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DREAMFORCE’15 で学んだ3つのポイント【前編】

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サンフランシスコで9月15日~9月18日の4日間にわたり行われた、Dreamforce’15へ参加してきました。前編と後編に分けて、イベントで学んだこと、感じたことを共有したいと思います。前編では、Dreamforce’15で発表された3つのポイントを共有します。

Dreamforceで発表された3つのポイント

“Get Ready for New kind of Customer Success”として発表されたDreamforce’15の重要な発表内容の3点について概要を紹介します。さらに詳しい情報などは関連サイトを最後にまとめていますので、併せてご確認いただければと思います。

1. Lightning Experience

既存のSalesforceデスクトップのユーザーインターフェースをLightningベースで新たに再構築したユーザーインターフェースが、Winter’16から提供されます。レスポンシブデザインに対応しており、あらゆるデバイスで表示することが可能です。Winter’16のプレリリース環境をお持ちの方は、実際に操作することが可能です。切り替えも複雑な操作は必要なく、ボタンクリックだけで変更することができます。

LIGHTNING EXPERIENCE現行画面

▲現行のデザイン

LIGHTNING EXPERIENCE有効後のデザイン

▲Lightning Experience有効後のデザイン

PCだけではなくスマートフォン、AppleWatchでも最適化されて表示されます。

Lightning Experienceへの切り替え方法

① Lightning Experienceを有効に設定する

まずLightning Experienceを使えるように有効化する必要があります。

[設定] – [Lightning Experience] をクリックし、「新しい Salesforce 環境を有効化」を有効化してください。それ以外の部分は、現状は有効化しなくても設定が可能です。

Lightning Experience有効設定画面1▲Lightning Experienceを有効化する画面

② Lightning Experienceに切り替え

①の設定で、「Lightning Experience に切り替え」メニューが追加されます。それをクリックするだけで、ユーザーインターフェースを切り替えることができます。

Lightning Experience有効設定画面2▲「Lightning Experience に切り替え」をクリックする

また、Lightning Experienceのデザインを個別のアプリケーションへ簡単に適応させるためのツール「Lightning Design System」の提供も発表されています。今後は、独自のスタイルよりもLightning Experienceにあわせたデザインでの開発が多くなりそうですね。

2. SalesforceIQ

SalesforceIQは2014年に買収したRelateIQから生まれたサービスで、顧客とやり取りした情報を自動的に分析し、メールやフォローのタイミングを通知してくれたり、スケジュールやタスクを管理することができる営業支援サービスです。以下2つの方法で提供されます。

① SalesforceIQ for small buisiness

SalesforceIQ for small buisinessは、Salesforceを利用しておらずSalesforceIQ単体で利用する方向けのサービスです。Sales Cloudを契約しなくても利用できますし、導入もアカウントを作成したときの設定で即利用可能ということなので非常に簡単のようです。既に一部の国では提供が開始されています。最低価格は1ユーザーあたり月額25ドルとなっています。SalesforcdIQの14日間のFree Trialもあります。

SALESFORCEIQ FOR SMALL BUISINESS画面

② SalesforceIQ for Sales Cloud

SalesforceIQ for Sales Cloudは、Sales Cloudの契約をしている方が無料で利用できるサービスです。SalesforceIQとSales Cloudを接続して利用することができます。現在ベータ版(英語のみ)が提供されています。

SALESFORCEIQ FOR SALES CLOUD画面

salesforceIQは、Salesforceライセンスを購入しなくても利用開始できるのは大きなメリットですね。まずはシンプルにSalesforceIQを活用してみて、更にやりたいことが見えてきてから、Sales Cloudとの連携ということもできると思います。

3. IoT Cloud

IoT Cloudは、あらゆるモノから取得したイベントデータをリアルタイムでルール(条件)によって振り分けし、Salesforceの各アプリケーションへフィードバックするサービスです。イベントデータの取得とリアルタイムにルールを処理するエンジンには、Salesforceが開発した「THUNDER」という新しいプロダクトが利用されています。ただ、まだ私たちがIoT Cloudをさわることはできないそうです。

IOT CLOUD画面

IoT Cloudの最初のローンチパートナーがMicrosoftとのことで、Office365の毎日26億を超えるイベントデータを利用したデモが行われました。デモのシナリオは、Office365のログイン情報や顧客の利用状況から、Office365関連のアプリケーションダウンロードを促すメールを送信するというものでした。

Office365のイベントデータのグラフ画面

▲Office365のイベントデータのグラフ。秒間隔でリアルタイムにグラフが更新されていた。

イベントデータ設定画面

▲IoT Cloudで取得したイベントデータに対し、どういった条件で何をするかを設定する画面
上段:Office365の新規登録ユーザーに対するフォローメールを送る設定
下段:フォローメール送信後もアクションのないユーザーへの再フォロー設定

適用結果メール画面

▲ルール適用した結果送られるメール

デモでは見せてもらえませんでしたが、どのようなフローでルールを設定するのか気になるところです。また、大量データを処理したときのパフォーマンスもエンジニア視点では気になります。Salesforceのようにパフォーマンス担保のために、ガバナ制限などが設定されていたら、開発に制約がでてきてしまいますので重要なポイントです。

IoTで、まず連想されるのは位置情報やハードウェアの信号情報ですが、アプリケーションの利用情報を分析して、マーケティングに活用するという非常にインパクトのあるデモだったと思います。

前編は以上となります。Lightning Experienceを核として、今後様々なサービスが刷新・提供されていきそうですね。また、管理者・開発者の育成としてTrailHeadにも力を入れていますので、このコンテンツを利用して新しい技術に取り組んでいきましょう!

後編は、エンジニアがDreamforce’15に参加して感じた3つのポイントについて書きたいと思います。お楽しみに!

Dreamforce’15 関連資料

Dreamforce

Lightning Experience

Salesforce IQ

IoT Cloud

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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