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メール配信システム比較20選!選び方や導入する際の注意点も解説

<この記事でわかること>

  • BCC送信は宛先を非表示にできる便利な機能ですが、誤操作による情報漏洩やブラックリスト登録のリスクがあります。
  • メールが届かない原因は、アドレスの入力ミス、容量超過、セキュリティ設定、スパムフィルタなど多岐にわたります。
  • 添付ファイルのサイズやHTML形式、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の有無も到達率に影響します。
  • 認証設定やリスト管理、効果測定を自動化できる「Synergy!」のようなメール配信システムを使えば、安全性と配信精度を両立できます。

 

メール配信システムは、大量のメールを正確かつ安定的に届けるための専用ツールです。一般的なメーラーでは対応できない一斉送信・効果測定・誤送信防止・セキュリティ対策といった機能を備え、BtoB/BtoC問わず、顧客接点の強化や業務効率化に貢献します

しかし、配信性能や機能、料金体系はツールごとに大きく異なり、「どれを選べばいいのか分からない」という声も少なくありません。本記事では、メール配信システムの基本から、選定ポイントや目的別のおすすめツール、注意点まで網羅的に解説します。

これからメールマーケティングを始める方に見てほしい「基本と考え方」

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<目次>

メール配信システムとは

メール配信システムとは

メール配信システムは、大量のメールを一斉かつ確実に配信するための専用ツールです。通常のメーラーでは難しい大量送信を効率化し、迷惑メール対策や誤送信防止に加え、ステップメール、ABテスト、HTMLメール作成、開封・到達率の測定といった多彩な機能を備えています。

また、宛名の自動差し込み、購読解除リンクの自動挿入、配信リストの一元管理などにより、作業負担を軽減しつつ、特定電子メール法などの法令遵守にも対応できます。

メール配信システムを示す図

メール配信システムの主な機能

メール配信システムに搭載されている主な機能は以下の4つです。

カテゴリ 主な機能と概要
配信管理 配信先管理:顧客情報の登録・分類・セグメント配信
オプトアウト管理:配信停止の自動反映
配信予約:日時指定での自動配信
自動配信 ステップ/シナリオ配信:条件や行動トリガーに応じた段階的・分岐型の自動配信
コンテンツ最適化 差し込み/カスタマイズ:顧客情報を件名・本文に自動挿入しOne to One配信を実現
HTMLメール作成:ノーコードで視覚的に作成可能
ABテスト:複数パターンで効果比較し最適なクリエイティブを特定
分析・改善 効果測定/エラー分析:開封率・クリック率・エラー要因を可視化し施策改善に活用

このような機能が搭載されていることで、安全かつ迅速に大量のメール配信が可能になります。

メール配信システムを導入するメリット

メール配信システムを導入するメリット

メール配信システムは、ただメールを送るだけのツールではありません。業務効率の向上、マーケティング施策の最適化、法令対応の強化など、多面的な効果が期待できます。

ここからは、メール配信システムを業務に導入するメリットを具体的に解説します。

メールの大量一斉配信で業務を効率化できる

メール配信システムは数万通規模のメールを短時間で一斉送信できるインフラを備えており、大量配信業務を効率化します。人的作業による送信トラブルやタイムラグのリスクも回避できます。

さらに、配信予約やステップ配信などの自動化機能により、夜間・休日を含むタイミングでの情報発信も可能です。タイムセールや障害情報など、速報性が求められるメール配信にも柔軟に対応できます。

高い到達率で確実に情報を届けられる

メール配信システムは、独自の配信基盤やドメイン評価(レピュテーション)によって、迷惑メールフォルダに振り分けられにくいというメリットがあります。特に、SPF・DKIM・DMARCといった送信者認証技術に対応しているサービスであれば、信頼性の高い配信が可能です。

さらに、エラーメールのログ確認や配信結果のレポート機能を活用することで、不達やエラーの原因特定と対策もスムーズに行えます。重要な通知や販促メールを確実に届けるためには、こうした精度の高い配信基盤が不可欠です。

効果測定や顧客管理でマーケティング精度が向上する

メール配信システムには、配信結果を数値で可視化できるレポート機能が搭載されています。開封率・クリック率・CV率といった指標を確認することで、配信施策ごとの反応傾向を把握でき、次回配信の改善につなげられます。

