BtoB企業がリスティング広告でリードを獲得する方法|設定から運用改善まで解説
<この記事でわかること>
- BtoBのリード獲得にリスティング広告が有効な理由
- 検索連動型広告とディスプレイ広告の使い分け
- BtoBリスティング広告の設定から運用改善までの流れ
- 製造業BtoBに特有の注意点と失敗しないためのポイント
- SEO・MAと組み合わせて成果を最大化する方法

「リスティング広告でBtoBのリードを増やしたいが、何から始めればいいかわからない」「広告を出しているのに問い合わせにつながらない」
こうした悩みを抱えているBtoBのマーケティング・営業企画担当者の方は少なくありません。リスティング広告はBtoBのリード獲得において最も即効性が高いデジタル施策の1つですが、BtoCと同じ感覚で取り組むと成果が出にくいというBtoB特有の落とし穴があります。
本記事では、BtoBのリード獲得にリスティング広告が有効な理由から、実際の設定手順・BtoB特有の注意点・運用改善のポイントまで、製造業BtoBの実務に役立つ内容を解説します。
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<目次>
BtoBのリード獲得にリスティング広告が有効な理由
BtoBのリード獲得手段は展示会・SEO・ホワイトペーパー・ウェビナーなど多岐にわたりますが、なかでもリスティング広告(検索連動型広告)が特に有効な理由は「検索という能動的な行動」を起点にしているからです。
ユーザーが「特殊加工 外注」「製造ライン 自動化 導入」などのキーワードを検索している瞬間は、まさに「課題を感じて解決策を探している状態」です。このタイミングで自社の広告を表示できるため、他の広告手法と比べて問い合わせまでの距離が短く、リードの質が高い傾向にあります。
BtoBリスティング広告のメリットを整理すると以下の通りです。
| メリット |
内容 |
|---|---|
|
即効性が高い |
設定翌日から広告表示・リード獲得が可能 |
|
課題が顕在化した層に届く |
検索行動を起点にするため問い合わせ確度が高い |
|
少額からテストできる |
月10〜30万円のスモールスタートが可能 |
|
成果が数値で可視化できる |
CPC・CVR・CPAをリアルタイムで把握し改善できる |
|
SEOとの相乗効果がある |
広告で効いたキーワードをSEOコンテンツに転用できる |
一方で、リスティング広告は「広告費をかけ続けないと流入が止まる」という性質があるため、中長期的にはSEOとの組み合わせが理想的です。
BtoB向けリスティング広告の仕組みと種類
検索連動型広告(リスティング広告)
ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、検索結果の上部・下部に表示される広告です。自然検索結果と馴染む形で表示されるため広告感が強くなく、クリックされやすいのが特徴です。
主要な媒体はGoogle広告・Yahoo!広告・Bing広告の3つです。BtoBの場合、PCからの検索が多いため、PCへの入札比率を高めに設定することが基本です。
ディスプレイ広告・リターゲティング広告
ディスプレイ広告はWebサイト上に表示されるバナー広告で、潜在層へのブランド認知に向いています。リターゲティング広告は、一度自社サイトを訪問したユーザーに対して再度広告を表示する手法で、「一度サイトを見たが問い合わせしなかった層」への再アプローチとして有効です。
BtoBの場合、検討期間が長く複数回のサイト訪問を経て問い合わせに至るケースが多いため、リターゲティングは特に重要な施策です。
BtoBリスティング広告の始め方|設定の流れ
ステップ1:コンバージョンポイントを決める
まず「何をコンバージョン(CV)とするか」を決めます。BtoBの場合、「問い合わせフォームの送信」が主要なCVになりますが、それだけだとCVハードルが高すぎて件数が取れないケースがあります。
BtoBで設定すべきCVポイントの例として、問い合わせフォーム送信(主CV)、資料ダウンロード(準CV)、カタログ請求(準CV)、電話クリック(準CV)などが挙げられます。特に製造業では「まずはカタログ・仕様書を入手したい」という需要が多いため、資料ダウンロードをCVに設定することでリード獲得件数が増えやすくなります。
