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Salesforceからメール配信する4つの方法とそれぞれのメリット・デメリット

Salesforceからメール配信する4つの方法とそれぞれのメリット・デメリット

Salesforceは世界中で利用されているクラウド型のSFA/CRM(営業支援/顧客管理)ツールです。
Salesforceに登録できるデータは見込みのお客様から既存のお客様、代理店や取引先など多岐にわたり、SFA/CRMツール以外にも多くのツールを提供しているため、営業やマーケティング部門だけでなくカスタマーサービスの領域や総務的な領域などさまざまな部署で導入されているプラットフォームと言えます。

ところで、Googleがメール送信者のガイドラインを更新したことをご存じでしょうか?2024年2月以降にGmailアカウントに1日あたり5,000件を超えるメールを送信する送信者は、メール認証の設定が必要となる旨を発表しています。

これを受けて、長年メールマーケティングを支援しており、Salesforceのコンサルティング・再販パートナーでもある弊社シナジーマーケティングに、Salesforceをご利用中のお客様からご質問・ご相談をいただくことが増えています。

本記事では、更新されたGmailガイドラインにも触れながら、用途や状況に合わせてSalesforceからメールを効果的に、かつ効率よく送る方法について解説します。

Salesforceからメール配信しようとするときのよくある課題

Salesforceではさまざまな手段でメールを配信することができますが、以下のような課題をよく耳にします。

  1. Salesforceの標準機能では、1日に配信できるメールは5,000件が上限となっている
  2. Salesforceからは1回の配信操作で200通しか配信できないため、配信作業に手間がかかる
  3. Salesforceと連携しているMA(マーケティングオートメーション)ツールを利用しているが、メール配信しかしておらずコストが見合わない
  4. 数十万件のメール配信をすると配信に時間がかかる
  5. Salesforceからデータを抜き出し別のツールを利用して配信しているため、運用が煩雑になっている

特にSalesforceの標準機能を使って複数回に分けてメールを送る場合、1日の送信上限数に達してしまったあとはメールが送信できなくなってしまいます。
このため、送信したい顧客リストが5,000件以上ある場合などは、一部の顧客にメールが送信できないということも考えられますので注意が必要です。

Salesforceからメールを配信する4つの方法

Salesforceからメール配信をする方法は主に4つあります。

  1. Salesforceの標準機能を利用する
  2. Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)をはじめとした、Salesforceと連携しているMAを利用する
  3. 外部のメール配信サービスを利用する
  4. AppExchangeのアプリを利用する

それぞれの特長を理解し、自社の状況に合わせて送信方法を選ぶとSalesforceからのメール配信業務がぐっと楽になるでしょう。

方法①Salesforceの標準機能(リストメール機能)を利用する

リストメール機能はSalesforceの標準機能で、オブジェクト内で管理しているリスト(リード/取引先責任者/個人取引先)に対してメール配信を無料で行うことができる機能です。
メール配信のための操作もSalesforce上から実施することができる点や、画面上でHTMLメールが作成できるため、手軽にSalesforceからメールを配信できることが特長です。

こんな方にオススメ

  • Salesforce上にある顧客データは5,000件以内
  • 一度にメール配信する件数は200件以内
  • 効果測定ではなく、配信できることが重要である
■メリット
  • 追加費用無しで配信することができる
  • 条件を絞って配信できる
  • 本文に名前や企業名などを差し込むことができる
■デメリット
  • 1日上限5000件の配信上限がある
  • 5,000件以内であっても200通ずつしか配信できないので、配信作業に時間がかかる
  • 配信エラーになった人を一覧で確認することができない

方法②Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)を利用する

Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)はセールスフォース・ドットコムが提供するMA(マーケティングオートメーション)ツールとして有名で、本格的なマーケティングを行う上で必要となるWebトラッキングやフォーム作成、メール配信などの機能を備えています。
また、Salesforceが提供しているツールのため、SFAとの連携に関しては数あるMAツールの中でも最もシームレスに設計されています。
※他にもMarketoやHubSpotなどSalesforceと連携しているMAは多く、メール配信だけに限らずマーケティングを本格的に実現されたい方には必須のツールとなっています。

こんな方にオススメ

  • MAを使って本格的なマーケティング活動を実現したい方
  • シナリオメールやABテストなど複雑なメール配信を実施したい方
■メリット
  • Salesforceとシームレスに連携している
  • 通常のメールだけでなくABテストやシナリオメール、LP作成やスコアリングができるので本格的なBtoBマーケティングに取り組むことが可能
■デメリット
  • メール配信のみの利用を想定した場合、コストが見合わないことがある
  • 高機能であるため、操作に慣れるまでは難しく感じる場合もある

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方法③Salesforceとは別に外部のメール配信スタンドを利用する

3つめの方法は、Salesforceとの連携は問わず、外部のメール配信サービスを利用する方法です。
メール配信サービス自体は数多くリリースされており、メール配信に特化しているためシンプルな操作で一括メール送信を行うことができます。
しかし、配信後の結果を計測したい場合は配信スタンドにのみ結果データが残ることや、配信するメールアドレスなどをSalesforceからダウンロードして行う作業が発生します。
それぞれツールによって特長は異なりますが、すでに自社で利用しているものがあったり、配信にかかるコストを抑える、MAやSalesforceの標準機能である「リストメール」ではできないことを実施するときによく利用されています。

