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メール配信に便利なテンプレートとは?作成のポイントについて解説

<この記事でわかること>

  • テンプレートを活用することで、「作業効率の向上」「デザインの統一によるブランディング」「効果測定のしやすさ」という大きなメリットが得られます。毎回ゼロから作成する手間を省き、誰が作っても一定の品質を保ちながら、データに基づいた改善がしやすくなります。
  • 読者の心をつかむメールには、開封を促す「タイトル」から、行動を喚起する「CTA(コール・トゥ・アクション)」、信頼性を示す「署名」まで、効果的な構成があります。各パートの役割と作成のポイントを押さえることで、成果に直結するテンプレートを設計できます。
  • テンプレートを作成する際は、目的(訴求力か到達率か)に応じて「HTML」か「テキスト」かを選び、ターゲットに合わせた配信タイミングを設計することが重要です。また、過度な装飾を避け、表示崩れや迷惑メール判定に配慮することで、より確実な配信が実現します。

メール配信に便利なテンプレートとは?作成のポイントについて解説

メール配信テンプレートは、業務効率化や品質向上を目的に多くの企業で導入が進んでいます。一方で、形式や作り方を誤ると、成果につながらないリスクもあります。

本記事では、テンプレートを活用することで得られる3つのメリット(作業効率・デザインの統一・効果測定)をはじめ、構成設計のポイント、HTMLとテキストの違い、配信タイミングや頻度、注意すべき点などを整理して解説します。テンプレートを効果的に運用するための配信システムについてもご紹介します。

読んでもらえるメール配信のポイントを紹介!

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メール配信に便利なテンプレートとは?

メール配信に便利なテンプレートとは?

メール配信テンプレートとは、見出し・本文の装飾やレイアウトが整った「型」であり、誰でも簡単に高品質なメールが効率よく作成できるひな形です。

構成やデザインが整っているため、毎回メールの中身や形式を一から考える必要がありません。件名やリード文、本文パートの装飾、レイアウト、CTA、署名などが組み込まれたテンプレートを活用することで、HTMLメールの場合も、細かいタグ指定や装飾などの手間が省けます。結果として、担当者の負担が減り、作業時間と労力を削減できます。

また、ひな形には、書き方のコツや構成の流れが組み込まれているため、内容に悩むことなく、配信できる見本としても非常に役立ちます。例えば、初心者の担当者や他のメンバーに引き継ぐ際にも品質が担保されやすくなります。

メール配信でテンプレートを使うメリット

メール配信でテンプレートを使うと、以下3つのメリットが得られます。

  • メルマガ作成の作業効率が上がる
  • 統一感のあるデザインで読者の印象に残る
  • 効果測定や改善がしやすくなる

メルマガ作成の作業効率が上がる

テンプレートには、既に件名からリード、本文、CTA、署名までの構成が用意されています。あとは本文など目的に応じた情報を入力するだけなので、誰でも短時間で質の高いメールが作成可能です。

自社専用テンプレートを作ることで、メール制作のプロセスが明確になり、作業にかかる時間や人的ミスが大幅に減少します。個人差による品質のばらつきも防げるため、担当者が変わっても品質を保ちながら効率的な配信が可能です。

統一感のあるデザインで読者の印象に残る

同じテンプレートを使い続けることで、読者は配信元を認識しやすくなり、ブランドイメージの認知・信頼につながります。統一感のある配色やフォントは、読みやすさを向上させるとともに、視覚的な安心感を提供し、クリック率やコンバージョン率の底上げにも貢献します。

また、重要なメッセージを届ける際にはテンプレート内の一部デザインを変えて変化をつけると、より強調効果が高まります。レイアウトが固定されているからこそ、変化が目立ちやすく、読者の視線を意図的に導くことができるのも魅力です。

効果測定や改善がしやすくなる

テンプレートという基準があるからこそ、件名や画像など一部を変更した際に、その変更が開封率やクリック率にどう影響したのかを正確に把握しやすくなります。見出しデザインやCTAの色、配信タイミングなどを一部変えた際の影響も定量的に比較可能です。

ABテストやPDCAサイクルによって、成果につながるパターンを見つけ出し、標準テンプレートとして共有すれば、安定した成果が得られる体制が構築されます。

メルマガの基本構成と作成のポイント

メルマガの基本構成と作成のポイント

メール配信では、読み手に届きやすく・理解しやすい構成が成果に直結します。件名や導入文から本文、CTA、エンディング、署名に至る基本5パートを押さえることが、開封率やクリック率の向上、ブランド信頼の獲得に不可欠です。本章では、それぞれの役割と具体的な作成のコツをわかりやすく整理します。

