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メルマガの始め方とは?4つのステップと成功させるポイントを解説!

<この記事でわかること>

  • メルマガは、顧客との関係構築や販促に有効な「プッシュ型」施策であり、目的やターゲットを明確にした戦略設計が重要。
  • 始めるには「目的設定」「ツール選定」「配信リスト作成」「運用設計」の4ステップを踏むことで、効果的な配信体制が整う。
  • 配信ツールは、安全性・使いやすさ・機能のバランスで選定し、法令遵守や誤送信リスクの低減にも配慮する必要がある。
  • リスト作成はオプトイン取得が前提で、定期的なクリーニングによってリストの鮮度と精度を保つことが成果に直結する。
  • 読まれるメルマガ運用には、顧客分析・成功事例の活用・テンプレート整備・配信頻度管理など、継続改善の仕組みが大切。

メルマガの始め方とは?4つのステップと成功させるポイントを解説!

企業のマーケティング活動において、コストを抑えながら顧客との関係性を深められる施策として人気なのが「メルマガ」です。しかし、「始めてみたいけれど、何から準備すればよいかわからない」などの理由で、なかなか着手できない企業も少なくありません。

メルマガは、正しい手順で準備すれば誰でも無理なく始められます。本記事では、初めてメルマガを導入する担当者に向けて、目的設定から運用方法までを4つのステップでわかりやすく解説します。成功のポイントや注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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メルマガを始める前に知っておくべきこと

メルマガを始める前に知っておくべきこと

メルマガの始め方を考えるうえでまず押さえておきたい基本情報として、メルマガの概要やメリット・デメリット、有料と無料の違いについてわかりやすく解説します。

そもそもメルマガとは?

メルマガは企業が顧客や会員に対して、新商品の案内や限定クーポン、役立つ情報などをeメールで配信するマーケティング手法です。単なる広告ではなく、読者にとって価値のあるコンテンツを届けることで、顧客との継続的な接点をつくり、良好な関係を築くためのコミュニケーションツールとして活用されています。

SNSやチャットなど情報の伝え方が多様化している現在でも、企業側から主体的に情報を届けられる「プッシュ型」の手段としての重要性は変わっていません。ターゲットに合わせて内容を最適化するなど、適切に運用すれば、今なお高い費用対効果が期待できる施策です。

メルマガのメリット・デメリット

メルマガ運用には、メリットとデメリットの両側面があります。メリットは、紙媒体などに比べて低コストかつ迅速に情報を届けられる点です。また、読者の属性や興味に合わせて内容を送り分けることで、顧客と深い関係性を築けます。

一方で、件名に魅力がなければ開封されない、内容によっては迷惑メールと認識されブランドイメージを損なう、といったデメリットも存在します。そもそも個人情報であるメールアドレスを登録してもらうハードルは高く、リスト管理や配信を手作業で行うと多大な工数がかかる点も課題と言えるでしょう。

メルマガの始め方4ステップ

メルマガの始め方4ステップ

メルマガを効果的なマーケティングツールとして活用するには、計画的な準備が大切です。成果を出すためには、主に4つのステップを踏むことが一般的です。

  1. メルマガの目的を決める
  2. メルマガの配信ツールを決める
  3. メルマガの配信リストを作成する
  4. メルマガの運用方法を考える

この4つのステップを順番に進めることで、戦略的なメルマガ配信の土台を築けます。以下で、それぞれのステップについて詳しく解説します。

メルマガの始め方1:メルマガの目的を決める

メルマガを効果的に活用するためには、まず「なぜ配信するのか」という目的を明確にすることが重要です。目的が定まっていないと、配信内容や運用方針にブレが生じ、結果として読者にも響かないメルマガになってしまいます。

まずは配信のゴールを定めて、企画から効果測定まで一貫した戦略を立てましょう。

配信目的を明確にする

まず具体的な目的を設定しましょう「売上アップ」「リピーター育成」「見込み顧客との関係構築」など、ビジネスのゴールと直結した目的を定めることで、配信すべきコンテンツや訴求方法が明確になり、施策全体の軸ができます。

