展示会フォロー「1週間後」が「翌朝9時」に!「Synergy!」の名刺OCRで、手作業3時間をゼロ&商談化率1.5倍以上を実現

インタビュー参加者

写真右より

新田 峻治
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 第1アカウントソリューションG

長沼 幹雄 氏
月星食品株式会社 代表取締役

山内 省吾
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 第1アカウントソリューションG マネージャー

※部署名・役職は取材当時(2025年10月)のものです

新工場の稼働に伴い、飲料事業の新規販路開拓を課題としていた月星食品様。年3〜5回出展する展示会が新規開拓の柱でしたが、名刺管理の非効率さとフォローアップの遅れにより、多くの機会を損失していました。

旧来のスキャナーでは読み取り精度が50〜60%で、帰社後に3時間かけた手修正が発生。さらに、お礼メールの配信は早くても1週間後という状況でした。

今回、DX関連の展示会で顧客管理システム「Synergy!」と「名刺OCRカスタマイズ」に出会い、これらの課題を劇的に改善。展示会現場でのリアルタイムな顧客登録と、翌朝の自動フォローメールを実現されました。今回は、この取り組みを推進された代表取締役の長沼様に、導入前のリアルな課題から、導入後の驚くべき成果について、詳しくお話を伺いました。

名刺修正に3時間、フォローは1週間後……。展示会の熱狂が「冷め切ってしまう」非効率な運用

新田 「Synergy!」導入前、特に展示会での名刺管理に大きな課題があったと伺いました。

長沼氏 そうですね。以前は市販の名刺スキャナーソフトを使っていました。当時は画期的だと思っていましたが、名刺の読み取り精度が感覚で50%程度。ロゴマークなどがよく文字化けしてしまうので、結局、帰社してから全ての名刺と照らし合わせて手修正していました。

新田 精度50%ですか!それはほぼ手入力しているのと変わらないですね……。1回あたり、どれくらいの時間がかかっていたんですか?

長沼氏 1回で50枚から100枚程度ですが、その修正とチェックだけで3時間はかかっていました。それとは別に、忘れないように名刺の原本をファイルに糊で貼り付けて、手書きで会話内容をメモするというアナログな管理も並行していました。

新田 3時間の手作業……それが展示会の度に行われていたのですよね!そこからお客様へのフォローは、どのような流れだったのでしょうか。

長沼氏 私が修正したリストを基に、約1週間後に営業会議で担当を振り分けていました。そこから実際にお礼メールを送るのは、早くても1週間後、遅いと2〜3週間後になってしまうこともあります。そのため、担当者が忙しくて対応漏れが発生することもありました。

新田 1〜2週間後となると、お客様の熱量もだいぶ変わってきそうですね。

長沼氏 もう、完全に冷め切っていましたね。展示会場では「すぐにでも取引したい!」という雰囲気だったのに、1週間後に連絡すると全く反応がない。「なに、この温度差」と愕然としました。せっかく獲得した見込み顧客を、フォローの遅れで逃してしまっていたんです。

せっかく獲得した見込み顧客を、フォローの遅れで逃してしまっていたんです、と語られる長沼氏

属人化の解消と柔軟なカスタマイズ性。「自社に合う」安心感が決め手に

新田 そうした深刻な課題を解決するために、本格的にツールを探し始めたのですね。

長沼氏 はい。新工場の稼働で飲料の生産ラインも強化され、販路拡大が急務でした。既存のお客様の情報を管理することもそうですが、せっかく展示会に出ていることもあり成果につなげるためにもっと良い方法を探したかったことと、「この人がいないと仕事が回らない」という属人化した状態を解消し、顧客情報を資産として共有できる仕組みが必要だと感じ 、DX関連の展示会で情報収集を始めました。

新田 さまざまなツールをご覧になったかと思いますが、最終的に「Synergy!」を選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか?

長沼氏 外資系のSFAや名刺管理に特化したツールなど、いくつか比較しました。やはり名刺管理に特化したツールは当初イメージしていたものに近かったのですが、少し型にはまっている印象で。その点、「Synergy!」は「こうしたい、ああしたい」という要望に合わせて、柔軟にカスタマイズできる点が自社に合っていると感じました。名刺管理の表示順を時系列に変えてもらった時も、こちらの意図を汲んで素早く対応してくれて。

新田 ありがとうございます。柔軟性に加えて、サポート面も重視されていたのですね。

長沼氏 はい。いくら機能が良くても、使いこなせなければ意味がありません。「Synergy!」は、担当の方が一生懸命考えて、手を取って教えてくれた。この会社なら大丈夫だという安心感が一番の決め手でしたね。もちろん、コストパフォーマンスも魅力的でした。

精度99%! 帰社後3時間の修正作業が「ほぼゼロ」に

新田 導入後、展示会での名刺管理はどのように変わりましたか?

長沼氏 激変しました。まず、名刺の読み取り精度が99%に近いため、帰社後の3時間の手修正がほぼゼロになりました。今はもう、名刺をスマホで撮影して、会話内容を音声入力でメモして送信するだけ。写真で記録が残るので、名刺を糊で貼る作業もなくなりました。

▼「Synergy!」のカスタマイズ対応「名刺OCR(β版)」(操作イメージ)

新田 3時間の作業がゼロに!そうすると、現場での対応時間にも余裕が生まれましたか?

