クロス集計のグラフの作り方は?Excelでのグラフ化方法や見やすくする工夫などを解説
<この記事でわかること>
- クロス集計のグラフの作り方は、「集計したいデータを用意する→Excelのピボットテーブルを開く→集計表を作成する→作成したいグラフの種類を選択する」という流れが基本。
- グラフ化する際は、主に「縦棒(or横棒)グラフ」あるいは「折れ線グラフ」のいずれかを使うことがおすすめ。
- 直感的に見やすいクロス集計のグラフを作るには、「数値を昇順・降順に並べ替える」「色使いに気を配る」「3Dやグラデーションなどの派手な装飾は使わない」といったコツを押さえることが大切。
- 今後もクロス集計を行うのであれば、精度を高めるために「集計の目的を定めてからデータを集める」「なるべく多くのサンプルを集める」「クロス集計の手法を使い分ける」というポイントを意識する。

クロス集計のグラフは、Excelのピボットテーブルを活用して作成できます。デフォルトの機能に沿って作れるため、集計データを手軽に分析したい際におすすめです。具体的には、以下の手順で作りましょう。
- Step.1|集計したいデータを用意する
- Step.2|Excelのピボットテーブルを開く
- Step.3|集計表を作成する
- Step.4|作成したいグラフの種類を選択する
作成したグラフは、実務で使うことを踏まえ「見やすく・正確にデータを伝えられるよう調整する」という点を意識してください。適切な種類のグラフを選び、色味に統一感を持たせたりフォントを変更したりすることで、見やすくわかりやすいグラフを作成できるでしょう。
本記事では、Excelを使ったクロス集計のグラフの作り方や見やすくする工夫などを解説します。
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<目次>
クロス集計表&グラフの作り方をわかりやすく解説!
クロス集計表、およびグラフの作り方の手順は、以下の通りです。
- Step.1|集計したいデータを用意する
- Step.2|Excelのピボットテーブルを開く
- Step.3|集計表を作成する
- Step.4|作成したいグラフの種類を選択する
※「すでに集計表が手元にあるのでグラフの作り方からチェックしたい」という場合、「Step.4|作成したい種類のグラフを選択する」の章をご覧ください。
Step.1|集計したいデータを用意する
まずはクロス集計したデータを用意しましょう。本記事では、以下の条件で「商品の満足度調査アンケートを取った」と仮定しています。
- 回答者は500人
- 氏名ではなく「回答者番号」を1〜500まで割り振る
- 回答項目は「性別」「年代」「商品Aの満足度」
- 「商品Aの満足度」は、以下5項目から当てはまる選択肢を選んでもらう
満足・やや満足・普通・やや不満・不満
本記事では以下のようにまとめました。

※データはすべてダミーです。
Step.2|Excelのピボットテーブルを開く
集計表にまとめたい範囲を選択し、左上の「ピボットテーブル」を開きましょう。
範囲に問題がなければ「OK」を押してください。

以下のように、右側に「ピボットテーブルのフィールド」が表示されます。

Step.3|集計表を作成する
右側の「フィールド名」から、集計表に入れたい項目を選択しましょう。そして、各フィールド名をドラッグ&ドロップして「列」「行」に移動させます。

上記の操作で集計表は完成しますが、数値がおかしいケースがあります。その場合は、「値」の部分を「合計→個数」に切り替えてください。

上記のように、正しい集計表になれば完成です。
Step.4|作成したいグラフの種類を選択する
「挿入」あるいは「ピボットグラフ」から、作成したいグラフの種類を選択しましょう。

ピボットテーブルで作成した場合、以下のように幅広い選択肢からグラフの形を選べます。
- 集合縦棒グラフ
- 積み上げ縦棒グラフ
- 100%積み上げ縦棒グラフ
- 集合横棒グラフ
- 積み上げ横棒グラフ
- 100%積み上げ横棒グラフ
- 折れ線グラフ
- 面グラフ
- 円グラフ
- ドーナツグラフ
- 等高線グラフ
- 各グラフを組み合わせたグラフ
※「ピボットグラフ」を選択すると、2Dの縦棒グラフを作成できます。
クロス集計で使えるおすすめのグラフは?

