開発コストをかけず、自社製品に「簡単にマーケティングができる機能」を。
リンクステーションが「Synergy!LEAD」を標準パッケージに選んだ理由
- 利用サービス
- Synergy!LEAD パートナー支援
- 機能/支援内容
- メール配信
写真右より
斎藤 貢 氏
株式会社リンクステーション SFDC推進部 部長
菅生 千穂 氏
株式会社リンクステーション SFDC推進部 部長代理
岡崎 涼
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 第1アカウントソリューションG
山内 省吾
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 セールスディレクター
※部署名・役職は取材当時(2026年4月)のものです
- 導入前の課題
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チケット販売データ(Gettii)は蓄積されていたものの、それを活用した「集客」や「ファン化」の施策が属人化していました。特にBtoC特有の「数百万通規模の大量配信」や「高頻度な接触」を、既存のMAツールで行おうとすると、通数課金によるコスト増が壁となり、効果的なトラッキングも困難な状況でした。
- 選んだ理由
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Salesforce純正のAccount Engagement(旧Pardot)も検討されましたが、お客様の規模やコスト面での適合性を考慮し、より手軽で柔軟な「Synergy!LEAD」を選択。自社システム「Gettiiプラス」とのスムーズなデータ連携に加え、大量配信に対応できる「通数課金なし」のコストパフォーマンス、Salesforce標準機能で完結する操作性が、自社サービスの付加価値を最大化する「必須パッケージ」としての決め手となりました。
- 得られた効果
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「Gettiiプラス」と「Synergy!LEAD」を組み合わせた独自パッケージの構築により、興行主様へ「分析から施策実行まで」をワンストップで提供可能になりました。マーケティング専任者がいない20〜30名規模の組織でも運用できる「型」が整ったことで、代理店としての提案の幅が広がり、既存顧客の満足度向上と新規案件の単価アップを同時に実現しています。
チケット販売・顧客管理の総合プラットフォーム「Gettii」を展開するリンクステーション。同社は、蓄積された膨大なデータを活用し、さらなる興行成功を支援するために「Gettiiプラス」と「Synergy!LEAD」をパッケージ化して提供しています。 なぜ数あるツールの中から「Synergy!LEAD」を選び、自社システムとの「密な連携」にこだわったのか。BtoCビジネス特有の課題を解決する、パートナービジネスの成功モデルに迫ります。
目次
「送りっぱなし」のDMから脱却し、自社データの価値を顧客の「成果」へ変える連携
岡崎 まず、今回のパッケージを開発された背景を教えてください。
斎藤氏 弊社の「Gettii」をご利用いただいている約400の興行主様・団体様は、共通の課題を抱えていました。それは、膨大なチケット購入データは持っているものの、それを「集客」にいかしきれていないという点です。
これまでは一斉配信のDMが中心で、どうしても「送りっぱなし」になりがちでした。どのメールがチケット購入につながったのかという効果測定が難しく、無差別に送るしかない非効率さを解消したいという声が多く上がっていたのです。
岡崎 そこで、分析と配信をセットにしたパッケージを企画されたのですね。
菅生氏 はい。「Gettiiプラス」でRFM分析(最終購入日・頻度・金額)を行い、抽出されたセグメントに対して、「Synergy!LEAD」で的確なアプローチを行う。この「分析から施策まで」をワンストップ化することで、興行主様が抱える「データの使い方がわからない」という悩みを解決できると考えました。
決め手は「Salesforceネイティブ」。シームレスな連携が生む圧倒的な操作性
岡崎 数ある配信ツールの中で、なぜ「Synergy!LEAD」だったのでしょうか。
斎藤氏 一番の決め手は、Salesforce上で一貫したトラッキングができる点です。「Gettiiプラス」と「Synergy!LEAD」は同じプラットフォーム上で動くため、データの受け渡しが発生しません。
「どのメールがクリックされ、誰がサイトを訪れ、最終的にチケットを買ったのか」という一連の行動履歴が、Salesforce上の顧客データに直接紐付きます。この「連携の深さ」があるからこそ、お客様(エンドユーザー)一人ひとりの熱量に合わせたコミュニケーションが可能になるんです。
岡崎 連携のしやすさは、提供側(代理店)としての開発工数やサポート面でもメリットがありましたか?