また、顧客の属性情報や過去の行動履歴に基づいて、対象を細かくセグメント化したうえで配信できるため、関心の高い層へアプローチすることが可能です。さらに、HTMLメール作成機能やABテスト機能を活用すれば、デザイン性や訴求力の異なる複数パターンを検証し、効果の高い内容を本配信に反映できます。

メール配信システムの比較ポイント

メール配信システムの比較ポイント

数あるメール配信システムのなかから自社に最適なシステムを選定するには、比較ポイントを理解しておくことが重要です。ここでは、4つの比較ポイントを解説します。

メール処理能力と配信スピード

メール配信システムを比較する際は、1時間あたりに処理できる配信通数や、配信完了までにかかる時間など、システムの処理能力を確認することが重要です。特に、1回あたりの配信件数が多い企業では、処理速度の遅さが業務全体のボトルネックになりかねません。

ただし、高速処理に特化したシステムは月額費用が高めに設定されている場合もあるため注意が必要です。自社の配信件数や運用頻度をあらかじめ見積もり、実際の業務負荷に見合った性能かどうかを基準に比較検討しましょう。

メールの到達率向上の仕組み

到達率の高いシステムを選定するには、送信者の認証技術を確認することが不可欠です。メールが迷惑メールに分類されると、顧客に情報が届かず、施策全体の効果が大きく損なわれます。

特に、以下のような送信ドメイン認証技術を確認しておくとよいでしょう。

  • SPF:送信元のメールサーバーが正規のものかをDNS上で検証する仕組み
  • DKIM:送信メールに署名を付与し、改ざんを検出・防止する技術
  • Sender ID:送信ドメインの正当性を確認するプロトコル(※一部で非推奨)

あわせて、スパム判定を回避する配信間隔の自動調整が可能か、配信エラーに対するログ取得や除外対応が自動か手動かといった点も判断材料になります。共用のIPアドレスを利用している場合、他社の迷惑行為の影響を受ける可能性があるため、自社だけの専用IPアドレスが利用できるかも確認しましょう。

効果測定と分析機能の充実度

メールマーケティングで成果を上げるには、開封率・クリック率・CV率といった各種データを可視化し、施策ごとの反応を定量的に把握することが欠かせません。たとえば、開封タイミングやクリックされたURLなどのデータをもとに、件名・送信時間・訴求内容を見直すことで、反応率の改善につながります。

加えて、マーケティングオートメーション(MA)機能を活用すれば、特定の行動をとったユーザーを自動で抽出し、ステータスに応じたアプローチが可能です。ホットリードの抽出やスコアリング機能を備えたシステムであれば、営業部門との連携強化にもつながります。

外部システムとの連携の柔軟性

メール配信システムを効果的に運用するには、顧客管理(CRM)やECサイト、アクセス解析ツールなど他業務システムとのスムーズな連携が不可欠です。たとえば、CRMの購買履歴をもとに特定の顧客にだけフォローメールを送るといった施策は、リアルタイムなデータ連携がなければ実現できません。

APIに対応しているシステムであれば、データベースと直接接続し、属性や行動に応じた個別配信を自動化できます。一方、連携機能が限定的なサービスを選んでしまうと、手作業での情報反映や二重管理が発生し、運用効率やデータ精度に大きな影響が出る可能性があります。

目的別のメール配信システムの選び方

目的別のメール配信システムの選び方

メール配信システムは、配信の目的や活用シーンによって、求められる機能や重視すべきポイントが大きく異なります。たとえば、情報配信が中心の企業とマーケティング施策を本格的に展開する企業とでは、必要な性能や機能はまったく異なります。

ここでは、主な目的別に適したシステムの選び方を整理します。

大量高速配信が必要な企業:性能の高さ

1回の配信で10万通を超えるような大規模なメール配信では、処理速度や到達精度が業務の信頼性に直結します。配信の遅延や大量の不達が発生すれば、販促機会の損失や顧客対応の混乱にもつながりかねません。

特にGmailなどの主要メールサービスでは、スパム判定を回避するための送信者ガイドラインが存在します。ガイドラインに適合しない場合は一括でブロックされるリスクもあるため、大量配信に強く、実績のあるサービスを選定することが重要です。

