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オススメの安いCRMシステム3選!料金面以外でチェックすべきポイントも解説

<この記事でわかること>

  • CRMシステムの費用相場「クラウド型」「オンプレミス型」で異なる。相場を把握しておけば、「自社で検討しているCRMシステムは安いか?」をある程度客観的に判断しやすい。
  • 安いCRMシステムとしては「Zoho CRM・kintone・HubSpot CRM」がオススメ。ただし、あまり安さばかりに捉われすぎないことも大切。料金面を重視しすぎると、「自社の目的達成」に必要な機能が充実していなかったり必要な手厚いサポートが受けられなかったりする可能性がある。
  • CRMシステムを選ぶ際は、料金面もチェックしつつ「長期的な費用対効果はあるか?」という側面を優先することが大切。
  • 費用対効果を守りつつ料金をなるべく安く抑えるには、「利用人数が増えてもなるべく追加料金が発生しないツールを選ぶ」「メールの配信数をユニークアドレスを基準にカウントできるツールを選ぶ」などを意識することが大切。

オススメの安いCRMシステム3選!料金面以外でチェックすべきポイントも解説

CRMシステムを選ぶ際に「安さ」を意識する企業も多いでしょう。コスト面は企業経営に関わる部分であるため、もちろん重視すべきポイントであることには間違いありません。とくに本記事で紹介する「Zoho CRM・マツリカ・HubSpot CRM」は、リーズナブルに利用できるため、コスト面を重視する企業でも導入しやすいでしょう。

とはいえ、安さだけを追い求めないように注意しましょう。あまり安さを重視しすぎてしまうと、自社の目的達成に必要な機能を持つCRMを選べなかったり、適切なサポートが受けられなかったりする可能性があります。そのためツールを選ぶ際は、コスト面をチェックしつつ、長期的な費用対効果も重視しましょう。

本記事では、CRMシステムの費用相場やオススメの安いツール3選、選び方のコツなどを紹介します。

CRM導入を検討中の方に見てほしいノウハウセットです!

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【形態別】参考までにCRMシステムの費用相場を押さえよう

【形態別】参考までにCRMシステムの費用相場を押さえよう

まずは参考までに、CRMシステムの費用相場をチェックしましょう。相場を把握しておくことで、ある程度「自社で検討中のCRMシステムは安いか?」をジャッジしやすくなります。

今回は以下2つの形態別で費用相場を解説します。

  • クラウド型
  • オンプレミス型

クラウド型

クラウド型」とは、インターネット上にあるサーバを経由して利用するCRMシステムのことです。自社でサーバを設置したり、大規模な工事を実施したりする必要はありません。インターネットにさえつながれば手軽に導入できます。時間や場所を問わずアクセスできるため、「従業員の出張が多い」「リモートワークを導入している」といった企業でも利用しやすいでしょう。

このクラウド型CRMシステムの、項目別の費用相場は以下の通りです。

  • 初期費用:無料〜10万円程度
  • 月額料金(従量課金の場合):1,000〜5,000円程度/人

初期費用については、クラウド型はサーバの設置工事や開発が必要ないため、無料で導入できるケースもあります。

月額料金については、以下のようにさまざまなパターンがあるため確認しておきましょう。

  • ◯人までは無料
  • 利用人数が一定以上の場合はディスカウント
  • 1年契約の場合は月額換算でディスカウント

オンプレミス型

「オンプレミス型」とは、自社でサーバやインフラ環境を整備して利用するCRMシステムのことです。物理的なサーバを設置する必要があるため、クラウド型より導入時の費用や手間は膨らみます。

しかし、導入後は比較的自由にカスタマイズできます。そのため「完全に自社独自の要件を反映させたい」「既製品のクラウド型CRMシステムでは自社の要望へ対応しきれない」という場合に最適です。また、外部環境から遮断してシステムを構築できるため、セキュリティ面でも安心でしょう。

このオンプレミス型CRMシステムの、項目別の費用相場は以下の通りです。

  • ライセンス費用(システム利用に必要なコスト):2万〜10万円程度/人
  • サーバ代:5万〜10万円程度
  • 保守費用:5万〜30万円程度/年
  • パッケージ(ソフトウェア)費用:5万〜10万円程度

サーバなどの準備が必要なため、初期費用はクラウド型より膨らみます。また「定期的な保守点検」「システムのアップデート」といった作業も必要になるため、クラウド型より導入や運用のハードルは高いかもしれません。

オススメの安いCRMシステムを3製品紹介!

