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メルマガをデザインするコツ9選!HTMLメールの作り方も解説

<この記事でわかること>

  • HTMLメールは、画像や配色、レイアウトを自由に使えるため、視覚的に訴求力の高いメルマガを作成できる。
  • テキストメールと異なり、開封率やクリック率などのデータを取得できるため、効果測定と改善が可能である。
  • 作成方法は、自作・テンプレート活用・メール配信システムの3つに分かれ、目的やスキルに応じた選択が重要となる。
  • 成果につながるデザインには、目的・ターゲットの明確化、ファーストビューの設計、CTA配置などの工夫が求められる。
  • 配信前にはレスポンシブ対応や表示崩れの確認、alt属性の設定など、配信環境に配慮した準備が欠かせない。

メルマガをデザインするコツ9選!HTMLメールの作り方も解説

メルマガの成果は、件名やコンテンツだけでなく「デザイン」で大きく変わります。特にHTML形式を活用すれば、文字や画像、色、レイアウトを自在に組み合わせ、視覚的に魅力あるメールを届けることが可能です。

しかし、ただ見た目を整えればいいわけではなく、目的やターゲットに応じた設計、スマホ対応、CTAの配置など戦略的な工夫が欠かせません。本記事では、HTMLメルマガの基本から、実践的な作成方法、成果につながるデザインのコツまでをわかりやすく解説します。

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メルマガのデザインにこだわるならHTMLを活用しよう

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HTMLメールは、文字だけのシンプルなテキストメールとは異なり、画像や色、レイアウトなどを自由に使えるため、視覚的に訴求力の高いコンテンツを作成できます。実際、企業の多くがマーケティングやプロモーションの場面でHTML形式を採用しており、デザイン性だけでなく、開封率やクリック率などの効果測定ができる点も大きな魅力です。

メルマガを作成する前に、まずはHTMLメールの基本的な概要を押さえておきましょう。

HTMLメールとは

HTMLメールとは

HTMLメールとは、Webページと同じ言語「HTML」を使って作成される、デザイン性の高いメール形式のことです。文字だけのテキストメールと異なり、文字の色やサイズを変えたり、商品画像や動画、クリックを促すボタンなどを自由に配置できます。

デザインの自由度が高いため、ブランドの世界観を伝えたり、商品の魅力を視覚的に届けたりするのに適しています。さらに、開封率などの数値も把握できるため、実際の効果を分析しながら改善を重ねていくことが可能です。マーケティング施策として非常に実用性の高い手法と言えるでしょう。

HTMLメールのメリット

HTMLメール最大のメリットは、高いデザイン性です。画像やブランドカラー、洗練されたレイアウトを駆使することで、読者の関心を引き、雑誌を読むような感覚で楽しんでもらえます。商品の魅力を視覚的に伝えることで、リンクのクリック率や購入への転換率(コンバージョン率)の向上に大きく貢献します。

さらに、開封率やどのリンクがクリックされたかなどをデータとして計測できる点も大きな強みです。どのコンテンツが人気だったかを分析し、次回の配信内容を改善していくことで、メルマガの効果を継続的に高めていくことができます。

HTMLメールのデメリット

多くのメリットがある一方、HTMLメールには注意すべきデメリットも存在します。まず、テキストメールに比べて作成に手間がかかり、複雑なデザインを実現するにはHTMLやCSSといった専門知識が必要になる場合があります。

最大の課題は、受信者のメールソフトやアプリ(Gmail、Outlookなど)によって表示が崩れてしまうリスクがあることです。さらに、画像などを多用するとメール全体のファイルサイズが大きくなり、受信者の環境によっては読み込みに時間がかかってしまう可能性も考慮しなければなりません。

HTMLメルマガの作り方

ここでは、下記の3つのアプローチでHTMLメルマガの実践的な作り方を紹介します。

  • 自分で作成する
  • テンプレートを活用する
  • メール配信システムを活用する

自分で作成する

HTMLやCSSの知識があれば、メールのデザインやレイアウトを自由に設計できます。完全にオリジナルのメルマガを作れるため、ブランドイメージを細部まで表現したい場合には有効です。

ただし、コーディングやデザインには専門知識が必要で、作成や調整に時間がかかる点がデメリット。また、受信環境によって表示が崩れる可能性もあるため、GmailやOutlookなど複数のメールソフトやアプリでのテスト配信は必須です。リンク切れや画像の読み込みエラーがないかなど、細かい確認を怠らず慎重に作成しましょう。

