毎月フォームを用いて「今月はどういう点に気をつけて現場を守るか」という月次安全宣言を回答してもらい、ルールの形骸化を防ぐ仕組みを検討しています。また、現場作業基礎スキルのSTEP UP動画教育なども配信していきたいですね。

岡崎 「ルールを形骸化させない」ための仕組みづくりに、非常に共感いたします。

片桐氏 はい。本来のMAツールとしての営業的活用ではなく、一風変わった運用を試みていますが、「SA(Safety Automation)ツール」の実現に向けて、今後も新しい要望を出させていただくこともあるかと思います。ぜひ今後ともお付き合いいただければ幸いです。

岡崎 MAツールならぬ「SAツール」という新しい価値を見出していただき、弊社としても大変勉強になりました。今後も、御社の柔軟な発想から生まれるご要望にお応えできるよう、全力で伴走させていただきます。本日は貴重なお話を本当にありがとうございました。

※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なることがありますが、ご了承ください。