【徹底比較】メールマーケティングツール16選!機能や選び方を解説
<この記事でわかること>
- メールマーケティングは、顧客の行動や属性に応じたパーソナライズ配信で、関係構築や購買促進を図る戦略的手法です。一斉配信型のメルマガとは目的も手法も異なります。
- メール配信には「配信システム」と「MAツール」の2種類があり、前者は一斉配信やHTML作成、後者は自動化・スコアリング・CRM連携など高機能な施策に向いています。
- ツール選定のポイントは「配信性能」「到達率」「操作性」「効果測定」「サポート体制」「料金体系」の6つ。自社の目的や体制に合わせて最適な選択が重要です。
- 成功のカギは、目的・KPIの明確化、ターゲットに応じたセグメント設計、興味を引くコンテンツ作成、そして適切な配信タイミングと改善の継続です。
メールマーケティングに取り組む企業にとって、「どのツールを使うか」は成果を大きく左右する重要な判断です。中でもよく比較されるのが、手軽に一斉配信ができる「メール配信ツール」と、高度な自動化が可能な「MA(マーケティングオートメーション)ツール」です。
しかし、それぞれの違いや自社に合った選び方を正しく理解している担当者様は、意外と少ないのではないでしょうか。本記事では、メールマーケティングの基本を押さえつつ、配信ツールとMAツールを徹底比較。失敗しない選定のポイントやおすすめ製品もあわせて紹介します。
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<目次>
メールマーケティングとは
メールマーケティングは、顧客一人ひとりの行動や属性に合わせて最適化されたメールを配信し、関係構築や売上向上を目指す手法です。単なる情報発信ではなく、データに基づき、戦略的に顧客とのコミュニケーションを図る点が大きな特長となっています。
ここではメールマーケティングの基本的な考え方から、実際に導入することのメリット・デメリットまで、知っておくべき重要なポイントを解説していきます。
メールマーケティングとメルマガの違い
メールマーケティングとメルマガは一見似ていますが、目的や配信方法に明確な違いがあります。メルマガは登録者全員に一斉配信される形式で、主に企業情報やお知らせなどの情報提供が目的です。
一方、メールマーケティングは、ユーザーの属性や行動に応じて配信内容を変えるセグメント配信が特長で、購入促進や顧客育成など、マーケティング戦略の一環として位置づけられます。また、メールマーケティングでは開封率やクリック率の分析、パーソナライズ配信、ステップメールの実施など、より高度な機能を持つ専用ツールを活用することも少なくありません。
メールマーケティングのメリット
メールマーケティングのメリットは、費用対効果の高さと柔軟な運用性にあります。特に、広告や紙媒体と比較してコストを抑えつつ、継続的に情報を届けられる点は大きなメリットです。
また、ユーザーごとの属性や行動履歴に基づいて配信内容を最適化できるため、反応率の向上も期待できます。実際の配信結果は、開封率やクリック率などの数値で明確に把握でき、そこから得たデータをもとに改善を重ねれば、より効果的な施策へと育てていくことが可能です。
こうしたサイクルを丁寧に回すことで、限られた予算でも確かな成果を上げられる点が、メールマーケティングならではの強みと言えるでしょう。
メールマーケティングのデメリット
一方で、メールマーケティングにはいくつかのデメリットも存在します。まず、ユーザーごとの関心や行動に合わせたコンテンツを継続的に考える必要があり、手間と時間がかかります。
加えて、ターゲットに合わせたセグメント設定やタイミングの最適化など、配信前の準備や分析にも一定のスキルと労力が必要です。また、内容や配信頻度によっては、読者から迷惑メールと認識されてしまい、開封率の低下や配信解除につながるリスクもあります。
メールマーケティングに役立つ2つのツール
メールマーケティングにおける運用負担や効果測定の課題を解決するには、専用ツールの活用が効果的です。適切なツールを導入すれば、手作業では困難だった細かな顧客分析や自動配信が可能になり、大幅な業務効率化と成果向上につながります。
