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BCCでメールを一斉送信する際の例文や注意点・その他の効果的なシステムを解説

<この記事でわかること>

  • BCCは情報漏えい防止に有効ですが、設定ミスや信頼性の低下、配信遅延、効果測定の困難さなど、ビジネス利用にはリスクが伴います。
  • 社外通知や社内共有、顧客連絡など幅広い場面で活用される一方、大量配信やマーケティング施策には不向きです。
  • メール配信システムを活用すれば、認証設定・誤送信防止・ABテスト・開封率分析などが可能となり、安全で高精度な一斉送信を実現できます。
  • 『Synergy!』は、配信品質と効率性を兼ね備え、マーケティング成果につながるメール運用を支援するクラウド型配信システムです。

BCCでメールを一斉送信する際の例文や注意点・その他の効果的なシステムを解説

BCCは、ビジネスメールを一斉送信する際に便利ですが、設定方法や一斉送信時のメールの書き方、返信の仕方に悩む方もいるのではないでしょうか。

本記事では、BCCでメールを一斉送信する方法や活用場面、シチュエーション別の例文を解説します。一斉送信時のマナーや注意点、効果的なシステムもご紹介しますので、多数に向けたビジネスメールの配信を検討されている方はぜひお読みください。

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<目次>

BCCでメールを一斉送信する際に知っておくべきこと

BCCでメールを一斉送信する際に知っておくべきこと

まずは、BCCの基礎知識と「CC」や「TO」との違い、BCCでメールを一斉送信する方法を解説します。

BCCとは

BCCとは、「Blind Carbon Copy(ブラインド・カーボン・コピー)」の略称で、メールを他の受信者に見えない形で、複数人に対して同時送信できる機能のことです。

BCCを設定すると、受信者同士にメールアドレスが公開されないため、プライバシー保護に有効です。そのため、主に一斉送信時の情報漏えい防止や、不特定多数への配信に使われています。

BCCとCCやTOの違い

メールの送信先設定には、BCCのほかにCCやTOが用いられることがあります。TO(宛先)は主な送信相手、CC(カーボンコピー)は情報共有のための副次的な宛先として、活用されています。

CCやTOは受信者全員が相互にアドレスを確認できる一方で、BCCでは確認できないため、用途が異なります。たとえば、CCは社内共有、BCCは大人数向けの配信に活用されます。BCCは、他の受信者から見えない非公開の宛先として設定される点が大きな違いです。

BCCメールで一斉送信する方法

BCCでメールを一斉送信するには、普段利用しているメーラーを起動し、メールの新規作成画面で、「BCC欄」に送信先アドレスを入力します。この簡単な作業だけで、一斉送信が可能です。ただし、Outlookなどの一部メーラーでは、下書き用の画面にBCC欄が初期表示されていないことがあるため、メーラーのヘルプを確認すると良いでしょう。

なお、Gmailでは「Googleコンタクト」でグループ(ラベル)を作成し、BCCにグループを指定することで効率的に一斉送信ができます。Outlookであれば、個人の連絡先から送信先を選んで新しいグループを作成し、そこにメンバー追加をしてBCCに指定する方法が便利です。

BCCでメールの一斉送信を活用する場面

BCCは社内外の関係者をはじめ、顧客向けの一斉送信にも活用できます。具体的には、以下の場面でプライバシーを守りながら一斉送信をしたい場合に向いています。

社外向け

社外の関係者に一斉送信する場合、BCCは情報漏えいや受信者同士の混乱を防ぐために有効です。たとえば、セミナーや展示会などのイベント案内を多数の取引先に送る際、他の参加者のアドレスが表示されないようにBCCを使えば、相手への配慮が伝わります。

プレスリリースの配信でも同様に、メディア関係者の個人アドレスを非公開にできます。また、定型的な報告メールや業務連絡を複数の仕入先・協力会社に一斉送信する際にも、BCCは便利です。

加えて、重要情報の送信時には、受信者間の関係性によってはアドレスを隠すことで、余計な誤解やトラブルの発生を防ぐ効果もあります。

社内向け

社内であっても、BCCは配慮やセキュリティを重視すべき場面で活用されます。たとえば、部署横断型のプロジェクトで関係者に進捗報告を一斉に送る際、個々のメンバーのメールアドレスを公開したくない場合に有効です。

