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メール配信ツールの導入事例5選!ツールの種類やメール配信を成功させるポイントなども解説

<この記事でわかること>

  • 本記事では、メール配信ツールとしても活用できる弊社のCRMシステム「Synergy!」を導入した事例を紹介。いずれの事例でも「平均開封率が24%→35%にアップ」「手動で1時間程度かかっていたリスト作成作業を10~15分程度まで短縮」といった高い成果を残している。
  • メール配信ツールには、主に「メール配信専用システム・MA・CRMシステム」の3種類がある。「メール配信の数がそこまで多くないのでメール配信専用システムを使う」「優良顧客の特徴を把握してリピーター化の可能性が高い新規顧客を優先フォローしたいのでCRMシステムを使う」というように、自社のニーズに合わせて使い分けることが大切。
  • メール配信で高い成果を残すには、「メール配信の目的を明確化しておく」「HTMLメールを活用する」といったポイントを押さえることが大切。

メール配信ツールの導入事例5選!ツールの種類やメール配信を成功させるポイントなども解説

メール配信ツールの導入を検討する中で、「具体的にどんな場面で役立つの?」「本当に成果を残せるの?」などが気になる企業も多いでしょう。また、一言でメール配信ツールといってもさまざまな種類があるため、「どんな製品が自社にマッチしているの?」という点も気になるかもしれません。

本記事では、メール配信ツールとしても活用できる弊社のCRMシステム「Synergy!」を導入した事例を紹介します。その他のツールの種類やそれぞれでオススメな企業、メール配信を成功させるポイントなども解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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CRMシステム「Synergy!」をメール配信ツールとして導入した事例5選!

CRMシステム「Synergy!」をメール配信ツールとして導入した事例5選!

前提として本記事では、メール配信ツールとしても活用できる弊社のCRMシステム「Synergy!」を導入した事例を紹介します。「BtoB・BtoC」それぞれについて以下の事例を取り上げているので、自社の業種に合わせてご参照ください。

  • 【BtoB】タカノ株式会社様
  • 【BtoB】株式会社エイチツー様
  • 【BtoC】株式会社クリア様
  • 【BtoB】株式会社オービックビジネスコンサルタント様
  • 【BtoC】株式会社愛しとーと様

CRMシステムについては、のちほど「メール配信ツールにはいくつかの種類がある」という章で解説しているため、合わせてご確認ください。

また、以下のページでは、上記も含めて「Synergy!」を活用したメール配信の導入事例を掲載しています。幅広い業界の事例をまとめているため、ぜひ参考にしてください。

関連ページ:事例|メール配信

【BtoB】タカノ株式会社様

タカノ株式会社様は、ビジネスやエクステリア、育児、食、福祉、医療などにおいて、幅広い事業を展開されている企業です。「ONETAKANO&Growth」というスローガンを掲げており、グローバル展開も積極的に推進しています。

そんな同社では、日頃から「エクステリア事業部におけるデジタルマーケティングの必要性」を実感していました。

BtoBであるエクステリア事業部は、少数精鋭の営業メンバーで全国を飛び回る必要がある部署です。そのためどうしてもリソースが不足してしまい、新規開拓については「お問い合わせがあった顧客にのみ対応する」という状況が続き、積極的な施策を実行できていませんでした。

一応、営業担当によるメルマガ配信は実行しています。しかし担当が頻繁に変わるため、定期的に配信する文化が定着せず、ノウハウもなかなか蓄積されないという状況でした。

上記のような課題を解消し「ITを活用して問い合わせを増やす」ということを目的に、メール配信ツールの導入を検討。結果的に「Synergy!」を導入していただきます。

「Synergy!」を導入していただいた決め手は、「幅広いサポートを受けられる」という点でした。弊社ではツールを販売して終わりではなく、効果的なメール配信に必要なペルソナ設定やライティング、システム構築などを含め、導入企業様の要望に合わせて柔軟なサポートを提供しています。

とくに今回の事例では、ターゲット像の具体的な描き方やライティング作成などを学べる講座に対してご満足いただきました。また、システム導入時のサポートについても、「初めて利用する企業でも安心感がある」というお声をいただいております。

