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Screw Sexy, Be Helpful.

HubSpot INBOUND 2013のレポート続きです。イベント期間中、100個以上のセミナーが開催されましたが、その中に「Making “Boring Industry” Content Work For Your Business」というセミナーがありました。当初は1回だけの予定でしたが、大きな反響があったため、追加2回のアンコール開催がなされた人気セミナーです。

スピーカーは、住宅ローンを取り扱う地方銀行「AmeriFirst」のマーケター「Dan Moyle」氏。Boringな業界でどのようにコンテンツをつくればいいかというテーマです。※Boringはという言葉は、立場によって受け止め方が違うので、敢えて英語のままにしておきます。

このセミナーの中で、心に残ったメッセージを2点ご紹介します。いずれも、僕なりの解釈を少し施しています。

1. Be Helpful.

「Be exiting.」でもなく、「Be sexy.」でもない。「Be helpful.」だ。ひとめぼれする新商品がどんどん出てくる業界じゃないとか、莫大なお金をかけてかっこいい広告を打てる業界じゃないとか、そんなことは気にしなくていい(Screw Sexy)。有益な、実用的なコンテンツをつくること(Be helpful)。知りたがっている人にとっては、あなたがつくるコンテンツは決して退屈なものじゃない(It’s not boring for those who want to know)。出し切れ(Help them as much as you can)。

2. Shift focus to “Journalism”

コンテンツをつくるとき、5W1Hで考えてみよう。Who、What、Why、When、Where、それにHow (Do I solve my problem with your service/product/company?)だ。

この部分は個人的な感想ですが、たとえば住宅ローンのブログコンテンツを5W1Hでつくると、以下のようなものが考えられますね。

  • When:住宅ローンの仮審査を申し込むのに最適な時期とは?
  • Where:金利と優遇サービスが優れているネット銀行5選
  • Who:【これが現実】住宅ローンの借り換えで得をした人、損をした人。
  • What:仮審査時に用意すべき書類まとめ
  • Why:固定金利よりも変動金利の方を選ぶべき5つの理由
  • How (much):住宅ローンの契約に必要な諸経費の相場を大公開

個人的感想ここまでです。本題「Shift focus to “Journalism”」に戻ります。Dan Moyle氏、コンテンツのアイデア(ネタ)を出すときは以下の3つを当たるといい、と話していました。

Where does the content begin?

Where does the content begin?

  1. 顧客:顧客に直接聞いてみる。または、顧客と日々コミュニケーションしている営業担当者に聞いてみる。
  2. ニュース:業界の最新トレンドや新しいキーワードをテーマにしたコンテンツをつくれないか。また、顧客側で話題になっている事柄や起こっている事象をテーマにコンテンツをつくれないか。
  3. 関連付け(Cross Relevancy):話題になっているニュースや流行しているものと、自業界や自社商品との関連付けを見出し、それをテーマにしたコンテンツをつくれないか。例えば最近だと、「半沢直樹」や「東京中央銀行」や「倍返し」と、住宅ローンを関連付けたコンテンツをつくれないか、など。

以上2点、Dan Moyle氏のプレゼンテーションのレポートでした。なお、HubSpot社のブログ「All inbound marketing, all the time.」にDan Moyle氏の寄稿が掲載されています。あわせてご覧いただければと思います。

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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