また、社内イベントの告知で全社員に案内を出す場合でも、個人名や配属先が表示されないよう配慮できます。さらに、マネジメント層への個別連絡では、他の管理職に知られたくない情報を共有する必要がある場合、そのような機密性の高い連絡にBCCは適しています。

社内だからといって油断せず、個人情報の取り扱いや情報漏えいリスクに配慮した送信を心がけることが信頼の維持につながります。

お客様向け

顧客に向けた一斉メール送信でも、BCCは個人情報保護の観点から有効な手段のひとつです。たとえば、キャンペーン情報やメルマガなどを送る際、BCCを使えば他の顧客のアドレスが見えず、プライバシーへの配慮が伝わります。

また、障害発生やメンテナンス実施の通知など、緊急時に全顧客へ迅速な連絡が必要な場面でもBCCは役立ちます。加えて、購入後のフォローアップやアンケート依頼など、顧客満足度向上の取り組みにおいても、BCCを使うことで信頼感を損なわずに情報提供が可能です。

万が一、宛先が公開されてしまうと、情報漏えいと受け取られかねない重大なミスになるため、顧客向けの一斉配信ではBCCの使用を徹底することが基本です。

BCCでメールを一斉送信する際のシチュエーション別例文

ここからは、具体的にBCCでメールを送信する際の例文をシチュエーション別に解説します。

退職のあいさつ

件名:【株式会社〇〇 田中】退職のご挨拶
本文:
各位
(このメールはBCCにてお送りしております)

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の田中と申します。

このたび、私事ではございますが、一身上の都合により、XX月XX日付で株式会社◯◯を退職することとなりました。

在職中は皆様には多くのご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
本来であれば直接ご挨拶させていただくべきところ、メールでのご連絡となりますことをお詫び申し上げます。

なお、後任には、同部署の山田が就任いたします。山田より、後日改めてご挨拶をさせていただきますので、引き続きご指導いただけますと幸いです。

末筆ながら、貴社の更なるご発展をお祈り申し上げます。

担当者変更のお知らせ

件名:【株式会社〇〇 田中】担当者変更のお知らせ
本文:
各位
(このメールはBCCにてお送りしております)

平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
株式会社◯◯の田中でございます。

このたび、人事異動に伴い、XX月XX日付で弊社営業部の山田が貴社の担当を務めることとなりました。

在任中は多大なご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
山田は入社8年目で、営業分野における豊富な経験と実績を有しております。皆様のお役に立てるよう、より良い提案をご提供できるものと確信しております。

後日、改めて山田とともにご挨拶に伺う予定でございますが、まずはメールにてご案内申し上げます。今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

会社移転のお知らせ

件名:【株式会社〇〇 田中】会社移転のお知らせ
本文:
取引先各位
(このメールは、BCCにてお送りしております)

平素よりお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 株式会社◯◯の田中でございます。

弊社では事業拡大に伴い、4月1日から下記の住所にオフィスを移転する運びとなりました。
それに伴い、電話番号も変更となります。お手数をおかけいたしますが、貴社ご登録内容の更新をお願い申し上げます。

=================================

【新オフィス住所】
〒123-4567
東京都◯◯区◯◯◯1丁目2-34
TEL:03-XXXX-XXXX
(メールアドレスの変更はございません)

=================================

新オフィスでの業務を通じ、より一層のサービス向上に努めてまいります。
今後とも、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
メールでのご連絡となり恐縮ですが、まずは移転のご報告とさせていただきます。

システムメンテナンスのお知らせ

件名:システムメンテナンスのお知らせ
本文:
〇〇利用者各位
BCCによる一斉送信で失礼いたします。

平素より、〇〇をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、弊社システムのアップデートに伴い、以下の日程でメンテナンスを実施させていただきます。

【メンテナンス日時】
XX年XX月XX日〇:〇〇〜XX月XX日〇〇:〇〇

日頃よりサービスをご利用いただいている皆様には、ご不便をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

社内向けの連絡メール

件名:〇〇の会議について
本文:
各位
(このメールはBCCにてお送りしています)

