OKRとは
OKRとは、挑戦的な目的を達成するために用いる、目標設定・目標管理のフレームワーク。「Objectives and Key Results」の略称で、「達成目標(Objectives)」と、その目標の達成度を測る「主要な成果(Key Results)」を設定することで、組織やチーム、さらに個人が、同じ重要課題に取り組めるようになる点が特徴となる。Google、Oracleなど、米国のシリコンバレーを代表する有名企業が導入したことでも注目を集めている。
KPIやMBOとの違い
OKRは目標の設定・管理・運用に用いられるフレームワークであり、同じように活用されているKPIやMBOと混同されるケースも多い。しかし、それぞれには明確な違いがあり、目的・用途に応じて導入する必要がある。
KPIは、達成率100%を目標にしており、また、MBOは社員の報酬に影響するという点でOKRとは異なる評価方法となる。
OKRのメリット
OKR導入のメリットは以下4点。
- 自社の目標を明確化してメンバーと共有できる
- 業務の優先順位が明確になる
- 高い水準の目標に挑戦しやすい
- メンバーのモチベーションが向上する
自社の目標を明確化してメンバーと共有できる
OKRでは、はじめに組織の目標を設定し、その目標に対して各事業部>各部署>各チーム>個人に落とし込んでいく。これにより、組織の目標とメンバー個人の業務とリンクさせることができる。
業務の優先順位が明確になる
個人の仕事が組織の目標に直結していくため、業務上の課題を抽出し、優先順位をつけての仕事がしやすくなり業務の効率化を進めることができる。
高い水準の目標に挑戦しやすい
OKRでは、容易には達成できないほど高い水準の目標を設定する。また、人事評価とは切り離して考えられていることに加え達成率も60%から70%で十分とされている。そのため、組織全体で高い水準の目標の達成を目指すことができ、結果高い成果をあげることができる。
メンバーのモチベーションが向上する
OKRは、自社が目指す目標を全社員と共有してモチベーションアップを図る。メンバーそれぞれの会社への貢献度を実感しやすくなるため、個人のモチベーションが上がり、会社へのエンゲージメントも向上していく。
OKRを導入するときのポイント
「OKRを導入したけれど、上手く運用できなかった」とならないためにも、OKRを運用する上で気をつけたいポイントは以下4点。
- 目標設定から結果までを常に公開する
- 目標を高く設定し、社員のモチベーションを高める
- 処遇や昇格・昇進への直接の連動・活用は避ける
- 定期的にミーティングやフィードバックをする
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