メールマーケティングで活用できる主なツールとして、以下の2つがあげられます。
- メール配信システム
- MAツール
2つのツールの違いを説明しましょう。
メール配信システム
メール配信システムは、指定したスケジュールや条件に基づいて一斉・個別配信が可能な基本ツールです。開封率・クリック率などのKPIを可視化し、効果測定から改善へとつなげる運用が行えます。セグメント配信機能により、顧客の属性や過去の行動に基づいたパーソナライズ配信が実現できます。
また、開封率やクリック率、配信エラーの有無といった効果測定も行えるため、配信結果をもとに改善を進めることも可能です。さらに、各ツールにはさまざまな価格帯のプランが用意されており、企業規模や配信量に応じて柔軟に選択できます。中小企業から大企業まで、幅広いビジネスシーンで活用されているのが特長です。
MAツール
MAツール(マーケティングオートメーション)は、見込み顧客のステータス変化に応じてシナリオ配信を自動化し、効率的なナーチャリングを可能にするツールです。メール配信に加え、Webトラッキングやスコアリング、フォーム・CRMとの連携によって、各チャネルの行動を統合的に把握・活用できます。
リードスコアリング機能を用いれば、見込み度の高いユーザーを抽出し、セグメント別に最適なキャンペーンを展開できます。さらに、CRMや営業支援ツール(SFA)と連携することで、営業活動全体の効率化と最適化も実現可能です。このようにリード獲得から商談化、受注に至るまでの流れを一貫してサポートしてくれるのが、MAツールです。
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メールマーケティングに役立つメール配信システムの主な機能
メール配信システムは、これまでの手作業による送信業務を劇的に効率化し、本格的なメールマーケティングを実現するために欠かせないツールです。専門的なプログラミング知識がなくても、直感的な操作で高度な配信機能を活用できます。
メール配信システムが提供する主な機能は、以下の3つに整理できます。
- 一斉配信とセグメント配信機能
- テンプレートとエディタによるHTMLメール作成
- 開封率・クリック率などの基本的な効果測定
それぞれの機能を詳しく解説します。
一斉配信とセグメント配信機能
メール配信システム最大の特長は、大量のアドレスに対して瞬時に配信を行える一斉配信機能です。数千件から数万件規模でも安定して配信でき、配信途中でのエラーや遅延を心配する必要がありません。ワンクリック操作で全ての配信作業が完了するため、担当者の作業負担も大幅に減ります。
簡易なセグメント配信もできるため、顧客の属性情報や、過去の行動履歴に基づいて配信リストを自動で分類できます。過去にクリック反応の高い顧客に絞った配信など、ターゲットに最適な配信が可能です。
差し込み機能によるパーソナライズ配信も重要な機能の1つです。たとえば、「○○会社の△△様」などの個別情報を自動で挿入できます。受信者にとっては、自分宛ての特別なメールだと感じられるため、開封率やクリック率の大幅な向上が期待できるでしょう。
テンプレートとエディタによるHTMLメールの簡単作成
HTMLメールの作成は、かつては専門的なコーディングスキルが必要でした。しかし、現在では視覚的にレイアウトを編集できるエディタを備えたメール配信システムが主流となっています。そのため、専門知識がなくても、誰でも簡単にクオリティの高いメールを作成できるようになりました。
あらかじめ用意された豊富なテンプレートを活用すれば、業種や目的に応じたデザインをベースに、ブランドカラーやロゴを反映したオリジナルのメールを短時間で作成可能です。ニュースレター、セミナー告知、キャンペーン案内など、さまざまな用途にも柔軟に対応できます。
マルチデバイス対応の自動最適化機能により、受信環境に応じてHTMLメールとテキストメールを自動で切り替えることも可能です。スマートフォンでの表示崩れや、HTMLメール非対応のソフトによる未読のリスクも回避でき、すべての受信者に最適な形で情報を届けられます。
開封率・クリック率などの基本的な効果測定