お疲れ様です。総務部の田中です。以下のとおり、一斉送信にてご連絡いたします。

今期より取り組みが進められております〇〇に関する社内会議を、下記の日程で実施いたします。

【会議詳細】
・日時:X月XX日(曜日)
・時間:XX:XX〜XX:XX
・場所:4階会議室

会議の議題については、添付ファイルに詳しく記載しておりますので、事前にご確認いただけますようお願いいたします。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご出席いただけますようお願い申し上げます。

新商品や仕様変更のお知らせ

件名:【株式会社〇〇 田中】 「〇〇〇〇」の仕様変更のお知らせ
本文:
各位
(このメールはBCCにてお送りしております)

平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 
株式会社◯◯の田中でございます。

日頃より「〇〇〇〇」をご利用いただき、心より感謝申し上げます。

このたび、弊社商品「〇〇〇〇」につきまして、20XX年X月XX日より下記の通り仕様を変更いたしますので、ご案内申し上げます。

=====================================

■ 対象商品:〇〇〇〇
■ 仕様変更内容:〇〇〇〇〇〇〇〇
■ 仕様変更理由:〇〇〇〇〇〇〇〇のため

=====================================

急なお知らせとなり誠に恐縮ではございますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

休眠顧客への連絡

件名:【株式会社◯◯ 田中】「〇〇〇〇〇」リニューアル記念キャンペーンのご案内

本文:
各位
(このメールはBCCにてお送りしております)

平素より大変お世話になっております。
株式会社◯◯の田中でございます。
このたび、弊社の「〇〇〇〇〇」のリニューアルを記念し、以前ご契約いただきましたお客様限定で特別なキャンペーンを実施しております。
ぜひ、この機会をご活用ください。

【キャンペーン詳細】
=====================================

■対象商品:〇〇〇〇〇
■キャンペーン実施期間:20XX年X月XX日(曜日)~ 20XX年X月XX日(曜日)
■キャンペーン内容:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

=====================================

リニューアルされた「〇〇〇〇〇」の内容は、添付資料をご覧いただけますと幸いです。また、ご利用時にご不明点やお困りごとがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
引き続きご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

営業に関するお知らせ

 件名:【株式会社〇〇 田中】GW期間中の休業について
本文:
各位
(このメールはBCCにてお送りしております)

平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
株式会社◯◯の田中です。

誠に恐縮ではございますが、ゴールデンウィーク期間中は下記の通り休業とさせていただきます。

=====================================

【休業期間】
4月XX日(曜日)~5月X日(曜日)

=====================================

休業期間中にいただいたお問い合わせにつきましては、5月X日(曜日)以降、順次対応させていただきます。
ご返答が通常より遅れる場合がございますことを、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。
皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

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BCCでメールを一斉送信する際のマナー

BCCでメールを一斉送信する際はビジネスマナーや返信マナーを守り、BCCであることを添えておくことで、受信者へ配慮できます。

件名・宛名・文面はビジネスマナーに沿って記載する

BCCメールでは、受信者が内容が一目でわかるよう、具体的かつ明確な件名をつけることが重要です。たとえば、「〇〇のご案内」「〇〇ご確認のお願い」との件名を設定するのがおすすめです。

また、BCC送信時の本文に記載する宛名には、「取引先各位」「関係者各位」などを使います。ビジネスマナーに従い、「各位様」などの二重敬語は避けることが大切です。丁寧かつ簡潔な文面を心がけ、適切な敬語を使って受信者に配慮した文章表現を心がけましょう。

BCCに設定した宛先を本文に記載しない

BCCに入力したアドレスは他の受信者からは見えません。本文中に複数の受信者の名前や会社名を明記すると、受信者に混乱を招く可能性があるため注意が必要です。たとえば、「◯◯様」といった個別名の記載があると、他の受信者は「自分宛ではない」と受け取ってしまい、不信感を与える場合もあります。

一斉送信の際は、「関係者各位」や「皆様へ」など、不特定多数に向けた表現を使うのが適切です。特に、BCCメールの送信先が重要な関係者であったとしても、その存在を本文内で明かすことは避けましょう。

BCCで受け取ったメールへの返信マナーを守る

BCCでメールを受け取った場合、一般的な返信マナーを守ることが重要です。たとえば、TOやCCに自分の上司や同僚が入っており、自分も対応すべき内容であると判断できる場合は、通常通り丁寧に返信しても問題はありません。