オススメの安いCRMシステムを3製品紹介!

それではオススメの安いCRMシステムを3製品、紹介します。
※各製品の説明は「2025年6月時点」の情報をもとにまとめています。

  • Zoho CRM
  • マツリカ
  • HubSpot CRM

Zoho CRM

【基本情報】

運営会社 ゾーホージャパン株式会社
月額参考価格(税抜)
  • スタンダード:1,680円/ユーザー
  • プロフェッショナル:2,760円/ユーザー
  • エンタープライズ:4,800円/ユーザー
  • アルティメット:6,240円/ユーザー
初期費用 無し
導入実績 リリースから15年以上にわたり30万社を超える企業で導入済み
主要な機能
  • 顧客管理機能
  • SFA/営業支援機能
  • 営業分析機能
  • カスタマイズ機能
  • チームコラボレーション機能
無料トライアルやデモの有無 15日間の無料トライアルあり

【各項目の評価】

評価項目 評価
費用対効果の高さ 【総合評価:4】
ツールの料金自体は安めに設定されており、顧客情報の活用の幅も広いが、サポート体制に一部有料部分がある
操作性の良さ 【総合評価:4】
初めてCRMシステムを利用する場合でも直感的に操作できる
外部サービスとの連携の充実度合い 【総合評価:5】
Google Workspace(事務処理系)やCallConnect(電話連携)、WhatsApp(メッセージング)、Zoom(オンライン会議)、Proposify(見積もり管理)、Adobe Sign(電子署名)など、ジャンル問わず幅広い外部サービスと連携できる
連携作業の手軽さ 【総合評価:3】
連携時は複数ステップの操作が必要なため、慣れるまで時間がかかるかもしれない
セキュリティの堅牢さ

【総合評価:4】

  • IPアドレス制限によりアクセスユーザーを制限できる
  • ログイン時は、ユーザーIDとパスワードに加えて、認証トークンを用いた二段階認証が必要になる
  • 特定のデータ項目(クレジットカード番号や口座番号などの機密情報)に対し、閲覧や編集権限を細かく設定できる
顧客情報の活用のしやすさ 【総合評価:5】
顧客管理や営業支援領域、マーケティングオートメーション領域まで幅広くカバーできる
サポート体制の充実度

【総合評価:3】

  • 設定やカスタマイズ、APIによるソリューションなどの技術サービスを含む導入支援が受けられる
  • 認定パートナーによる支援が受けられる
  • 日本語によるサポート窓口を利用できる

※一部有料

「Zoho CRM」は、顧客管理はもちろん、営業支援およびマーケティングオートメーション領域も含めて、営業プロセス全体の幅広い施策で活用できるCRMシステムです。外部サービスとの連携の幅も広く、事務処理系やオンライン会議、電話連携など、さまざまなジャンルのツールと組み合わせられます。

機能が豊富にも関わらず、初期費用や開発コストはゼロ。ライセンス費用についても、海外ベンダーツールが「3,000円程度」、日系ベンダーツールが「6,000円程度」である一方、Zoho CRMは「1,680円〜」という半額程度の相場で利用できます。追加のオプション費用もないため、わかりやすい料金体系で使いやすいでしょう。ただし、サポート体制の一部は有料であるため、事前にご確認ください。