上記のような手厚いサポートをご活用いただきメールを配信した結果、平均開封率に関して「24%→35%」という大幅な改善に成功。(業界にもよりますが)メールの平均開封率が20%程度といわれる中で、非常に高い成果を残したことがわかります。問い合わせ数も「月20件程度→月平均71件」まで増加しました。

「ペルソナを作成してターゲットを入念に絞り込む」「効果を数値でチェックしてPDCAサイクルを回し改善する」など、弊社によるサポートを受けながら高い成果を残した好例といえるでしょう。

タカノ株式会社様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。

【BtoB】株式会社エイチツー様

株式会社エイチツー様は、名古屋に拠点を置くポンプメーカーです。高い技術力を活かし、大手メーカーでは取り扱わないような「特殊な仕様のポンプ製造」に注力しています。

同社は特殊仕様のポンプ販売に特化しているため、汎用品は扱っていません。そのため、顧客と定期的にコミュニケーションを取っておき、「要件が特殊なため他のポンプメーカーですべて断られてしまった」といった状況が発生したタイミングで想起してもらうことが重要になります。

この日頃のコミュニケーションの手段として、同社が重視していた施策が「メルマガ配信」です。特殊なポンプが必要なタイミングで、顧客から「そういえば株式会社エイチツーがあったな」と第一想起してもらうには、メルマガを通じて信頼関係を構築し、日頃から思い起こしてもらえる状況を作ることが欠かせません。

このメルマガ配信については、開始してから2024年9月時点で約10年が経過しようとしていました。最初は1名の担当者が2週に1回配信していましたが、人員とリストの増加に伴い、配信本数は1週間に1回、2回、3回、4回……と増え続けていき、現在では約40,000人の顧客へ毎日メルマガを配信しています。

そして、平均して月20本のペースで開封率やクリック率などのデータを取得していましたが、その中で「A/Bテストを行いメルマガの精度を磨きたい」と考えはじめます。しかし、従来まで同社が使っていたメール配信ツールは、HTML形式でのA/Bテストに対応していませんでした。

そこで、主に「A/Bテストへ対応できるか?」「WebサイトやLPのフォームに入力した顧客情報をメルマガと紐付けできるか?」という点を満たせるシステムへの変更を検討。結果的に「Synergy!」を導入していただきます。

そして、切り替え直後からA/Bテストを実施。1か月ほど経過した段階で、早くも「サムネイルの有効性について発見があった」「効果検証の結果から新たなアイディアが生まれた」といった成果が表れています。また、実際に使いはじめてからは、以下のような点にもメリットを感じていただきました。

  • 管理画面のビジュアルが直感的で操作しやすい
  • 細やかに分析できる
  • フォームから登録した顧客データをメール配信システムに紐付けして業務を効率化できた

まだ導入して間もないですが、今後は「Synergy!」のシナリオ機能を活用し、顧客の行動パターンにマッチした細かいアプローチの実行も予定しています。

株式会社エイチツー様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。

【BtoC】株式会社クリア様

株式会社クリア様は、男性脱毛サロン「メンズクリア」を約110店舗、女性脱毛サロン「ストラッシュ」を約50店舗、運営している企業です。エステティックサロン運営のリーディングカンパニーとして高い知名度を誇ります。

同社のCS(カスタマーサクセス)部では、広告経由で連絡した顧客を電話やメール、LINEなどでフォローすることで、来店前のサポートを行っています。仮予約から実来店・本予約へとつなげるイメージです。

上記のフォローを行うために、もともと別のメール配信ツールを活用して「来店前の顧客へのリマインドメール」「仮予約後に来店していない顧客の掘り起こし」を実施していました。しかし、既存のツールでは「大量配信の際に料金と工数が膨らんでしまう」「メール到達率が不安定である」という部分に課題を感じるようになります。

まず工数の膨らみについて。同社内にメール配信ツールに詳しいスタッフがいなかったため、手探りで運用している状態でした。確かに現状でも、メール配信自体は実施できています。とはいえ、今後施策の幅を広げていくことを見据えると、「今以上にシステムを使い切れないのでは?」と考え、より工数を減らせるツールへの切り替えを検討したとのことです。

