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“ビッグデータ”は他人事ではない
~クラウド時代の“データ活用”とは?~

ソーシャルメディアの普及などで流通する情報が爆発的に増加している現在、この質・量ともに膨大なデータをマーケティングに活用できるかどうかの差は大きい。

ビッグデータとは単に“量”が多いデータのことだけではなく、また一部の大企業だけに関係することではない。活用できるデータがあるにもかかわらず活用できていない、もしくはその存在にすら気づいていない場合が多いのではないかと思う。

1. “ビッグデータ”は他人事ではない

“ビッグデータ”と聞いて、「自社にはそれほど大量のデータはない、会員データも購買データもまだまだ少ない。」「それは、システム投資ができる大企業だけの話題で、自社には関係がない話だ。」などと決めつけてはいないだろうか。実際、ビッグデータの活用状況の調査結果でも、37.5%の企業が「活用するようなビッグデータが存在しない」と回答しているようだ。

“ビッグデータ”とは単に“量”が巨大というだけではなく、その定義にはデータの“多様性”やデータベースに格納されていないような“非構造化”データも含むとされている。これはつまり、テキスト、音声、映像などのデータも含まれるということだ。

“ビッグデータ”を、社内データベース(顧客マスタ、購買データなど)の中にあるものだけでなく、多種多様な“データ”と考えてみると、実は自社の周りにもいろいろとあることに気づく。例えば、ソーシャルメディア上のデータは、顧客や市場トレンドを理解するために重要な大量データであることは言うまでもない。またWEBサイトのアクセスログも決して“スモール”ではない。さらには商品説明データや販促コンテンツデータなどの“非構造化”データもあるはずだ。

このように実は身近にある“ビッグデータ”だが、その存在を明確に意識して、顧客理解のために“分析”し十分に“活用”できている例はまだまだ少ないように思う。

2. クラウド時代の“データ活用”

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“ビッグデータ”や“データ分析”といえば、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール、さらにはコンサルティングの導入など、膨大なコストが必要だと思われることも多いかもしれない。しかしながら、そこまでコストをかけずとも実現できることもある、というのがクラウド時代の“データ活用”である。

本格的に“ビッグデータ”を分析するには、そのコストも“ビッグ”になる。確かに、コストをかければ実現できる可能性も広がる。ただ、膨大なコストをかけて分析したとしても、それを“活用”しきれず収益につながらなければ意味がない。大きく投資をする前に、そのコストに対して収益が見込める“活用”のイメージを事前に描くことが重要になる。

であれば、まずはPhase1として、“スモール”コストでできることから“データ活用”を実践し、小規模だとしても“大きな成功”の実現を目指そう。これは本格的に取り組むための重要な初動になる。「投資する予算がないから・・・」という“コスト”の問題は、取り組むことができない言い訳にせず、“知恵”を使ってできることから始めていく。

例えば、ソーシャルメディアで収集したデータを定性調査の手法で総合し活用するということも、いくつもの企業実践で成果を上げている方法である。弊社はこれを“ご近所リサーチ”として提唱し、HCD-net(人間中心設計推進機構)でパネル発表を実施した。

また、顧客インサイトを理解するためのテキストマイニングの活用もますます増えてきている。iNSIGHTBOXもテキストマイニングをより簡単に実施できる製品だが、このような製品を活用し顧客理解を進めていきたいという問い合わせは増加の一途である。

マーケティング・サイエンスや情報処理のテクノロジーは、日々進化し続けている。知恵と工夫次第で取り組む方法はいくらでもあるはずだ。これからのWebマーケティングでは、限られたリソースの中で最大限の成果を創出するためにも、ますますこのようなデータ活用の知識が重要になってくることは間違いない。

※iNSIGHTBOXはサービスを終了いたしました。価値観での顧客セグメンテーション「Societas」は引き続きサービスを提供しております。

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