プラットフォームとは

プラットフォーム(platform)とは、元々は「壇上」や「足場」を意味する言葉であり、IT業界ではソフトウェアやハードウェア、プログラムを動かすための「土台(基礎)として機能する環境」を指す。プラットフォームが異なると同じソフトウェアでも起動させることができず、遠隔で情報処理をする「クラウド」でもプラットフォームは必要となる。

このプラットフォームを提供する会社のことをプラットフォーマーと呼び、IT企業における代表的なプラットフォーマーとして「GAFAM」があげられる。「GAFAM」とは、「Google(グーグル)」、「Apple(アップル)」、「Facebook(フェイスブック、2021年10月よりメタに社名変更)」「Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)」「Microsoft(マイクロソフト)」の頭文字をとった総称である。

プラットフォームには大きく4つの種類がある。

  1. ソフトウェアプラットフォーム
  2. オンラインプラットフォーム
  3. コンテンツ配信プラットフォーム
  4. クロスプラットフォーム

1. ソフトウェアプラットフォーム

ソフトウェアプラットフォームとは、ソフトウェアを動かすためのプラットフォームのことであり、代表例としてはWindowsやMacといったOSがあげられる。

2. オンラインプラットフォーム

オンラインプラットフォームとは、オンライン上で自身のアカウントを作成して利用するプラットフォームで、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSが代表例である。

3. コンテンツ配信型プラットフォーム

コンテンツ配信型プラットフォームとは、動画やゲーム、音楽などのコンテンツを配信するためのプラットフォームのことで、「Google Play」や「App Store」がある。

4. クロスプラットフォーム

近年増加しているのが、複数のプラットフォーム上でアプリケーションを動かすことのできるクロスプラットフォームだ。クロスプラットフォームには、「ネイティブ型」「ハイブリッド型」「独自レンダラ型」と仕組みによって3つの分類があるが、総じて1つの開発言語を作成するだけで複数のプラットフォーム上で動かずことができるため開発コストが抑えられるメリットがある。特にスマホアプリに関してはiOS・Android両方で動かすことができるクロスプラットフォームでの開発が一般的となっている。

プラットフォームビジネス

どのようなソフトウェア・ハードウェア・プログラムでもプラットフォームは必要となるため、その「場」を提供するプラットフォームビジネスも増加傾向にある。

プラットフォームビジネスは、自社の商品やサービスの提供を目的としないため、資金力のない会社でも参入しやすいビジネス体系である。メリットとしては参入のしやすさだけではない。利用者が増えるほどユーザーの情報が集まりやすくビッグデータを得やすいこと、利用者が増えるほどプラットフォームとしての価値が高まりさらに利用者が増えていく好循環が生まれやすいこと、といった点も大きなメリットとして押さえておくべきである。

プラットフォームビジネスにおける収益モデルには、以下4つの分類があげられる。

  1. 手数料課金モデル
  2. フリーミアムモデル
  3. 月額課金モデル
  4. 従量課金モデル

1. 手数料課金モデル

「手数料課金モデル」は、プラットフォーム上で行われた取り引きに対して手数料を徴収するモデルで、フリマアプリなどでも多く使用されている。最初に手数料率を明示して、取り引き成立時に手数料を差し引いた金額を収益として供給者に支払うことが一般的である。

2. フリーミアムモデル

フリーミアムモデルとは、基本サービスは無料で提供し、より高度な利用を行うユーザーに対して課金を促し徴収するモデルである。

3. 月額課金モデル

月額課金モデルとは、サブスクリプションとも呼ばれるモデルで、定額でコンテンツを利用できるモデルだ。

4. 従量課金モデル

従量課金モデルとは、サービスの利用した分だけ料金を徴収するモデルで、クラウドサービスなどでよく採用される。

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