上記のようにExcelで作成した集計表は、さまざまな形式のグラフに出力できます。種類が豊富で迷いそうになりますが、基本的に以下の形式を活用すればよいでしょう。
- 縦棒(or横棒)グラフ
- 折れ線グラフ
それぞれについて、以下のようなイメージで使い分けしましょう。
縦棒(or横棒)グラフ
縦棒or横棒グラフは、形がシンプルなため使いやすいでしょう。縦軸と横軸を活用し、数値の大小や各項目の差異などを直感的に把握できます。
この縦棒(or横棒)グラフの中でも、以下のように細かい種類があるため押さえておきましょう。なお、ここからは例として「縦グラフ」で解説します。
- 集合縦棒グラフ
- 積み上げ縦棒グラフ
- 100%積み上げ縦棒グラフ
【集合縦棒グラフ】
最も一般的な形の縦棒グラフです。「30代女性」「40代男性」といった各項目について、それぞれの回答数を直感的に把握できます。

【積み上げ縦棒グラフ】
「30代女性」「40代男性」といった各項目について、それぞれの回答数をひとつに積み上げた形です。回答数を縦並び(or横並び)でまとめられるため、より全体の傾向を把握しやすくなります。

【100%積み上げ縦棒グラフ】
「30代女性」「40代男性」といった各項目について、それぞれの回答数をひとつに積み上げたうえで、全体を100%の割合に変換した形です。割合に変換することで、より正確に回答者ごとの傾向を把握できます。

たとえば、積み上げ縦棒グラフを見ると「不満」を回答した人の割合は、(20代および60代以上の女性を除き)そこまで大きな差はないように見えます。しかし、100%積み上げ縦棒グラフで割合に直すと、60代以上の男性では回答者数に対して「不満」を持つ割合がかなり多いことがわかるでしょう。
このように100%積み上げ縦棒グラフであれば、回答者数の差異を調整して、より正確な割合をチェックできます。
折れ線グラフ
「時系列による変化」をチェックできるグラフです。以下のように「縦軸に各項目の数値・横軸に時間経過」を取ります。今回は「月ごとにおける商品Aの認知度の推移(男女別)」をテーマに、ダミーデータでグラフを作成しました。

このように数値の推移を可視化することで、客観的かつわかりやすく成果の改善度合いや今後の変化予測などを判断できます。
また、数値の推移を定期的にチェックすることで、「特定の時期に伸びなかった理由は何か?」「数値改善に向けてどのような施策が必要か?」といった部分も検討しやすくなるでしょう。
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直感的に見やすいクロス集計のグラフを作るコツ
直感的に見やすいクロス集計のグラフを作るには、以下のコツを意識しましょう。
- 数値を昇順・降順に並べ替える
- グラフ内の体裁をキレイに整える
- 色使いに気を配る
- 3Dなどの派手な装飾は使わない
数値を昇順・降順に並べ替える
グラフを提示する際は、数値を昇順・降順に並べ替えましょう。数値の並び順を調整することで、グラフをパッと見た際に「どの項目の数値がトップなのか?」「どの部分に課題があるのか?」などを直感的に把握できます。
たとえば、顧客満足度調査で以下を質問したと仮定しましょう。
Q.商品Aで一番魅力に感じた部分はなんですか?以下からお選びください。
- 機能
- デザイン
- 使い勝手
- 料金
- 購入後のサポート
各選択肢の回答者数を降順に並べてグラフ化しておけば、「機能に満足している顧客が多いから今後もプッシュしよう」「デザインを選んだ回答者が少ないので改良の余地があるのかもしれない」などを直感的に判断しやすくなります。
グラフ内の体裁をキレイに整える
グラフには、軸のメモリや回答項目ごとの数値、データラベルなど、さまざまな情報が掲載されています。Excelのデフォルトで出力したグラフの場合、データラベルの文字が小さかったり軸が見にくかったりするかもしれません。
そのため「軸のメモリやデータラベルの文字を大きくする」「グラフに直接数値を記入する」といったポイントを意識し、グラフ内の情報を精査し体裁をキレイに整えましょう。
色使いに気を配る
あまりグラフの配色が多いと、目がチカチカしてしまい、一目では内容を把握しにくくなります。とくに初期設定は多くの色を使っているため、プレゼン資料などにまとめる際は調整しましょう。たとえば、同系統でトーン違いの色を使って濃淡を調整すれば、色味に大きな違いが出ないため見やすくなります。
他にも以下のようなルールに沿って色分けすると、項目ごとに統一感が生まれ見やすくなるでしょう。
- 「20代はオレンジ系統、30代は青色系統」といった独自ルールに沿ってまとめる
- 一番伝えたい主張のみ赤色にする
- 一般的な印象に合わせて「男性は青・女性は赤」でまとめる
3Dなどの派手な装飾は使わない
Excelのグラフには、3Dや背景のグラデーション、フォントの陰影といった装飾機能がありますが、原則として不要です。意味のない派手な装飾はノイズとなり、グラフを見た人を混乱させます。
とくに3Dグラフは、手前が大きく見えるため、正確に数値を把握できない可能性があります。ビジネスシーンでこうした意味のない装飾を使うと、読みにくいだけでなく「結果の印象を変えようとしているのでは?」と思われる可能性もあるため、控えましょう。
装飾するにしても、「グラフの棒の縁を太くする」というように、見やすくするために若干の修正を加えるに留めてください。
今後クロス集計の精度を高めるポイント

