CRMシステムの価格は?チェックのポイントや見積もり依頼の注意点などを解説!
<この記事でわかること>
- CRMシステムの価格相場は、「クラウド型・オンプレミス型・自社開発(スクラッチ型)」のどれを選ぶかによって変動する。クラウド型であれば、比較的リーズナブルな価格で使いやすい。
- CRMシステムの価格をチェックする際は「自社が求める機能やサポート内容に見合っているか?」「基本料金内に含まれるサービス内容は?」「利用人数に応じて価格は変動するか?」というポイントを意識する。
- CRMシステムの価格を決める際は、「複数社で相見積もりを実施する」「提示された見積もりの内訳が明瞭であるかチェックする」といった点を意識する。
- CRMシステムを選ぶ際は、価格だけでなく「長期的な費用対効果の高さ」も考慮する。

CRMシステムの価格は、ツールの導入形態(クラウド型・オンプレミス型・自社開発型)によって変動します。また、自社が求める要件や実装したい機能、運用保守の担当範囲などによっても変動することが一般的です。そのため、自社のニーズを洗い出したうえで、必要な条件を満たしつつ適切な価格で利用できるツールを選びましょう。
実際に価格をチェックする際は、機能やサポート内容はもちろん「基本料金に含まれるサービス内容」「利用人数に応じた価格の変動幅」までチェックすることが大切です。具体的な価格を算出する際は、必ず相見積もりを実施し「他社と比較して料金は適正か?」「支払い項目が明確に定められているか?」などをチェックしましょう。
本記事では、CRMシステムの価格相場や導入時のチェックポイント、見積もりを依頼する際のポイントなどを解説します。
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<目次>
CRMシステムの価格の目安は?形態別に解説
「形態別」におけるCRMシステムの価格の目安は、以下の通りです。
※価格は「2025年9月時点」の情報をもとにまとめています。
| 形態 | 価格の目安 |
|---|---|
| クラウド型 |
|
| オンプレミス型 |
|
| 自社開発(スクラッチ)型 |
|
クラウド型
【クラウド型CRMシステムの価格目安】
- 初期費用:無料〜10万円程度
- 月額料金(従量課金の場合):1,000〜5,000円程度/人
「クラウド型」とは、インターネット上に設置したサーバで管理しながら使うCRMシステムのことです。基本的にはインターネットに接続できれば使えます。自社でサーバを設置したり導入時に工事したりする必要はありません。
場所や時間を問わず利用できるため、「在宅勤務の従業員が多い」「全国に支社があるため情報共有に手間取っている」といった企業でも導入しやすいでしょう。
クラウド型は物理的なサーバを設置する必要がないため、初期費用を含めて価格をリーズナブルに抑えやすい傾向にあります。また、一定の機能までなら無料で利用できるCRMシステムもあり、トータルで自社のコスト負担を軽減しやすい点が魅力です。
オンプレミス型
【オンプレミス型CRMシステムの価格目安】
- ライセンス費用(システム利用に必要なコスト):2万〜10万円程度/人
- サーバ代:5万〜10万円程度
- 保守費用:5万〜30万円程度/年
- パッケージ(ソフトウェア)費用:5万〜10万円程度
「オンプレミス型」とは、自社で物理的なサーバを設置して使うCRMシステムのことです。インターネットに接続せず利用できるため、サイバー攻撃をはじめとした外部からのセキュリティリスクを抑制しつつ使えます。「金融商品を扱うためセキュリティリスクに細心の注意を払う必要がある」といった企業で導入するとよいでしょう。
オンプレミス型のCRMシステムは、クラウド型と比較して「価格が変動する条件」が揃っています。例えば以下のようなイメージです。
- ライセンス費用を「年額・月額・買い切り」のどのパターンで購入するか?
- 運用保守は「外部委託する or 社内の人材で実施する」のどちらで対応するか?
- 自社の要望をどこまでツールへ実装したいのか?
- 自社で導入済みの基幹システムと連携するか?
- オープンソースのコードを活用するか?
そのため、その都度見積もりが必要になりやすいという点は押さえておきましょう。
自社開発(スクラッチ)型
【自社開発(スクラッチ)型CRMシステムの価格目安】
- 実際の開発費用:100万〜500万円程度(1,000万円を超えるケースもある)
- 要件定義の策定:20万〜25万円程度
- テストおよび改修費用:15万〜25万円程度
- 運用および保守費用:5万〜30万円程度/月
「自社開発(スクラッチ)型」とは、自社の要件に合わせ0からカスタマイズし制作するCRMシステムのことです。多額の開発コストがかかるうえ、エンジニアをはじめとした専門知識を持つ人員が必要なため、実施のハードルは高いかもしれません。しかしその分、完全に自社の希望にマッチしたCRMシステムを制作できます。
「自社の要望を反映させる」という性質上、具体的な価格相場は実装したい機能や要件などに応じて大きく変動します。そのため、上記はあくまでも目安であり「クラウド型やオンプレミス型より厳密な相場を出すことは難しい」という点を押さえておきましょう。
CRMシステムの価格をチェックする際のポイントは?