メルマガの運用・改善を重視する企業:マーケティング機能

メールマーケティングを施策として継続的に展開する企業では、ABテストやシナリオ・ステップメールといった改善サイクルを支援する機能が重要です。配信ごとの反応をもとに、件名・送信タイミング・訴求内容を最適化することで、開封率やCV率を着実に向上できます。

特に、BtoBや高単価商材を扱う企業ではリードナーチャリングが重視されるため、シナリオ設計やセグメント配信などの機能が効果を発揮します。ただ、マーケティング機能が豊富なシステムほどUIが複雑になる傾向があるため、実際の運用負荷を想定し、操作性とのバランスを意識しましょう。

コスト重視でメルマガ配信だけしたい企業:コスト

低予算でメルマガ配信のみを行いたい企業は、必要最低限の機能(配信、簡易な効果測定)のシステムを導入することで、運用コストを削減できます。低コストなサービスのなかでも、公的機関などへの導入実績があるサービスは信頼性が高い傾向にあるため、選定基準の一つになります。

ただし、機能がシンプルなシステムは将来的に機能追加が難しい可能性があるため、導入前に拡張性を確認しておきましょう。

API連携など外部システムとの連動が必要な企業:拡張性

リアルタイムでの個別対応やトリガーメールを自動化したい場合には、API連携機能を備えたメール配信システムが不可欠です。たとえば「カゴ落ち通知」や「購入直後のフォローアップメール」なども、APIを活用することで自動化できます。

こうした連携を実現するには、詳細なAPIドキュメントや支援体制の有無も選定時の重要な評価軸です。なお、API利用が有料オプションとなっているサービスもあるため、導入時にはトータルコストもあわせて検討する必要があります。

グローバル展開や多言語対応が必要な企業:海外製システム

ビジネスのグローバル展開により多言語対応が必要な企業では、海外製システムが最適です。ただし、UIやサポートが英語のみの場合が多いため、日本語に対応しているかどうかを確認しましょう。

また、日本国内の法令やガイドラインに準拠していない場合もあるため注意してください。

おすすめのメール配信システム20選

メール配信システムは国内外に多数存在しますが、自社に合ったサービスを効率的に選定するには、機能・費用・サポート体制などの観点で絞り込むことが重要です。

ここでは、導入実績・配信性能・拡張性などに定評のある代表的なシステムを厳選しました。
※各製品の説明は「2025年6月時点」の情報をもとにまとめています。

システム名 機能の充実度 ランニングコスト 操作性 データ連携 サポート体制
Synergy!
DBを使った施策が可能

30,000円/月~

初心者でも簡単

API連携/バッチ連携

簡易マーケ支援
配配メール
一般的なメール機能

50,000円/月~

平均的

マッピングでの連携

CS担当
ブラストメール
一斉配信

4,000円/月~

平均的

API連携

コールセンター
cuenote
一般的なメール機能

10,000円/月~

平均的

API連携

コールセンター
WEBCAS
25,000円/月~

マッピングでの連携

コールセンター
SPIRAL
DBを使った施策が可能

若干レガシー

API連携/バッチ連携

CS担当
うちでのこづち
60,000円/月~

API連携/バッチ連携

CS担当
クライゼル
50,000円~

API連携/バッチ連携

CS担当
SATORI
高機能

高価格

マーケター用

API連携/バッチ連携

CS担当
Mailchimp
無料あり

API連携/バッチ連携

メール
SendGrid
無料あり

API連携/バッチ連携

24時間チャットサポート/電話
Benchmark Email
無料あり

API連携

メール
WiLL Mail
4,000円/月~

API連携は一部プランのみで可能

CS担当
アララ メッセージ
DBを使った施策が可能

9,500円/月~

API連携

CS担当
AutoBiz
DBを使った施策が可能

1,980円/月~

API連携/CSV連携

CS担当
オレンジメール
2,980円/月~

初心者でも簡単

API連携/CSV連携

CS担当
アスメル
3,999円/月~

初心者でも簡単

API連携/CSV連携

CS担当
さぶみっと!メール配信
DBを使った施策が可能

1,287円/月~

初心者でも簡単

API連携

マニュアル
める配くん
DBを使った施策が可能

2,178円/月~

初心者でも簡単

API連携/CSV連携

FAQ/フォーム
メール商人
DBを使った施策が可能

4,180円/月~

初心者でも簡単

CSV連携

個別相談会も実施

Synergy!