そしてメール到達率について。社内でテストメールを送信した際に届かないケースがあったり、顧客から「メールが届かない」という連絡をもらったりすることもあり、早急な改善が必要な状態です。さらに、到達率の不安定さと関連して「メールの開封率も本当に正しいのか?」という不安も出てきました。そうした中で別ツールへの切り替えを検討した結果、「Synergy!」を導入していただくことに決定します。

「Synergy!」の導入を決定した大きな要因となったのが、「高いメール到達率を維持する工夫を行っている」という点です。

弊社では、安全かつ確実にメールが届けられるよう、以下のような取り組みを行っています。

メールの高い到達率を維持するためのSynergy!の取り組み

また、操作性についても、デモ段階で現場スタッフの皆様から「一番使いやすい」という声をいただき、導入の決め手のひとつになったとのことでした。

「Synergy!」の導入後は、まずネックであったメール到達率の改善に成功。社内のテスト配信はもちろん、顧客に対しても確実にメールを届けられるようになります。さらに、到達率の上昇に伴い開封率も改善され、5%程度は向上しました。

また、システムを直感的に使えるようになったことで、メール配信作業自体も効率化。配信時に全事業体の顧客データを「Synergy!」上でリスト化できるようになったことで、今まで手動で1時間程度かかっていたリスト作成作業を、10~15分程度まで縮められました。

現在では、主に来店前の顧客へリマインドメールを配信する際に活用していただいています。今後は、まだ来店経験がない顧客の掘り起こしを実現できるよう、「ベーシックメール機能(予約配信機能)」を自動化してさらなる成果を生み出していく予定です。

株式会社クリア様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。

【BtoB】株式会社オービックビジネスコンサルタント様

株式会社オービックビジネスコンサルタント様は、「勘定奉行」でおなじみのパッケージソフトメーカーです。ビジネスソリューションテクノロジーやITソリューションテクノロジーの開発販売、製品の保守、導入指導といったサービスを提供しています。

同社では、2005年の導入から約20年にわたり「Synergy!」をお使いいただいています。もともと導入時点では、主に「個人情報保護法が求めるセキュリティレベル(フォーム機能を利用する際に個人情報を掲載せず運用できるなど)を十分に満たしていた」という点に魅力を感じていただいておりました。

そこから利用範囲を広げながら、以下のようなポイントに魅力を感じて、約20年近くご活用いただいています。

(1)汎用性が高く安定して配信できる
同社では、奉行クラウドや奉行Smartといった1,300種類以上ある製品情報を、利用中の顧客に合わせて送り分けています。具体的には、保守のお知らせや税制改正を含めた製品のプログラム変更といった大切な情報を、「Synergy!」のメール配信機能を活用し届けている形です。

新製品のリリースがある際に、サポート情報としてどのお客様にメール送付が必要かを、製品構成や特性、粒度を含めて検討のうえ、ロジックを構築。

数が膨大であり配信完了まで別システムを経由するケースもあるため、本来であれば作業は複雑化します。しかし「Synergy!」を間に入れて連携させることで、他のシステム同士をスムーズにつないで、安定した配信の実現に成功しました。

(2)操作性がシンプルでわかりやすい
同社で実際に「Synergy!」操作するのは、現場のサポートスタッフの皆様です。操作性がシンプルでわかりやすいため、「一度レクチャーすれば感覚的にすぐ使えるようになる」とのお声をいただきました。

(3)ユーザー数を増やしても追加料金が発生しない
「Synergy!」では、利用人数が増えても追加料金は発生しません。そのため、例えば「サポートメンバーが増えたのでひとまずアカウントを作って好きに操作してもらう」というようにお試し感覚で気軽にご利用いただけます。