メール配信システムに搭載されている効果測定機能は、メールマーケティングを支える重要な仕組みです。開封率やクリック率、エラー数などの指標が配信直後から自動的に集計され、成果をデータで可視化できます。勘や経験に頼らず、客観的なデータをもとに施策の改善サイクルを回し続けることが可能です。
また、ABテスト機能を活用すれば、件名や本文、配信時間を変えたパターンを同時に配信し、「どの構成が最も高い成果を上げたか」を統計的に分析できます。改善点が明確になり、再現性のある施策設計を実現できるでしょう。
さらに、送信エラーや配信停止のリクエストがあったアドレスを自動で抽出・管理できるため、無駄な送信や迷惑メール判定のリスクを回避できます。安定した配信品質を維持しながら、継続的な改善を図れるのが、メール配信システムの大きな強みです。
メールマーケティングに役立つMAツールの主な機能
MAツール(マーケティングオートメーションツール)は、一般的なメール配信システムでは難しい、高度な自動化と詳細な分析ができるツールです。シンプルな一斉配信を超えた、戦略的なマーケティング活動が可能です。
MAツールならではの高度な機能は、下にあげる3つにまとめられます。
- 顧客の行動データを活用したスコアリングとシナリオ配信
- リード情報の統合管理と育成
- 詳細なアクセス解析と施策の最適化
MAツールならではの機能については、詳しく説明します。
顧客の行動データを活用したスコアリングとシナリオ配信
MAツールでは、ユーザーのWeb行動を細かく分析・数値化できます。たとえば「特定のページを30秒以上閲覧」「3日以内に3回アクセス」「ホワイトペーパーをダウンロード」などの行動から、そのユーザーの興味・関心度をスコア化して可視化します。
さらに、そのスコアや行動履歴に応じて、あらかじめ設定した条件に基づくステップメールを自動配信する「シナリオ設計」も可能です。資料請求があったユーザーには数日後にフォローメールを送信したり、再びサイトを訪れたユーザーに向けて特別なオファーを案内したりと、それぞれの行動に合わせて最適なメールを届けることができます。
リード情報の統合管理と育成
MAツールでは、問い合わせフォームやセミナー参加、ホワイトペーパーのダウンロード、SNSなど、さまざまなチャネルから得たリード情報を一元管理できます。リードは属性や行動履歴に応じて「育成ステージ」に分けられ、それぞれの段階に合ったアプローチが可能です。
たとえば「資料をダウンロードしたが、セミナーには参加していない」リードには、自動でイベント案内メールを送信するなど、状況に合わせたフォローが行えます。さらに、CRMやSFAとの連携によって、営業担当者はリードの関心度や直近の行動履歴をリアルタイムで把握でき、スムーズなアプローチにつながります。
詳細なアクセス解析と施策の最適化
MAツールは、単なるメールの効果測定にとどまらず、Webサイトへの遷移からコンバージョンに至るまでの一連の流れを詳細に可視化できます。どのメールからどのページに遷移し、どの施策が成果につながったかを経路分析できるため、マーケティング全体の改善に役立ちます。
また、ユーザーごとのジャーニー分析により、個別の行動パターン(閲覧、クリック、ダウンロード、再訪など)を時系列で把握できるのも強みです。さらに、メールやWebコンテンツ、資料のパフォーマンスを横断的に比較できるため、成果の高いコンテンツを特定し改善することが可能になります。
メールマーケティングツールの選び方
メール配信システムを選ぶならば、機能の豊富さよりも実際の運用しやすさを重視するのをおすすめします。導入後にスムーズな運用を実現するために、以下の観点から慎重に検討していきましょう。
配信機能の柔軟性と規模への対応力をチェックする
メールマーケティングツールを選ぶ際には、自社の運用スタイルに柔軟に対応できる配信機能と、処理性能の高さが重要です。セグメント配信やステップメール、一斉配信など、多様な配信形式に対応しているかを確認しましょう。
また、数千件〜数万件といった大量配信でもスムーズに処理できるパフォーマンスがあるかも大切です。さらに、月間配信数や登録アドレス数の上限が、自社の現在の運用だけでなく将来的な成長にも対応できるかもチェックしましょう。