テンプレートを活用する

HTMLメールに慣れていない場合は、テンプレートを使う方法がおすすめです。あらかじめ用意された雛形に必要な情報や画像を差し替えるだけで、手軽に見栄えの良いメルマガが作れます。デザインの基本が整っているため、初心者でも安心して使えますし、短時間で仕上げられるのも魅力です。

一方で、テンプレートの構造を大きく崩すとレイアウトが乱れることがあるため、仕様を理解したうえで編集することが重要です。テンプレート配布サイトを活用すれば、用途や業種に応じたデザインも豊富に見つかります。

メール配信システムを活用する

HTMLメールを効率よく作成したいなら、メール配信システムの利用が最も実用的です。多くのサービスでは、ドラッグ&ドロップで直感的に編集できるエディタが用意されており、コーディングの知識がなくても高品質なデザインが簡単に実現できます。

さらに、豊富なテンプレートやパーツが揃っているため、スピーディに作業が進められます。開封率やクリック率の計測、ABテスト、配信結果の分析など、マーケティングに欠かせない機能も一元管理できるのが大きな強みです。

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HTMLメルマガをデザインする際に押さえておくべきコツ

HTMLメルマガは、ただ見た目を整えればよいというものではありません。メールを開封した読者に「読みたい」と思わせ、目的のアクションにつなげるには、戦略的なデザイン設計が欠かせません。

ここでは、目的やターゲットに応じたビジュアルの工夫から、レイアウト、CTAの配置、スマホ対応など、成果につながるHTMLメルマガを作成するために押さえておきたいデザインのコツを具体的にご紹介します。

配信の目的とゴールを明確にする

HTMLメルマガのデザインは、まず「何のために配信するのか」という目的を明確にすることから始まります。「売上向上」が目的ならインパクトのあるビジュアルでメリットを訴求し、「顧客との関係構築」なら親しみやすいトーンにするなど、目的がデザインの方向性を決定します。

軸が定まっていないと、ただ綺麗なだけの自己満足なデザインに陥りがちです。読者に取ってほしい最終的な行動(ゴール)を決め、そこから逆算して、メッセージやレイアウト、色使いが一貫した設計になっているかを確認しながら進めることが重要です。

ターゲットを具体的に設定する

メルマガの効果を高めるには、届けたい相手をできるだけ具体的にイメージすることが重要です。たとえば「忙しいビジネスパーソン」「子育て中の30代」「副業に関心のある初心者」など、年齢やライフスタイル、課題意識をもとに読者像を明確にしましょう。そこから逆算して、読みやすい文章構成や共感を呼ぶビジュアルを選ぶことで、受け手の反応も大きく変わります。

たとえば、時間がない人には見出しと要点を端的に示した構成が有効です。「これは自分に必要な情報だ」と思ってもらえる設計が、共感とアクションにつながります。

ファーストビューで印象をつかむ

読者がメールを開いた瞬間に目に入る「ファーストビュー」は、その先を読み進めてもらえるかを決める最も重要なエリアです。多くの読者はここで一瞬のうちに自分に関係があるかないかを判断するため、最も伝えたいメッセージや魅力的なオファーを配置しましょう。

たとえば、「期間限定セール」や「お得なクーポン」といった情報は、テキストだけでなく、アイキャッチとなる画像やバナーにして冒頭に置くことで、視覚的にメリットを伝え、読者の心をつかむことができます。この最初の数秒で興味を引けるかが、離脱を防ぎ、成果を高める鍵となります。

テキストは簡潔に、画像は大きく使う

HTMLメルマガ、特にスマートフォンでの閲覧を想定する場合、テキストは要点を絞って簡潔にまとめるのが鉄則です。小さな文字や長文は読者のストレスとなり、離脱の大きな原因になります。読みやすさを確保するため、フォントサイズは最低でも15pt、タップするリンク部分は18pt以上を目安にしましょう。

そして、文章で長く説明する代わりに、商品の魅力や情報が一目で伝わるような、大きく印象的な画像を効果的に使うことが重要です。情報を詰め込みすぎず、ビジュアル中心のレイアウトを心がけることで、直感的に内容が伝わるメルマガになります。

男女別にデザインのトーンを工夫する

ターゲットの性別に合わせてデザインのトーンを調整するのも、効果を高める1つの手法です。一般的に、女性向けには柔らかい配色や余白をいかした、心地よいデザインが好まれます。一方、男性向けには、機能やスペックが一目でわかるような整理された構成や、信頼感を与える寒色系のクールな色合いが効果的とされています。