長沼氏 はい。以前はお客様の目の前で手書きのメモを取ったりしていたので、ブースの前で「(登録するまで)少々お待ちください」と、次のお客様を待たせてしまうことがありました。せっかく来ていただいたのに、タイムラグが発生していたんです。今はスマホ1つで完結するので、お客様を待たせることなく、スムーズに次の方と接する時間が作れるようになりました。

新田 以前は展示会が終わったあとでデータ整理をされていたことを思うと、とても効率化されていて我々も嬉しく思います。

長沼氏 そうなんです。以前は私がデータ処理をやらないと登録が完了しなかった。でも今は、スマホさえあれば誰でも同じように登録できるので、私がいなくても作業がどんどん進んでいく。これは大きな違いですね。

1週間後に送っていたお礼メールが「翌朝9時」送信に! 熱量を逃さず商談化率1.5倍以上

山内 最大の課題だったフォローアップのスピードはいかがですか?

長沼氏 これが最大の成果です。帰社後の作業がなくなったことで、展示会当日に交換した名刺のリストに対して、翌朝9時15分にお礼メールを自動配信できるようになりました。

山内 1週間後が翌朝に!フォローのスピードが上がったことで、お客様の反応も変わりましたか?

長沼氏 全く違います。以前は手打ちのメールへの返信なんて、ほぼ「あるかどうか」の世界でした。それが、「Synergy!」経由のメールにはお客様から「ありがとう、もっと詳しく聞きたい」と返信が来るようになったんです。お客様も記憶が新しいうちにメールが届くので、熱量を保ったまま次のアクションに移ることができています。

山内 展示会から獲得する商談数にも変化がありましたか?

長沼氏 はい、商談化率は1.5倍以上になっています。今月参加した展示会からすでにお取引が始まったお客様もいますし、成果は明確に出ていますね。

山内 1.5倍ですか!それは飛躍的な成果ですね、 素晴らしいです。もう1つの懸念として挙がっていた属人化の課題についてはいかがでしょうか?

長沼氏 はい、徐々に解消しています。以前は私のPCにしかデータが入っていませんでしたが、今は全員が安全に顧客情報を共有できます。今後は既存のお客様の情報も登録し、顧客の引き継ぎなどにも活用していく予定です。「この人が辞めたらどうするんだ」という不安を解消できるのは、経営的な観点からも非常に大きいですね。

山内 実は、そういった「顧客の引き継ぎ」や「不安の解消」もサポートすることができているのは、我々にとっても新しい発見でした。

長沼氏 すごいですよ、これは。他の企業様にも言えることだと思うのですが、「この人が辞めたらどうするんだ」という不安要素は、社長や部長クラスはみんな持っているんです。急に体調が悪くなってしまったり、避けられないリスクもありますよね。そういう時に、このシステムを見て「この人ってどういう顧客?」ということやアプローチの履歴がすぐにわかれば、引き継ぎが非常に楽になる。こうしたデータ活用は本当にいいと思いますよ。

フォローのスピードが上がったことでお客様の反応も変わりましたか、と話す新田と山内

既存顧客の管理強化とサイト連携で、さらなる関係構築へ

新田 今後、さらに取り組んでいきたいことはありますか?

長沼氏 まずは既存のお客様の情報も「Synergy!」に登録し、新商品のご案内や休業日のお知らせなどで、お客様との接触回数を増やしていきたいです。お客様とより良い関係性を築くには、「我々はあなたのことを気にしていますよ」という“想い”が伝わることが不可欠だと考えています。たとえメール1通であっても、そうした気持ちが伝わるコミュニケーションをしっかり届けていきたいですね。

新田 既存顧客へのフォローアップですね。お話にあったサイトのトラッキング機能(Webサイト連携)が実現すれば、さらにニーズに合ったご案内も強化できそうですね。

長沼氏 そうですね。サイトを見てくれた興味度の高いお客様を可視化し、電話やメールでタイムリーにご案内できるようにしたいです。営業活動の方法も変わりますし、お客様の興味があるものを知ることもできると思いますから、ぜひ取り入れたいと考えています。

山内 ありがとうございます、実装に向けてサポートさせていただきます。最後に、弊社に期待することがあればぜひお聞かせください。

長沼氏 これだけ柔軟なシステムなので、私たちがまだ知らないような活用法がたくさんあると思います。今はまだ取り組みが始まったばかりで、すべてを使いこなせていないかもしれませんが「こんな使い方で効果が出ている」といった情報をいただけると、我々もさらに活用の幅が広がると思いますし、非常に役立ちます。

山内 承知いたしました。サイト連携の実現と合わせて、他の成功事例も積極的にお持ちします。本日は本当にありがとうございました!

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※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なることがありますが、ご了承ください。

月星食品株式会社
代表取締役
長沼 幹雄 氏

月星食品株式会社

栃木県足利市にて明治28年(1895年)に創業した、120年以上の歴史を誇る調味料製造企業。

とんかつソースや中濃ソースをはじめとする各種ソース、たれ、ドレッシング等の製造販売を主力事業としています。長年にわたる業務用市場での実績と信頼を基に、「食卓をレストランに」というビジョンを掲げ、ご家庭でもプロの味を楽しめる製品を提供しています。

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