タイトル

タイトルはメール配信で最初に目に留まり、開封率に直接影響する極めて重要な要素です。理想の文字数は20~30文字で、特に冒頭15文字にキーワードを入れると効果的です。スマホ環境が主流となっている現在、特に「冒頭で何が得られるのか」が一目で伝わるタイトル設計が重要です。

また、4U(Urgent、Unique、Ultra Specific、Useful)の法則を意識し、「緊急性」「独自性」「具体性」「有益性」を明確に訴求することで、興味を引きやすくなります。

4U(Urgent、Unique、Ultra Specific、Useful)の法則

導入文

導入文は、タイトルの次に読まれ、読者の関心を引く重要なパートです。挨拶だけで終わらせず、結論ファーストで要点を簡潔に伝えましょう。

宛名の差し込みや企業ロゴの表示を活用すれば、特別感や信頼感を高められます。100~150字を目安に、読者に「読む価値がある」と思わせる情報提供と、配信背景の明示が求められます。

見出しと本文

見出しは、各コンテンツの内容をわかりやすく伝え、読みやすさと離脱防止に重要な役割を果たします。短く明確な文言で視認性を高め、HTML形式では色や太字、サイズなどで視線誘導を工夫しましょう。

本文は「1メルマガ1テーマ」が原則です。訴求ポイントを明確にし、情報が散漫にならないようにしましょう。1文あたり40~60文字程度、改行や空白行を活用すると、読みやすい構成になります。読者視点で「読む価値がある」と感じる、有益で具体的な情報提供を心がけることが重要です。

CTA(コール・トゥ・アクション)

CTA(Call To Action)とは、日本語で「行動喚起」を意味するマーケティング用語です。「詳しくはこちら」「お問い合わせ」など、読者の次の行動を自然に促すための仕掛けのボタンやリンクといった仕掛けのことです。

ファーストビュー(冒頭部分)と末尾の両方に設置することでクリック機会を高めます。ボタンは目立つ色や大きさ、余白を確保したデザインで可視性を高めましょう。CTAの文言は「今すぐ申し込む」「無料ダウンロード」など具体的な行動を明示するものが効果的です。ボタン一つで行動率に大きな差が出るため、デザインや配置は慎重に設計しましょう。

エンディング

エンディングでは本文の内容を簡潔にまとめ、強調すべきCTAへ再誘導します。さらに箇条書きで要点を整理すると、理解度と記憶への定着が高まります。そのうえで「最後までお読みいただき、ありがとうございます」といった感謝の言葉や締めの挨拶を加えることで、丁寧な印象が残ります。

最後のCTAボタンへ自然につなげつつ、読者に「読んでよかった」と感じてもらえる構成が重要です。

署名

エンディングの後に表示される署名欄には、会社名・住所・連絡先・URLなど配信者情報を明記します。また、法的義務である配信停止方法(オプトアウト)を必ず明記しましょう。

HTML形式の署名は、本文やCTAとのデザインを統一します。ブランドイメージを最後まで損なわないことが、信頼感の強化につながります。

メールマーケティングでのコンテンツ作成のポイントを紹介

メールマーケティングでのコンテンツ作成のポイントを紹介

コンテンツ作成時に注意するべきことや必要な準備、振り返りを実施する際のポイントを説明した資料をダウンロードできます。

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メール配信のテンプレートを作成する際に考えるべきこと

テンプレートを作成する際には、メール形式(HTML/テキスト)や配信対象、配信タイミングと頻度を明確に考慮することが、成果につながるポイントです。それぞれの特性や運用状況に合わせた設計が必要になります。

メルマガの種類

メルマガは主に「HTMLメール」と「テキストメール」の2種類に分かれ、それぞれ特長が異なります。

HTMLメールとテキストメールの違い

HTMLメールの特徴

  • 画像や動画を挿入できるため、視認性や訴求力が高い
  • フォントや色の装飾が可能で、ブランド表現に適している
  • 開封率・クリック率の測定ができ、効果分析が行える
  • 自作する場合、HTMLの知識が必要になり作成工数が増す可能性がある
  • メール容量が大きくなるため、受信端末やメーラーによって表示が崩れる恐れがある

