情報セキュリティリスクを解消し、
機動性の高いプロモーション実行が可能に
背景 課題は情報セキュリティリスクの解消
インターネット広告の効果測定システムとして国内№1シェアを誇る「アドエビス」をはじめとする革新的なサービス群で、企業のメッセージを正しく伝えるためのソリューションを提供するイルグルム。同社は、2006年からSalesforceを導入し、現在では基幹システムとして運用しています。
しかし、Salesforce導入から数年間は、運用面でいくつかの課題を抱えており、十分に活用しきれているとは言えない状態であったそうです。Salesforce運用上の課題とは何だったのか–。同社 専務取締役の又座様はこのように話します。
「当社では、顧客管理システムにSalesforce、メール配信システムにSynergy!BASIC/POEM(※)を利用していました。しかし、2つのシステムは自動連携していなかったため、メール配信の度に担当者がSalesforceから配信リストを抽出し、手動でインポートしなければなりませんでした。同じような手動オペレーションはほかのシーンでも発生していました。これでは、顧客情報がもれなく蓄積され、適切に管理できているとは言えません。これは、会社が吹き飛びかねないほどのリスクであり、企業として放置しておくことはできませんでした。
そのリスクを解消するために発足させたプロジェクトが、Synergy!LEAD導入のきっかけです。プロジェクトでは、社内に点在する顧客情報を一箇所(Salesforce)に蓄積する仕組みと業務プロセスの再構築、個人情報の漏えいやメール誤配信などのリスクを根本から解消するメール配信システムの見直しなどが検討されました。これらの課題を解決するには、Salesforceとメール配信システムの自動連携がもっとも早く、確実だろう。それを実現できるサービスが、Synergy!LEADだと判断しました」
※Synergy!BASIC/POEM・・・クラウド型 コミュニケーション・プラットホーム「Synergy!」の、データベース機能(BASIC)とメール配信機能(POEM)
導入経緯 マーケティング関連のデータと業務もSalesforceに集約
Salesforceと連携したマーケティングシステムにSynergy!LEADを選択した理由を、又座様は次のように語ります。
「やはり、メール配信におけるリスクを解消できることです。当社にとってメール配信は、サービスメンテナンスなどの重要な情報を配信しているため、欠かすことはできません。また、リード(見込み顧客)の獲得にもメール配信をもっと活用したいと考えていました。しかし、従来の方法では、配信リストのCSVファイルをメール配信システムに毎回インポートする必要がありました。これでは、誤配信などのミスがいつ起こってもおかしくありません。しかも、インポートするCSVファイルは個人情報の塊であり、作業上デスクトップに保存しなければなりません。これは非常にリスクが大きいオペレーションです。担当者にかかる心理的、業務的な負荷を考えても、とても放置しておくことはできず、リスクの解消は必須でした」
Synergy!LEADの選定理由として、重要な機能がもうひとつあった、とインフラユニットの笹部様は明かします。
「Synergy!LEADでフォームを作成できるのは、選定理由として大きかったです。Salesforceの『Web-to-リード』機能でもフォームは作成できますが、Webサーバ上でプログラム編集やコーディングが必要な場面が多くあります。しかし、Synergy!LEADなら、エンジニアがいなくても担当者とデザイナーで簡単にフォームを作成できます。Salesforceと連携してメール配信だけができるというサービスはほかにもありましたが、ひとつのサービスでフォームも作成できるのはSynergy!LEADだけでした。これも選定理由のひとつです」
Salesforceのデータをもっと活用したい–。Salesforceを導入している多くの企業が抱えるこの課題を解決するために、Salesforceとフォームを連携させることは重要である、と又座様は続けます。
「Webで獲得したリードは、1件もムダにすることなく、確実に管理したいと考えていました。Synergy!LEADのフォームを利用すれば、Webで獲得したリードが自動的にSalesforceに登録されます。リード情報をCSVファイルでインポートするアナログな業務がなくなり、ミスや漏れがなくなりました。また、Synergy!LEADなら作成したフォームを一覧で確認することができます。社内に点在しがちな顧客データやフォームをSalesforceで管理するために必要な機能が、Synergy!LEADには備わっていると思います」
取組・成果 基幹システムとして生まれ変わったSalesforceでプロモーションをスピーディーに実行
Salesforceからダイレクトにメールを配信し、フォームを作成できるようになった–。マーケティング部門と営業部門が連携し合える仕組みを構築できた成果は大きい、と又座様は評します。
「Synergy!LEADを導入したことで、Salesforceとほかシステムが連携していないことから生じるリスクは、すべて解消されました。今では、メールの配信回数が増え、フォームもすぐに用意することができます。その結果、プロモーション実行のスピードが速くなり、機会損失が減少したと感じています。それだけでなく、顧客情報がSalesforceにしっかりと蓄積されているので、マーケティングからセールスまでの活動のPDCAサイクルを回すことができています。これは、想定外の成果でした」
同様に、笹部様はSynergy!LEADの優れた点をこのように語ります。
「Synergy!LEADは、操作画面がSalesforceライクで、融合しているように感じられます。社内でも、Synergy!LEADはSalesforceだと思われて利用されているようです。システムとしてだけではなく、ユーザー体験としても繋がっているというのは素晴らしいと思います」
最後に又座様は、今回の取り組みについてこのように総括しました。
「SalesforceとSynergy!BASIC/POEMを導入している企業なら、Synergy!LEADは間違いなく導入した方がいい。そう思っています。もちろん、システムと業務プロセスを見直し、運用が定着するまでは大きなパワーが必要でしょうが、その先にあるメリットは投資に十分見合うものだと認識しています。Synergy!LEADは、当社にとってなくてはならないツールになった。そう思っています」
※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なることがありますが、ご了承ください。