とくに同社は製品の種類が豊富であるため、「製品ごとに分けて原稿を担当する」ということを行いやすい点も魅力に感じていただきました。

(4)サポートが充実している
以下のように、さまざまな場面でのサポートが充実しているとのお声もいただきました。

  • テンプレートとヘルプページが充実しているため、初めてでも困ることなく直感的にベーシックメールを作成できた
  • 機能追加やアップデートなどが行われた際、お知らせページに「どこがどのように変わったか?」「この変更によって業務にどんな影響があるか?」という部分を詳細にまとめてくれている
  • ガイドライン変更などセキュリティに関する変更があった際、変更点はもちろん、具体的な対応方法までレクチャーしてくれた

このように、安定したメール配信を実現できることはもちろん、料金やサポート面など幅広い部分に魅力を感じたことで、長きにわたりお使いいただいています。

株式会社オービックビジネスコンサルタント様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。

【BtoC】株式会社愛しとーと様

株式会社愛しとーと様は、コラーゲンゼリーなどの健康食品や化粧品、インナーなどを企画・製造・販売している企業です。「すべての女性を綺麗に、笑顔に」という企業理念を掲げ、全国、そして世界中の顧客へ価値を提供しています。

同社では、メール施策自体はかなり以前から実施していました。初期の頃は頻繁には配信していませんでしたが、時代が変化し多くの顧客がメールを使うようになったことに伴い、「本格的にツールを使ってメール配信を実施しよう」と考えるようになります。

しかし、当時使っていたツールには以下のような問題点がありました。

  • 画像やテキストコンテンツを入れると挙動が重くなってしまう
  • 定期的にエラーを吐いてしまう
  • マニュアルを見ないとメールの作成方法がわかりにくく、担当者が変わるたびに教育の手間がかかる
  • コンテンツのアップロードに時間がかかる

同社ではWeb広告の拡大も検討しており、その中で重要なツールとなる「メール施策」をスムーズに実施できないというのは、避けなければいけません。とくに現在は、60〜70代の方もスマホを使う時代です。そのため「もっとわかりやすく・もっと細かくフォローできる体制」を整えることが大切になってきています。

そこで同社は、メールシステムの見直しを決断。周囲の関係者から好評の声をいただいていた、弊社の「Synergy!」を導入していただきます。ご契約前にデモをご利用いただき、「今までのツールより直観的に操作できる部分を魅力的に感じた」とのことでした。

現在運用する中で、オプションの「デザインエディタ」をお使いいただいています。以下のようにコンテンツ挿入やフレーム設定など直観的に実施できる点を、評価していただいております。ツールの挙動もスムーズで、作業効率も改善されたとのことです。

デザインエディタ

YouTube動画もスムーズに挿入でき、「メール上でクリックして視聴したくなるようなビジュアルで配信できる」という点も評価していただきました。

同社では今後、以下のような取り組みを強化する予定です。

  • ステップメールを実行し、社名検索で流入してきた見込み顧客を細かくフォローする
  • ABテストを実施する

今後も同社が顧客へ充実したフォローを提供していくにあたり、弊社の「Synergy!」も微力ながらお力添えさせていただく予定です。

株式会社愛しとーと様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。

メール配信ツールにはいくつかの種類がある

メール配信ツールにはいくつかの種類がある

上記では「CRMシステム」をメール配信ツールとして活用した導入事例を紹介しました。メール配信ツールには、このCRMシステムを含めていくつかの種類があるため確認しましょう。

  • メール配信専用システム
  • MA
  • CRMシステム

それぞれの概要と合わせ、「どのような企業にオススメか?」までまとめているため、ツール選びの参考にしてください。

メール配信専用システム

メール配信専用システムとは、その名の通りメール配信施策に特化したツールのことです。メール配信施策で必要な以下のような作業を実行できます。

  • メール作成
  • 配信時間の設定
  • 配信ターゲットのセグメント分け
  • 配信後の効果測定
  • 配信速度の設定
  • 送信者のアドレス設定

専用システムの中には、一定の配信通数までなら無料で使えるツールもあります。

【メール配信専用システムがオススメな企業】

  • メール配信の数がそこまで多くない企業
  • なるべくコストを抑えてメール配信施策を実行したい企業
  • 「まずはメールを配信できればOK」という企業
  • メール送信にかかる事務作業の負担を軽減したい企業