ステップ2:キーワードを選定する
キーワード選定はリスティング広告の成否を左右する最重要ステップです。BtoBのキーワード選定で押さえるべき観点は以下の3点です。
課題・用途系キーワード(最優先)
「特殊加工 外注 依頼」「ねじ締結 トルク管理 ツール」など、ユーザーの課題や用途が明確なキーワードです。検索ボリュームは小さくても問い合わせ確度が高いため、BtoBでは最優先で対応します。
カテゴリ・サービス名キーワード
「特殊ねじ 製造メーカー」「精密加工 受託」など、自社が提供するカテゴリを示すキーワードです。一定のボリュームがあり、顕在層にリーチできます。
競合・比較キーワード(慎重に)
「○○ 比較」「○○ 代替」など。クリック単価が高くなりやすいため、予算に余裕が出てから検討します。
また、除外キーワードの設定も同様に重要です。「転職」「求人」「無料」「個人」など、BtoBの見込み顧客でない層が検索しそうなキーワードは早めに除外設定します。
ステップ3:広告文を作成する
BtoBの広告文で重要なのは「課題解決の訴求」と「自社の信頼性・実績の提示」です。クリック率(CTR)を高めるための広告文作成のポイントは以下の通りです。
- 見出し1:検索キーワードを自然に含める
- 見出し2:自社の強みや差別化ポイントを端的に
- 見出し3:CTA(「無料相談」「資料請求」など)を入れる
- 説明文:具体的な数字・実績・問い合わせのしやすさを訴求する
ステップ4:LP(ランディングページ)を整える
広告をクリックして訪れるLPの質が、コンバージョン率(CVR)を大きく左右します。BtoBのLPで必須の要素として、ファーストビューでの課題共感と解決策の提示、自社の強み・USPの明確な訴求、導入実績・お客様の声、問い合わせフォームへのわかりやすい導線、追随型のCTA(フローティングボタン)が挙げられます。
特に製造業の場合、「どんな加工・製品に対応できるか」を具体的に示す仕様・スペック情報も重要なコンテンツです。
ステップ5:配信設定・入札戦略を決める
BtoBの場合、土日・深夜の検索は少ないため、平日昼間に配信を集中させるスケジュール設定が有効です。入札戦略は最初の1〜2か月は「クリック数の最大化」または「目標コンバージョン単価」で自動入札を使い、データが蓄積された後に「コンバージョン数の最大化」に切り替えるのが一般的な流れです。
BtoB特有の注意点と失敗しないためのポイント
コンバージョンポイントは「問い合わせ」だけにしない
BtoBの問い合わせは「今すぐ検討中の顕在層」のみが行動するため、問い合わせだけをCVにするとデータが集まらず最適化が進みません。資料ダウンロードなどの低ハードルなCVを設定することで、まず準顕在層のリードを獲得し、その後のナーチャリングで商談につなげる設計にすることが重要です。
除外キーワードの設定を徹底する
製造業のキーワードは「加工」「製作」などの一般的な単語を含むことが多く、ターゲット外のユーザーにも広告が表示されやすいです。除外キーワードを適切に設定することで、無駄なクリックコストを20〜30%削減できるケースがあります。定期的に検索クエリレポートを確認し、不要なキーワードを除外していく運用が重要です。
検索ボリュームが小さくても諦めない
製造業のニッチなキーワードは月間検索数が数十〜数百件というケースも多いですが、問い合わせ1件あたりの価値が高いBtoBでは十分に成立します。「月間検索数が少ないから意味がない」と判断せず、「そのキーワードで検索している人が本当に自社の見込み顧客かどうか」を基準にキーワードを選定することが重要です。
運用改善のPDCAの回し方
リスティング広告は出稿したら終わりではなく、継続的な改善が成果の差を生みます。週次・月次で確認すべき指標と改善アクションを整理します。
| 確認頻度 |
確認指標 |
改善アクション |
|---|---|---|
| 毎週 |
検索クエリレポート |
不要キーワードの除外・追加 |
| 毎週 |
キーワード別CV数・CPA |
成果の出ていないキーワードの入札調整 |
| 毎月 |
広告文別CTR・CVR |