効果測定・レポート機能がマーケティング改善にいかせるか
配信結果を正しく測定し、改善にいかせるかどうかも、ツール選定の大きなポイントです。開封率・クリック率・コンバージョン率などの基本指標を自動で取得できる機能は必須といえます。
さらに、ABテストやヒートマップ、ユーザー行動の追跡が可能であれば、成果の出やすいパターンを見つけて施策を改善しやすくなります。得られたデータをすぐに確認し、UI上でスムーズにレポートとして可視化・分析できるかどうかも重要です。
運用形態とセキュリティ要件に合っているか
導入するツールが、自社のIT環境やセキュリティ基準に合っているかも必ず確認しましょう。オンプレミス型・クラウド型のいずれに対応しているか、自社の体制と整合する運用形態を選ぶことが求められます。
通信の暗号化やSPF/DKIM/DMARCといった認証対応、アクセス権限管理機能など、基本的なセキュリティ機能を備えているかも重要です。プライバシーマークやISOなど第三者認証の有無もチェックしておきましょう。
サポート体制と操作性でスムーズに運用できるか
どれだけ高機能でも、操作が難しかったり、サポートが不十分なツールでは、日々の運用に支障をきたします。導入前後のサポート内容を確認し、マニュアル・チャット対応・技術サポート・コンサルティングなど、必要に応じた支援体制が整っているかを見ておくことが重要です。
特に、初心者でも迷わず使えるシンプルなUIや、直感的に操作できる設計かどうかは、導入後の業務効率に直結します。トラブル発生時にスムーズな対応が受けられる体制があるかも、あわせて確認しておきましょう。
自社の予算に適した料金体系か
ツール選定では、料金や知名度ではなく「自社の目的に合った機能」「運用体制にフィットするかどうか」が重要です。特にBtoB領域では、業務プロセスや配信タイミング、部門間の連携要件なども加味して評価すべきです。また、将来的な拡張性やカスタマイズ性、サポートの質も重要な判断軸となります。
導入前には費用対効果を事前に試算し、運用継続に見合う投資かどうかを見極めることが重要です。価格だけでなく、実際に得られる成果とのバランスでツールを選びましょう。
詳しい選び方は以下の資料でも解説しています。
メールマーケティングにおすすめのメール配信システム9選
メール配信システムは製品ごとに、機能や価格、連携しやすさが大きく異なります。自社に合ったシステムを検討しやすくするために、主要な9製品のスペックを比較表にまとめました。
※各製品の説明は「2025年8月時点」の情報をもとにまとめています。
システム名/比較軸 | 機能の充実度 | ランニングコスト | 操作性 | データ連携 | サポート体制 |
---|---|---|---|---|---|
Synergy! | 〇 DBを使った施策が可能 |
〇 30,000円/月~ |
◎ 初心者でも簡単 |
〇 API/バッチ連携 |
◎ 簡易マーケ支援 |
配配メール | 〇 一般的なメール機能 |
〇 50,000円/月~ |
〇 平均的 |
◎ マッピングでの連携 |
〇 CS担当 |
ブラストメール | △ 一斉配信 |
◎ 4,000円/月~ |
〇 平均的 |
〇 API 連携 |
△ コールセンター |
cuenote | 〇 一般的なメール機能 |
◎ 10,000円/月~ |
〇 平均的 |
〇 API 連携 |
△ コールセンター |
WEBCAS | 〇 | 〇 25,000円/月~ |
△ | ◎ マッピングでの連携 |
△ コールセンター |
SPIRAL | 〇 DBを使った施策が可能 |
△ | △ 若干レガシー |
〇 API/バッチ連携 |
〇 CS担当 |
うちでのこづち | 〇 | 〇 60,000円/月~ |
〇 | 〇 API/バッチ連携 |
〇 CS担当 |
クライゼル | 〇 | 〇 50,000円~ |
〇 | 〇 API/バッチ連携 |
〇 CS担当 |
SATORI | ◎ 高機能 |
△ 高価格 |
△ マーケター向け |
〇 API/バッチ連携 |
〇 CS担当 |
それぞれ詳しく解説します。
Synergy!
