Salesforceのフォーム埋め込みと連携作成の最適解とは?
Salesforceを導入済みの企業にとって、Webフォームからのリード獲得はマーケティングの要です。Webサイト上のフォームで取得した顧客データをSalesforceにスムーズに取り込めれば、営業やフォローアップの効率が格段に向上します。
一方、フォームとSalesforceが連携していないと、せっかく集めた情報の手動入力やインポートに手間がかかり、データ活用が滞ってしまうこともあります。
では、Salesforceフォームのシームレスな埋め込みを実現するにはどのような方法があるのでしょうか。本記事では、その代表的な方法とベストプラクティス、そしてSynergy!LEADを活用した高度なフォーム連携について解説します。
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<目次>
Salesforceとフォームを連携する3つの方法
SalesforceとWebフォームを連携させる方法には、大きく分けて次の3つがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを押さえて、自社に最適な手段を検討しましょう。
Salesforce標準機能を活用する
1つ目は、Salesforceが標準で備えるフォーム連携機能を利用する方法です。代表的なものにWeb-to-リード、Web-to-ケース、そしてアンケート機能があります。それぞれSalesforceに最初から用意されているため追加費用がかからない点が魅力です。
Web-to-リード
自社サイト上の問い合わせフォームなどから送信された情報をSalesforceのリードオブジェクトに直接登録できる機能です。無料で利用できますが、登録先はリードオブジェクトに限定されます。また、フォームの設置には自社サーバが必要で、HTMLやプログラミングの知識も求められます。
Web-to-ケース
Salesforceのケース(問い合わせ)オブジェクトに連携するフォームを作成できます。こちらも費用はかかりませんが、ケースオブジェクト専用でWeb-to-リード同様の制約があります。
アンケート機能
Salesforce上でアンケート用のWebフォームを作成し、顧客から回答を収集できる機能です。管理画面から手軽に設定できますが、無料で収集できる回答は300件までと上限があり、既存顧客と回答を紐付けるには追加のライセンス契約やサイト設定が必要になるなど制約があります。
以上の標準機能はいずれも追加コストなしで利用できますが、対象オブジェクトの限定や技術的ハードルといったデメリットもあります。とはいえ「まずは低コストで最低限のフォーム連携を実現したい」場合には有力な選択肢と言えるでしょう。
標準機能の特徴や運用事例、追加で押さえておきたい実践ノウハウについては『【徹底解説】フォームとSalesforceを自動連携するための5つの方法と必ず押さえるべき4つのポイント』も参考になります。
MAツール「Account Engagement(旧Pardot)」を利用する
2つ目の方法は、Salesforceが提供するマーケティングオートメーション(MA)ツールであるMarketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)を活用する方法です。Account Engagement(旧 Pardot)はSalesforceとネイティブに連携するMAで、フォーム機能に加えて見込み顧客の育成(ナーチャリング)など多彩なマーケティング機能を備えています。フォームに入力した顧客に自動でメール送信したり、スコアリングや顧客の行動トラッキングによって営業アプローチに活かすことも可能です。
Account Engagement(旧 Pardot)のメリットは、単なるフォーム収集に留まらず、獲得したリードに対して様々なアプローチができる柔軟性と拡張性にあります。例えばプログレッシブプロファイリング(訪問回数に応じて質問項目を段階的に変える機能)や入力項目の依存表示など高度なフォーム設定も可能で、リピーターには過去の入力情報を認識して再入力の手間を省くこともできます。こうした高度な機能により、ユーザー体験を損なわず必要な情報を効率的に収集してリード情報の質を高めることができるでしょう。