マツリカ

【基本情報】

運営会社 株式会社マツリカ
月額参考価格(税抜)
  • Starter:27,500円〜/5人
  • Growth:11万円〜/10人
  • Enterprise:33万円〜/20人
初期費用 無し
導入実績 3,700社
主要な機能
  • 顧客管理機能
  • 案件管理機能
  • 行動管理機能
  • 売上実績や推移などのレポート機能
  • AI機能(受注確度や契約予定日などを算出できる)
無料トライアルやデモの有無 無料トライアルあり

【各項目の評価】

評価項目 評価
費用対効果の高さ 【総合評価:4】
営業活動の効率化に重きを置いている企業であれば、より費用対効果を高められる
操作性の良さ 【総合評価:4】
案件ボードなどを直感的に操作できる
外部サービスとの連携の充実度合い 【総合評価:5】
グループウェアやチャットツール、請求管理、名刺管理など1,000以上の外部サービスと連携できる
連携作業の手軽さ 【総合評価:4】
ノーコードでシステム連携できる
セキュリティの堅牢さ

【総合評価:5】

  • 情報セキュリティマネジメントの国際標準規格「ISO27001(ISMS)」を取得している
  • 24時間365日サービス監視体制を整備している
  • SSLを活用したデータ通信の暗号化
  • アクセスできるIPアドレスを制限できる
顧客情報の活用のしやすさ 【総合評価:4】
SFAの役割が大きく、「営業活動を効率化する施策」に重点が置かれている
サポート体制の充実度

【総合評価:4】

  • オンラインマニュアルを完備している
  • チャットサポートが受けられる
  • 専任のカスタマーサクセスマネージャーによるサポートが受けられる(有償プラン)

「マツリカ」は、営業活動の効率化に重点を置いた施策を設計・実行できるCRMシステムです。AIを活用した自動化機能が大きな魅力。重複可能性が高い取引先やコンタクトを洗い出せる「AI一括名寄せ」や、優先度の高い案件を自動把握できる「AI案件予測」などの機能を活用して、営業活動を大きく効率化できます。

料金は「27,500円〜/5人」で利用可能。基本的な案件管理やスケジューラ連携、レポーティング・分析機能、企業データ自動収集などを使えるため、十分実務で活用できるでしょう。初期費用はかかりません。

一定条件を満たすスタートアップ企業(設立5年以内など)であれば、ライセンス費用を最大50%割引して利用できます。割引は複数年にわたって適用されるため、コストを抑えて導入したい小規模企業はぜひ活用しましょう。

HubSpot CRM

【基本情報】

運営会社 HubSpot Japan株式会社
月額参考価格(税表記無し)
  • Sales Hub Professional:10,800円〜/シート
  • Sales Hub Enterprise:18,000円〜/シート
初期費用 要問い合わせ
導入実績 25万8,000社以上
主要な機能
  • コンタクトや取引、タスクの管理機能
  • eメールのテンプレート作成機能
  • ドキュメント共有機能
  • ミーティング予約機能
  • 見積書作成機能
無料トライアルやデモの有無 有効期限無しの無料版あり

【各項目の評価】

評価項目 評価
費用対効果の高さ 【総合評価:4】
一定のレベルまでは無料で施策を運用できる
操作性の良さ 【総合評価:3】
平均的な使いやすさ
外部サービスとの連携の充実度合い 【総合評価:5】
SlackやOutlook、Zapier、LinkedIn、Asanaなど幅広い外部サービスと連携できる
連携作業の手軽さ 【総合評価:3】
複数ステップによるセットアップが必要になる
セキュリティの堅牢さ

【総合評価:5】

  • 標準SSL証明書を活用して顧客情報を保護している
  • 2要素認証を設定できる
  • 指定のページをパスワードで保護できる
  • 訪問者へのログインを設定できる
顧客情報の活用のしやすさ 【総合評価:5】
広告効果の測定や離脱防止フォームの作成、ブログコンテンツの制作、メールマーケティング施策、LP制作など、さまざまな施策へ応用できる
サポート体制の充実度

【総合評価:4】

  • 専用コミュニティに参加し、イベントやセミナーで質問できる
  • HubSpot認定パートナーの支援が受けられる
  • API利用やCMS開発に役立つ開発者向け資料を読める

