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ExactTargetのトレーニングに参加してきました

はじめまして。Synergy!LEADの開発を担当している矢熊です。

2014年5月14日から3日間、Salesforce ExactTarget Marketing Cloud(以下、ExactTarget)のトレーニングが日本で行われましたので参加してきました!
2014年6月10日に行われる「Salesforce1 World Tour TOKYO」で、Salesforceと統合されたExactTargetがお披露目されると思います。それよりも一足先に触れることができ非常に貴重で、すばらしい3日間でした。

2013年7月のセールスフォース・ドットコム社の買収以降、皆さんも「ExactTarget」というキーワードは耳にしていたけれど、

「どんなことができるんだろう?」
「操作性はどうなのかなぁ?」
「海外製品だから英語ばかりでよくわからない」

といった方が多いのではないでしょうか?
少しでもExactTargetについて理解いただければと思い、3日間のトレーニングの中で感じたExactTargetの魅力をピックアップしてお伝えします。

そもそもExactTargetって?

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ExactTarget社は2000年に創業したEメール配信システムベンダーです。Eメールをはじめ、マーケティングオートメーションや、データ分析、レポート、モバイル、ソーシャルと幅広いサービスを提供しています。2013年7月にセールスフォース・ドットコム社が買収し100%子会社化しました。詳細は2013年に弊社で記事として纏めていますのでご覧ください。
ExactTargetとはどのような会社なのか、まとめてみました。

トレーニングを通じて感じたExactTargetの魅力

今回のトレーニングでは全ての機能を体験できたわけではなくメール機能に特化しており、データの作成から配信の自動化までの内容となっていました。その中で私が感じたExactTargetへの魅力は次の点です。

優れたメールコンテンツ作成機能

ExactTargetではメールコンテンツのテンプレートとして、レスポンシブデザイン用に最適化されたものが用意されています(Mobile Optimized Template)。そのため専門的な知識がなくても、簡単にレスポンシブデザインのコンテンツ作成が可能です。もちろん、PC向けとMobile向けのプレビューもできます。

PC向けのプレビュー画面。"left"と"right"のコンテンツが左右に並んだ構成。

PC向けのプレビュー画面。”left”と”right”のコンテンツが左右に並んだ構成。

Mobile向けのプレビュー画面。PCと比べて縦一列のデザインになっている。

Mobile向けのプレビュー画面。PCと比べて縦一列のデザインになっている。

 

他にもコンテンツで利用する画像に対して、ExactTarget上でリサイズやフレームを付けたり、視覚効果を付けたりすることができる便利な機能が備わっています。わざわざ画像編集ソフトで編集したものを再度アップロードするのではなく、ExactTargetの中で完結してしまうのです。

Effectを適用する前。上部には"Effects"や"Resize"など画像編集用のメニューある

Effectを適用する前。上部には”Effects”や”Resize”など画像編集用のメニューがある。

Effectを適用した後。Framesの効果を適用してみました。編集ソフトが無くても色々できます。

Effectを適用した後。Framesの効果を適用してみた。画像編集ソフトが無くてもOK。

 

また、メールのテストツールも充実しており、Spamと判断されてしまう文言が含まれていないかをチェックするツールや、メールコンテンツのA/Bテストを行うツール、配信テストツールもあります。ただし、一部は外国向けの仕様となっているため、日本においては適切でないチェックも含まれてしまっているとのことです。

Content DetectiveというSpamと判断される文言が含まれているかどうかをチェックしてみてます。

Spamと判断される文言が含まれているかどうかのチェック例。”click here”はSpamとなるため、”view details”と変更したほうがよいと警告が出ている。

 

簡単にステップメールや記念日メールが設定可能

「Playbooks」という機能があり、「Welcome Series」と呼ばれる3通のメールを一定間隔で配信するステップメールの機能や、記念日にメールを送る機能があります。PlaybooksのUIは非常に使いやすく、メールコンテンツさえできていれば簡単に設定することができます。