一方、デメリットとして「フォームからのデータ取り込みだけが目的」である場合には、Account Engagement(旧 Pardot)は高機能ゆえに費用対効果が合わない可能性があります。実際、MAツール全般に言えることですが、導入しても使いこなせず運用負担ばかりが増大してしまったという声もあります。したがって、フォーム活用以上に高度なマーケティング自動化ニーズがある企業に向いている方法と言えるでしょう。
外部フォーム作成ツールとの連携
3つ目の方法は、Salesforce外部のフォーム作成ツールや他社のMAサービスを利用し、それらとSalesforceをAPI連携などでつなぐ方法です。例えば、Webフォーム専用のクラウドサービスや他社製MAツール(MarketoやHubSpotなど)のフォームを使い、送信されたデータをSalesforceに取り込むケースが該当します。
外部ツールを使うメリットは、フォームのデザインや項目を柔軟にカスタマイズでき、変更にも迅速に対応できる点です。専門知識がなくても使えるノーコードのフォームビルダーが多く、社内でスピーディーにフォームを公開・修正できるのは魅力です。
しかしデメリットとして、Salesforceとのデータ連携部分で開発作業が必要になったり、連携用の追加費用が発生する場合があります。フォームから送信できる項目や同期できるSalesforceオブジェクトに制限があったり、フォームを変更するたびに連携設定も更新しなければならないこともあります。さらに別システムを併用するためSalesforce内で完結しない煩雑さが生じ、ツールごとの操作や管理が増えて担当者の運用負荷が上がるリスクも考慮すべきでしょう。
自社の状況に応じて、「極力コストを抑えたい」のであれば標準機能をまず試し、「高度なマーケティング施策に活用したい」のであればAccount Engagement(旧 Pardot)を検討する、といったように取捨選択することが重要です。
次章では、どの方法を採る場合でも役立つフォーム埋め込みのベストプラクティスを見てみましょう。
Salesforceフォーム埋め込みのベストプラクティス
Webフォームを効果的に運用するには、埋め込み方法やフォーム設計の面で押さえておきたいポイントがあります。ここでは、フォームをサイトに埋め込む際の技術的な工夫と、ユーザーの離脱を防ぐフォーム設計のベストプラクティスを紹介します。
iframeを使った埋め込み手法
フォームをWebサイトに組み込む一般的な方法の1つがiframeタグを用いる埋め込みです。Salesforce標準のWeb-to-リード等では生成されたHTMLフォームを直接ページに配置しますが、外部ツールのフォームは提供されたコードを貼り付けてiframe表示させる形で埋め込むことが多くなります。
iframe埋め込みの利点は、サイト側に特別なプログラムを書く必要がなく、コードを貼り付けるだけでフォームが動作する手軽さにあります。フォームのレイアウトや入力チェックなども外部側で完結するため、Web担当者にとって扱いやすいでしょう。
ただしiframeでフォームを埋め込む際は、表示サイズやレスポンシブ対応に注意が必要です。固定高さのiframeでは画面サイズによってフォームが途切れたり不自然な余白が生まれたりすることがあります。
理想的にはフォーム提供元がレスポンシブデザインに対応していることが望ましく、例えばSynergy!LEADのフォーム標準テンプレートはスマートフォンを含む様々なデバイスで自動的に最適化表示されます。必要に応じて自社側でiframeの高さを調整したりスタイルを上書きしたりすることで、表示崩れを防ぎましょう。
フォーム公開時に欠かせないスパム対策(reCAPTCHAの設置方法など)については『【Salesforce虎の巻】今すぐできるスパム対策!フォームにreCAPTCHAを導入しよう!』でも詳しく解説しています。
ユーザー体験を高めるフォーム設計
フォーム埋め込みを成功させるには、フォーム自体の設計にも工夫が欠かせません。以下に、リード獲得率を高めユーザーの離脱を防ぐための主なポイントをまとめます。
入力項目は最小限に
必要以上の項目を並べると、ユーザーは入力の手間から途中離脱してしまいがちです。どうしても項目数が多くなる場合は、フォームを複数ページに分割したり進捗バーを表示するなどして心理的ハードルを下げましょう。
動的な項目表示で入力をスムーズに
ユーザーの選択内容に応じて次の質問を出し分ければ、不要な入力を省いてスムーズな体験を提供できます。例えば都道府県を選んだらその都道府県の支店一覧だけ次の設問に表示するといった具合です。Synergy!LEADではこのような条件分岐をノーコード設定でき、JavaScriptを書くことなく柔軟なフォームを実現できます。