今後もクロス集計を行う際は、精度を高めるために以下のポイントを意識しましょう。
- 集計の目的を定めてからデータを集める
- なるべく多くのサンプルを集める
- クロス集計の手法を使い分ける
集計の目的を定めてからデータを集める
クロス集計に限らず、顧客からのデータを集める際は最初に目的を定めましょう。たとえば、以下のようなイメージです。
- 商品購入理由の傾向をチェックして、今後注力すべき部分を検討したい
- 店舗運営に関する顧客の不満をチェックして集中的に改善したい
- 商品の認知度をチェックして、今後アプローチすべき層を絞り込みたい
集計目的を決めておけば、具体的に集めるべき項目を絞り込み、より適切な軸でクロス集計を実施できます。
なるべく多くのサンプルを集める
クロス集計の正確性を高めるには、なるべく多くのサンプルを集めることが大切です。アンケートの母数が少ないと、集められるデータの範囲も狭くなってしまい、正確性を損なうかもしれません。
たとえば、30人から商品Aの意見を集めた際、20人が「満足した」と回答したとしましょう。しかし、たまたま商品に好意的な回答者が集まっただけであり、本来は人数が増えるほど不満を持つ顧客の割合が多くなるかもしれません。
このように、母数の大小によって集計結果に差異が生まれるため、なるべく多くのサンプルを集めましょう。
サンプル数を増やすには、以下のように「回答者の負担を抑える工夫」を行うことが大切です。
- 質問の数を減らして回答者の負担を抑える
- 簡潔にわかりやすく質問文を書く
- 選択肢の文言を直感的に理解しやすくする
- なるべく「単一選択型」の質問をメインに据える
- 回答のお礼を準備する
- なるべく匿名でアンケートを実施する
回答者がスムーズに答えられるアンケートであれば、多くの回答を集めやすいでしょう。
より具体的なアンケート項目の作り方については、以下の弊社資料で解説しています。
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クロス集計の読み解き方のコツについても簡単に解説しているため、ぜひご覧ください。
クロス集計の手法を使い分ける
クロス集計には、大きく「属性クロス集計・設問間クロス集計」の2種類があります。それぞれで活用シーンが異なるため、違いを把握して使い分けましょう。
【属性クロス集計】
以下のように「回答者の属性」を軸に集計する手法です。
性別/年代/居住地/職業/役職/年収/家族構成
属性ごとでクロス集計し、「◯◯周辺に住んでいるユーザーは購入金額が高い」「他の属性と比較して既婚の30代男性の利用者数が多い」といった傾向を洗い出すことで、今後のマーケティング施策の絞り込みや新商品開発のターゲティングなどに活用できます。
【設問間クロス集計】
以下のように、設問同士を掛け合わせて結果を集計する手法です。
- 商品の利用頻度×満足度
- 職業×サービスの利用頻度
- 購入ルート×購入金額
- 主に利用しているSNS×商品の認知度
項目が増えるため集計は複雑になりますが、「ECサイト経由での購入金額が多いのでポップアップ広告を表示して関連商品のクロスセルを狙おう」「商品の認知度が高いSNS上で広告出稿やアカウント運用などを実施しよう」というように、属性クロス集計より細かく傾向を分析し、施策の設計に役立てられるでしょう。
見やすいクロス集計のグラフの作り方を押さえ実務で役立てよう
クロス集計のグラフは、Excelのピボットテーブルを活用すれば手軽に作成できます。デフォルトで作成したグラフは、色使いや文字サイズなどで調整が必要です。見てもらう相手にスムーズかつ正しく内容を理解してもらうためにも、数値の順番やカラーリング、全体的なデザインなどを事前にブラッシュアップしておきましょう。
また、今後もクロス集計を行うのであれば、グラフのデザインだけでなく、集計自体の精度を高めることも大切です。集計目的を定めたうえで、なるべく多くのデータを集められれば、より正確なデータを導けるでしょう。
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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。



