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Pardotを使おう!
初期設定・キャンペーン・フォーム編
~マーケティングオートメーション体験記~

※本記事に記載のPardotは、2022年4月7日にMarketing Cloud Account Engagementに製品名が変更になりました。

2013年頃からOracle社のOracle Marketing Cloud(旧:Eloqua)、Marketo、Salesforce社のPardot、Hubspotなどの海外製品が日本市場に参入してくるようになりました。2014年後半には日本企業が開発したマーケティングオートメーションも市場に参入し始め、「マーケティングオートメーション」という言葉が1つのブームになっています。

しかし、「マーケティングオートメーション」という名前に期待し製品を導入してみたものの、「売上につながらない」「思い描いていたように使いこなせない」といった、運用に苦戦している企業様を見かけるようになってきました。

マーケティングオートメーションの導入事例を聞きにセミナーに参加しても、実際に設定で苦労した話は聞く機会がないかと思います。そこで、今回から2回にわたって、海外製品の1つであるPardotをシナジーマーケティングで実際に使用してみたレビューを紹介していきます。

Pardotを実際に運用するにあたって、大きく分けて5つの設定を行う予定です。

  1. 初期設定          今回
  2. キャンペーン        今回
  3. フォーム          今回
  4. メール           第2回
  5. ドリッププログラム     第2回

※その他にもランディングページやスコアリング、グレーディングの設定といったものもあるのですが、今回は使用しない予定です。

1. 四苦八苦したドメイン周りの設定

メール配信やフォーム作成の前に行わなければならないのが、ユーザー作成やCNAME、SPF、DKIMの設定といった初期設定です。今回1番苦労したのが「CNAME、SPF、DKIM」といったドメインに関する設定でした。Pardot製品に触れるまでドメイン関係の設定に携わったことがなかったので、関係部署への依頼に手間取ることが多かったです。

どのような内容を設定するかはPardotのヘルプサイトに掲載されています。ヘルプサイトは現時点では英語表記のみとなっていますが、情報量が豊富なので大抵の疑問点はここで解決することができます(編集者注:ヘルプサイトは2016年、日本語表記のものがリリースされました)

まず、「Admin」の「Overview」からPardotからのメール配信に使用したいドメインを登録します。

pardot ドメイン登録画面

▲「Add New Domain」をクリックし、使用したいドメインを入力。

その後、自社のDNSサーバに必要な情報を登録します。情報が正しく登録されている項目には「Verified」と表示されます。正しく登録されていない、または未登録の場合には「Error」が表示されます。

pardot ドメイン登録エラー画面

▲四苦八苦したSPFレコードとDKIM設定の画面。

2. 簡単に作成できたキャンペーン

キャンペーンは獲得したリードや訪問者の集計、費用対効果の測定を行うことができます。

キャンペーンの設定はコストやキャンペーンの名称を入力するだけなので、比較的スムーズに設定することができました。詳細については、今後、お問い合わせ件数が増えてきた時にアップデートしたいと思います。

pardot キャンペーンのレポート画面

▲キャンペーンのレポート画面の一例

3. 想定どおりにいかなかったフォーム設定

Pardotのフォーム作成機能では、以下2種類のフォームを作成できます。

  1. フォーム:Pardot上で作成できるフォームです。
  2. フォームハンドラー:Pardotのフォーム機能を使わずに作成したフォームから入力されたデータを、Pardotのデータベースに格納する機能です。

当初、フォーム作成はレイアウトテンプレートとフォーム機能を活用する予定でした。
しかし、あらかじめ用意したHTMLファイルをレイアウトテンプレートに適用しようと試みたところ、フォームの入力項目と、それ以外の部分で別々にテンプレートに反映させる必要があることが判明。公開までに時間がないことから、この方法は断念することに。

pardot テンプレート反映画面

▲テンプレート反映画面

今回はランディングページとの兼ね合いもあり、デザインを適用させないシンプルなデザインのフォームを使うという選択肢はなく、最終的にはフォームハンドラーの機能を使ってPardotにフォーム登録者のデータを格納することになりました。

pardot フォームハンドラー設定画面

▲最終的に行きついたフォームハンドラーの設定画面

設定を完了すると、フォームハンドラーのコードが作成されます。そのコードを、あらかじめ作成してあるフォームのHTMLソースに追加します。

pardot フォーム画面

▲完成したフォーム

体験後記

初期設定でつまずいたり、フォーム設定で想定していた通りにできなかったりと、なかなか一筋縄ではいきませんでした。ただ、シンプルかつ分かりやすいUIなので直観的に操作することができ、英語表記になっていても「どこを設定したらいいのか分からない」といったことはありませんでした。

今回のまとめ

  • 初期設定:バッファを見て2~3週間程度の時間がかかると見込んでおいた方がよい
  • キャンペーン:10分足らずで設定完了
  • フォーム:レイアウトテンプレートを使ったデザイン性のあるフォームの作成は難しい

ようやくランディングページとフォームを公開しましたので、今後はお問い合わせがあった方に対して、ドリッププログラムを使ってナーチャリングを行っていく予定です。次回は、ドリッププログラムとメールについてお伝えします。

※本記事の内容は執筆当時のもので、現在とは一部仕様が異なる場合があります。ご了承ください。

マーケティングオートメーション体験記

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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