Synergy!は、従来のメール配信システムの枠を超えた次世代型ツールとして、コストパフォーマンスと機能性の両立を実現したシステムです。予算を抑えてメールマーケティングを始めたい企業や、将来的なMAツールの導入に興味がある企業ならば、Synergy!がおすすめです。
Synergy!の特長は、直感的な操作性と充実したサポート体制です。必要最低限の機能に絞り込むことで、使いやすさを追求しています。複雑な設定に迷うことなく、基本的なメール配信から簡単な自動化まで段階的に習得でき、初心者でも安心して運用を開始できます。
一方で、MA(マーケティングオートメーション)機能も搭載されており、データベースを活用した配信施策の展開にも対応しています。将来、MAを使いたくなった場合も安心です。
配配メール
配配メールは、15年以上にわたってメール配信業界をリードしてきた老舗のシステムです。安定性と実績を重視する企業や、継続的に大量配信を行う必要がある企業には、配配メールが最適な選択肢になり得ます。
高い配信到達率と堅牢なシステム基盤を持っており、重要なビジネスメールでも確実に配信されると期待できます。24時間365日の監視体制と、経験豊富なサポートチームによる手厚いフォローアップも大きな魅力です。多くのメールを配信する必要がある企業にとっても安心できます。
ブラストメール
ブラストメールは、「誰でも簡単に使える」をコンセプトに開発されたシンプルな設計のメール配信システムです。メール配信が初めての企業や、シンプルで使いやすいツールを求める企業であれば、ブラストメールがおすすめできます。
直感的なユーザーインターフェースにより、ITリテラシーに不安がある担当者でも、マニュアルなしで基本的な操作を習得できます。
cuenote
cuenoteは、メール配信の技術的な品質に特化したシステムです。特に到達率の高さと配信速度の安定性で、業界内でも高い評価を得ています。メール到達率を最も重要視する企業や、大量配信を頻繁に行う企業であれば、cuenoteも選択肢に入れてみましょう。
独自開発の高性能配信エンジンと、各ISP(インターネットサービスプロバイダ)の配信ルールに対応した高度な配信制御により、大量にメールを配信しても安定した到達率を維持できます。詳しい配信レポートを出力する機能もあり、エラー分析や改善の提案も含む情報を受け取れます。
WEBCAS
WEBCASは、エンタープライズレベルのセキュリティ要件と管理機能を備えた高機能メール配信システムです。セキュリティ要件が厳格な企業や、既存システムとの高度な連携が必要な大企業であれば、WEBCASを検討してみるとよいでしょう。
コンセプト通り、大企業や官公庁での豊富な導入実績により、厳格なコンプライアンス要件にも対応可能です。信頼性の高いシステムとして評価されています。
SPIRAL
SPIRALは、データベース機能とメール配信機能を統合したプラットフォーム型システムです。顧客データベースの構築から始めたい企業や、複雑な承認プロセスがある企業にとっては、SPIRALが適しています。
強力なデータベース管理機能を持っており、顧客の属性を詳細に分類します。複雑な条件でも配信リストを生成可能です。複数部門にまたがるような承認プロセスも自動化でき、大企業での複雑な運用にも対応できます。
うちでのこづち