同時に、目的に応じて「開封率」「クリック率」「コンバージョン率」といったKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。施策の成果を客観的な数値で評価し、データに基づいた改善が可能になります。

ターゲットと戦略を考える

配信目的が定まったら、次に「誰に、何を、どのように伝えるか」という具体的なターゲットと戦略を設計します。まずはメルマガを届けたい読者像を、年齢、性別、興味関心などから詳細に設定しましょう。ターゲットが明確になるほど、心に響くコンテンツをつくりやすくなります。

さらに、配信頻度やタイミング、扱うテーマの計画を事前に立てることで、一貫性のある運用ができます。短期的な売り込みに終始せず、価値ある情報提供で信頼を築くという長期的な視点が重要です。

これからメール配信システムを検討する方に知っておいてほしい基本の考え方

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メルマガの始め方2:メルマガの配信ツールを決める

メルマガを効率的かつ安全に運用するためには、専用のメール配信ツールの導入が欠かせません。通常のメールソフトでBCC送信するようなやり方では、配信ミスや情報漏えいのリスクが高く、信頼を損なう恐れもあります。

目的や予算、機能に応じて最適な配信ツールを選定しましょう。

配信ツールを使うべき理由

メルマガの配信には、専用の配信ツールを使うのが一般的です。大量のアドレスに対して、一斉配信や予約配信を手動で行うのは現実的ではありません。ツールを使えばスムーズに配信でき、人的ミスも防げます。

さらに、多くの配信ツールには、HTMLメールのテンプレートやドラッグ&ドロップ式の編集機能が備わっています。つまり、専門的な知識がなくても、見栄えのよいメルマガを簡単に作成できます。開封率やクリック率の自動計測、読者の属性に応じたセグメント配信など、マーケティング効果を高めるための機能も豊富です。

見落とせないのが、セキュリティ面のメリットです。一般的なメールソフトでBCCを使って送ると、誤操作によるアドレス流出のリスクがありますが、配信ツールを使えば情報漏えいを防ぐことができます。

配信ツールの選び方

さまざまな配信ツールの中から自社に最適なものを選ぶには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。まず基本となるのが、大量のメールを遅延なく確実に届けられるかという「配信性能」です。

個人情報を扱う以上、セキュリティ対策が万全で、特定電子メール法などの関連法規を遵守しているかも必ず確認しましょう。日々の運用を左右する管理画面の「使いやすさ」や、困ったときに頼れる「日本語サポート」の有無も重要な選定基準です。

そのうえで、ABテストや自動化など、自社が実現したい機能が料金プラン内でどこまで使えるのかをしっかり比較検討しましょう。

配信ツールを選ぶ際の注意点

配信ツールを選ぶ際には、機能の豊富さや価格だけで判断すると失敗する可能性があります。第一に、多機能なツールが必ずしも最適とは限りません。自社の目的や担当者のスキルレベルに合わず、宝の持ち腐れになるケースは少なくないためです。また、初期費用や配信数に応じた従量課金が、長期的な運用コストを圧迫しないか慎重に見極める必要があります。

トラブル発生時に迅速な対応が期待できないサポート体制が不十分なツールも避けるべきでしょう。特に海外製ツールの場合、日本語サポートの有無や日本の法律への対応状況、国内での導入実績などを入念に確認することが重要です。

メルマガの始め方3:メルマガの配信リストを作成する

メルマガの配信には、届け先となる読者リストの整備が欠かせません。ただし、リストはただ集めればよいわけではなく、適切な方法で取得し、法令を守った管理・運用が求められます。

配信リストの取得方法

最も一般的な取得方法は、自社サイトやブログに登録フォームを設置し、読者に自発的に登録してもらう形です。その際、「限定情報が届く」「クーポンがもらえる」など、登録によるメリットを明確に提示しましょう。

