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細かすぎる展示会のポイント①
来場者の足を止めろ! ブースサインのコピーを決める

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突然ですが、この数字は何かわかりますか?

これは、上から「Japan IT Week 2013」「スマートエネルギーweek」「CEATEC2013」「JIMTOF2012」の”出展社数”です。
もし、あなたが展示会担当者としてこれらの展示会に出展する場合、これだけ多くの企業の中から自社を来場者に見つけてもらうため、多くの工夫を凝らさなければなりませんよね。

見つけてもらうための工夫は、

  • ブースのサイズを大きくする(目立つことに加えて、出展位置がよくなる)
  • ブースの装飾を目立たせる
  • コンパニオンや新卒による誘引を行う
  • ノベルティを配布する
  • ブースでセミナーを行う

など、さまざまです。

しかし、今回はブースの基本的なパーツである「ブースサインのコピーによる集客」にポイントを絞って解説します。本当に細かいポイントですが、この内容をしっかり考えるためには、製品の強み、知名度、PRプロセスなどを押さえておかなければなりません。意外に深いポイントでもあるのです。

ブースサインの役割とは

サインとは、企業名、商品やサービス名を掲示したブースの看板です。つまり「来場者の目に止まる」、そして「コピーを伝える」ものでなければなりません。

「来場者の目に止まる」ための方法はシンプルです。
「サインを大きくする」「サインに照明を当てる」「デザインで強調する」など、ブースの装飾会社と相談し、目的や予算やにあった方法でサインの仕様を決めていきます。

来場者の目に止まるサインが決まった後は、今回のポイントである、ブースサインの「コピーを伝える」方法について解説していきます。

「コピーを伝える」ための3つのポイント

伝わるコピーを決めるためには、大きく分けて「企業や商品、サービスの知名度」「商品、サービスの強み」「商品、サービスのPRプロセス」を考慮する必要があると考えます。
それを順に見ていきましょう。

1. コピーを知名度から考える

「企業や商品、サービスの知名度」が高く、市場に広く知られている場合には、素直に同内容を掲載することが望ましいでしょう。コピーに時間をかけても展示会場で認知されない可能性がありますし、余計な工数をかけてしまうことにもなります。

逆に知名度が低い場合は、企業名や商品名を掲載しても効果がのぞめません。「何を展示しているのか」に加えて、次の「商品やサービスの強み」をしっかりと伝える必要があります。

2. ターゲットに伝わる優位性やキラーワードから考える

「商品やサービスの強み」をコピーに加えるためには、それをしっかりと理解しなければなりません。製品スペックのように優位性を数字で表せる場合は、それを記載しましょう。

また、ターゲットとなる来場者にだけ伝わる「キラーワード」を使うことも大切です。例えば「かしめる(※)」のような、製造現場だけで意味が通る言葉を使うことは、訴えたい来場者だけに効果的に訴求することができます。

展示会場において、通行している来場者がサインを見るのは、わずか2,3秒間です。サインコピーは、その数秒でブースに立ち寄るだけの動機を与えなければなりません。単に強みを記載するだけではなく、一目で伝わるよう「適切な長さ」「営業現場で響くキーワード」などをしっかりと調査して盛り込むようにしましょう。

※かしめる:材料や器具などの接合部分を、金具や工具などで力を加えたり締める事で固く留めること

3. ブースのPRプロセスから考える

「商品やサービスのPRプロセス」を考慮するためには、展示している商品やサービスを展示会場でどのように紹介するかを決めなければなりません。サインを見せた次は商品を見せ、デモを行うのか、サインの次はパネルを見せるのかによってサインに掲載するコピーも変わってきます。

製品デモを行う場合はサインでも告知しておく、パネルならサインと同じ内容を目につきやすいように配置しておくことで、来場者に次のアクションを促しやすくなります。

たかがサイン、されどサイン

サインに掲載するコピーはわずか数十文字です。しかし、その内容を決定するには、企業の市場におけるポジションや商品、サービスの強み、展示会におけるPR方法までを把握した上で行わなければなりません。

「神は細部に宿る」。全体にまで意識の行き渡ったサインのコピーを考えることが大切です。

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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