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【イベントレポート】CRMで漁業を盛り上げる! フィッシャーマン・ジャパン事業方針発表会

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島国である日本は新鮮な魚や貝、海藻類が手に入れやすく、魚介類は古くから日本の食文化に深く根付いていました。その魚介類を食卓に届ける漁師は、日本の食文化を支える存在であると言えるでしょう。しかし、多くの人にとって、漁師は「キツい」「汚い」「危険」いわゆる3Kな仕事だと思われています。

そんな漁師のイメージを払拭したい、次世代に受け継いでいける未来の水産業の形を作りたい、という思いで活動する若きフィッシャーマン(漁師)たちの集団がいます。それが、三陸の海を拠点に漁業を行っている「フィッシャーマン・ジャパン」です。

そのフィッシャーマン・ジャパンが、6月22日に今後の事業方針の発表と、東京都内に出店する初の飲食店「宮城漁師酒場 魚谷屋」のオープンレセプションを開催しました。今回の取り組みは、ヤフージャパンとシナジーマーケティングにとっても大きな意味のあるものです。この発表会で何が語られたのか、レポートを通じてご紹介していきます。

“新3K”を実行する若手漁師団体「フィッシャーマン・ジャパン」

234_yokota_02フィッシャーマン・ジャパン代表理事 阿部 勝太 氏

近年、水産業をはじめとした一次産業を盛り上げようとする活動が多く見られるようになってきました。世界三大魚場のひとつである三陸を拠点に活動する若手漁師団体「フィッシャーマン・ジャパン」もそのひとつです。活動理念は、「三陸の海から水産業における”新3K”を実行するトップランナーになる」こと。つまり、3Kな仕事であると思われている漁師の仕事を、「カッコいい」「稼げる」「革新的」な「新しい概念の3K」な仕事に変えていくことで、持続可能な産業に育てていきたいということが彼らの目標なのです。

フィッシャーマン・ジャパン代表理事 阿部 勝太 氏は、2014年の団体設立からこれまでの活動内容を振り返りつつ、今後の展望について語りました。

「水産物の販売事業と担い手育成の2本の柱を軸に、わたしたちはこれからの10年を走っていきたいと思います。しかし、社団法人だけではその両立が難しい点もありました。そこで今年の3月に水産物販売事業を分社化する形で株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティングを設立することにしました。今後は株式会社サイドで、ブランディングをしっかりやりながら水産物を販売し、同時に社団法人サイドで浜に担い手育成を行っていきたいと思っています。」(阿部氏)

阿部氏は、発表の中で何度も「持続可能性」という言葉を強調していました。このことからも、フィッシャーマン・ジャパンの活動が単なる活性化にとどまるものではなく、「稼げる」事業に育てていかなければならないという使命感を持って取り組んでいることがわかります。

今までになかった取り組みで、未来の漁師を増やしていく

234_yokota_03ヤフー社会貢献室 東北共創 リーダー 長谷川 琢也 氏

ヤフー社会貢献室 東北共創 リーダーの長谷川 琢也 氏は、フィッシャーマン・ジャパン立ち上げに携わり、現在ではフィッシャーマン・ジャパン事務局長でもあります。

「まず、社団法人の今後のメイン事業となる担い手育成事業について、漁業の魅力をしっかり伝えるメディアの運営や、漁師の求人活動をしっかり行うために漁業に特化した求人サイト『フィッシャーマン・ジョブ』を開設しています。また、漁師を目指そうとする人に、住む家を提供することで住みながら修行する場を提供する『トリトンプロジェクト』があります。こういった取り組みを通じて、漁業への入り口を大きく広げていきたいと考えています。

今まで漁業において、行政や漁協、年配の漁師さんや若い漁師さんがひとつになって何かをすることがあまりなかったのでまだまだこれからの事業ですですが、我々の活動で漁師の数が増えているのは、小さいけれど大きな一歩であると思っています。」(長谷川氏)

CRMで日本の一次産業を元気に

続けて、一般消費者向けの事業についても長谷川氏による発表が行われました。

長谷川氏は、この事業が始まったきっかけを「そもそも漁師と一般消費者は近くて遠い存在でした。漁師は市場の人にすら会うことがないかもしれないくらいで、一般消費者の顔はまったく見えていませんでした。しかし、東日本大震災のボランティアの皆さんと触れ合うことで消費者とつながることの力の大きさを感じたこと」であるとし、ECサイトや定期購入のような簡易的な会員サービスなどさまざまな活動に取り組んできました。また、「ぼくたちは仲間を探しにきました」をスローガンに掲げ、漁師も参加するイベントやコクリエーション活動も同時に行うことで、その活動を促進してきた経緯を振り返りました。

しかし、その活動が拡大するにつれ、「顧客情報やコンセプトがバラバラになってき始めていた。それをちゃんとまとめるためにCRMという手法を使って、すべてをつなぎ合わせて発展させていきたい」と考えるに至ったと長谷川氏は語ります。そこでヤフーの力をもっと使って一次産業の課題解決を目指す取り組みを目指すべく発表されたのが、今後ヤフーとシナジーマーケティングがともに取り組むCRMを主軸とした漁業活性化支援についてです。

この取り組みについて、シナジーマーケティングの中屋が登場し、その活動内容と思いについて語りました。

234_yokota_04シナジーマーケティング株式会社 東日本事業部 中屋 祐輔

具体的な内容は以下です。

  1. 「フィッシャーマン・ジャパン ファンクラブ」のリニューアル
    現在のファンクラブに、コースに応じてイベントへの招待や海産物が届けられます。そのファンクラブに参加してもらうことが、産地にいなくても漁師と一緒に三陸の漁業の未来を作っていく活動に参加することにつながります。
  2. O2Oマーケティングによる「フィッシャーマン・ジャパン会員」の拡大

中屋は「漁業をはじめとする一次産業において、生産者と消費者はずっと離れた場所にいた。両者の距離を縮めることは、生産者(漁師)のモチベーションにつながり、漁業の活性化に貢献する」と自身の思いを語りました。

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234_yokota_06フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング COO 津田 祐樹 氏

最後にフィッシャーマン・ジャパン・マーケティング COOの津田 祐樹 氏が新たに設立された株式会社の事業方針を発表し、事業方針発表会は終了しました。

その後は開店を間近に控えた魚谷屋に会場を移し、オープンレセプションが開催されました。魚谷屋では、三陸の海産物を中心にさまざまな料理が参加者に振る舞われ、まさに事業方針にもあった三陸の魅力を発信するためのライブステージをコンセプトにしたお店の雰囲気に、来場者も大いに盛り上がっていました。

今回のイベントに参加してずっと感じていたことは、全員が「楽しそう」で「活力に満ちている」ことです。そこでは、”3K”という言葉はまったく感じられず、あったのは全員が使命感に燃え、未来を信じて仕事に取り組もうとする姿でした。生産者同士だけではなく、消費者ともつながることでフィッシャーマン・ジャパンは今大きな飛躍を遂げようちとしています。

私たちヤフーとシナジーマーケティングは、CRMを持って日本の一次産業に活力をもたらしていくことができるよう、今後もグループシナジーを発揮し取り組んでいきます。

※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なる場合があります。ご了承ください。

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