既存の顧客データベースも貴重なリスト源ですが、必ず過去にメルマガ配信の同意を得ている人に限定して活用します。資料請求や会員登録フォームに「メルマガ配信を希望する」というチェック項目を設け、能動的な意思確認を経てリストに追加していくのが、トラブルの少ない確実な方法と言えるでしょう。

配信リストの注意点

配信リストの運用では、何よりも法律の遵守が最優先されます。「特定電子メール法」により、広告を含むメールは受信者の事前同意(オプトイン)なく配信することは固く禁じられています。同意のないリストへの送信は、企業の信用失墜や法的な罰則につながります。

収集する個人情報は必要最小限が原則ですが、後々のパーソナライズ配信に備え、任意で興味分野などを聞くと有効です。そして、リストは時間と共に鮮度が落ちるため、長期間反応のないアドレスを削除するなど定期的に見直し、常に質の高い状態を保つことが重要です。

メルマガの始め方4:メルマガの運用方法を考える

メルマガの配信を継続的に行うには、適切な運用体制を構築し、効率よく作業を進められる仕組みづくりが大切です。誰が何を担当するか、どのような頻度で配信するのか、どんな形式で配信するのかなど、事前にルールを決めておくことで、継続的な配信がスムーズになります。

配信体制・担当者を決める

メルマガ運用を円滑に行うためには、制作から配信、効果測定までの各工程における担当者を明確にしましょう。たとえば、原稿作成・校正・配信設定・レポート分析といった役割を分担することで、業務の属人化を防ぎ、継続的な運用が可能になります。

複数部門にまたがる場合には、スケジュール共有やチェックフローなどの連携体制を事前に整備しておくと、確認漏れや遅延を防げます。外部パートナーに制作を委託する場合も同様に、ディレクションや原稿の承認プロセスなどを明文化しておきましょう。

さらに、反応率やKPI改善などに責任を持つ担当者を設定しておくと、効果分析や改善施策の実行がスムーズになり、PDCAが機能する体制を構築できます。

配信スケジュールと頻度を決める

メルマガを継続的に運用するには、配信スケジュールと頻度をあらかじめ決めておくことが大切です。たとえば毎週、隔週、月1回など、業種や配信目的に応じて無理のないペースを設定すれば、ネタ切れや作業負荷の偏りを防ぎやすくなります。

新商品の発売やキャンペーンなど、重要なイベントにあわせて臨時の配信枠も確保しておくと、タイムリーな情報提供が可能になります。読者が閲覧しやすいタイミングを考慮して、配信の時間帯を最適化することも効果的です。

テンプレート・デザインを用意する

メルマガを効率よく配信するには、テンプレートを整備しておくことが有効です。あいさつ文やヘッダー・フッター、CTAボタンなどの基本構成をテンプレート化しておけば、毎回ゼロから構成を考える必要がなくなります。

また、ブランドカラーやロゴを反映させたデザインにすることで、視覚的にも「自社らしさ」を伝えやすくなります。レイアウト面では、見出しや箇条書きを活用して情報を整理し、読者がスムーズに読み進められる構成を意識しましょう。

誤配信を防ぐメール制作・配信チェックリスト

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メール制作・配信時の誤配信を防ぐために知っておきたい知識と運用方法についてご紹介。

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メルマガを始めるにあたって注意すべきこと

メルマガ配信はただ送るだけではなく、法律の遵守やセキュリティ対策など、事前に把握すべき注意点が数多く存在します。読者との信頼関係を損なわないよう、トラブルを未然に防ぐ準備が必要です。

特定電子メール法を理解しておく

メルマガ配信は、単にメールを送るだけでなく、法律の遵守や受信者の信頼を確保する対策が欠かせません。特に「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」の理解は不可欠です。

特定電子メール法では、広告や宣伝を目的とするメールの事前同意(オプトイン)の取得と、記録の保存が義務付けられています。さらに、配信停止(オプトアウト)を希望した人へメールを送り続けることや、送信者情報を偽って送信することも違反にあたります。