テキストメールの特徴

  • 文字だけで構成されており、どんな端末でも正しく表示されやすい
  • 専門知識は不要で、簡単に作成できるのがメリット
  • 視覚的訴求や表現力ではHTMLメールに劣る
  • 装飾に限界があり、目立たせる・差別化するのが難しい

テンプレートは、配信目的(クリック率を高めたいなど)や社内リソース(デザイナーやHTML知識の有無)、ターゲットに合わせて使い分けるのが最善です。

そのうえで、情報の正確な伝達・到達を最重視するならテキストメール、高い訴求力やブランディングを優先するならHTMLメールのように選んでいきましょう。

配信ターゲット

配信ターゲットを明確化すると、読者に刺さる内容と構成が実現します。BtoB配信では、担当者には使いやすさ、決裁者には費用対効果の訴求など、役職別に文面を最適化します。

BtoC向けでは、購買フェーズ別にメッセージを調整し、潜在層(まだ課題に気づいていない層)には啓蒙内容、準顕在層(課題は認識しているが解決策を探している層)には共感を含むサービス紹介、顕在層(比較検討段階の層)には価格や導入事例など具体情報が効果的です。さらに年齢・性別・職業・家族構成などの属性情報を基にパーソナライズし、ターゲットごとに最適化されたテンプレートを用意することで、開封率やクリック率の飛躍的向上が期待できます。

配信のタイミングや頻度

配信タイミングはターゲットのライフスタイルに合わせ、受信者がメールをチェックしやすい時間帯を狙います。

ビジネス層

  • 朝の通勤時間(7〜9時):通勤中にスマホでメールをチェックする人が多く、開封率向上が期待できる
  • 昼休み(12〜13時):ランチ中のメール確認タイミングとして最適
  • 夕方〜夜(20〜23時):仕事終わりのリラックスタイムに開封されやすい時間帯

一般層(主婦など)

  • 10〜14時:家事が一段落した時間帯にスマホチェックが増え、反応率が高まりやすい

学生層

  • 放課後〜夜間(21〜23時):授業・活動後などSNSをチェックする時間帯に寄せる

シニア層(60代以上)

  • 朝8〜12時:朝の時間帯にメール確認が習慣化している方が多く、開封しやすい

配信頻度は、ニュースやクーポンなど鮮度が高い情報は毎日、高単価商品やBtoB向け商材では週1回程度など、商材の性質に応じて調整が必要です。

ただし、頻度が多すぎれば「しつこい」と感じて配信解除され、逆に少なすぎると「存在を忘れられる」リスクがあります。ABテストを実施し、開封率や配信停止率などを見ながら最適な頻度・タイミングを継続的に調整し、最適化を目指します。

メール配信のテンプレート作成・活用に便利なメール配信システムとは?

メール配信のテンプレート作成・活用に便利なメール配信システムとは?

テンプレートの価値を最大限引き出すには、効率的かつ安定的に届ける配信基盤が不可欠です。テンプレート作成から効果測定までを支えるメール配信システムの特長や代表的な機能、導入メリットを詳しく解説します。

メール配信システムの特長

メール配信システムは、大量のメールを確実に・高速に一斉配信できる基盤で、手動作業では困難な大規模な配信ニーズに対応します。迷惑メール対策(SPF・DKIM・DMARC対応)や誤送信防止機能を標準搭載し、テンプレートで作成されたHTMLメールも、安全かつ安定的に読者に届けられる環境です。

HTMLメール作成機能やステップメール、ABテスト、効果測定といったマーケティング支援機能を備えており、テンプレートの価値を最大化できる設計になっています。

メール配信システムの主な機能

テンプレート管理と配信効果の最大化に役立つ主な機能は以下の通りです

機能カテゴリ 機能名 概要
配信先管理機能 リスト管理・ターゲット配信・オプトアウト・エラーアドレス分析 配信対象リストの精密化や不要な送信の防止により、ターゲティング精度と配信効率を向上
メール配信機能 配信予約・ステップメール・シナリオメール配信 あらかじめ設定したスケジュールやシナリオに沿った自動配信で、継続的な接点づくりを支援
メールカスタマイズ機能 差し込み機能・HTMLメール機能・ABテスト機能 ユーザー属性に合わせた差し込みやテンプレート構成の調整、複数パターンのテストにより最適化を実現
効果測定機能 開封率・クリック率測定・エラー分析 各配信のパフォーマンスを数値で可視化し、次回以降の配信改善につなげる分析が可能