うちでのこづちは、EC事業に特化したメール配信システムとして、オンラインショップ運営企業から支持を得ています。EC事業を運営している企業や、オンライン売上の向上を重視する企業は、うちでのこづちとの相性が良いでしょう。
ECに特化した自動配信機能が大きな特長です。商品購入後のフォローアップメールや、カート放棄者への自動リマインドなど、売上アップにつながる施策を自動で実行できます。主要なECプラットフォームとの連携も可能です。
クライゼル
クライゼルは、中小企業のニーズに特化して開発されたバランス型メール配信システムです。コンセプトの通り、中小企業でメール配信システムを導入したいと考えているなら、検討すべきシステムの1つです。
初心者でも扱いやすい操作性と、ビジネス利用に必要な本格的な機能とのバランスに優れています。低めの価格設定と柔軟なプラン体系も相まって、中小企業が導入しやすいシステムです。
SATORI
SATORIは、本格的なマーケティングオートメーション機能を提供する高機能なシステムです。本格的なMAを求める企業や、十分な予算と担当者を確保できる企業に対して、SATORIはおすすめできるツールです。
SATORIの目をひく特長として、独自のUnknown機能があげられます。個人情報を取得していない匿名の見込み顧客に対しても、行動履歴に基づいたアプローチが可能です。一般的なメール配信システムでは対応していない、高度な自動化・分析機能にも対応しています。
メールマーケティングにおすすめのMAツール7選
どのMAツールを選ぶかは、企業のマーケティング戦略を左右します。自社の予算や運用体制に適したツールを選ぶことが重要です。ここでは主要MAツールの特長を比較し、失敗しない選び方のポイントを詳しく解説していきます。
主なMAツールの特長を、下の比較表にまとめました。
※各製品の説明は「2025年8月時点」の情報をもとにまとめています。
システム名/比較軸 | 機能の充実度 | ランニングコスト | 操作性 | データ連携 | サポート体制 |
---|---|---|---|---|---|
Synergy! | ◯ 必要最低限の機能をご用意 |
◎ 20,000円/月~ |
◎ 直感的な操作が可能 |
◯ | ◎ システム導入・運用以外のサポート・コンサルティングもご用意 |
うちでのこづち | ◯ | ◯ 60,000円/月~ |
◯ | ◯ カートシステム特化 |
◯ |
SATORI | ◎ Unknownへのアプローチが得意 |
△ 148,000円/月~ |
△ タグ管理が必要 |
◯ | ◯ |
カスタマーリングス | ◎ 豊富な機能ラインナップ |
△ 150,000円/月~ | ◯ | ◎ POSや広告連携も可能 |
◯ |
Marketo | ◎ 豊富な機能ラインナップ |
△ 高価格 |
△ 高いITリテラシーが必要 |
◎ 広告連携を行い、アトリビューション分析が可能 |
△ テキストコミュニケーションのみ |
Marketing Cloud | ◎ 豊富な機能ラインナップ |
△ 高価格 |
△ 高いITリテラシーが必要 |
◎ Salesforceの各種製品とシームレスに連携が可能 |
△ テキストコミュニケーションのみ |
b→dash | ◎ 豊富な機能ラインナップ |
◯ 50,000円/月~ |
◯ | △ ALL in ONEをコンセプトとしている |
◯ |
Synergy!