こんな方にオススメ

  • すでに自社でメール配信ツールを契約している
  • メール配信だけをシンプルに行いたい
  • Salesforceを使うことにこだわらない
■メリット
  • コストを抑えることができる
■デメリット
  • Salesforceとデータ連携していないので、データのインポート、エクスポート作業が必要になる
  • 配信後の結果を活用する場合、Salesforceとメール配信スタンドを併用する必要がある
  • 営業とマーケティング部でそれぞれ使うツールが異なるため情報の分断が起きやすくなる

方法④AppExchange(Synergy!LEAD)のアプリを利用する

Salesforceには「AppExchange(アップエクスチェンジ)」と呼ばれる、Salesforce向けに開発された専用のアプリケーションストアがあります。
AppExchange(アップエクスチェンジ)上ではさまざまな業務向けのアプリケーションが公開されており、インストールすることでSalesforceの機能拡張やカスタマイズをすることができます。
メール配信業務に役立つアプリケーションも公開されており、その中でも今回は「Synergy!LEAD」をピックアップしてご紹介します。

こんな方にオススメ

  • 手軽にSalesforceからメール配信ができるようにしたい
  • MAほどの機能は必要としていないが、簡単にメールマーケティングを行いたい
  • Salesforce上から1日の配信上限5,000件を超えてメール配信を行いたい
  • 1回の配信制限200件を超えて一括送信がしたい

Synergy!LEADとは

Salesforceとシームレスに連携している、簡単にマーケティングを始めることができるアプリケーションです。AppExchangeのアプリなのでご利用のSalesforceの環境へインストールするだけで利用できるため、操作や設定、データ管理にわずらわされることなく、コンテンツの企画や制作に十分な時間が確保できます。
また、「メール配信」「フォーム作成」「Webトラッキング」の3つの機能を提供しており、必要なものだけご利用いただくことが可能です。

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■メリット
  • 安価に簡単にメール配信をすることが可能です。
  • メールを送るだけでなく効果測定やクリック者のリスト作成も簡単にできます。
  • 日付をトリガーにしたステップメールの配信も簡単に行えます。
  • 1時間あたり100万通の大量配信にも対応しています。
■デメリット
  • 機能がシンプルなので、高度なマーケティングには向いていません。

ご存じですか?Gmailガイドライン変更内容と対策方法

ここまでSalesforceからメールを配信する方法について解説してきましたが、メール配信の際に切っても切り離せない「Gmailガイドラインの更新」についてはご存じでしょうか?

2023年10月に「メール送信者のガイドライン」が更新され、2024年2月以降、1日あたり5,000件以上のメールを送信する場合、以下3つの対応が必要となりました。

  1. 送信メールを認証すること
  2. 未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないこと
  3. 受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすること

要は「送信元の正当性を正しく認証した状態で、ユーザーへメールを送信することが発信者に求められる」といった内容です。
これらの設定を行わない場合、メールの配信拒否や、迷惑メールとして判断される可能性が生じ、メール配信の到達率に影響が出ます。

具体的に必要となる設定としては、「Sender ID/SPFによるメール認証設定」「DKIMによるメール認証設定」「DMARCによるメール認証設定」などが挙げられますが、細かな要件定義や具体的な手順については、以下の記事をご覧ください。

対応が必要となる設定の中には送信元(メール配信サーバ)側で対応が必要なものが含まれるため、現在利用しているシステムやツールが対応可能かどうか確認が必要です。

先述でお伝えしたAppExchangeアプリの「Synergy!LEAD」であれば、先述した送信元(メール配信サーバ)側で必要な設定に対応しており、Gmailガイドライン変更後も1日あたり5,000件以上のメール配信を安心して実施できます。
これからツール導入を検討している方は、そういった点も考慮して選ぶと良いでしょう。

Salesforceでメール配信するときのツールを選ぶポイントまとめ

ここまで、Salesforceに登録されているデータに対して一括でメール配信する方法について解説してきました。メール配信は数あるマーケティング施策の中でも基本的なものとして位置付けられており、多くのマーケターのみなさんが取り組んでいる施策かと思います。
しかし、日常的に実施されているがあまり、ツールのコスト面を削減しすぎて運用面の負担が大きくなっているお話もよく聞きます。
メールマーケティングで肝心なことはコンテンツの中身やPDCAを回していくことにあります。そのために運用面の負担を極力軽減することもまた、マーケティング施策の一つと言えるかもしれません。
改めてSalesforceと連携したメール配信ツールを選択するポイントを以下にピックアップしてみました。

  コスト Salesforceとの連携 機能面
Salesforceの標準機能を利用する

Pardotを含むMAを利用する

外部のメール配信サービスを利用する

AppExchangeのアプリを利用する

目的

 どんな内容のメールを誰に対して配信をし、その結果どういうアクションをしたいのか
 例:取引先責任者に登録されている顧客データに案内メールを定期配信したい、
   キャンペーンメンバーにメルマガを送りたい、
   クリック数などを確認して次のコンテンツ改善にいかしたい。

手段

 上記の目的を達成するために必要な機能は何か
 例:Salesforce上でメール配信ができると良い、送信後は開封やクリックなどの結果も確認したい。

コスト

 ツール面の費用だけではなく、負担の少ない運用が実現できているか
 例:導入コストはできるだけ抑えたい、難しい操作でないものが良い。

上記のポイントを順番に考えることで、最適なメール配信ツールが見つかります。
もし今の環境が本当に目的にあっているかわからないということであれば、シナジーマーケティングはSalesforceのコンサルティング・再販パートナーとしてMarketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)もSynergy!LEADも提供していますので、比較しながら一緒にじっくり考えることができます。お気軽にご相談ください。

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●通数やオブジェクトに縛られない自由なメール配信
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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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