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クラウドインフラエンジニアとしてのリアルな視点

システム開発部プラットフォームグループの増木一彦と申します。
当ブログでは、マーケティングやデータ分析など当社が得意とする「マーケティングコミュニケーション」にかかわるテーマを中心に書かれていますが、私が受け持つ業務範囲は、当社のクラウドサービスのインフラとしての運用業務です。

そこで私のパートでは、これらの運用面から、どのような考えをもとに運用を行なっているのか、どのような技術が採用されているのか、またどのようにお預かりしたデータを保護しているのか、さらに私達はどこを向いて仕事をしているのか、など日々苦悩を続けるインフラエンジニアとしてのリアルな視点から連載形式にて想いをお届けします。

当社が提供するさまざまなサービス、それらは当社のプログラマたちが開発したプログラム(コード)の集合であり、当社の想いの結晶です。これらの成果をいかに安定稼働させるか、システム障害を発生させることなく継続させるか、それが、私が所属するプラットフォームグループのミッションです。

昨今システムが安定稼働することは当然であり、それは電気ガス水道といった社会インフラと同レベルの扱いです。イメージしやすく言い換えると、

「日本国内で蛇口から水が出てくることに拍手する人は、もういないだろう」

ということかと思います。当社を含めインターネットを利用したさまざまなサービスについても「 24 時間 365 日連続して稼働しています」と自慢出来たのは過去の話です。近年では、もはや拍手されるようなことではありません。それは現在の社会インフラを構成する要素として当然のことです。

しかし、このシステムを構成するものは、まだまだ盤石なものではありません。当社に限らず、数えきれないインフラエンジニアの皆さんが日々障害と直面し、頭を抱えながらも解決に向けて日々努力し、この当たり前と思われているサービス(インフラ)を必死に維持し続けているのです。

このような状況にもかかわらず、インフラエンジニアとその活動領域については、非常に高度な技術がボトルネックとなってか、スポットライトを浴びることがなかなか無いという悲しい現実があります。

この状況はインフラエンジニアを志願する貴重な人材をいかに増やすか、という点において非常にマイナスなことであると考えています。このような現状をもっと知ってほしい!これが、私が当ブログを書こうと思ったきっかけです。

ブログでは、インフラエンジニアとしてどのような活動を行なっているのか、また、安心してご利用いただける施策とはどのようなものなのかを、実際に当社の運用例をもとに解説していきます。普段このような内容をお伝えする機会が少ないので、私自身良いチャレンジになると考えています。また、これからインフラエンジニアを目指そうという貴重な志を抱く方々にも、実際の現場がどのようなものなのか?を知っていただければ幸いです。

さて、次回以降は実際の環境をご紹介しますが、以下に各回のテーマをご案内します。

  • 次世代インフラ技術への挑戦
  • 遠くまで見渡せる世界
  • 数ミリ秒の戦い
  • 途切れない失わない技術
  • 震災を乗り越える
  • 当社の門番
  • 合言葉はロールケーキ
  • 私達の顧客志向

まずはここまで。それぞれ1回完結から前・後編程度のボリュームで皆さんにお届けしたいと考えています。

また内容としてはあまり技術に特化せず、少しでも多くの皆さんにご理解いただけるように、当社が利用する技術やその詳細、採用に至った経緯、考え方などを主軸として書き進めていきます。

  • どのような問題や苦労があったのか
  • 恒久的な対策として、どのような手法があるのか
  • 日々の運用に落としこむ中で、何が理解しやすいのか
  • 結果としてお客様に向いたシステムであるのか

これらの紹介によりお役に立てればこれほどの喜びはありません。

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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