Synergy!は、CRMやマーケティング機能を統合したプラットフォームです。顧客データベースとの連携によるシナリオ設計や、ABテストによる配信最適化に強みがあり、ターゲティングやステップメール運用を重視する企業に適しています。

たとえば、顧客データの日付情報をトリガーにした自動フォローメールの設定や、件名・本文を3パターンで比較できるABテストの自動実行など、高度なマーケティング施策を効率よく運用することが可能です。さらに、Salesforceやkintoneなどの外部システムとのAPI連携も柔軟に対応しており、業務全体の自動化にも役立ちます。

配配メール

配配メールは株式会社ラクスが提供する国産のメール配信システムで、国内10,000社以上の導入実績を誇ります。ステップメールやセグメント配信、トリガーメールなどの自動配信機能に加え、開封・クリックの自動解析、ヒートマップ分析、ABテストといった分析機能も備えており、「高機能すぎず、それでいて成果改善にもいかせる」ツールを求める企業に適しています。

直感的なUIで操作がしやすく、導入初期から専任サポートがつくため、マーケティング施策に不慣れなチームでも安心できます。料金体系は「登録アドレス数に応じた定額制」で、月内の配信回数に制限がないため、予算管理を重視する企業にもおすすめです。

ブラストメール

ブラストメールは、国内で約25,000社に選ばれている高シェアのメール配信システムです。1時間あたり最大1,150万通という配信速度と、月額4,000円からという手頃な料金設定が特徴で、初期導入のしやすさとコストパフォーマンスを両立しています。

機能はシンプルに絞られており、専門的な知識がなくても直感的に操作できる設計になっているため、「まずはメール配信を始めてみたい」という企業にも最適です。

cuenote

Cuenote FCは、ユミルリンクが提供する大規模向けのメール配信プラットフォームです。独自開発のMTA(Mail Transfer Agent)により、毎時1,000万通・月間数十億通以上の配信にも対応できる圧倒的なスループットを誇り、大手ECサイトや官公庁、金融機関など、高い信頼性と処理性能を求める組織に数多く導入されています。

特徴的なのは、配信速度や到達率といったインフラ性能だけでなく、実運用を見据えた自動化・最適化機能の充実です。CSVデータの自動取り込み、配信対象の属性に応じたセグメント配信化など、業務効率を向上させる仕組みが多数用意されています。

WEBCAS

WEBCAS e‑mailは、大手企業や官公庁にも多数導入されている、大規模・高速配信に特化した国産のメール配信プラットフォームです。毎時1,000万通以上のメール生成に対応する国内最高水準の配信性能を備えており、数十万〜数百万通規模の配信業務も安定的に処理可能です。

2要素認証やIP制限、承認フロー付きの運用など、高度なセキュリティ対策が標準搭載されており、顧客情報や社外秘のデータを扱う企業でも安心して運用できます。

SPIRAL

SPIRAL®は、メール配信を中核としながら、フォーム作成・CRM・マーケティングオートメーション・LINE連携などを統合したオールインワンプラットフォームです。メール配信では専用エンジンによって毎時260万通の高速処理と高い到達率を実現しており、大量配信でも安定した運用が可能です。

メール配信機能にとどまらず、キャンペーンや問い合わせ管理、アンケート対応といった施策を一つの基盤上で完結できるのが強みです。

うちでのこづち

「うちでのこづち」は、EC・通販事業者に特化したCRM一体型のメール配信ツールです。購入履歴や顧客の行動データをもとに、セグメント配信やステップメールを自動実行できるほか、SMSやLINEとの連携によるマルチチャネルでの顧客アプローチも可能です。CRMとメール配信が完全に統合されており、施策の設計から実行までをスムーズに行えるのが特徴です。

ECの立ち上げ期から成長フェーズまで、CRMを活用したマーケティングを本格化させたいものの、社内での開発リソースや分析体制に不安がある企業におすすめです。

クライゼル

クライゼルはメール配信・フォーム作成・顧客データ管理が一体となった国産CRMプラットフォームです。IIJ(インターネットイニシアティブ)とのパートナーシップのもと、高度なセキュリティ体制を構築しており、ISMS・プライバシーマークを取得済みです。特に情報管理や契約信頼性を重視する中堅〜大手企業に適しています。

