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行動履歴データから次なる施策へ
- わかる、iNSIGHTBOX – Vol.2

こんにちは。 増田です。
前回は、iNSIGHTBOXがどのようなものなのか概要をお話しました。今回は、なぜこのようなアウトプットができるのか、iNSIGHTBOXのロジックと効果についてお話します。

直感操作で簡単分析

前回お話しましたが、iNSIGHTBOXとは、専門知識も手間も不要なクラウド型の分析システムです。自社の顧客に関するデータ(行動履歴データ)をアップロードするだけで、施策に直結するアウトプットが簡単に取り出せます。

  • 「この商品を買いそうなヒトを知りたい!」
  • 「優良顧客候補を知りたい!」

これらの分析を行う流れは、目的に応じた分析アプリケーションを一覧から選び、必要な条件を指定するだけで、顧客リストと、その顧客が響きやすいキーワードが抽出されます。このようなアウトプットを出すために、内部では次のようにデータを保持しています。

iNSIGHTBOXの内部データ

iNSIGHTBOXの内部では、アップロードされた「ヒト(顧客)」「モノ(商品)」の情報を、顧客の行動履歴データから抽出した「タグ(キーワード)」を用いて関連を保持しています。

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それぞれ相互に関連を持っているので、「タグ」を経由することにより、自在にマッチングを行うことができます。
それでは、どのように「タグ」を抽出するのかみてみましょう。

タグ(キーワード)の抽出とタグクラウドの構築

「その商品(モノ)のキラーワードは? どのような要素で構成されているのか?」

066_masuda_02_3iNSIGHTBOXは、人々が商品説明を見た時にどう感じるのかに着目し、商品説明のテキストから「軽い」「新しい」といった商品の特性を示すタグ(キーワード)を抽出し、そのタグ集合を商品と関連付けた状態で保存します。そして、購買情報を取り込むことによって、その商品を購入した顧客IDにタグを付与していきます。

メールについても同様の処理を行っており、「新製品」「すばらしい」といったメール本文のテキストからタグ(キーワード)を抽出。メール本文の中に含まれる誘導先のURLに対し、タグを関連付けます。このURLをクリックした顧客に対して、タグを付与していきます。

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蓄積される顧客の価値観

前述の通り、顧客の行動履歴データがアップロードされるたびに、ヒトとモノに対して価値観を表すタグ(キーワード)が蓄積されていきます。顧客に付与されたタグの種類や数から、顧客ごとの行動属性を示す「タグスコア」を計算することで、『この人はどんなキーワードに反応しやすいのか』といった情報が見えてきます。

このタグスコアをベースに、ヒトとモノをマッチングさせるわけです。まさに、定量分析×テキストマイニングのハイブリッド分析です。

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分析例1:「この商品を買いそうなヒトを知りたい!」

この分析を行うには、まず担当者が対象の商品を選びます。

iNSIGHTBOXの内部では、選ばれた商品に付いたタグから、より商品の特徴を表しているキーワードを抽出し、 そのキーワード群に対し、ヒトに付いたタグをマッチング、スコアの高い順にヒトを並べます。

あとは担当者がどこで足切りをするのか指示をするだけで、対象の商品を買いそうな顧客リストと、響きそうなキーワードが出力されます。

分析例2:「優良顧客候補を知りたい!」

アプリで既に登録されている履歴データの「購入金額」「購入回数」「クリック回数」の変数を用いて優良顧客の定義を行います。

例えば、「購入金額6,000円以上、購入回数3回以上」を優良顧客と定義したとします。そうすると、以下の図のように4象限にデータがわかれます。

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各象限に含まれる顧客リストを抽出できるのはもちろん、優良顧客が多く持つタグ集合とその他の象限のヒトのタグとをマッチングすることにより、優良顧客と近しい嗜好を持つ顧客を抽出することができるのです。

導入事例

では、実際にiNSIGHTBOXを利用されているお客様の声を紹介したいと思います。

リンナイ様

給湯器や暖房機器などを提供するリンナイ株式会社様では、交換部品などを販売する自社ECサイト「R.STYLE」の会員を対象にした分析にiNSIGHTBOXを活用いただきました。

iNSIGHTBOXにて抽出した優良顧客候補層に絞り込んでメールを配信した結果、反応率が6倍に向上し、また配信をきっかけに購入に至るなど、高い効果を実感いただきました。

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絞り込むことによる重要性

絞り込んでメールを配信することでクリック率が向上しますと説明をすると、「ターゲットを絞る事で、効果は上がるのかもしれないが、全配信してもコンバージョン数としては同じになるのでは?」といった質問を頂くことがあります。

確かにメールに関しては、配送コストが安いので、数を減らすことに直接メリットを感じられない方は多いでしょう。しかし、会員の解除者を減らす効果や、全アプローチしないようにして空き枠を作り、新たな訴求策を創出することができるのです。

iNSIGHTBOXはコンバージョンという直接効果だけでなく、会員離反の防止という間接効果の2軸でメールを最適化します。

2回に渡り、iNSIGHTBOXについて説明いたしました。
次回は、ソシエタスを使った価値観マーケティングの事例を紹介できればと思います。

※iNSIGHTBOXはサービスを終了いたしました。価値観での顧客セグメンテーション「Societas」は引き続きサービスを提供しております。

iNSIGHTBOXの事例

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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