Synergy!は、MAツール初心者でも安心して導入できる低価格・高サポート型のマーケティングオートメーションツールです。予算を抑えてMAツールを始めたい企業や、MAツール初心者で手厚いサポートを重視する企業ならば、Synergy!が最適な選択と言えます。
月額2万円からという手頃な価格設定でありながら、本格的なMAツールが利用可能です。充実したコンサルティングサービスが付帯しており、導入から運用まで手厚いサポートを受けられます。
一方で、機能を絞り込むことで、ユーザーインターフェースはわかりやすい設計を実現しています。ITリテラシーに不安がある担当者にとっても操作しやすいツールで、マーケティングに活用できます。
うちでのこづち
うちでのこづちは、EC事業に特化したマーケティングオートメーションツールとして、オンラインショップ運営企業から支持を得ています。EC事業を本格的に展開している企業や、オンライン売上の最大化を目指す企業ならば、うちでのこづちがおすすめです。
うちでのこづちは、商品購入後のフォローアップメールや、カート放棄者への自動リマインドなど、売上の向上に結びつく施策を進められます。主要なECプラットフォームとの連携も充実しています。購買データを使った、高度なセグメント配信にも対応可能です。
SATORI
SATORIは独自のUnknown機能により、匿名顧客へのアプローチを可能にしたMAツールです。多少は負担が増えてでも未知の見込み顧客を開拓したい企業や、MAツールに習熟しさらに高度な顧客分析を求める企業であれば、SATORIはおすすめのツールです。
Unknown顧客に対するマーケティング機能は、個人情報を取得していない匿名の見込み顧客に対しても、サイト上での行動履歴をもとにパーソナライズされた働きかけが可能です。高価格帯の製品でありながら、従来のMAツールでは困難だった、潜在顧客の発掘と育成を実現する高機能システムとして評価されています。
ただし、タグ管理が必要で運用が複雑になりがちな点や、フォーム設定時に一部コーディング知識が必要な点には注意が必要です。
カスタマーリングス
カスタマーリングスは、豊富な機能のラインナップと、データ分析・BI(ビジネスインテリジェンス)機能に特化した企業向けMAツールです。大量の顧客データを保有する企業や、詳細なデータ分析をより重視する企業であれば、カスタマーリングスも有力な選択肢に入ってきます。
データの連携・加工機能が充実しており、CRMやSFA、基幹システムなど既存の企業システムから顧客データを統合できます。複雑なデータ変換やクレンジング作業も自動化されます。高度なBI機能も有しており、投資の費用対効果について詳細な検証が可能です。
Marketo
Marketoは、世界的に展開されているエンタープライズ級MAツールです。グローバルに展開している企業や、高度なマーケティング分析を求める大企業であれば、Marketoが適切なツールになる可能性があります。
Marketoは主に、大企業や多国籍企業での導入実績が豊富です。アトリビューション分析(顧客がコンバージョンに至るまでに接触した各チャネルの貢献度を分析する手法)機能により、顧客の初動から購買に至るまでの全ての接点を詳細に追跡・分析し、最も効果的なマーケティングの経路を特定できます。複雑なマルチチャネル戦略の効果測定や最適化にも対応しています。
ただし、利用には高いITリテラシーが必要で、サポートもテキストでのやり取りが中心となります。ツールの利用者側にも、相応の知識と運用体制が求められます。
Marketing Cloud
Marketing Cloudは、Salesforceが提供する統合マーケティングプラットフォームとして、CRM連携に特化した高機能MAツールです。Salesforce製品との連携に魅力を感じる企業や、マーケティングと営業の連携をさらに強化したい企業であれば、Marketing Cloudが適しています。
Salesforce製品との深い連携により、マーケティング活動で獲得した見込み顧客の情報を、営業部門にリアルタイムで共有できます。顧客の行動履歴や関心度合いが営業担当者にもスムーズに共有されるため、最適なタイミングで営業を働きかけられます。
高度なマーケティング機能としてはメール配信だけでなく、SNS・モバイル・Webサイトなどを統合した「オムニチャネル・マーケティング」が展開可能です。ただし、SQLの知識が必要な場面があり、高いITリテラシーが求められる点には注意が必要です。
b→dash
