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活用できるデータ取得のための3つのポイント ~効果的なキャンペーン実施のために

Webのキャンペーンでのデータ取得、「とりあえず」で設計していませんか?

成果のあるキャンペーンとするには、取得したデータが活用できることが重要です。この記事では、活用できるデータを取得するための3つのポイントをご紹介します。

望ましいデータの取得形式・項目構成

データを取得する場合に、形式や項目構成をあらかじめ考えることで、活用できるデータが取得しやすくなります。

データベース項目に格納する値の制御

データの取得後に分析などに利用することを考えた場合、データベース項目に格納する値は、全角半角を混在させずに半角で統一します。また、電話番号の項目ではハイフンの有り無しが入り交じらないように最初からハイフンを取り除くなど、できる限り1つの項目は共通の文字種だけの状態で取得することが望ましいです。フォームの機能で制御がかけられない場合は、入力欄の上に注釈で文字種制限がある旨を表示するのも1つの方法です。

キャンペーンで取得すべき項目の構成

プレゼントを送付する場合は、住所や氏名、電話番号の情報が必要です。それ以外に、応募者の属性を知るために、性別や職業、簡易なアンケートを実施する場合があります。

アンケートは、あまりに量が多いと離脱につながりやすいため、項目は最小限取得したい数に絞る必要があります。量の多いアンケートに回答が欲しい場合は、マストバイキャンペーンで対象商品の購入者だけが応募できるアンケートとし、フォーム経由でアンケートに回答すればプレゼントを送るようにする形であれば、アンケートの設問が多少多くても回答率は高くなります。

同じ応募者が複数回応募された場合の扱い

単純に応募数をカウントするだけで、アンケートの中身は最後に回答した内容で構わないような場合は、応募者データは上書きする仕様にしておきます。しかし、応募するたびに内容を変えるような場合も考慮して、応募内容を全部取っておきたい場合は、データを貯める仕様にすることが望ましいです。

住所情報を取得するタイミング

これは主催企業のスタンスによって変わります。抽選して当選者にすぐに商品を発送したいと考える企業では、住所情報はキャンペーン応募受付時に取得します。

一方、応募時に大量の個人情報を受け付けることをリスクと考える企業では、応募時はメールアドレスだけ聞いておき、応募期間終了後に当選メールで住所情報入力フォームを送信し、当選者の発送先情報を取得しています。

文字コードに関して

文字コードは文字化けの原因になりやすいです。例えば、フォームでの入力時にフォームがShift-JISの仕様である場合、はしご高などの機種依存文字での入力を受け付けてしまうと文字化けを起こしてしまいます。このため、機種依存文字や多言語にも対応したUTF-8形式で取得するのが主流となっています。

以前はUTF-8非対応であるフィーチャーフォンでも入力することも多く、状況によりフォームを使い分けていましたが、最近はスマートフォンでの入力が大半のため、UTF-8で受け付けることがほとんどです。

取得したデータの抽出・加工をしやすくするための注意点

取得したデータは、活用されやすいように抽出・加工しなければなりません。そのために、次のような点に注意します。

分析時は、選択型項目は選択肢番号で抽出

文字列でも分析できますが、集計する場合は数字に置き換えたほうが抽出後に昇順の並び替えなど加工がやりやすいです。このため、表向き文字列で受け付けた選択肢であっても、システム側で選択肢番号に置き換えることができる場合は、選択肢番号で抽出します。

重複データのチェック方法

同じメールアドレスであっても、大文字のアドレスと小文字のアドレスが存在するとシステム側で別のアドレスとして認識される場合があるため、小文字に統一して確認します。同じ応募者が別のメールアドレスで応募されている場合もあるので、その場合は氏名+住所の組み合わせで重複確認をします。氏名のみの重複確認は同姓同名の場合があり、住所のみの確認では同居の家族で応募されている場合があるため、組み合わせて重複確認を行います。ただし、同居の家族の応募を認めている場合は、重複を除かないようにする配慮が必要です。

不正なデータの確認方法

例えばGmailのアドレスではエイリアス(例:example+1@example.com)のように、ユーザー名の後ろに「+」と任意の文字列をつけて別名のアドレスのように使い分けて大量に応募するケースが見られ、アドレスにも注意が必要です。

抽選に困ったときの対処方法(RANDBETWEEN関数の活用など)

抽選の際は、重複データを可能な限りユニークなデータに揃えた上で行います。その際便利なのが、RANDBETWEEN関数を使って抽選をする方法です。

例えば、抽選対象のデータが5000件あった場合に、データのすぐ横の列に

=RANDBETWEEN(1,5000)

という風に関数を入れると、1~5000の範囲でランダムに整数を割り振ってくれます。このランダムに割り振られた値を文字列にした上で昇順に並べ替え、数値の低いデータから順に当選者を決める、というようにすると、簡単にランダムな抽選が可能です。

安全なデータの受け渡し

CDやUSBでの受け渡しは物理的に紛失の恐れがあります。一般的な、メールにファイルを添付しパスワードをかけるだけの方法で送付することも、誤送信してしまうと取り返しがつきません。抽出・抽選したデータを、安全に送付するには次の方法があります。

クラウドでのアカウント共有

基本的に加工は行わず、単純に必要なデータだけを受け渡しする場合は、同じクラウドのデータベースで、抽出に必要な操作権限だけを付与して、アカウントを共有することで安全なデータの受け渡しができます。

ファイル転送サービスの利用

抽出した後、前章の注意点に基づいて加工したデータを分析業者や発送業者に渡したい場合は、ファイル転送サービスを使うと安全です。いくつか代表的なファイル転送サービスを紹介します。

宅ふぁいる便

安価で使用できるビジネスプラス会員で登録・送信すれば、パスワード付き・大容量での送信も可能です。

firestorage

無料で利用できるサービスで、パスワード設定も可能です。2GBまでのデータの受け渡しに適しています。

 

このように、データの形式・構成、抽出・加工、受け渡しのそれぞれを注意いただくことで、データをさらに活用できるものにすることができます。ぜひ3つのポイントを意識して、効果的なキャンペーンを実施してください。

 

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