ダブルダイヤモンドとは、課題解決のプロセスを「課題の発見」と「解決策の創出」の2つのフェーズに分け、それぞれで「発散」と「収束」を繰り返す思考フレームワークです。英国デザインカウンシルが2005年に提唱しました。

前半のダイヤモンドでは、インタビューや観察を通じて課題を広く探り(発散)、本質的な課題を定義します(収束)。後半では、解決のアイデアを幅広く出し(発散)、実行可能な解決策を選びます(収束)。

たとえば、通勤用のバッグ開発において、「重くて肩が疲れる」という課題を深堀りし、「電車の中で揺れると姿勢が崩れることが疲れの原因」という本質にたどり着いたとします。そこから「揺れに強い固定構造」を検討するなど、解決策につなげていくのがこの手法です。複雑な問題を段階的に整理し、ユーザーに寄り添ったソリューションを導くための設計思考における基本概念といえます。

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