一方で、自分は当事者ではなく、TOやCCに含まれていない場合は、返信せず情報共有のみにとどめるのが適切です。BCCで届いたメールには「BCCでお送りしております」などの注記があることが多いため、返信の要否を見極めるヒントとして活用すると良いでしょう。

「BCCにて失礼いたします」と記載する

BCCを利用する際は、一斉送信であることを受信者に伝えるために一言添えておくのが基本です。他にも受信者がいることを明示することで、受信者の不安や誤解を避けられるためです。

他の受信者のアドレスを非公開とする意図を丁寧に説明したり、BCCで送信する理由を伝えたりすることで、プライバシー保護への配慮が伝わります。

また、「BCCにて失礼いたします」には、フォーマルな場面でも使える言い換え表現があります。「非公開で送信いたします」「個別送信とさせていただきます」などは、文脈に応じた表現で使い分けが可能です。

BCCでメールを一斉送信する際の注意点

BCCでのメールの一斉送信には、メーラーによって上限が設けられることがある、迷惑メールと判定されるリスクがあるなど、いくつかの注意点があります。事前に対策についても理解しておき、関係者にメールが届くように運用しましょう。

BCCの送信先には上限があることを把握する

BCCメールには、メーラーやメールサービスごとに、1通あたりに設定できる送信先(TO/CC/BCCの合計)数に上限があります。たとえば、Gmail(Google Workspace)では1通あたり2,000件(外部宛先は500件)、Outlookでは500件が上限です。

上限を超えると送信エラーの発生や、一部にメールが届かない可能性があるため、必ず送信前に確認しましょう。

迷惑メールと判定されるリスクがある

BCCを使った一斉送信は、スパム行為と誤認されるケースがあります。フィルタにより受信者の「迷惑メール」フォルダに振り分けられたり、送信元アドレスがブロック対象になったりするケースもあるため、注意が必要です。

メールの配信頻度や内容、件名の書き方にも配慮し、重要なメールが届かない事態を防ぐ工夫を行いましょう。

情報漏えいを防ぐために送信前に「BCC」と「CC」の設定を確認する

他の受信者に宛先が見えないBCCと、宛先が見えるCCを誤って使ってしまうと、本来は表示させたくない受信者のアドレスが他の受信者に見えてしまい、情報漏えいにつながるリスクがあります。特に、BCCで送るべき一斉送信メールをCCで送ってしまうミスはビジネス上の信用問題になることもあるため、注意しなければなりません。

BCCとCCの設定ミスを防ぐには、送信前に宛先設定を再確認できるメールチェックツールや送信遅延機能の活用も有効です。

BCCがメールの一斉送信に向かない理由

BCCは、受信者のプライバシーを守る有効な手段である一方で、一斉送信に向かない側面もあります。ここでは、BCCによる一斉送信を推奨できない理由を解説します。

宛先が不明なため受信者にとって信頼感が薄れる

BCCで送信されたメールは、受信者が「誰に送られたメールなのか」を把握できず、不信感を抱きやすい傾向にあります。また、宛名が明示されていないと、スパムや広告と誤認されるリスクも高まります。

BCCではメールの内容もパーソナライズされておらず関心を持ってもらいにくいため、たとえ有益な内容であっても「一括送信感」が出て印象が悪くなります。

配信遅延やエラーの原因になりやすい

BCCによる一斉送信は、サーバ負荷を増大させてしまいます。メール送信処理が滞り、通常業務のメールまで遅延することがあるため、注意が必要です。

また、宛先数が多すぎる場合は、送信エラーになるケースもあります。遅延やエラーにより配信完了までに時間がかかると、タイムリーな情報提供が難しくなるでしょう。

送信後の管理が煩雑

BCCでは、メールが誰に届いたか、誰が開封したかを把握できず、開封率・クリック率などの効果測定ができません。また、配信エラーの有無や宛先ごとの対応履歴も追えないため、効果測定が難しくなります。特に、顧客へのアフターフォローが必要なメールには不向きです。

社内ルールやセキュリティポリシーに抵触する可能性がある

情報漏えいや誤送信対策として、社内ルールや内部規定、セキュリティポリシーによってBCC利用を制限または禁止している企業もあります。ポリシー違反となると、社内監査や処分対象になる恐れもあるでしょう。

特に、個人判断でのBCC一斉送信はトラブルの火種になりやすいため、避けるほうが良いでしょう。

これからメール配信システムを検討する方に知っておいてほしい基本の考え方

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どんなシステムが自社にあっているのかを検討するためには、メールマーケティングの基本と考え方を押さえましょう!