「HubSpot CRM」は、基本的な機能であれば無料で導入できるCRMシステムです。ユーザーが2人までであれば、メールマーケティングやミーティングのスケジュール設定、ランディングページ作成といった幅広い機能を無料で利用できます。「まずは小規模なチームでCRMシステムを稼働したい」という企業にとって最適です。

登録可能なコンタクト数は最大1,000件であり、管理する顧客データ数に制限はありません。すでにある程度の顧客数を抱える企業でも、無料でツールを運用できるというのは魅力的でしょう。

CRMシステムを選ぶ際に費用面以外でチェックすべきポイント!

CRMシステムを選ぶ際に費用面以外でチェックすべきポイント!

上記では「安さ」に重きを置いて、オススメのCRMシステムを紹介しました。しかし実際にCRMシステムを選ぶ際は、料金面だけでなく以下のポイントも意識することが大切です。

  • 自社の目的にマッチした機能を搭載しているツールを選ぶ
  • 手厚いサポートが受けられるツールを選ぶ
  • 使い勝手がよいツールを選ぶ
  • セキュリティ体制が強固なツールを選ぶ
  • 外部システムと手軽に連携できるツールを選ぶ
  • 自社に合わせて「クラウド型 or オンプレミス型」を選ぶ

とくに「自社の目的にマッチしているか?」という点は重要です。CRMシステムを導入する際は、各企業で「メールマーケティングで顧客をフォローしリピーターを増やす」といった目的を定めていることでしょう。施策で成果を残すには、こうした自社の目的と照らし合わせて、最適な機能を搭載しているツールを選ぶことが大切です。例えば上記の目的であれば、配信予約やデザイン編集といった機能が充実しているメール配信機能を搭載したCRMシステムを選ぶとよいでしょう。

より具体的なCRMシステムの選び方については、以下の記事で解説しています。

決して「安い=ベストな選択肢」というわけではない点に注意!

決して「安い=ベストな選択肢」というわけではない点に注意!

上記のように、CRMシステムの中には安いツールもあります。とくに「中小企業なので資金に余裕が少ない」「コア事業にリソースを回したい」といった企業にとって、料金の安さはCRMシステム選びにおける重要な指標となるでしょう。

ただし、決して「安いCRMシステム=ベストな選択肢」というわけではありません。確かに、費用面も重要な要素ではあります。とはいえ、安さばかりを追い求めると、導入後に以下のようなことが原因で後悔する事態になりかねません。

  • 自社の目的達成」に必要な機能が充実していない
  • 自社に必要な手厚いサポートが受けられない

「自社の目的達成」に必要な機能が充実していない

CRMシステムは、一元管理した顧客情報を活用してマーケティング施策を設計し、顧客をフォローする目的で使うツールです。そのため、自社で定めた「メールマーケティングを実行してターゲットへ効果的にアプローチしたい」「アンケートで顧客の声を集めて今後のツール開発に反映させたい」といった目的に応じて、最適な機能を搭載していることが必要になります。

安いCRMシステムの場合、機能や操作性を最低限に抑えているケースも珍しくありません。例えば「配信したメールを細かく分析できない」「外部システムとの連携に時間がかかる」といったイメージです。

こうした制限があると、「自社の目的達成」に向けてCRMシステムを運用しにくくなるでしょう。例えばCRMシステムの導入目的が「自社ターゲットを踏まえてメールマーケティング施策を強化したい」であるにも関わらず、数値の分析項目が少なかったり配信結果をスムーズに可視化できなかったりすると、PDCAサイクルを回すことが難しくなり、当初の目的を達成しにくくなります。

このように料金が安いCRMシステムは、何かしらの機能が制限されている可能性が高いため、自社の目的達成につながらない可能性があります。いくら安くても自社の成果に貢献できなければ、企業にとって機会損失となるでしょう。