一斉配信はもちろん、属性ごとのセグメント配信やステップメールなどもノーコードで簡単に設定可能です。フォームとの連携にも強みがあり、問い合わせ管理やリード獲得施策もシームレスに実行できます。

SATORI

SATORIは、メール配信・フォーム・タグ管理・Webアクセス解析などを一体化した、完全国産のMAツールです。見込み顧客の行動に応じたステップメールやトリガーメールの自動配信に対応しており、リードの獲得から育成、商談化までを一画面で完結できる設計が特長です。

HTMLメールは専用エディタで直感的に作成でき、開封・クリックなどの反応も詳細に可視化できます。日本企業の業務フローや商習慣に最適化されており、中堅〜大手企業が着実にマーケティング基盤を整備していくのに適したツールです。

Mailchimp

Mailchimpは、世界シェア60%以上を誇る米国発のメールマーケティングプラットフォームで、ABテスト・ステップメール・レポート機能などを網羅しながら、無料プランから手軽に始められることが最大の魅力です。初期費用を抑えたい中小企業や個人事業主を中心に、全世界で広く利用されています。

一方、日本語UIや日本語でのカスタマーサポートには対応していないため、国内完結の運用やサポート体制を重視する企業には不向きな面もあります。英語対応に問題がなく、費用を抑えて多機能なツールを活用したいスモールビジネスには、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。

SendGrid

SendGridは、通知・決済・登録確認といったトランザクションメールの配信に特化した、クラウド型のメール配信プラットフォームです。SMTPやREST APIを用いたシステム連携に強く、リアルタイムで大量のメールを安定して送信できる点が最大の特長です。

管理画面やサポートは基本的に英語ベースであり、日本語でのサポート体制は限定的です。マーケティング部門主体ではなく、エンジニアチームによる導入・運用が前提となるケースに最適です。

Benchmark Email

Benchmark Emailは、米国発のHTMLメール配信に強みを持つマーケティングプラットフォームで、世界50万社以上の導入実績を誇ります。日本語UI・日本法人によるサポートを完備しており、英語ツールに抵抗がある日本企業でも安心して運用できる設計が魅力です。

メール作成では、ドラッグ&ドロップ型の直感的なエディターと500種類以上のレスポンシブテンプレートが用意されており、デザイン性の高いHTMLメールを誰でも簡単に作成できます。デザイン性や効果測定に重点を置きたい企業におすすめです。

WiLL Mail

WiLL Mailは、HTMLメールを専門知識なしで作成・配信できる、国産のユーザーフレンドリーなメール配信ツールです。マルチデバイス対応のドラッグ&ドロップ式エディターにより、最短15分でスマホ対応のメールを作成可能。HTMLやレスポンシブ対応に不慣れな担当者でも、手軽に高品質なメール施策を始められます。

料金も月額4,000円からと低コストで、最短1か月から利用可能なスポットプランも用意されており、「まずは小規模に始めたい」中小〜中堅企業に適しています。

アララ メッセージ

アララ メッセージは、日本国内市場に最適化された高速・高到達率のメール配信&マーケティング支援プラットフォームです。毎時100万通を超える大量配信や、購買・決済通知などのリアルタイムなトランザクションメールにも対応しており、堅牢な配信基盤をベースに安定運用が可能です。

HTMLメールは、150種類以上のテンプレートを使ったドラッグ&ドロップ式のエディターで作成でき、プログラミング不要で誰でも簡単にデザイン性の高いメールを配信できます。「配信の質・スピード・使いやすさ・支援体制」をバランスよく求める企業、特にマーケティングと開発部門が連携して施策を進める現場に最適なツールです。

AutoBiz

AutoBizは、2002年にサービスを開始した国内老舗のメール配信スタンドで、ステップメール・一斉配信・フォーム作成・LINE連携・決済機能など、実務で求められる機能を網羅的に備えた多機能型ツールです。携帯キャリアへの配信にも最適化されており、迷惑メール対策のガイドラインにも積極的に準拠しています。