CRMシステムの価格をチェックする際は、以下のポイントを踏まえることが大切です。
- 自社が求める機能やサポート内容に見合っているか?
- 基本料金内に含まれるサービス内容は?
- 利用人数に応じて価格は変動するか?
自社が求める機能やサポート内容に見合っているか?
ツールに搭載されている機能や導入後に受けられるサポート内容などと照らし合わせて、「本当に見合った価格設定か?」をチェックしましょう。
例えば「高価格で機能が豊富なCRMシステム」を導入したとしても、以下のような事態が起きると、自社に見合っているとは言いにくいかもしれません。
- 操作性が悪く現場の従業員間で利用が浸透していない
- 今後注力したい施策の実行に必要な機能があまり充実していない
- 「導入後はマニュアルを見て運用してください」というスタンスのため、顧客情報の分析やマーケティング戦略設計などに関するアドバイスは受けられない
自社の理想とマッチしないツールの場合、価格に関わらず費用対効果は低下します。そのため、必ず最初に「自社が必要な機能やサポート、目的などに見合った価格か?」という点をチェックしましょう。
基本料金内に含まれるサービス内容は?
基本料金内に含まれるサービス内容は、CRMシステムごとで異なります。例えば「基本料金のみでは管理できるデータベース数や利用人数に制限あり」「運用定着までのマンツーマン指導やマーケティング戦略の設計代行といった手厚いサポートは追加でオプション契約が必要」といったイメージです。
「オプションを追加したら予算をオーバーした」といった事態にならないよう、基本料金内に含まれるサービス内容をチェックしておきましょう。
利用人数に応じて価格は変動するか?
CRMシステムによっては、利用人数が増えるほど課金される「従量課金制」を導入しているケースもあります。従量課金制の場合、1人当たりの価格が安くても、トータルの支払い金額が嵩む可能性もあるため要注意です。とくに「全国に支社や店舗がある」「部署の拡大に伴いツールの利用人数が増える予定である」といった企業は、導入前に注意深くチェックしましょう。
価格以外にチェックすべきCRMシステムの選び方

上記では「価格」という点にフォーカスしてCRMシステムの選び方を解説しました。加えて以下のポイントも踏まえると、より自社にマッチしたCRMシステムを選べるでしょう。
- 自社の目的にマッチした機能を搭載しているツールを選ぶ
- 手厚いサポートが受けられるツールを選ぶ
- 使い勝手がよいツールを選ぶ
- セキュリティ体制が強固なツールを選ぶ
- 外部システムと手軽に連携できるツールを選ぶ
とくに「自社の目的にマッチしているか?」というのは、CRMシステムを選ぶうえで重要なポイントです。自社の目的にマッチしていないツールを選んでしまうと、価格に見合った費用対効果が期待できません。理想の効果が得られないと、コストが無駄になるだけでなく、自社が定めた目標(登録者数の増加やリピーターの強化など)も達成しにくくなり、長期的な自社の売上に悪影響を与えるでしょう。
このようにコストを安く抑えるだけでなく、「自社の業績を伸ばす」という側面からも、必ず目的にマッチしたツールを選びましょう。
上記を含めた選び方のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。「導入前の準備」についても言及しているため、ぜひ参考にしてください。
見積もりを依頼する際に意識すべき点
CRMシステムの価格を決めるにあたっては、見積もりが必須です。見積もりを行う際は、以下の点を意識しましょう。
- 必ず複数社で相見積もりを実施する
- 提示された見積もりの内訳が明瞭であるかチェックする
- ボリュームディスカウントや初年度割引などの有無をチェックする
- 無料トライアルを行う
必ず複数社で相見積もりを実施する
見積もりは必ず複数社で実施しましょう。見積もりを1社のみでしか実施しない場合、提示された価格の妥当性を判断できず、「他社なら無料で使える機能やサポートにお金を支払ってしまう」といった事態が起きるかもしれません。
