SIPSとは、Sympathize(共感する)Identify(確認する)Participate(参加する)Share&Spread(共有・拡散する)の頭文字を取ったもので、AIDMAAISASでおなじみの購買心理プロセスにおいて、ソーシャルメディアに特化したもののこと。
AIDMAやAISASではマスメディアの広告で知って「検索」するという購買行動の始まりだったが、SIPSの場合は、まず消費者はX(旧Twitter)やFacebookなどのソーシャルメディアで「共感できる」(Sympathize)情報を見つけ、それについて検索し情報を確認する(Identify)。
その後、購入には至らないが、X(旧Twitter)のリツイートやFacebookの「シェア」などで他人に勧めるという行動を取る人もいる。このような購買を伴わない行動を「参加する」(Participate)と呼ぶ点がSIPSの特徴である。
そのような消費者がソーシャルメディアでお互いの情報を「共有し」(Share)、その情報がさらに別の消費者によって「拡散されていく」(Spread)ことが最後の(Share&Spread)である。
このような情報を拡散する役目を担うのが企業ではなく消費者自らであることがSIPSの重要な点で、消費者であるからこそ他の消費者の共感を呼びやすくなるのである。

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