自社に必要な手厚いサポートが受けられない

安いCRMシステムでは、受けられるサポートにも限界があります。もちろん「CRMシステムの利用経験があるのでサポート体制は重視しない」「マーケティング施策の知見がある」といった企業であれば、最低限のサポートが受けられればよいかもしれません。

しかし「初めてCRMシステムを導入するので上手く運用できるか不安」「自社の顧客情報の活用方法がわからない」といった企業からすると、必要なサポートが受けられないというのは大きな痛手です。

必要なサポートが受けられず曖昧なまま運用してしまうと、せっかくの機能を活用できず、長期的な費用対効果は低下します。結果的に自社の大きな機会損失につながるため、安さを優先しすぎて、サポートの手厚さを疎かにすることは避けましょう。

CRMシステムは「長期的な視点での費用対効果」を優先して選ぼう!

CRMシステムは「長期的な視点での費用対効果」を優先して選ぼう!

CRMシステムを選ぶ際は、確かに料金の安さも大切です。しかし安さばかりに捉われず、長期的な目線で「自社の目的達成につながるか?」という点を優先的にチェックしましょう。

仮に自社の想定より料金が高いCRMシステムを導入した場合、確かに短期的なコストは膨らみます。しかし、CRMシステムを活用して顧客との信頼関係を構築し、最終的に「より効果的に見込み顧客を育成できる体制が整った」「既存顧客への新たなアプローチ施策が成功して売上を改善できた」といった目的を達成できれば、長期的に見れば自社にもたらすメリットは大きいでしょう。

このようにCRMシステムを選ぶ際は、料金面に捉われすぎず「長期的な成果につながるか?」という視点を忘れずに持つことが大切です。

CRMを活用して成果につながったユースケースを紹介!

CRMを活用して成果につながったユースケースを紹介!

CRMを活用し、顧客データを一元管理したことで成果につながった身近な企業の活用例をご紹介した資料をダウンロードできます。

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費用対効果を重視しつつCRMシステムの料金をなるべく安く抑えるコツ

費用対効果を重視しつつCRMシステムの料金をなるべく安く抑えるコツ

上記で解説したように、CRMシステムを選ぶ際は「自社の目的達成につながるか?」という視点を持つことが重要です。

とはいえもちろん、CRMシステムを決めるうえで料金面が重要な要素であることは間違いありません。できれば安いツールを導入できたほうが、企業にとっても理想的です。

そのため、(自社の目的達成につなげるという前提を守りつつ)CRMシステムの料金を抑えるには、以下のポイントを意識するとよいでしょう。

  • 「必要なタイミングで・必要な機能に絞って」使えるCRMシステムを選ぶ
  • 利用人数が増えてもなるべく追加料金が発生しないツールを選ぶ
  • メールの配信数において「ユニークアドレス」を基準にカウントできるツールを選ぶ

「必要なタイミングで・必要な機能に絞って」使えるCRMシステムを選ぶ

CRMシステムの中には、自社の必要性に応じて機能を絞れるツールがあります。例えば「自社のターゲット的にまずはLINE配信だけ行えればOK」「顧客情報に応じて自社サイトのポップアップ表示を優先的に出し分けしたい」といったイメージです。

上記のように「必要なタイミングで・必要な機能を絞って使用できるCRMシステム」であれば、できる限りコストを抑えて導入できます。事前に自社が達成したい目的を定めていれば、具体的に必要な機能も判断できるため、スムーズに選べるでしょう。

利用人数が増えてもなるべく追加料金が発生しないツールを選ぶ

CRMシステムの料金面は、以下のように企業によってさまざまです。

  • 初期費用の有無
  • 月額料金の違い
  • オプション料金が適用される範囲
  • 従量課金による金額の増え方

自社の予算とマッチしているか確認する際は、「従量課金による料金の増え方」を重点的にチェックしましょう。

CRMシステムでは「利用人数が1人増えるごとに費用を追加する」という従量課金のパターンも珍しくありません。そのため、仮に「利用者1人当たりの費用は数千円なので安い」と思い導入しても、利用人数の増加に伴い支出が膨らみ、結果的に損することもあります。とくに「全国に支社や店舗がある」「部署の数が多い」といった企業の場合、トータルのコストが嵩むことは避けたいでしょう。