とくにCRMシステムは、最初に解説したように形態や利用人数などによって価格が大きく変動するツールです。価格相場の幅が数万〜数十万単位で変わるケースもあるため、適正料金で利用するために、必ず相見積もりを行いましょう。
見積もりを出す社数について特別なルールはありませんが、基本的に「3社〜」を目安に比較することがオススメです。
提示された見積もりの内訳が明瞭であるかチェックする
CRMシステムの提供会社によっては、価格の内訳を曖昧なまま提示してくるケースがあります。例えば、項目名が「開発一式」「機能一式」などと書かれていると、「この料金にはどこからどこまでのサービスが含まれるのか?」という点を判断しにくいでしょう。
料金の定義が曖昧なまま導入してしまうと、自社とツール提供会社の間で認識がズレてしまい、「基本料金に含まれていると思ったサービスがオプションだった」「”開発一式”の中に自社で不要な機能の実装が含まれていた」といった事態になりかねません。
上記のようなトラブルを防ぐためにも、必ず見積書の内訳が明確であるかチェックしましょう。
ボリュームディスカウントや初年度割引などの有無をチェックする
CRMシステムによっては、以下のように何らかの形で割引を実施しているケースがあります。
- 初年度は割引あり
- 規定の利用人数以上で契約するとボリュームディスカウントあり
- 長期契約なら割引あり
こうした割引を活用すれば、よりリーズナブルな価格でツールを利用できます。
ただし、割引には適用条件が定められているケースがあるため、事前に必ずチェックしましょう。
無料トライアルを行う
可能であれば、無料トライアルや試用期間などを活用し、実際に使い勝手を試したうえで選びましょう。実際にツールを操作したほうが、「機能がどこまで充実しているのか?」「本当にサクサク使えるか?」といった点を正確に把握できるため、導入後のミスマッチを防げます。
トライアルで使う際は、利用の機会が多いであろう現場の従業員に試してもらいましょう。「自社の現場でこの機能は不要」「ツールに慣れていない従業員が多いのでもっとわかりやすい操作性がよい」といったリアルな意見を集めることで、より自社にマッチしたツールを選べるようになります。
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メールマーケの実践テクニックを学ぶ「CRM導入の失敗事例と成功事例」
CRM導入検討の理由に多く挙げられるメールマーケティングについて、すぐに使えて成果につながりやすいテクニックをふんだんにご紹介。
CRMシステムを選ぶ際は価格だけでなく「長期的な視点での費用対効果」も必ずチェック!

このようにCRMシステムを選ぶ際は、ツールの形態などを踏まえて価格をチェックすることが大切です。企業としても、なるべくリーズナブルなツールを導入してコストを抑えたいところでしょう。
とはいえ、「価格のみ」でツールを選ぶことは避けるべきです。確かにコストを節約できるに越したことはありません。しかし、価格のみにフォーカスして導入すると、「自社の目的達成に必要な機能が充実していない」「マーケティングの知見が自社にないためフォローしてほしいが手厚いサポートは受けられない」といったミスマッチが起きかねません。
こうした導入後のミスマッチを避けるためにも、「長期的な視点での費用対効果」も踏まえてツールを選ぶことが大切です。仮に価格が想定より多少高くても、「顧客満足度の向上」「サービス利用者数の増加」などを実現し最終的な売上アップに貢献すれば、長期的に自社へもたらすメリットは大きいでしょう。
以下の記事では、費用対効果を重視しつつ、なるべく価格を抑えるためのポイントをまとめています。また、高い費用対効果が得られるCRMシステムについても紹介しているため、導入を検討している企業はぜひ参考にしてください。
高い費用対効果を得るなら「Synergy!」がオススメ!