ただし、これらはあくまで傾向です。性別の固定観念にとらわれず、扱う商品の特性やブランドが持つイメージを最優先し、ターゲットに合わせて柔軟にデザインを調整する視点を忘れないことが大切です。

ブランドイメージを反映する

HTMLメルマガは、ブランディングの重要な一環です。デザインには、企業のロゴやブランドカラー、公式フォントなどを一貫して使用しましょう。メールを開いた瞬間に「あの会社からのメルマガだ」と認識され、安心感と信頼につながります。

設定したトーン&マナー(トンマナ)を崩さず、常に一貫したデザインで配信することで、メルマガを通じて企業の「らしさ」が醸成されます。特に、WebサイトやSNSなど他の媒体とデザインの統一感があると、ユーザーの中でのブランドイメージがより強固なものになります。

レスポンシブデザインに対応する

今やメールの大半がスマートフォンで閲覧されるため、どの端末でもレイアウトが最適化される「レスポンシブデザイン」への対応は必須です。PCでは2列表示、スマホでは1列に自動で切り替わるなど、画面サイズに応じて見やすいレイアウトを設計しましょう。

レスポンシブ対応済みのテンプレートや、CSSのメディアクエリを活用することで、ユーザーの閲覧ストレスを大幅に軽減できます。配信前には必ず、PC、スマホ、タブレットなど複数の実機へテスト送信し、表示崩れやボタンの押しやすさを確認する作業が欠かせません。

CTA(行動喚起)ボタンを目立たせる

CTA(Call to Action)は、読者に「購入」「登録」などの行動を促す、メルマガの成果を左右する最も重要なパーツです。「詳細はこちら」といったボタンは、メールの目的達成に直結するため、読者の視線が自然に集まる位置に、目立つ色や大きさで配置しましょう。

ただし、ボタンが多すぎると読者はどれを押すべきか迷ってしまい、結局何もしないという結果を招きかねません。1通のメールにおける主要なCTAは1つに絞り、読者が迷わず、スムーズに次のアクションへ移れるよう、明確な導線を設計することが重要です。

デザインのトレンドと最適化を意識する

デザインも時代と共に進化するため、常にトレンドを意識し、最適化を続ける姿勢が大切です。他社の成功事例や最新のUI/UXデザインを参考に、自社のメルマガが古臭い印象を与えないよう、定期的に見直しを行いましょう。高解像度の画像で見栄えを良くしつつも、ファイルサイズを圧縮して読み込み速度に配慮するといった技術的な最適化も欠かせません。

最も重要なのが、ABテストです。デザインやレイアウトのパターンを複数試し、開封率やクリック率のデータを基に、読者にとってより効果的なデザインへと改善を繰り返しましょう。

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HTMLメルマガを送る際の注意点

HTMLメルマガを配信する際には、すべての読者に正しく情報を届けるための注意点がいくつかあります。まず、受信環境によって表示が大きく異なるため、配信前には必ずGmailやiPhoneなど主要な端末・メーラーでテストを行い、レイアウト崩れがないか確認することが不可欠です。

また、それでも表示できないユーザーのために、メール上部に「表示されない場合はこちら」といったWebページ版へのリンクを設置する配慮も重要です。

さらに、画像は必ず「https://」から始まるURL(絶対パス)で指定し、万が一非表示になった場合に備えて、内容を説明する代替テキスト(alt属性)を設定しておきましょう。

まとめ

メルマガのデザインは、読者の関心を引き、情報を分かりやすく伝えるための重要な要素です。配色やレイアウト、フォントサイズ、画像の使い方など、細部まで工夫を凝らすことで、メルマガの印象や成果は大きく変わります。特にHTML形式を活用すれば、視覚的な訴求力を高められるだけでなく、開封率やクリック率などの効果測定も可能になります。

当社の「Synergy!」は、専門知識がなくてもデザイン性の高いHTMLメルマガを作成できるメール配信システムです。直感的に操作できるエディター機能に加え、効果測定や配信先ごとの最適化にも対応。端末や配信環境の違いを考慮した安定配信を実現し、成果につながるメルマガ運用を支援します。

「Synergy!」を提供するシナジーマーケティング株式会社は、CRMやMA領域を含む幅広いマーケティング支援事業を展開しています。メルマガのデザイン性と成果を両立させたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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