MA

MAとは、見込み顧客の獲得・育成・選別までのフェーズを自動化し、マーケティング活動を効率的に実行するためのツールです。見込み顧客の自社への興味や信頼、購買意欲などを高めたうえで、営業担当者へ引き継ぐことを目的に運用します。

具体的には、例えば以下のような機能を活用して見込み顧客をフォローします。

リード管理機能 見込み顧客情報を管理する機能。サイトの訪問履歴や問い合わせフォーム、名刺、取り引き履歴などの情報を一元管理できる。
スコアリング機能 見込み顧客の属性や行動履歴を考慮して得点を付与し、購買意欲の高さを判断する機能。一定期間内に基準以上のスコアを獲得した見込み顧客は「ホットリード」に分類され、優先的な営業対象となる。
シナリオ設計機能 見込み顧客に実行するアプローチ施策を設計する機能。見込み顧客の特定行動を起点として具体的なアプローチ方法を定め、シナリオを設定する。

上記のように見込み顧客をフォローする機能のひとつとして、「メール配信機能」も搭載されています。MAの目的が見込み顧客の育成であるため、「ウェビナー参加者へ商談の提案メールを送る」「資料のダウンロード者へステップメールを配信して信頼関係を構築する」といったシーンで活用することが一般的です。

【MAがオススメな企業】

  • メール配信によって見込み顧客の育成を強化したい企業
  • MAの顧客情報を活かしてメール配信施策以外も積極的に実施したい企業
  • 契約や購入につながりそうな確度の高い見込み顧客を見極めたい企業

MAの具体的な導入方法やツール選びのコツなどは、以下の記事で解説しています。

CRMシステム

まず「CRM」とは、顧客のニーズにマッチするフォローを行って満足度を高め、長期的な信頼関係の構築を目指す考え方のことです。顧客と信頼関係を結んで、自発的なサービス利用や商品購入を促進できれば、企業はコストを削減しながら効率的に売上をアップできます。

このCRMの考え方を実現するためのツールが「CRMシステム」です。CRMシステムには、基本機能として「顧客情報の一元管理機能」が搭載されています。管理できる顧客情報の例は以下の通りです。

  • 顧客の基本情報(氏名・年齢・性別など)
  • 連絡先(電話番号・メールアドレス)
  • 商品の購入履歴
  • 問い合わせ履歴
  • 店舗での接客履歴
  • 商談履歴

こうした顧客情報を分析して、以下のように幅広いシーンで顧客へのメール配信を行いフォローしていきます。

  • 初回購入者へお礼メールや使い心地の確認メールなどを順序立てて配信することで信頼関係を構築し、自然な形で次回購入へつなげる
  • 累計購入金額が一定以上の既存顧客へ特別イベントを案内する
  • 店舗の最終利用日から一定期間が経過している顧客へ特別クーポンを配信して離脱を防ぐ

MAは「見込み顧客を新規顧客へ引き上げるフェーズ」で活用できます。一方でCRMシステムは、「新規顧客・既存顧客・離脱者」などさまざまなフェーズの顧客フォローに利用できる点が魅力です。

【CRMシステムがオススメな企業】

  • メール配信によって新規顧客や既存顧客など幅広いフェーズの顧客をフォローしたい企業
  • CRMシステムの顧客情報を活かしてメール配信施策以外も積極的に実施したい企
  • あらゆるフェーズで顧客の細かいニーズの変化へ臨機応変に対応したい企業
  • 優良顧客の特徴を把握してリピーター化の可能性が高い新規顧客を優先フォローしたい企業

CRMシステムの具体的な機能やメリットなどは、以下の記事で解説しています。

メール配信で導入事例のような高い成果を残すためのポイント

メール配信で導入事例のような高い成果を残すためのポイント

メール配信において、導入事例のような高い成果を残すには、以下のようなポイントを意識しましょう。

  • メール配信の目的を明確化しておく
  • HTMLメールを活用する
  • メール配信後に必ず効果測定を行う
  • 社内でメール配信ツールの専任担当者を指名する