そのため従量課金制のツールを使う場合は、最終的な利用人数まで想定し、なるべく追加料金を抑えられるよう意識しましょう。可能であれば、そもそも利用人数によって費用が変動しないツールを使うことがオススメです。

メールの配信数を「ユニークアドレス」を基準にカウントできるツールを選ぶ

CRMシステムを活用し、ステップメールやリターゲティングメールといったメール配信施策を行う企業も多いでしょう。メール配信での利用を想定しているのであれば、配信数を「ユニークアドレス」を基準にカウントしているツールを選ぶことがオススメです。

ユニークアドレスとは、配信先のアドレスから重複を除いた連絡先のことを指します。このカウント方法であれば、重複を省いて「アプローチできる有効なアドレス」に絞って正確にメッセージを配信できるため、間接的にコストを安く抑えられます。

高い費用対効果を獲得するなら「Synergy!」の利用を検討しよう!

高い費用対効果を獲得するなら「Synergy!」の利用を検討しよう!

このようにCRMシステムを選ぶ際は、料金面の安さも意識しつつ「自社の目的達成につながるか?」という視点を持つことが必須です。仮に想定より料金が多少高くなっても、自社に必要な機能を持つツールであれば、長期的な費用対効果は高くなるでしょう。

高い費用対効果を実感しつつCRMシステムを活用したいのであれば、ぜひ弊社が提供する「Synergy!」の利用をご検討ください。

まず「Synergy!」の料金および各項目の評価は以下の通りです。
※製品の説明は「2025年6月時点」の情報をもとにまとめています。

【基本情報】

運営会社 シナジーマーケティング株式会社
月額参考価格(税抜) 20,000円〜
初期費用 11万8,000円
導入実績 8,700件以上
主要な機能
  • データベース・フォーム
  • メール配信
  • LINE配信
  • アプリプッシュ通知
  • ポップアップ機能
  • Webトラッキング機能
  • アンケート
  • 問い合わせ管理
無料トライアルやデモの有無 14日間の無料お試しあり

【各項目の評価】

評価項目 評価
費用対効果の高さ 【総合評価:5】
利用人数の増加による追加料金の負担を心配することなく、手厚いサポートを受けつつ使える
操作性の良さ 【総合評価:5】
「どこをどのように操作すればよいか?」を直感的に判断できるため、初心者でも使いやすい
外部サービスとの連携の充実度合い 【総合評価:5】
社内の基幹システムやECシステム、CDPはもちろん、アプリプラットフォームや動画配信プラットフォームなど、幅広い外部システムと連携できる
連携作業の手軽さ

【総合評価:4】

  • APIを活用し、「Synergy!」の格納データを任意のタイミングでリアルタイムに登録・編集・削除できる
  • 事前の設定スケジュールに沿って、外部システムと「Synergy!」のデータを互いにインポートおよびエクスポートできる
セキュリティの堅牢さ

【総合評価:5】

  • クライアント証明書をダウンロードした端末でしかアクセスできない
  • ログインユーザーの権限を柔軟に設定できる
  • 操作ログをすべて監視できる
  • ファイアウォールを設置している
    など、さまざまなセキュリティ対策を行っている
顧客情報の活用のしやすさ 【総合評価:5】
外部システムも含めた社内のあらゆる顧客情報を、メール・LINE配信やアンケート設計、アプリプッシュ通知など、幅広いマーケティング施策へ応用できる
サポート体制の充実度

【総合評価:5】

  • 電話による有人サポートを受けられる
  • 実際のツールを使った操作説明会を実施している
  • 運用定着まで一定期間にわたりマンツーマンで無料サポートが受けられる
  • メール配信やライティング、広告などの導入や設計、運用をワンストップで代行できる