菅生氏 もちろんです。Salesforceネイティブであることは、導入スピードの速さだけでなく、運用の安定性にも直結します。我々が自信を持ってお客様に「一貫したパッケージ」としてご提案できる重要な要素になっていますね。
岡崎 選定の際、「Synergy!LEAD」以外に検討されたシステムはありましたか。
斎藤氏 もともとはSalesforce純正のAccount Engagement(旧Pardot)を検討しており、提案も受けていました。Salesforceを基盤とする以上、それが大前提ではあったのですが、いかんせん地方の興行主様などの「体力(予算や組織規模)」には、少しオーバースペックな製品かなと感じていました。そこでもう少し手軽に、かつ柔軟に使えるものをということで、御社を含めいくつかお声がけをしたんです。
BtoC興行ビジネスの「通数」と「コスト」の壁。純正MAの「スペック」ではなく、現場の「実効性」を優先した選定
岡崎 検討の際、他のMAツールと比較して優れていた点はどこでしょう。
斎藤氏 BtoCビジネス、特にファンビジネスにおいては「接触回数」が非常に重要です。しかし、外資系MAツールの多くは「配信通数」や「管理するデータ数」に応じてコストが跳ね上がる構造でした。
1件で100万通規模の配信が必要なケースもある中で、「Synergy!LEAD」の「送り放題(※)」というモデルは非常に強力でした。コストを気にせず、熱量の高いファンへ何度もアプローチできる。これは大量の一般消費者を相手にする興行主様にとって、大きな選定理由になります。
(※)契約プランの範囲内において
運用負荷の低減が、自社サービスの「継続利用」を支える。専任不在の現場に即したパッケージ戦略
岡崎 普段ご提案されている興行主様や団体様は、組織としてどれくらいの規模感なのでしょうか。
斎藤氏 職員数が大きいところでは100名ほどいらっしゃいますが、地方のコンサートホールなどでは、20〜30名、時には40〜50名といった規模が一般的です。
岡崎 その規模感だと、クライアント様の企業でマーケティングの専任担当者を置くのは難しそうですね。
菅生氏 おっしゃる通りです。100名クラスの組織なら専任がいることもありますが、20〜30名の組織ではまずいらっしゃいません。他の業務と兼任しながら、手探りでメール配信をされているのが実情です。
だからこそ、「Synergy!LEAD」と「Gettiiプラス」の「シームレスな連携」がいきてきます。複雑な設定や高度なIT知識がなくても、普段使い慣れたSalesforceの画面上で「どの施策がチケット購入につながったか」を直感的に把握できる。この「易しさ」は、リソースの限られたお客様にとって非常に大きな導入メリットになります。
岡崎 代理店としても、そうした「現場の状況」に寄り添った提案がしやすくなると。
斎藤氏 はい。ツールを売って終わりではなく、我々が「運用の型」まで含めてご提案することで、お客様は本来の業務である興行の成功に集中できます。専門家がいなくてもデータ活用ができる環境を提供できることは、代理店としての大きな強みになっています。
単なるツール販売で終わらない。顧客の「興行成功」にコミットし、パートナーとして描く「迷わない意思決定」の基盤
岡崎 今回のパッケージは、今後どのように広げていく予定ですか。
菅生氏 現在はエンタメ・チケット販売分野に特化した仕組みとしていますが、今後は小売業界などへも販路を広げていくことを計画しています。
「Synergy!LEAD」はSalesforce基盤の上で動作しているため、業種を問わず、CRMデータや標準機能をフルに活用できます。どの業界であっても「顧客を理解し、最適なアプローチを行う」という本質的な価値は共通だと考えています。
岡崎 お客様の中での活用も、さらに深まっていきそうですね。
斎藤氏 そうですね。お客様の動きを見ていると、まずは分析で現状を把握し、全体像が見えてきた段階で「じゃあ次はどうアプローチしようか」とマーケティング施策へ移行したいというニーズが必ず出てきます。分析だけで終わるお客様はまずいらっしゃいません。
今後は、Salesforceに集約された情報を活用して、利用者が「次に何をすべきか」を簡単に把握でき、迷わず直感的に意思決定できる環境をさらに強化していきたいと考えています。
岡崎 今回のリンクステーション様の事例は、単なるツールの導入に留まらず、自社サービス「Gettii」が持つデータの価値を、「Synergy!LEAD」との連携によって「興行成功」という具体的な成果へ昇華させた、パートナービジネスの理想的なモデルだと感じています。
特に、マーケティング専任者がいない組織でも直感的に使いこなせる操作性や、BtoC特有の大量配信に応えるコストパフォーマンスは、地方や小規模な団体様を支える多くのパートナー企業様にとっても、強力な武器になると確信しました。
私たちはこれからも、パートナーの皆様が持つ独自の強みや専門知識を、ITの力でさらに輝かせられるよう、伴走支援を続けてまいります。
※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なることがありますが、ご了承ください。