メール配信の目的を明確化しておく

最初に必ずメール配信の目的を明確化しましょう。

メール配信を実行する目的は、以下のように企業ごとで異なります。

  • ウェビナーに参加した見込み顧客を初回商談につなげたい
  • 商品の初回購入者を2回目の購入につなげたい
  • 定期的にサービスを利用している既存顧客の単価を上げたい
  • 離脱リスクがある顧客をフォローして再びリピーターになってもらいたい

目的が違えば、以下のように「配信すべきメールの詳細」も変わります。

  • メールで書く内容
  • 配信のタイミング
  • 配信の間隔
  • メール内に差し込むコンテンツ
  • メールで訴求するCTA
  • タイトル

例えば「商品の初回購入者を次回購入へつなげたい」という目的であれば、お礼や使い心地の確認、他社と比較した際の自社の魅力などを定期的に配信し、最後に次回購入を促すとよいでしょう。

一方で、離脱リスクがある顧客へあまり頻繁に営業色が強いメールを配信しすぎると、余計に距離を置かれ本格的に離れてしまうかもしれないため、要注意です。

このように、顧客に合わせて最適なメールを配信できるよう、最初に必ず目的を定めましょう。

HTMLメールを活用する

HTMLメールとは、HTMLを活用して作成したメールのことです。以下のようにさまざまな工夫を施せます。

  • 文字色を変える
  • フォントを変える
  • 画像や動画を差し込む

文字装飾や画像挿入などが可能なため、テキストメールよりユーザーの目を惹きやすくなります。また、文字だけのメールより、ぱっと見て自社のメッセージを表現しやすくなるため、ユーザーへの負担を軽減しつつ主張を正確に伝えられる点も魅力です。

とくに「セミナー告知メールに画像を挿入して当日のコンテンツを理解しやすくする」「モノとして存在する自社商品(飲食物やアパレルなど)を視覚的にアピールして顧客の記憶に残したい」といった場面において、HTMLメールは有効です。

HTMLメールの具体的なメリットや作成方法などは、以下の記事で解説しています。

メール配信後に必ず効果測定を行う

メール配信では、一度目の施策で狙い通りの成果が出るとは限りません。「思ったよりもクリック率が低い」「CVにつながらない」など、当初の想定と異なる結果が出ることもあるでしょう。

メール配信では、どのような成果が出たとしても放置せず効果測定を行い、「クリック率が低いのでタイトルを改善する」「CVに到達するまでの訴求方法を修正する」という形で改善することが大切です。

具体的に効果測定でチェックすべき指標などについては、以下の記事で解説しています。

社内でメール配信ツールの専任担当者を指名する

メール配信ツールによる施策を行う際は、以下のようにさまざまな業務が発生します。

  • メール配信の目的を定める
  • 目的達成につながるメール全体のシナリオを設計する
  • 最適な文面とタイトルを考える
  • メール配信で使えそうな社内のコンテンツ(ホワイトペーパーや過去のセミナー資料など)を洗い出す
  • 配信後に効果測定を行う

こうした業務は専門的な知見が必要なため、普段の業務の片手間で行ってもらうというのは、あまり理想的ではありません。また、メール配信施策の練り込みが甘くなり効果測定も曖昧になるため、なかなか社内に知見が蓄積されず成果を出しにくくなるでしょう。

上記を防ぐためには、社内でメール配信ツールの専任担当者を指名することが大切です。「メール配信施策に注力すればOK」という状態を作っておけば、目的設定や文面作成などにリソースを割きやすくなるため、より効率的にPDCAサイクルを回してブラッシュアップできるでしょう。

実践できるメールマーケティング”カイゼン”ガイドブック

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メール配信施策で使える文面の例を紹介!

メール配信施策で使える文面の例を紹介!