b→dashは、「ALL in One」をコンセプトとした多機能統合型MAツールです。マーケティング活動に必要な機能を1つのプラットフォームで提供しています。複数のツールをすでに導入していて、管理負担を軽減したい企業などに、b→dashはおすすめできるMAツールの1つです。
月額5万円からの中価格帯でありながら、豊富な機能ラインナップを誇る統合型システムです。メール配信やWeb解析・広告管理・SNSとの連携など、従来は複数のツールで行っていた業務を一元管理できます。基本的なマーケティングオートメーションから、高度なデータ分析まで幅広い機能も提供します。
ただし、ALL in Oneコンセプトのため、他システムとの連携が制限される場合があります。導入済みのシステムと統合させたい企業は、注意が必要です。
メールマーケティングを成功させるコツ
メールマーケティングは、ただメールを送信するだけでは成功できません。多くの企業が見落としがちなポイントを押さえることで、効果的なメールマーケティングで成果につながります。
メールマーケティング成功のうえで見落としがちな、3つのポイントを紹介します。
目的とKPIを明確にしてゴールを可視化する
メールマーケティングでもっとも重要なのは、配信する目的を明確に定義し、成果を数値で測れる体制を構築することです。目的が曖昧なまま配信を続けても、どのように改善を進めればよいかを見つけられません。
KPIの設定により、定めた目的がどの程度達成できているか、客観的に評価できるようになります。開封率やクリック率、コンバージョン率など、目的に応じた適切な指標を選択し、目標数値を設定する習慣をつけてください。
ターゲットに最適化したリスト整備とセグメント設計をする
メールマーケティングを効果的に進めるには、顧客の属性や行動履歴に応じたセグメント配信を行う必要があります。全ての顧客に同じ内容を送る一斉配信では、個々のニーズに応えることは難しいです。
メールマーケティングに取り組む際は、できる限り属人的なデータの管理や手動による作業は避けましょう。顧客の属性や行動履歴が増えてくると、手作業ではミスが発生しやすく、作業負担も急激に増えてしまいます。リスト管理は、ツールを活用してシステム化しましょう。
顧客ステージに応じたアプローチ設計では、新規見込み客や既存顧客、失注顧客など、それぞれの段階に最適化されたコンテンツを用意します。
興味を引くコンテンツ作成とタイミングの最適化を図る
メールマーケティングの成果を高めるには、配信する内容の魅力とタイミングの工夫が欠かせません。読者にとって価値のある情報を届けることが第一歩であり、単なる告知ではなく、課題の解決や興味に寄り添った内容を心がけましょう。
件名や冒頭文は、開封を左右する重要なポイントです。思わず続きを読みたくなるような言葉選びを意識し、本文内には自然な流れで行動を促すCTAを配置することが効果的です。
配信のタイミングにも工夫が必要です。読者のライフスタイルや行動パターンをもとに、曜日や時間帯、ライフサイクルのどの段階にあるかを見極め、最も反応が得られやすいタイミングで配信しましょう。
まとめ
メールマーケティングは、現代のビジネスにおいて欠かすことのできない重要な施策です。しかし、ただメールを送るだけでは成果にはつながりません。効果的なメール施策を継続していくためには、ツール選定も含めた戦略設計が不可欠です。
そこでおすすめしたいのが、当社の『Synergy!』です。Synergy!は、必要最低限の機能に絞ったシンプルな設計でありながら、セグメント配信やスケジュール配信、効果測定といった基本機能を網羅。マーケティング初心者でも迷うことなく運用を開始できます。
Synergy!を提供するシナジーマーケティング株式会社は、20年以上にわたりCRMとマーケティングオートメーションの分野で実績を築いてきた企業です。Synergy!に加え、Salesforceとの連携が可能な「Synergy!LEAD」や、戦略設計・施策運用を支援するデジタルマーケティング支援事業など、企業のマーケティング全体を包括的にサポートする体制を整えています。
これからメールマーケティングに本格的に取り組みたい企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
CRMシステム「Synergy!」の特長が機能別でわかる資料です!

関連情報
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。