スパム対策の実装
ボットによるスパム送信が多発すると、担当者の負担も増えてしまいます。対策として、reCAPTCHAなどボット検知機能をフォームに組み込みましょう。Synergy!LEADのフォーム機能には初めからreCAPTCHAが標準搭載されており、悪意ある自動投稿からフォームを保護できます。
送信後のフォローを徹底
ユーザーがフォーム送信した後の対応も重要です。送信完了画面でお礼メッセージを表示したり、直後に確認メールを送ることでユーザーに安心感を与えられます。入力内容に応じた適切なフォローメールを送れば、ユーザーとの関係構築にもつながります。
これらのベストプラクティスを踏まえてフォームを設計・埋め込めば、ユーザーにとって使いやすく自社にとって有益なリードを効率良く獲得できるでしょう。
Synergy!LEADで実現する高度なフォーム連携
最後に、Salesforceとフォームの連携をより簡単かつ高度に実現できるソリューションとして、シナジーマーケティング社のSynergy!LEADを紹介します。これはSalesforce上で完結するマーケティングツールで、ノーコードでのフォーム作成からデータ連携の自動化まで一手に担うことができます。
Synergy!LEADの詳細な機能や、具体的な画面イメージ、連携パターンを知りたい方は、機能詳細ページをご覧ください。
ノーコードでのフォーム作成と埋め込み
Synergy!LEADはSalesforceにインストールして利用するAppExchangeアプリケーションで、Salesforceとシームレスに統合されています。Salesforceの管理画面上でドラッグ&ドロップ操作により問い合わせフォーム等を簡単に作成・編集可能です。作成したフォームは専用の公開URLが発行されるため、Webサイトに埋め込んだりメールで共有できます。
フォームの柔軟性も大きな魅力です。Synergy!LEADではSalesforce上の標準・カスタム問わずあらゆるオブジェクトに対してフォームからデータを登録できます。リードや取引先責任者(コンタクト)はもちろん、ケースやカスタムオブジェクトにも対応しているため、様々な用途で情報を直接Salesforceに蓄積可能です。
さらにデザインも自社サイトのイメージに合わせて調整でき、標準テンプレートはレスポンシブ対応済みです。運用面ではフォーム機能単体なら月額10,000円から利用でき、安価に導入をスタートできる点もポイントです。
実際の管理画面や操作性を試したい方は、機能制限トライアル(デモ環境)にお申し込みいただけます。
データ連携と分析の自動化
Synergy!LEADで取得したリードデータはリアルタイムでSalesforceに登録されるため、担当者が手作業でインポートする必要がありません。その結果、タイムラグのないリード対応が可能となり、機会損失の削減にもつながります。
導入コストやプランの詳細(使ったときだけプランを含む)については、料金プランページをご参照ください。
導入事例:Synergy!LEADで成果を上げた企業の声
Synergy!LEAD導入企業では、フォーム連携により担当者の負担と運用コストが大幅に削減され、タイムラグのない施策で機会損失が減少するなどの成果が報告されています。また、BtoB企業を中心に1500社以上がSynergy!LEADを導入しており、問い合わせフォームからのリード件数増加や顧客フォロー業務の効率化など、多くの企業で具体的な成果が上がっています。
実際の企業事例や具体的な運用成果は、導入事例ページにて多数ご紹介しています。
まとめ:最適なフォーム埋め込みでリード獲得を最大化
Salesforceとフォームを適切に連携すれば、リード獲得から育成までのプロセスを効率化し、マーケティングROIを高めることが可能です。本記事で紹介したように、標準機能・MAツール・外部ツールなど様々なアプローチがありますが、重要なのは自社のニーズに合った方法を選ぶことです。
もし「手軽さ」と「拡張性」の両立を図りたいのであれば、Synergy!LEADのようなSalesforce連携ソリューションを活用するのも有効な選択肢でしょう。
いずれの方法を採用するにせよ、フォーム埋め込みのベストプラクティス(レスポンシブ対応やユーザー視点の設計、スパム対策など)を実践することでコンバージョン率の向上が期待できます。ぜひ最適なフォーム埋め込み手法を取り入れて、Salesforceを活用したリード獲得を最大化してください。
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