「メール・LINE・フォーム・決済をまとめて一元管理したい」「確実に届ける品質と柔軟なステップ運用を両立したい」といったニーズを持つEC事業者、スクール運営者、情報発信ビジネスに最適なツールです。

オレンジメール

オレンジメールは、オレンジスピリッツ社が開発・提供する、初心者向けに特化した国産メール配信クラウドサービスです。アカウント発行数は80,000件を超え、「機能満足度」「使いやすさ」「届きやすさ」の3冠評価を獲得。配信開始まで最短10分というスピード感と、直感的な操作性が魅力です。

Gmail送信者ガイドラインに完全対応し、SPF/DKIM/DMARCといったメール認証技術を標準装備。導入初期には、動画マニュアル・FAQ・メールサポートなどが充実しており、配信初心者でも安心してステップメールや一斉配信を始めることができます。

アスメル

アスメルは、2003年にリリースされた老舗の国産メール配信システムです。特にステップメールに特化した設計となっており、「リード獲得→自動育成→CV促進」までを、自社で内製かつ手軽に実現したい中小企業や個人事業主に適しています。

ステップメールは日数・曜日ベースの配信や複数ストーリーの分岐、ループ再送などにも対応し、シナリオ構築の柔軟性も高水準。一斉配信・予約配信にも対応し、HTMLメール作成、差し込み機能、空メール登録、自動解除リンク、CSV一括登録など、実用的な基本機能も一通り網羅されています。

さぶみっと!メール配信

さぶみっと!メール配信は、1999年から提供されているクラウド型の国産メール配信サービスで、月額900円〜という業界最安水準の料金設定と、初期費用ゼロの手軽さから、これまでに6,000件以上の導入実績を誇ります。自治体・教育機関・NPO・サークル団体など、小規模ながら安定した情報発信を求める組織に広く支持されています。

HTMLメールはWYSIWYG形式の直感的なエディタとテンプレートで簡単に作成可能。誕生日メール、予約配信、一斉配信といった基本機能は一通り揃っており、開封率・クリック率の効果測定も標準で利用できます。

める配くん

める配くんは、月額2,075円から始められる格安クラウド型メール配信システムで、ステップメールや属性セグメント配信、HTMLメール作成など、実用的な機能を低価格で提供しているのが特長です。月3万通まで配信可能で、小規模なリストを対象とした定期メルマガ・販促メールの運用に最適です。

ドラッグ&ドロップで直感的に編集できるHTMLエディタに加え、差し込み・空メール登録・誕生日メール・未開封者への再送(リターゲティング)など、メールマーケティングに必要な基本機能は一通り搭載。リスト数や通数が少ないフェーズでも、しっかりと成果を出すための運用が可能です。

メール商人

メール商人は、高到達率を強みにした国産のメール配信システムです。SPF/DKIM/DMARCに対応し、迷惑メール判定を回避しながら確実にメールを届けるための技術基盤を備えています。

一斉配信やステップメールに加え、入力フォームの生成、開封・クリック・成約といった多角的な効果測定にも対応しており、メールマーケティングの設計から運用・改善までを一貫してカバーできます。中堅企業や、メール施策に本格投資したい事業者に特にフィットするツールです。

メール配信システムを導入する際の注意点

メール配信システムを導入する際の注意点

メール配信システムを導入し、メールマーケティングを実施する際は、法令を遵守し、安全に配信する必要があります。ここでは、導入時の主な注意点を4つ解説します。

特定電子メール法への準拠が必要になる

メール配信を行う事業者は、特定電子メール法の準拠が必須です。不特定多数への営業メールを送信する際は、以下の3点を確実に守らなければなりません。

  • オプトインの原則 受信者の事前同意がない状態でのメール配信は禁止されている
  • 送信者情報の明示義務 会社名・住所・電話番号などの記載が必要
  • 配信停止方法の案内 受信者が簡単にオプトアウト(配信停止)できるリンクや説明をメール内に必ず記載する