先ほど紹介した3つの製品と比較すると、「Synergy!」は特別安いわけではありません。

しかし、その分「Synergy!」には、高い費用対効果を実感できるような魅力が備わっています。

まずサポート体制について。「Synergy!」では、電話やメールはもちろん、以下のような充実したサポートが受けられます。

  • 導入企業向けの「Synergy!」操作説明会に参加できる
  • 社内での利用定着に向けてマンツーマンのサポートを無料で受けられる
  • 各種マーケティング施策(メール配信やライティング広告運用、サイト制作など)の設計〜運用までを代行してもらえる

「自社の従業員へ導入前に操作方法や意義を説明してもらい利用のハードルを下げてほしい」「コア事業に集中したいのでマーケティング施策はお任せしたい」など、幅広いニーズに合わせてサポートいたします。

また、各社のニーズに合わせて、さらなる柔軟な運用も可能です。例えば過去には、メルマガ発刊に向けて動き出す導入企業に向けて「時間を取って入念なペルソナ設計を実行した」というケースがありました。

次に「料金面」について。「Synergy!」では、以下のように機能ごとで料金を設定しています。

機能 初期費用 ランニングコスト目安
※最も安い部分を記載
データベース・フォーム
※契約必須
11万8,000円

【顧客データ件数:0~5,000件の場合】

  • 1~100項目→20,000円
  • 101~200項目→20,000円
メール配信 30,000円 【配信ユニークアドレス数:0~5,000件の場合】
10,000円
LINEへの配信 30,000円 【配信数:0~100件の場合】
0円
【配信数:101~10万件の場合】
15,000円
アプリプッシュ通知 10万円 【月間総プッシュ通知数:0~10万件の場合】
25,000円
ポップアップ機能機能
※旧Webパーツ機能
30,000円 10,000円
アンケート 30,000円

【基本料金】
10,000円

【月間回収数:1~500問の場合】

  • 設問数1~50問→5,000円
  • 設問数51~100問→9,000円
問い合わせ管理 30,000円 【​​蓄積メッセージ数:0~10,000件の場合】
22,000円

自社のニーズに合わせ機能をピックアップして実装できるため、不要な部分に余計なコストを支払う心配はありません。

そして各機能の具体的な料金については、各段階の範囲内であれば一定額で利用できます。例えば、メール配信なら「配信数が0〜5,000アドレスは10,000円」、ポップアップ機能なら「インプレッション数が0〜5,000は10,000円」といったイメージです。いずれの機能も、データベース・フォームなら「0~5,000件」、問い合わせ管理なら「0~10,000件」というように、一番安い部分でもある程度の数を担保できるため、小〜中規模な企業であればコストを抑えつつ効率的に運用しやすいでしょう。

さらに、利用人数が増えても料金は変わりません。そのため、従量課金でありがちな「成果は出ていないが利用人数は増えているので料金だけが膨らむ」ということもないでしょう。

メールの配信数も、ユニークアドレスを基準にカウントしています。そのため、アプローチできない連絡先へ配信しコストを無駄にする心配がありません。

「Synergy!」を導入して高い成果を残した事例

実際に「Synergy!」を導入し、高い費用対効果を実感した事例として、タカノ株式会社様の事例を紹介します。

タカノ株式会社様は、ビジネスやエクステリア、育児、食、福祉、医療など、幅広いジャンルのビジネスへ積極的に乗り出している企業です。「ONETAKANO&Growth」というスローガンを掲げ、グローバル展開も含めた事業発展を目指し活動しています。

同社のエクステリア事業部では全国を飛び回る必要がありますが、営業担当者が少数精鋭ということもあり、新規開拓に向けた人手が圧倒的に足りていませんでした。また、営業担当者がメルマガ配信を行っていましたが、担当が頻繁に変わるため定期的に配信する文化が根付かず、ノウハウもなかなか蓄積されていきません。

そうした状況を解消し「ITを活用して新規問い合わせを増やしたい」という目的を達成するために、同社ではメール配信に活用できるシステム導入を検討。最終的に「Synergy!」をお選びいただきました。

