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Oracle OpenWorld 2014に参加してきました。(前編:BlueKai)

9月28日から10月2日にサンフランシスコで開催されたオラクルの年次イベント「Oracle OpenWorld 2014」に参加してきました。これから、前編と後編の2つに分けて、このイベントで学んだことを共有したいと思います。まず前編では、Oracle Marketing Cloudの概要とBlueKai(現Oracle Data Management Platform solution)について書きます。

Oracle Marketing Cloud

今年8月に日本でも「Oracle Marketing Cloud」が発表されました。このOracle Marketing Cloudは「Oracle Customer Experience Cloud」を構成するひとつの要素です。Marketingの他にはSalesServiceCommerceSocialCPQの5つ要素があり、まさにカスタマー・エクスペリエンスに関係するすべての業務領域をカバーしているという印象です。

また、Oracle Marketing Cloud自体も、2012年からの一連の買収によってラインナップを充実してきました。買収企業を分類すると以下のようになります。

セールスフォース・ドットコム、Adobe、IBMも企業買収を通じてラインナップを拡充していますが、オラクルの特徴のひとつに「DMP(BlueKai)を持っていること」があると思います。BlueKaiとはどのようなサービスなのか、まとめてみました。※そもそもBlueKaiがどのような会社なのかについては、以下のリンクが参考になると思います。

BlueKaiのサービス(1):Audience Data Marketplace

世界有数のサードパーティデータのマーケットプレースです(データエクスチェンジと表現されることもあります)。3億件以上のオーディエンスデータ(匿名化された、Cookieデータとそれに紐付く特性データ)が売買されています。広告主は、このマーケットプレースでオーディエンスデータを購入し、広告出稿や顧客像分析に役立てることができます。30社以上の「Branded Data Providers」を含め、200社以上のデータプロバイダーがこのマーケットプレイスにサードパーティデータを提供しています。※このように、データプロバイダーを含め、数多くのパートナー企業と連携している点がBlueKaiの特徴のひとつです。なお、主要パートナー各社の概要が「Little Blue Book – A Buyer’s Guide」にまとめられています。

購入できるデータの種類には、Intent(購買意欲のある商品)からQualified Demo(一定の基準を満たした高品質なデモグラフィックデータ)まで、7種類あります。たとえば、ホンダの高級車ブランド「アキュラ」に購買意欲があり、かつ世帯年収が10万ドル以上のオーディエンスデータを購入できます。また、購入できるデータの概算の件数を「DaaS for Marketing Global Data Guide」で見ることができます。日本国内だと合計670万件ほどのオーディエンスデータがあるそうですね。※自分自身がどのようなオーディエンスデータとして取り扱われているかついては、「BlueKai Registry」で閲覧・調整できます。

BlueKaiのサービス(2):DMP

いわゆるプライベートDMPです。Webサイトのアクセスログ(DMPタグ経由)、メール配信履歴、購買履歴など、見込・既存顧客に関する様々な自社データ(ファーストパーティデータ)を蓄積します。このファーストパーティデータとサードパーティデータを組み合わせ、指定の条件に合致するオーディエンス・セグメントを抽出し、ディスプレイ広告を配信したりメールを配信したりできます。なお、そもそものDMPの考え方や仕組みについては、SlideShareで検索すると、参考になる資料がいろいろ出てきます。

BlueKaiの特徴として、セグメント抽出の際、複数の「Modeling Partner」のLook-Alikeモデリング(オーディエンス拡張)を利用できます。たとえば、数字で定義した「優良顧客」に近い特性を持つオーディエンスデータを上記「Audience Data Marketplace」から抽出し、その「有望な見込顧客」に対してディスプレイ広告を配信できます。本日時点で以下8社のモデリングパートナーが登録されています。

  1. Arcametrics
  2. Datacratic
  3. Datalogix
  4. Experian
  5. Korrelate
  6. MediaMath
  7. Tribal Fusion
  8. TruSignal

モデリングパートナーのサービスとの連携方法はマニュアルで紹介されています。たとえばDatacraticとの連携は「Quick Start: Lookalike Modeling – Datacratic」に書かれています。

マーケティングシステムであるEloqua(BtoB)とResponsys(BtoC)との連携については、イベント期間中にEloquaとの連携が発表されました。Eloquaのデータを(匿名化した上で)BlueKaiに送信し、メールをクリックしていないユーザにディスプレイ広告を配信できるようになったとのことです。

以上、データエクスチェンジとしてのBlueKaiとプライベートDMPとしてのBlueKaiを見てきました。パーソナライゼーションの高度化と大規模化を実現する上でカギとなるDMP。いろいろなプロダクトが出てきていますが、新しい動きがあればまた紹介したいと思います。

後編は、Eloquaを活用したリードナーチャリング事例について書こうと思います。それでは!

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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