これらの機能が連携することで、テンプレートを単なる「型」ではなく、成果を出すための運用資産として活用できます。

特に、テンプレートの「作成→管理→配信→測定」までを一気通貫でサポートできる点がメール配信システムの強みです。工数を削減しながらも、内容の質と配信成果を高める仕組みを整えられるため、マーケティング施策の基盤として非常に有効です。

メール配信システムを導入するメリット

メール配信システム導入のメリットは下記3点です。

  • 大量メールの高速一斉配信が可能
  • 高い到達率とセキュリティ対策
  • 効果測定とターゲティングが容易

メール配信システムの大きな魅力は、数万通といった大量のメールを遅延なく一斉送信できる点です。予約送信やステップ配信も自動化できるため、キャンペーン時の負荷にも強いです。

また、SPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証や、IPのレピュテーション管理により、迷惑メール判定されにくく、高い到達率を維持できます。複数IPや分散サーバの活用や、一度に大量のメールを効率よく処理する仕組み(キューイング・非同期処理)を導入したエンジンにより、安定した送信品質が実現されています。

さらに、開封率・クリック率を自動集計する効果測定機能や、ABテストによる件名・本文・デザイン比較が可能な機能の搭載により、一度に複数パターンを試し、どのテンプレートや文言が最も反応を得られるかを定量的に分析できるため、成果の最大化を図る改善ループを構築できます。

メール配信のテンプレートを作成する際の注意点

メール配信のテンプレートを作成する際の注意点

テンプレートは便利な反面、使い方やデザインでミスをすると逆効果になることもあります。過度な装飾・表示崩れ・迷惑メール判定などのリスクを避け、誰にとっても読みやすく・安心して開けるメールに仕上げることが重要です。

過度な装飾をしすぎないようにする

絵文字やカラフルな文字、アニメーションの多用は、視覚的なにぎやかさから読みづらさや不信感を与えてしまいます。特にビジネス用途のメルマガでは、シンプルかつ信頼感のあるデザインが求められるため、過剰な色使いやフォント装飾は控えましょう。

そのうえで、色やフォントに統一感を持たせることはブランド認知にも効果的です。強調する部分はむやみに大きな装飾を施すのではなく、見出し・余白・ボックスといったレイアウトで整理すると、情報がすっきり伝わります。

端末ごとに見え方を確認する

メールはPCだけでなくスマホやタブレットでも閲覧されるため、表示崩れのチェックが必須です。HTMLメールの場合、端末やメールアプリによってレイアウトやスタイルが変わることがあり、特に画像が読み込まれないケースでは情報が欠落してしまう恐れがあります。

レスポンシブデザイン対応や、すべての画像にALT属性(画像の代替テキスト)を設定し、どの環境でも内容が伝わる構成を意識しましょう

迷惑メールに分類されないように対策する

全角英数字や「!!!」「今すぐ!」のような過剰な表現、装飾の多いHTMLは、スパム判定を招きやすくなります。また、HTMLコードが過度に複雑だったり、不適切に記述されているとフィルタ対象になるリスクがあります。

これを回避するためには、信頼性の高い送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を設定し、メールフッターに明確な配信停止リンク・会社情報を必ず記載しましょう。配信リストは購読者が明示的に許可したものを使用し、無差別送信を避けることも信頼構築に直結します。

まとめ

メール配信のテンプレートは「デザイン性」「信頼性」「測定可能性」を兼ね備えたマーケティング施策の基盤です。ターゲットや目的、配信形式・タイミングを踏まえた構成が容易になることに加え、特に、過度な装飾を避け、端末対応やスパム判定対策まで配慮することで、配信先への視認性も安心感も担保できます。

Synergy!は、専門知識の有無に関係なく、誰でも簡単にデザイン性が高く、効果的なメール配信テンプレートを活用し成果を上げたいという方の期待に応えます。

Synergy!は、豊富なテンプレート種類やレスポンシブ対応のほか、ドラッグ&ドロップ式エディタによる操作に対応しています。テンプレート作成からABテスト、配信、解析、改善まで、直感的に操作できる環境が整っており、設定や運用に不慣れなユーザーにも手厚い支援を提供しています。

まずは資料を確認し、Synergy!がどのように自社のメール施策を変え、成果につなげるかをイメージしてみてください。

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。