Welcome Seriesの設定のTOP画面。配信対象者の設定→各コンテンツ作成→スケジュールの順に設定。

Welcome Seriesの設定画面。配信対象者設定→各コンテンツ作成→スケジュールの順に設定。

Birthday Emailの例。Welcome Seriesと同じフローで設定。

Birthday Emailの例。基本的にWelcome Seriesと同じフローで設定。

Birthday Emailのスケジュール設定画面。誕生日当日に送るか、前後に送るかなど表示がわかりやすい。

Birthday Emailのスケジュール設定画面。誕生日当日に送るか、前後に送るかなど表示がわかりやすい。

 

充実のオートメーション機能

オートメーション機能は、「Automation Studio」と呼ばれています。
Automation Studioでは、ファイルのインポートや(Import File)、セグメンテーション(Filter)、メールの配信(Send Email)などオートメーションに必要なパーツ(Activity)をドラック&ドロップすることによって、フローを自由に組み立てることができます。1ステップにつき複数のパーツが設定可能ですが、2つまでが推奨ということです。

Automation Studioを使えば、ファイルをインポート→セグメンテーション→メール配信、という流れを簡単に作成でき、指定したスケジュールで動き続けてくれます!

Import Fileの例。○○時にインポートするとの設定も可能だが、FTPサーバにアップロードされたらというトリガー形式の指定も可能。

Import Fileの例。○○時にインポートするとの設定も可能だが、FTPサーバにアップロードされたらというトリガー形式の指定も可能。

自動化されたフローをいつ動かすかを設定する画面。Timezoneを指定したり、どの間隔で何回(または無限に)動くかを指定できる。

自動化されたフローをいつ動かすかを設定する画面。Timezoneを指定したり、どの間隔で何回(または無限に)動くかを指定できる。

 

グローバル対応

全世界にお客様を抱えている場合は、「お客様が住んでいる地域の時刻に合わせて配信をしたい」と思うことがあると思います。そのような設定も可能で、例えば「日本時間の10時まで待ってから配信する」のようなオートメーションの設定が可能です。この場合はWaitと呼ばれるパーツを利用して設定することができます。

ExactTargetで気になった点

UIが全て英語!

UIはもちろん、ヘルプや今回のトレーニングもアメリカのトレーナーが来日し教えていただいた(通訳の方はいらっしゃいました)ので、英語に拒否反応の強い日本では大きな壁です。今後、日本へのローカライズが順次対応もされていくことに期待したいところです。

機能の豊富さが生み出す、ユーザビリティの複雑さ

直感的な操作で使いやすい機能もたくさんあります。一方で例えば、顧客データをセグメントする方法が何通りもあったり、意外なところをクリックしなければ編集できなかったりする画面もあります。色々なことができるがゆえにUIが複雑になっている部分もあり、操作に戸惑ってしまうケースも少なくないと思います。

我々の文化にあっているのか

これまで様々なお客様を見ていますが豊富な機能よりも、「どうすれば目的を達成できるのか」というところに重きを置かれていることが多いのではないでしょうか?もちろんその先を見据えて豊富な機能があれば、お客様にとって将来性はありますが、保守的な思想が強い日本においては、豊富な機能の中からお客様にあったものをどのように選択するかが、カギになってくるのではないかと考えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ピックアップしてお伝えしているので伝わりにくい部分もあるかと思いますが、少しでもExactTargetの魅力を知っていただくことができれば幸いです。マーケティングオートメーションが売りの製品ということだけあって、オートメーションに関する機能やUIはとても素晴らしいと思います。

今回のように他社の製品から受ける影響は非常に大きいです。今後もSynergy!LEADに関する情報だけにとどまらず、他社の動向や機能的な部分も積極的に発信していければと考えています。
Synergy!LEADは周りの変化に遅れることなく、お客様により良いサービスを提供できるよう日々邁進していきます!

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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