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LINEマーケティングのポイント~始め方から実在事例までを解説~

2013年にLINEサービスが開始されたころ、企業と顧客のコミュニケーションのツールとしてはメールが主流だったということは記憶に新しいでしょう。
今では日本国内のLINE利用者は8,100万人、日本の人口の約6割がLINEを利用しています(参考:LINE紹介資料 媒体資料 2019年10月-12月期)。マーケティング活動にLINEを活用する企業も増え、成功事例も多数存在します。そんななか、「いつかはLINEを活用したい」と考えている企業は多いのではないでしょうか。
ここでは、そんなLINEマーケティングのポイントとして、データを見ながらその有用性、始め方、実在事例を解説していきます。

データで見るLINEの現状

日本国内にLINEがどのくらい普及しているのか、実際のデータを確認していきましょう。このデータは、一定の期間内でLINEを1回以上利用したアクティブユーザーを対象にしています。

① 国内MAU、DAU/MAU比率

LINEの国内MAU、DAU/MAU比率出典:LINE株式会社「LINE紹介資料 2019年10月-12月期」

「LINE紹介資料 媒体資料 2019年10月-12月期」によると、LINEの国内MAU(月間アクティブユーザー)は8,100万人、日本の人口12,000万人の約64%を占めています。また、その中の86%がDAU(1日に1回以上LINEを利用するユーザー)であることが分かります。つまり、日本の人口の半数が利用しているだけでなく、利用者の大半が日常的にLINEを利用しているということになります。

② LINEユーザーの属性(性別・年齢・職業)

LINEユーザーの属性出典:LINE株式会社「LINE紹介資料 2019年10月-12月期」

こちらのグラフをご覧いただくと、利用ユーザーの属性が確認できます。男性より女性の利用者がやや多く、 年齢別で見ると、利用者は若年層だけでなく、40代以上の利用者が約半数を占めています。職業別となると、会社員が最も多く、次に主婦やパート・アルバイト、学生の順で利用者の割合が少なくなっています。

③LINEユーザーの属性(性年別の利用頻度)

LINEユーザーの属性 出典:LINE株式会社「LINE紹介資料 2019年10月-12月期」

こちらのグラフでは、年代ごとの利用頻度が確認できます。20代・30代を中心に利用頻度が高いことがわかります。男性は44歳以上、女性は49歳以上を境に利用頻度が低下しています。このデータから、利用頻度の高い20代・30代・40代へ向けた施策への有用性が考えられます。

LINEによるメッセージングの効果

LINEの利用者数や属性の割合がわかったところで、実際にその利用者はどのようにLINEを活用しているのでしょうか。

企業の情報収集にLINEを利用する

企業情報をスマートフォンで収集する際に使用するツール出典:株式会社ジャストシステム「SNSプロモーションに対する 消費者動向調査」

上記のグラフのとおり、企業からのプロモーション情報などをスマートフォンで収集する際に最もよく利用されているアプリはLINEという結果に、その利用率も57.7%と半数を上回っています。

LINEアカウントと友だちになった理由

LINEアカウントと友だちになった理由出典:株式会社ジャストシステム「SNSプロモーションに対する 消費者動向調査」

情報収集をLINEで行うなかで、公式アカウントと友だちになった理由は、「得する情報を手に入れたいから」が最も多く57.7%で、「スタンプが欲しいから」の52.2%を上回りました。
「最新の情報を知りたいから」も49.0%と多く、利用者は企業の情報収集目的でLINEを活用していることがわかります。
では、実際LINEを通じて発信された情報は利用者にどのような影響を与えているのでしょうか。

LINEメッセージが購入のきっかけになる割合

LINEメッセージが購入のきっかけになる割合出典:株式会社ジャストシステム「ECプロモーション別の消費行動調査」

上記のグラフでは、メールマガジンとLINEメッセージが購入のきっかけになる割合を表しています。
LINEメッセージが「購入のきっかけになることが多い」と答えたユーザーは42.6%でメールマガジン12.4%の3.4倍となっています。「どちらかというと購入のきっかけになることが多い」は36.9%で、「どちらかというと」を含めると、79.5%がという結果になっています。
以上のことから、LINEは企業の情報発信として最適なチャネルであるだけでなく、利用者の購買行動を促す効果も持ち合わせていることがわかります。企業と顧客のコミュニケーションチャネルとして非常に有用といえるでしょう。

LINEの法人向けプランとは?始める際の押さえるべきポイント

LINEは先述したデータからもわかるように企業からの一方通行ではなく、顧客が商品やサービスを自ら選定でき、相互にコミュニケーションがとれるマーケティングチャネルとして活用されています。
ここでは、法人向けのアカウントを開設するにあたってのポイントをご紹介していきます。