それでは最後に、実際のメール配信施策で使える文面の例を紹介します。今回は「ステップメール」で使える例文をまとめました。なお、ステップメールとは、顧客が特定のアクションを行った日を起点として、事前に設定したスケジュールに沿って順番にメールを自動配信する仕組みのことです。

Step.1 資料請求に対するお礼のメールを配信する

件名:○○様 資料をご請求いただきありがとうございました。
差出人名:山田太郎 / △△△
本文:
□□□株式会社
○○様

平素よりお世話になっております。
株式会社×××の山田と申します。

このたびは、【サービス名】の資料請求をいただき、誠にありがとうございます。
資料につきましては、こちらからダウンロードできます。

【CTAボタン】

ご不明点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いいたします。

Step.2 導入事例やサービス比較など関連資料を案内する

件名:【サービス名】の導入事例をご案内いたします。
差出人名:山田太郎 / △△△
本文:
□□□株式会社
○○様

平素より大変お世話になっております。
株式会社×××の山田です。

ご請求いただいた【サービス名】について、導入事例やサービス比較などに関する資料をご案内いたします。

【CTAボタンA】
【CTAボタンB】
【CTAボタンC】

ご不明点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いいたします。

Step.3 ほかの顧客からの関心が高い資料を案内する

件名:いま話題の【テーマ】に関する情報をご案内します。
差出人名:山田太郎 / △△△
本文:
□□□株式会社
○○様

平素より大変お世話になっております。
株式会社×××の山田です。

現在【業界名】では、【テーマ】への関心が高まっています。
弊社では、【業界名】でご活用いただける情報を公開しておりますので、ぜひご覧ください。

【CTAボタンA】

【サービス名】に関する資料をご請求いただいたお客様には、以下の記事がとくに好評です。

【CTAボタンB】
【CTAボタンC】

ご不明点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いいたします。

Step.4 顧客を無料デモやトライアルに案内する

件名:【サービス名】の無料トライアルをご案内します。
差出人名:山田太郎 / △△△
本文:
□□□株式会社
○○様

平素より大変お世話になっております。
株式会社×××の山田です。

弊社のサービスにご関心を持っていただき、誠にありがとうございます。
【業界名】では、【課題】の解決策として【サービス名】について、お問い合わせをいただくことが増えています。

そこで、このたび【サービス名】の無料トライアルをご用意いたしました。
導入方法と使い方の動画もご用意しておりますので、ぜひご覧ください。

【CTAボタン】

ご不明点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いいたします。

Step.5 次回のセミナーへの参加を誘導する

件名:【サービス名】の無料セミナーをご案内します。
差出人名:山田太郎 / △△△
本文:
□□□株式会社
○○様

平素より大変お世話になっております。
株式会社×××の山田です。

先日ご案内させていただいた、【サービス名】の無料トライアルはいかがでしたでしょうか。
今回は、【サービス名】の使い方や導入事例に関する、無料セミナーのご案内をいたします。
○○様のお越しをお待ちしております。

【CTAボタン】

ご不明点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後ともよろしくお願いいたします。

上記の例文を作成する際のポイントは、以下の記事でステップごとに詳しく解説しています。

メール配信ツールの導入事例をチェックして自社で活かせる部分は積極的に活用しよう

メール配信ツールの導入事例をチェックして自社で活かせる部分は積極的に活用しよう

今回は弊社が提供するCRMシステム「Synergy!」を活用し、メール配信を行った導入事例を紹介しました。メール配信を行う際の状況は企業ごとで大きく異なるため、自社に近い事例を参考にして、活かせる部分を積極的に反映させることが大切です。

また、メール配信では、CRMシステム以外にメール配信専用システムやMAといったツールも活用できます。本記事内ではツール別で「どのような企業にオススメか?」までまとめているため、導入を検討する際の参考にしてください。

なお、今回紹介した弊社が提供するCRMシステム「Synergy!」については、以下の資料で具体的な製品機能を解説しています。事例をチェックし、「メール配信でCRMシステムを活用したい」「具体的にどのようなメールを配信できるの?」などが気になった場合は、ぜひご確認ください。

メールマーケティングの効果を最大化!
簡単な設定で使える!Synergy!メール配信機能

この資料では以下の内容を紹介しています。
●メール配信にまつわる課題
●ユースケース
●Synergy!メール配信機能のメリットや特長、実現できること

メールマーケティングを効率よく実施したい、より成果をあげたい方はぜひダウンロードください。

簡単設定でメールマーケティングの効果を効率的に最大化!Synergy!メール配信機能のご紹介

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関連情報

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。