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Synergy!LEADのロゴの意味

2013年7月9日、Synergy!LEADのロゴを緑色のファネルに変更しました。以下は、「なぜこのロゴマークにしたのか」について書いたものです。以前のサイト(lead.crmstyle.com)で「コンセプト」として掲載していた文章です。

Synergy!LEADを発売したのが2011年2月1日。この2年半、営業先で、セミナー会場で、セールスフォース・ドットコムが主催するイベントで、多くの方々にお会いしてきました。Salesforceを使っている方、インプリメンテーションパートナーやアプリケーションベンダーの方、セールスフォース・ドットコムのスタッフの方、いろいろな方々とお話ししてきました。その中で、何回か耳にした言葉があります。自分の中で引っかかった言葉でもあります。

「Salesforceを導入すると売上が上がる。」

本当か。

Salesforceを導入してから売上が増えている会社は確かにある。でも、相関関係と因果関係は違う。システムを入れたから売上が増えたというよりも、その会社で働くひとの行動が変わったからこそ売上が増えたのではないか。個人の仕事のしかた、組織の業務プロセスが変わったからこそ、売上が伸びたのではないか。だとすれば、仕事のしかたと業務プロセスを変えることに、システムを提供する僕たちはもっとこだわらなければいけないのではないか。

仕事のしかたを変える。業務プロセスを変える。

製品リリースから2年半が経とうとしている中、ゆっくり考えました。資本業務提携から突貫で製品リリースに漕ぎつけて、いざ販売が始まって売上を追いかけて、足りない機能を開発して、やるせないバグが出てその修正に追われていた2年半。突き詰めて考えることを後回しにしてきましたが、2013年6月末にSynergy!LEADのバージョンを1.0系から2.0にメジャーアップグレードすることを決め、その準備をしている今がそのときだと思い、次のようなことを考えました。

僕たちは何をやりたいのか。SalesforceというプラットフォームとSynergy!LEADというアプリケーションで何を実現したいのか。未来のCRMシステムとはどのようなもので、そこで求められるものは何なのか。

funnel-synergylead

答えはこうです。お客様と一緒に、仕事のしかたを変え、業務プロセスを変える。そのためのシステムとサービスをパートナー企業と一緒に提供する。これをやります。ライセンスの注文書をいただいた時点からフェードアウトする「クラウド時代の箱売り」のようなことをやらない。スコープとフェーズの帳尻合わせをして単なるリプレースに落ち着かせることをせず、プロジェクトをほじくり返してでも業務に切り込む。この決意を表現するために、上記の「コンセプトグラフィクス」をつくりました。グリーンのファネルとグレーの土台で構成した図形です。

上のファネルは、マーケティング部門と営業部門の業務プロセスをあらわしています。この2つの部門に所属する方々の仕事の流れでもあります。潜在リードからリード、商談先、新規顧客そして優良顧客にいたる顧客ステージの変化に合わせて、4つの業務プロセスの名称を載せました。リードジェネレーション、リードナーチャリング、セリング、そしてサービス&サポートです。この一連の業務プロセスと個人の仕事のしかたをお客様と共同で変えることが僕たちのミッションです。行動が変わってこそ、結果が変わると信じているからです。

また、ファネルであらわした業務プロセスを支えているのが業務システムです。ファネルの下にある3層の土台で業務システムをあらわしています。一番下の層はSalesforce。マーケティング部門と営業部門の業務システムのプラットフォームとして位置付けました。いろいろありますが、Salesforceは世界で最も優れたCRMプラットフォームだと考えているからです。

真ん中の層には「Synergy!LEAD & AppExchange」、一番上の層には「テンプレート & カスタマイズ」と書きました。これが、未来のCRMシステムとはどのようなもので、そこで求められるものは何なのかという問いに対する僕たちの答えです。

「きっと未来はこうなる」という話ですが、3つの仮説で構成されています。

1つ目の仮説は、ユーザの視点です。「ファネルの上から下まで、すなわちリードジェネレーションからサービス&サポートまでの業務を遂行する上で、お客様はバラバラのシステムを求めていない。ベースとなるプラットフォームがある。そして、そのプラットフォームと統合されたネイティブアプリ、または連携するアプリがある。このような、プラットフォームとアプリが柔軟に組み合わさった業務システムをお客様はきっと求めているはずだ」。

2つ目の仮説は、ベンダーの視点です。「クラウドプラットフォーム(IaaSとPaaS)の寡占化が進む。強力なプラットフォームを持つベンダーは、SalesforceのAppExchangeやMicrosoftのPinpointのように、アプリケーション(SaaS)のエコシステムを構築する。そのエコシステムの中で、日々変化する産業構造やビジネスニーズに対応する形で、アプリケーションを開発するベンダーが増えていくはずだ」。

クラウドプラットフォームを導入し、それと連携するアプリケーションをいくつかインストールするだけで、マーケティング部門と営業部門の業務システムをほぼ構築できる時代が来るだろう、という見方です。システムを開発する時代から、アプリをインストールする時代へ。そのような時代にマーケティング部門と営業部門が必要とするアプリケーションになるようSynergy!LEADを進化させ続けるという意思、そして、新しい業務プロセスと新しい仕事のしかたを実現するためにAppExchangeアプリの最適な組み合わせをデザインするという意思を、真ん中の層の「Synergy!LEAD & AppExchange」という言葉に込めました。

そして、3つ目の仮説です。これはユーザとベンダーの相互作用の視点です。「Salesforceの導入企業が増えるにつれて、業界や業態別のテンプレートが充実してくる。それには2つの理由がある。ひとつは、インプリメンテーションパートナー企業が、サービス内容の横展開による売上拡大を図るため、データベース項目などの設定内容をまとめたテンプレートを提供していくから。もうひとつは、ユーザ企業が、自社の運用内容をもとにテンプレートの外販ビジネスに乗り出す事例が増えていくから。この2つの流れが相まって、テンプレートが質と量の両面で充実してくるが、それだけではカバーしきれない個別の要件を開発とカスタマイズで対応することは今と変わらない。ただ、プラットフォームとアプリケーションの機能拡張、そしてユーザ企業の理解と意向もあり、開発ではなくカスタマイズで対応できる範囲が広がるはずだ」。

アプリケーションとテンプレートをインストールする。そして、少しのカスタマイズを施す。それだけでマーケティングと営業の業務を支えるシステムを組み立てられるようになるだろう、という見方です。そういう時代がきてほしいとも思います。システム開発会社によるフルサービスの時代から、ユーザが主体のセルフサービスの時代へ。クラウドはシステムの民主化をもたらすといわれますが、テンプレートとカスタマイズで、お客様が実行する業務プロセスとベンダーが提供する業務システムをつなぎたいという思いから、一番上の層に「テンプレート & カスタマイズ」と書きました。2012年に不動産業界向けのテンプレート「不動産Synergy!LEAD」を初めてつくりましたが、パートナー企業と共同で多様なテンプレートを取り揃えていきます。

お客様と一緒に、仕事のしかたを変え、業務プロセスを変え、その成果の喜びを分かち合う。そのために、アプリケーションとテンプレートとカスタマイズを、パートナー企業と一緒に提供する──。これをやることに決めました。Synergy!LEADのバージョンを2.0にメジャーアップグレードしたいま、未来のCRMを現実のものにし、愛する日本を強くするために、思い新たにぶっ放していきます。

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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