上記のように費用対効果が高いCRMシステムをお探しであれば、ぜひ弊社が提供する「Synergy!」の導入をご検討ください。「Synergy!」は、コストを最小限に抑えつつ高い成果を出すための仕組みが整っているツールです。
月額2万円〜というリーズナブルな価格で導入可能。利用人数ごとの従量課金制ではないため、従業員数が多い大規模な企業でも、コストの負担を抑えつつ導入できます。
また、以下のように多彩な機能が搭載されており、必要な施策に合わせてカスタマイズ可能です。もちろん料金は、追加した機能分しかかかりません。
- メール配信
- LINE配信
- アプリプッシュ通知
- ポップアップ
- アンケート
- 問い合わせ管理
実際に「Synergy!」を導入し高い費用対効果を得た事例として、株式会社チョイスホテルズジャパン様の事例を紹介します。
同社は、ホテルフランチャイズの加盟店の募集・指導・管理・運営を行う企業です。世界45ヶ国以上で7,400軒以上のホテルを展開するアメリカのチェーン「チョイスホテルズインターナショナル」の日本におけるマスターパートナーとして、ホテルを展開しています。
同社が運営するコンフォートホテルの公式Webサイトの会員制度「Choice Guest Club(TM)」は、約100万人の会員を抱えるほど人気です。「Synergy!」については、上記へ所属する会員に向けて、メルマガや特典チケットなどを配信する際にご利用いただいております。
「Synergy!」の導入前までは、別のツールを使っていました。しかし、メルマガ配信の際は設定画面にHTMLを直接書く必要があるため、配信頻度の増加を検討していた同社にとって課題となっていました。
そこで、エディタ機能を搭載している配信ツール探しを開始。複数の候補が挙がりましたが、過去に別途で記事作成をサポートさせていただいたご縁もあり、「Synergy!」をお選びいただきます。他にも、「直感的に使いやすい」「操作画面の文字の大きさといった細かい部分も配慮されている」などの点も評価していただきました。
「Synergy!」の導入後は、まずメルマガ作成時間の大幅な短縮に成功します。具体的には、導入前まで約1日かかっていたメルマガ配信が、約2時間での作成を実現。作成時間の短縮によって、配信本数を「週1回→週2〜3回」に増やすことができ、最終的な予約数の増加にもつながりました。
また同社では、会員の半数以上がメルマガに登録しています。このメルマガでは、「宿泊料金の割引クーポン」「ホテルのオープン情報」「朝食の新メニュー」など、顧客にとって価値あるさまざまな情報を配信。クーポンは毎月スケジュールを固定して送っていることもあり、「クーポン配信を待ってホテルを予約する」という形で、リピーターが増えているとのことでした。数字で見ても、メルマガ経由での予約客は年々増加傾向にあり、コロナ禍以前と比較すると130%以上に伸びています。開封率も25%台を維持しており、配信数が増えても多くの顧客に読まれていることがわかるでしょう。
さらに同社は、メルマガ配信だけでなく「チケット施策」を実行する際も、別途で「Synergy!」のフォーム機能をご活用いただいております。
そもそも「チケット施策」とは、会員向けに月に1回、コンフォートライブラリーカフェ(※)の無料チケットを配信する施策のことです。
(※)Wi-Fiやドリンク、旅を充実させる100冊以上の本を備えたオープンスペースのこと。宿泊者であれば無料で使える。
このチケットがあれば、宿泊しなくてもカフェを特別に利用できます。チケットは、メルマガに付けて毎月5枚セットで配信。5枚すべてを利用する顧客も多く、配信日が近付くとチケットに関する問い合わせが来るほど人気です。
このチケットについては、会員ランクごとに利用回数上限があり、この利用上限を制御する際に「Synergy!」のフォーム機能をご活用いただいています。他社ツールを使わず「Synergy!」のみで完結できるうえ、チケットが「いつ・どこで・どのくらい使われたか?」まで細かく計測可能です。
今後も「Synergy!」を活用して自動化を進めつつ、セグメント配信を細やかに実施し、「このメルマガを受け取ってよかった」と思ってもらえる顧客を増やしたいとのことでした。
このように、必要な施策ごとに機能をカスタマイズできる「Synergy!」の強みをいかし、メルマガだけでなく別の施策でも改善を進められた好例といえるでしょう。
株式会社チョイスホテルズジャパン様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。
CRMシステムを選ぶ際は価格を含め適切な観点をチェックしよう!
CRMシステムの価格の目安は、以下のように形態別で異なります。
※価格は「2025年9月時点」の情報をもとにまとめています。
| 形態 | 価格の目安 |
|---|---|
| クラウド型 |
|
| オンプレミス型 |
|
| 自社開発(スクラッチ)型 |
|
「自社が求める機能やサポート内容に見合っているか?」「基本料金内に含まれるサービス内容は?」といったポイントを踏まえることで、より自社のニーズにマッチした価格のCRMシステムを選べるでしょう。
具体的に導入を検討する場合は、見積もりを取ることが大切です。見積もりを取る際は、必ず相見積もりを実施し、提示内容の明瞭性や妥当性などを入念にチェックしましょう。
また、CRMシステムを選ぶ際は、必ず長期的な視点での費用対効果もチェックしてください。価格だけでなく、将来的に自社へもたらす利益の大きさも考慮することで、より自社の成長につながるツールを導入できます。
価格を抑えつつ高い成果が残せるCRMシステムをお探しであれば、ぜひ弊社が提供する「Synergy!」をご検討ください。「Synergy!」は、月額20,000円〜導入できるCRMシステムです。メール配信やLINE配信、アプリプッシュ通知、ポップアップなど幅広い機能を搭載しています。
各種機能については、自社で実行したい施策に合わせてカスタマイズできるため、必要最低限の価格に抑えつつ高い費用対効果を発揮できるでしょう。
「Synergy!」の具体的な製品機能については、ぜひ以下のフォームから資料をダウンロードしてご確認ください。
CRMシステム「Synergy!」の特長が機能別でわかる資料です!
関連情報
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。