低パフォーマンスの広告文を差し替え |
| 毎月 |
デバイス別・時間帯別成果 |
入札調整・スケジュール最適化 |
| 毎月 |
LP別CVR |
LP改善・ABテスト |
特にBtoBの場合、CVデータが少ないため週単位では判断できないことが多く、最低でも1か月分のデータが蓄積されてから改善判断をする方が安全です。
リスティング広告とSEO・MAの組み合わせが最も効果的
リスティング広告単体でも成果は出ますが、SEO・MAと組み合わせることで相乗効果が生まれます。
リスティング広告 × SEO
広告で反応の良かったキーワードは、そのままSEOコンテンツのテーマとして転用できます。広告で「このキーワードは問い合わせにつながる」と確認できたものをSEOで上位表示することで、広告費をかけなくても継続的に流入が発生する状態を作れます。
リスティング広告 × MAツール
広告経由で獲得したリードをMAツールに自動登録し、行動トラッキング・ナーチャリングメール配信・ホットリスト抽出までを自動化します。問い合わせに至らなかった「資料ダウンロードのみ」のリードも、MAで継続的にフォローすることで将来の商談につながるケースがあります。
集客から顧客管理まで一気通貫で設計することで、各施策の成果が連動し、全体のCPA改善につながります。
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BtoB リスティング広告に関するよくあるご質問
Q. リスティング広告はどのくらいの予算から始めればよいですか?
A. スモールスタートであれば月10〜30万円から始めることができます。ただしこれはデータを取得するための最低ラインであり、製造業BtoBの場合はクリック単価が高めのキーワードも多いため、月30〜50万円以上確保できると安定したデータ収集と最適化が進めやすくなります。まずは小さく始めてCPAを測定し、費用対効果を確認してから予算を増やしていくことをおすすめします。
Q. 自社で運用するか、代理店に依頼するか、どちらがよいですか?
A. デジタルマーケティングの経験や専任担当者がいない段階では、広告代理店や支援会社への委託をおすすめします。リスティング広告は出稿するだけでなく、キーワード選定・入札調整・広告文のABテスト・LP改善といった継続的なPDCAが必要です。これを社内で担うには相応の専門知識が必要なため、まずは委託でノウハウを蓄積しながら、徐々に内製化を検討するのが現実的です。委託先を選ぶ際は「製造業BtoBの支援実績があるか」「広告だけでなくLP改善やリード管理まで対応できるか」を確認することが重要です。
Q. リスティング広告を始めたのに問い合わせが来ません。何が原因ですか?
A. 主な原因として、「キーワード選定がターゲットとずれている」「LPが問い合わせしにくい設計になっている」「コンバージョン計測が正しく設定されていない」の3つが考えられます。まずGA4やGoogle広告の管理画面でコンバージョン計測が正しく機能しているかを確認し、次に検索クエリレポートを見て実際にどんなキーワードで広告が表示されているかを確認しましょう。LPのCVRが1%未満の場合はLP自体の改善が急務です。
まとめ|まず小さく始めてデータを取ることが成功への近道
BtoBのリード獲得においてリスティング広告は、検索という能動的な行動を起点にするため問い合わせ確度が高く、即効性があり、少額からテストできるという特徴を持ちます。ただしBtoCと同じ感覚で取り組むと成果が出にくく、コンバージョンポイントの設計・除外キーワードの徹底・LP改善といったBtoB特有のポイントを押さえることが重要です。
まずは月10〜30万円のスモールスタートでデータを取り、「どのキーワードで問い合わせが来るか」「CPAはいくらか」を測定することから始めてください。そのデータをSEOコンテンツやMAのナーチャリング設計に活かすことで、集客→リード管理→商談化という一気通貫の仕組みが整っていきます。
広告運用の設定から改善、リード管理まで一気通貫でサポートできる体制についてはぜひご相談ください。
関連情報
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。