「Synergy!」を導入していただいた理由として、同社は「包括的なサポートが受けられるから」という点を挙げています。

上記で解説したように、同社には「メール配信のノウハウが蓄積されない」という課題があったため、ツール導入時はペルソナ設定やライティング、システム構築までをプロに任せたいという要望を持っていらっしゃいました。「Synergy!」であれば、「ターゲット顧客の具体像の描き方からライティング作成まで講座で学べる環境がある」というように同社のニーズにマッチしたサポートを提供できるため、安心感を持てたとのことです。

本格的な導入後は、エクステリア事業部以外のメルマガ配信でも「Synergy!」を活用。具体的には、「新製品やサービスの案内をメルマガで配信する→顧客が興味を持った内容に合わせ自動でメールを送り分ける」というイメージです。

とくに同社は、ジャンル問わず幅広い事業を展開しているため、各事業内容に応じて異なるメルマガを作成する必要があります。今回「Synergy!」を使用することで、各事業に特化したコンテンツを効率的に作成・配信し、ターゲットにマッチした情報を提供できるようになりました。「顧客との強い関係性を構築するうえで有効に活用している」というお声をいただいています。

さらにアンケートフォーム作成でも「Synergy!」を活用。具体的には「顧客からのフィードバックを定期的に収集し改善の参考にする」という形で運用しています。満足度調査だけでなく、顧客からのご意見やお問い合わせ対応に関するアンケートにも「Synergy!」を活用いただいているとのことです。アンケートフォームは社内で作成しているのですが、「操作が簡単なので困ることはまったくない」という評価をいただきました。

こうしたツール導入やペルソナ設定、ライティング講座なども含め手厚くサポートさせていただき運用した結果、平均メール開封率を「24%→直近1年で35%」まで引き上げることに成功。メールの平均開封率は20%程度といわれるため、いかに高い成果を残せているかわかるでしょう。問い合わせ数は、導入前と比べて「月20件程度→月平均71件」にまで増加しました。

社内でもノウハウを蓄積できるようになっており、今後はエクステリア事業部のみならず、他の事業部でもさらに成果を出していきたいのことです。

このように「Synergy!」では、ある程度の安さを保ちつつ、手厚いサポートや機能のカスタマイズなどを活用して高い成果を残せる仕組みが整っています。今回の事例のように、長期的な費用対効果を高めたい場合は、ぜひ「Synergy!」をご検討ください。

タカノ株式会社様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。

「安いか?」だけでなく長期的な費用対効果を見越してCRMシステムを選ぼう

「安いか?」だけでなく長期的な費用対効果を見越してCRMシステムを選ぼう

今回は安いオススメのCRMシステムとして、以下の3製品を紹介しました。

  • Zoho CRM
  • マツリカ
  • HubSpot CRM

確かに「料金がどのくらいになるか?」というのは、企業がツール導入を検討するうえで重要な要素です。

とはいえ「安さだけ」を追い求めることは避けましょう。料金面を意識しすぎると、「目的達成に必要な機能を搭載していない」「必要なサポートが受けられない」といったことになり、高い成果を残せない可能性があります。そのため、CRMシステムを選ぶ際は、長期的な視点での費用対効果を優先的にチェックしましょう。費用対効果を重視することで、仮に短期的なコストが高くなっても、長期的な売上アップが期待できます。

費用対効果が高いCRMシステムを使うのであれば、ぜひ「Synergy!」の導入もご検討ください。「Synergy!」は、以下のような手厚いサポート体制を整えているCRMシステムです。

  • 導入企業向けの「Synergy!」操作説明会に参加できる
  • 社内での利用定着に向けてマンツーマンのサポートを無料で受けられる
  • 各種マーケティング施策(メール配信やライティング広告運用、サイト制作など)の設計〜運用までを代行してもらえる

機能もニーズに合わせて自由にカスタマイズできるため、コストを抑えつつ最大限の効果を発揮できるでしょう。

「Synergy!」の具体的な製品機能については、ぜひ以下のフォームから資料をダウンロードしてご確認ください。

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関連情報

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。