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開封率とクリック率どちらが大事? ~メールマーケティングの現場あるある~

営業活動やご活用支援のために各企業のメール配信担当者様にお会いすると、よくあるのが

①クリック率ばかりに気を取られている
②とりあえずチラシのように一方的にメール配信しているだけ
③メール配信対象のリストをメンテナンスしていない
④前任者からメルマガ配信業務を引き継いだだけで詳細はわからない

というパターンです。

メール配信やCRMシステムの導入を担当したマーケターの方には当たり前のメール配信の常識も、配信作業や原稿を作成している現場の担当者にとっては常識ではないことが多々あります。そのことがこのような事態を招いているのです。
マーケターは適時、自社のメール配信の目的・成果指標やメール配信の一般的な知識を、現場担当者に共有する必要があります。

特に、①や②のパターンに陥る原因は『メール配信の全体像のイメージがない』ためです。メール配信の目的が何か、そのためにメール配信では何をしなくてはいけないか、受信者にどのようにしてメールが見られるのか、などの具体的なイメージが不明瞭であるために、①ならクリック率だけに、②なら配信を完了するということだけに、担当者の目が向いてしまっています。

開封率とクリック率の関係

メールの受信者のアクションは、「開封」の後に「クリックする(しない)」という順に起こります。言い換えると、配信したメールが開封されない限り絶対にクリックはされないということです。
開封率とクリック率、どちらが大事か。言うまでもなく、「開封率」です。

まずはなにより、開封数をできる限り増やさ(開封率を上げ)なければ、どんなに本文のコピーを工夫しても無意味です。「率」だけ見ているとこのあたりの感覚が曖昧になるので、「率」だけでなく「数」も合わせてレポートし成果を見るようにしましょう。

開封率向上のカギは、件名だけではない

開封率を上げるためには、件名が非常に重要な役割を果たすことは言うまでもありません。メールの受信者はたくさん届いたメールのなかから、まず件名を見てどのメールを読むか読まないか、取捨選択をします。しかし、件名だけが開封率に影響を及ぼす要因ではありません。件名をふくめ、開封率の向上に必要なポイントをピックアップしていきます。

開封率を上げる5つのポイント

開封率を上げるポイントは、5つあります。順番に解説していきましょう。

1. 1回あたりの配信数は少なく

配信数が少なくなればなるほど、開封率が上がるという統計データが国内外問わずたくさん公開されています。詳細の公開はできませんが、弊社のシステムを利用して配信されたメールの分析結果でも同じ傾向が見られました。これは何を示すかというと、ターゲットを絞り込んだメール配信を行うことが開封率の向上につながっている、ということです。

2. 件名は端的に短く

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これは以前からも言われていた通説ですが、スマートフォンやタブレットの普及により、なおさら重要視されるポイントです。いまや配信したメールが受信者にどんなデバイスで見られるか、完璧に予測することは難しくなりました。
メールの本文に何が書かれているのか、それを読むことでどんなメリットがあるのかが、一見してわかる件名のライティングは必須です。
一般的なPCのメールでは、件名はキーワードをちりばめて20~30文字に収めることが良いとされています。iPhoneの場合、件名は半角35文字、全角で18文字が受信ボックスで表示される最大数です。携帯になると、さらに表示できる文字数が少なくなります。配信する対象に合わせて、この文字数を参考にして件名を作成しましょう。

3. 差出人名・差出人アドレスは日本語に

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差出人名がメールアドレスのままだったり英語だったりすると、受信者にスパムと勘違いされ開封されない可能性があります。日本語ではっきりと名前を表示するように設定し、メールの配信を行いましょう。

4. 配信する日時を最適に

サービスや業種によっていつが良いか一概には言えませんが、深夜の配信はクレームにつながったりブランド価値を下げる大きな要因になるので、絶対に避けるべきです。
メールを配信する曜日や時間などを軸に、開封に関するABテスト(スプリット配信)を実施し、自社のメール配信に最適な日時を検証してみることもオススメです。

5. データ容量は軽く

2.でも述べましたが、受信者がどんなデバイスで、どんな通信環境でメールをダウンロードするか完全に予測することが難しくなってきました。一見パソコンのメールアドレスの用に見えても、スマートフォンで携帯電話の回線を使ってメールを受信している可能性もあります。また、スマートフォンや携帯の場合、そもそも一度に受信できるデータの上限がパソコンのメールアドレスに比べて小さいので、その点も留意する必要があります。
せっかく書いたメールも、受信者がダウンロードできなければ読まれるはずがありません。配信するメールのデータは、できる限り軽くするのは鉄則です。

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いかがでしたでしょうか。これらのポイントについて、あらためて現場のメール配信業務の担当やメールのライティング担当と確認しあってみてください!

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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