ファンマーケティングとは、自社や製品・サービスについて愛着をもつ、熱狂的な「ファン」に顧客を成長させることにより、中長期的に安定した売上を築くマーケティング戦略を指す。
「ファン」は売上だけでは判断できず、購入頻度が低い場合でも、その会社の理念への共感や、製品・サービスに特別な愛着や信頼を寄せているお客様は「ファン」と定義できる。お客様自身が、愛着をもち、会社の想いなどに共感していることが大切な指標と捉えられる。
そこで、「ファンの定義」を自社や製品・サービスに対して愛着を持ち、長期にわたって利用しているお客様とした場合、一般的な利用顧客を、そのような「ファン」にすべく、一度接点をもったお客様一人ひとりに対して継続的なコミュニケーションを行う活動(CRM活動)が重要になる。

なぜ近年ファンマーケティングが注目され始めたのか、大きな理由としては時代背景の変化が関係している。

1つ目は、SNSが普及したことにより、今までは一方通行だったコミュニケーションが双方向なものとなり、顧客自身が製品・サービスに対する情報を発信できるようになったことで、口コミを通じて顧客同士でコミュニケーションをとるようになった。
そのことから、顧客自身も知らない間に新規顧客の獲得に寄与しているケースもあるため、さまざまなチャネルで顧客とつながっていることが重要な時代だといえる。ビジネスにおいても1:5の法則で述べられているように、新規の獲得にはコストがかかるため、顧客のSNSを通じた発信が貴重な後押しになると考えられる。

2つ目は、パレートの法則にもあるように、売上の80%を優良顧客が担っているが、その中でも「ファン」は離れにくく、購買を促進してくれる層として重宝されるようになった。

最後に人口の減少である。新規も既存もパイが少なくなってきていることから競争が激化している今、どれだけ自社の「ファン」を生み出すかが差別化へのカギとなっている。

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