法人向けのアカウントは3種類 おすすめは認証済みアカウント

「LINE公式アカウント」とは、企業や店舗のLINEアカウントを開設できるサービスです。現在国内で300万以上のアカウントが開設されており、生活に身近なところでは飲食店などでも活用が進んでいます。現在アカウントの種類は3種類となっています。

LINE公式アカウントの種類出典:LINE株式会社「LINE公式アカウント 2018年12月-2019年3月媒体資料」

まずは「認証済みアカウント」の作成から初めてみましょう。よりアカウント開設方法について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
【公式】LINE公式アカウントの作り方|作成方法をステップ解説!(出典:LINE株式会社コラム記事)

無料で利用できるLINE公式アカウントも

「LINE公式アカウント」では先ほど挙げたアカウントの種類に関係なく、3つの料金プランから選択することができます。

1つ目の「スタンダードプラン」では月額15,000円で45,000通のメッセージ配信が可能になっています。「ライトプラン」では月額5,000円で15,000通のメッセージ配信が可能です。「フリープラン」では無料で始めることができ、1,000通のメッセージ配信が可能です。

始める際のポイント

無料アカウントで始められるので、以前にも増してLINEマーケティングのハードルは下がってきています。しかし、全てのプランで無料送信できるメッセージの数には上限が設けられています。上限を超えた場合は従量課金になるので注意が必要です。そのため、全配信だけではなくセグメント配信によって運用費用を加味しながら実施することがポイントです。
また、LINE公式アカウントの基本機能でも性別や年代、居住地(都道府県)などでセグメントは可能ですが、現在は消費者が商品やサービスを選ぶ時代です。そこでは、一人ひとりのニーズに合致したOne to Oneマーケティングが重要とされています。
そのため、属性情報に加え相手の必要とする適切なタイミングでメッセージングを行うことが最も重要なポイントです。そこでLINE公式アカウントとCRMシステムと連携することで、最適なタイミングで、最適なコンテンツのメッセージングが容易に行えるようになります。

LINEマーケティング 実在事例のご紹介

先述したとおり「LINE公式アカウント」を活用したマーケティングを効率的に行うには、「一人ひとりにあったメッセージングを行うOne to Oneマーケティング」が重要です。それにはCRMシステムとの連携が欠かせません。
ここでは、実際に弊社が提供する Synergy!を活用したLINE会員の獲得に関する事例をご紹介していきます。

実店舗でLINEログインを利用した会員登録 Cocoonist(コクーニスト)での取り組み事例

株式会社サザビーリーグが手がけるブランド「Cocoonist(コクーニスト)」では、すでにメールマーケティングを実施しており、CRMデータは、すでに存在している状態でした。LINE施策を始めることを考えたときにあった「企業の資産であるCRMデータとかけ合わせたい」という思いから始まった取り組みです。この思いを実現するためにはLINEのお友だちとCRM側にある顧客データを紐づける必要がありました。

・実施内容
まず、店舗にLINE友だち追加のQRコードを記載したポップを用意しました。その後、LINE友だち登録の流れでメールアドレスの登録フォームを案内し、メールアドレスを登録してもらいます。すでにCRM側にデータがある場合は、LINEのアカウントと紐づいて登録することができる仕組みになっています。

LINE友だち登録の流れ

・効果
LINE会員の登録開始から1か月で10,000人以上の会員登録を獲得しました。さらに、登録者の9割以上がLINE友達登録後にメールアドレスなど追加情報を登録してくれています。
この事例は、店舗の集客や定員さんの呼びかけに加え「LINE登録」という心理的なハードルの低さによって、短期間で多数の新規会員を獲得できました。
今後はさらに会員数の拡大を目指しており、CRMデータを活用してセグメントした顧客に対するLINEでのアプローチの実施、既存のメールマーケティングと組み合わせたマーケティング も行っていく予定です。
※本事例はSynergy!とソーシャルPLUSの連携により実装されていますが、Synergy!のみで同内容を実装することも可能です。

まとめ

今回は、コミュニケーションチャネルとしての有用性からLINEをビジネス活用する際のアカウントの種類や料金、実在事例までを紹介しました。
冒頭で確認したLINEのMAUやDAUなど実際のデータからもわかるように、生活インフラの一部となったLINEは最適なタイミングで、最適な訴求をすることで、最適な顧客体験を提供することができるポテンシャルを持っています。導入にはアカウント開設と並行し、「LINEをどう活用すれば効果のあるOne to Oneマーケティングができるか」についても検討してみてください。
弊社でもCRMとLINEを連携させたSynergy!のサービス提供だけでなく、LINEを活用した施策全体の設計から実装までご支援させていただいております。 まずはご相談からでもお気軽にお問い合わせください。

LINEのCRM活用については下記もご参照ください。
LINE新料金に対策を!LINE×CRM活用徹底ガイド

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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