違反した場合、個人には1年以下の懲役または100万円以下の罰金、法人には最大3,000万円の罰金と行為者への罰則が科せられます。こうした対応を徹底することで、読者との信頼関係を損なわずにメルマガを運営できるでしょう。

迷惑メールと判断されないための対策をする

メルマガが迷惑メールとみなされないようにするには、いくつかの技術的・運用的な対策が欠かせません。まず、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を導入することで、正規の送信元であると証明し、スパムフィルタに引っかかるリスクを軽減できます。

また、配信リストを定期的にメンテナンスし、メールの到達率とリストの健全性を保つことが重要です。件名や本文では、過剰な装飾や過激な表現、スパムと判定されやすいキーワードの使用を避け、読み手にとって有益で信頼感のある内容を心がけましょう。

個人情報の取り扱いに気をつける

メルマガの運用では、メールアドレスや氏名といった読者の情報が「個人情報」にあたるため、法令に則った適切な管理が求められます。

たとえば、個人情報保護法では、利用目的の明示、本人の同意取得、安全管理措置(暗号化・アクセス制限など)の実施が義務付けられています。あわせて、プライバシーポリシーなどに情報の取り扱い方針を明確に記載し、読者に安心してもらう姿勢も大切です。

読まれるメルマガを始めるためのポイント

読まれるメルマガを始めるためのポイント

メルマガはただ配信するだけでは成果につながりません。読者にとって「読みたい」と思える内容を届けるためには、戦略的な設計が必要です。ここでは、実践的なノウハウを得るためのポイントを紹介します。

成功事例を参考にメルマガの戦略を立てる

メルマガを始める際、ゼロから戦略を立てるよりも、成功事例を分析するほうが確実です。同業他社や人気のあるメルマガを実際に購読し、読者として「なぜ開封したか」「どこに魅力を感じたか」を体感しましょう。

件名の言葉選び、読みやすい構成、クリックしたくなる仕掛けなどを分析し、自社で応用できる要素を探します。たとえば、当社のCRMツール「Synergy!」では、会員情報と購買履歴の分析からステップメールを最適化し、リピート率を20%向上させた鳴海製陶株式会社のような例があります。

自社の顧客分析を行う

成功事例の模倣だけでは、読まれるメルマガにはなりません。重要なのは、自社の顧客を深く理解することです。既存の顧客データを分析し、顧客がどのような情報を求めているのか、どんな課題を抱えているのかを把握しましょう。

分析結果を基に、具体的な読者像である「ペルソナ」を設計し直します。ペルソナが明確になれば、心に響くコンテンツや最適な配信タイミングが見えてきます。

ブログ記事からメルマガ運用のノウハウを学ぶ

メルマガ運用のトレンドや技術は日々進化しているため、継続的な情報収集が欠かせません。マーケティング専門のブログやオウンドメディアには、すぐに実践できる具体的なノウハウが豊富に掲載されています。

たとえば、当社のブログでは、「メルマガ効果を高めるABテストの実施方法」や「メールマガジンとは?配信方法や意識すべきポイント」といった、開封率改善や効果測定に役立つ記事が見つかります。ぜひ参考にしてください。

メルマガを始めるにはSynergy!のメール配信システムがおすすめ

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まとめ

メルマガを効果的に立ち上げるには、まず配信目的を明確にし、その目的に沿ったツール選定、リスト作成、運用設計を段階的に進めることが重要です。加えて、特定電子メール法の遵守や迷惑メール対策、個人情報の適切な管理といった法令・セキュリティ面の配慮も欠かせません。さらに、成功事例の分析や顧客ニーズの把握を行い、読者にとって価値のあるコンテンツを継続的に届けることが成果向上につながります。

当社の「Synergy!」は、機能性・安全性・運用サポートを兼ね備えたメール配信システムです。セグメント配信やシナリオメールなどの高度な機能を備え、ターゲットに応じた効果的な配信設計が可能です。初めてメルマガを運用する場合でも、充実したサポート体制により安心して導入・運用を開始できます。

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。