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メールの一斉送信に効果的なメール配信システムとは?

メールの一斉送信に効果的なメール配信システムとは?

大量のメールを安全に一斉送信したい場合には、メール配信システムの活用がおすすめです。ここでは、メール配信システムの特長や主な機能について解説します。

メール配信システムの特長

メール配信システムは、大量送信に特化したサーバと仕組みによって、数千〜数万の宛先に対してメールを一斉配信できるシステムです。

一斉配信であっても、受信者一人ひとりの宛名を自動で差し込むなど、「自分だけに届いた」と感じさせる個別配信に対応しており、BCC送信のように、宛先を間違って他人に見せてしまうリスクを根本から排除できます。

また、送信ドメイン認証(SPFDKIMDMARC)の自動設定支援や、IPレピュテーション管理機能によって、迷惑メールフォルダに振り分けられにくい仕組みを構築可能です。ビジュアルに富んだHTMLメール作成、差し込み、ABテスト、効果測定など、マーケティングを本格的に実践するための機能も充実しているのが特長です。

メール配信システムの主な機能

メール配信システムには、メールマーケティングを効果的に行える機能が搭載されています。主な機能のカテゴリと機能は、以下のとおりです。

カテゴリ 主な機能
配信先管理 リスト管理、ターゲット配信、オプトアウト対応、エラーアドレス分析
配信機能 配信予約、ステップメール配信、シナリオメール配信
カスタマイズ 差し込み機能、HTMLメール作成、ABテスト
効果測定・分析 開封率・クリック率の測定、エラー分析

メール配信システムでは、リストを基にしたセグメント配信により、宛先ごとに適切なメールを届け、誤送信や重複配信を防止できます。ステップメールやシナリオメールにより、一人ひとりに最適なタイミングでの送信が可能で、迷惑メール判定リスクを低減することも可能です。

また、件名・本文の自動最適化により、開封率を向上しつつ、スパム判定も回避しやすくなる仕組みも整っています。さらに、開封率やクリック率などの効果測定を行うことで配信結果を数値で把握し、配信精度と成果を改善し続けられます。

メール配信システムを導入するメリット

メール配信システムを導入すれば、配信数が数万通規模であっても、サーバ負荷を調整しながら安定的に配信できます。また、送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC認証)もサポートしており、なりすまし防止とドメイン信頼性の強化につながります。IP分散送信やウォームアップ機能により、ブラックリスト登録を防止することも可能です。

さらに、BCCと異なり、一通ずつカスタマイズされたメールを送信できるため、「個別対応感」を演出できます。メーラーでは不可能な改善と検証のサイクル(PDCA)を回せるのもメリットです。

まとめ

BCCによるメールの一斉送信では、受信者は他の受信者のアドレスを確認できません。そのため、社内外の関係者をはじめ、顧客向けなどで個人情報を守りながらメールを一斉送信したい場合に最適です。

しかし、BCCによる一斉送信では、宛先が不明なため受信者に不信感を与えたり、配信遅延やエラーを引き起こしたりする可能性があります。また、配信後の効果測定が難しいことから、フォローアップを行いたい場合には不向きといえるでしょう。

Synergy!は、メール配信の設定を柔軟にカスタマイズできる機能を搭載しており、大量の一斉送信や誤送信のリスクを軽減できます。たとえば、送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)を採用しており、なりすまし防止や送信元の信頼性向上を支援します。

また、配信時間帯制御で受信者に迷惑がかかりにくい時間の送信設定や、送りすぎ防止設定による過剰なメール配信の回避を行うことで、顧客体験を向上させることが可能です。さらに、ABテストや効果測定を行えば、より効果の高いメールを届けられます。安全かつ効果的なメール配信を行いたい方は、ぜひ、Synergy!をご活用ください。

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。