これらのルールに違反すると罰金が科される可能性があるため、注意が必要です。

Gmailの送信者ガイドラインへの対応を確認する

Gmailをはじめとする主要サービスでは、送信元の信頼性が厳しく審査されており、以下の設定が必須です。

  • SPF/DKIMの認証設定
  • TLSによる暗号化通信

これらが未対応のまま配信すると、迷惑メール扱いや配信エラーが発生しやすくなります。

特にGmailでは、2024年2月から送信者ガイドラインが厳格化され、1日5,000通以上送信する事業者には、DMARCの設定・迷惑メール率を一定以下に保つ運用・ワンクリック解除などが義務化されています。導入前に、システム側がこれらに対応しているかを必ず確認しましょう。

メール配信の目的を明確にしておく

ツール選定や配信設計の精度を高めるには、まず「何のためにメールを配信するのか」を明確にしましょう。導入前に目的を設定することで、KPIの設計や効果測定が可能となり、PDCAによる継続的な改善にもつながります。

販促、リード育成、社内連絡など、目的によって適したツールや運用方法は異なります。逆に、目的が曖昧なままでは配信内容にブレが生じ、開封率・クリック率の低下、施策の形骸化を招きかねません。

個人情報保護・セキュリティ体制を確認する

メール配信では個人情報を取り扱うため、万全なセキュリティ対策が重要です。システムからのデータ流出を防ぐためにも、クラウドサービスのデータ管理体制を確認しましょう。サーバーは国内にあるのか、第三者認証(ISOなど)はされているのかも同様に確認してください。

誤配信や情報漏洩リスク軽減のためには、アクセス権限管理が細かく設定できると良いでしょう。また、万が一、情報漏洩が生じた際の対応・補償体制を確認しましょう。情報漏洩により信頼性を損なわないための体制整備が求められます。

失敗しないメール配信をするために知っておくべきことを解説します!

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メール配信システムに関するよくある質問

メール配信システムに関するよくある質問

ここからは、メール配信システムに関してよくある質問と回答を紹介します。

無料のメール配信システムと有料のシステムの違いは?

無料のメール配信システムは、広告表示や機能制限があることが一般的です。たとえば、配信数や登録件数に上限が設けられていたり、HTMLメールや効果測定などの機能が制限されていたりします。また、配信メールに自社とは関係のない広告が挿入されるケースもあります。

一方、有料のシステムは広告が入らず、業務レベルの安定運用や施策の最適化に必要な機能を包括的に利用可能です。集客や売上など、明確な成果につなげたい場合は有料システムの方が適しています。配信目的に応じて、必要な機能・運用規模をもとに検討することが重要です。

クラウド型とオンプレミス型の違いは?

クラウド型は、サービス提供会社のシステムをインターネット経由で利用する形態で、初期費用を抑えて手軽に導入・運用できるのが特長です。セキュリティや機能アップデートもベンダー側で対応されるため、中小〜中堅企業に広く利用されています。

一方、オンプレミス型は自社サーバーにシステムを構築する形態で、カスタマイズ性が高く、厳格な情報管理が求められる業界や大企業に適しています。ただし、導入・保守のコストや手間がかかる点には注意が必要です。

メール配信システムとMAツールの違いは?

MA(マーケティングオートメーション)ツールは、見込み顧客の獲得から育成、商談化までのプロセスを複数チャネルで自動化する統合的なツールです。メール配信に加えて、SNS・LINE・Web行動ログの連携なども可能で、広範な施策管理に対応しています。

一方で、メール配信システムは名前の通りメール配信に特化したツールで、ステップメールやABテスト、効果測定といった機能に強みを持ちます。構成がシンプルな分、低コストで導入しやすく、運用の負荷も比較的軽いのが特長です。

まとめ

まとめ

豊富なメール配信システムから、自社のメールマーケティングに最適なシステムを選定するには、自社の導入目的を明確にすることが重要です。例えば、大量配信が必要な企業では性能の高さ、メルマガ運用、改善を重視する企業ではマーケティング機能が求められます。

当社のSynergy!では、顧客データベースと連動して、顧客行動やタイミングに基づく柔軟なターゲティングと自動配信が可能です。専門知識は不要で直感的に操作できるUIと充実したサポート体制、堅牢なセキュリティ環境で初心者でも安心して利用できます。

効果的な配信を行うためのABテストや効果改善に役立つ分析機能、レポート機能も搭載しているので、実践的なメールマーケティングが実現します。14日間の無料トライアルも実施しているので、ぜひお試しください。

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