CRM導入に失敗する理由は?失敗事例7選と解決策【導入前・導入後】
<この記事でわかること>
- CRMシステム導入前によくある失敗としては「導入目的を明確に定めていない」「基幹システムや他のシステムとの兼ね合いを考慮していない」「複数社で比較・検討していない」などが挙げられる。
- CRMシステム導入後によくある失敗としては「評価指標を設けず漠然と運用する」「社内体制を決めずに運用する」「いきなり大規模に導入してしまう」などが挙げられる。
- 上記のような失敗は「導入前に目的を設定しておく」「外部の既存システムと連携できるツールを選ぶ」「顧客満足度や新規顧客獲得数、リピート率などの指標を設ける」といった対策を実行することで防げる。
- CRMシステム自体を乗り換える場合、具体的に「どのポイントで失敗したのか?」という点を明確に洗い出しておく。失敗したポイントがわかれば、次に選ぶべきツールを正しく判断できる。

顧客満足度向上に向けてCRMシステムの導入を検討している企業も多いでしょう。CRMシステムは効果的に活用すれば、企業の売上アップを見込めるツールです。しかし、導入前の準備が足りなければ運用で失敗することもあります。あるいは「すでにシステムを導入しているが成果が出ない」という事態が発生するかもしれません。
今回の記事では、CRMシステムの導入でよくある失敗事例と解決策について解説します。失敗は「導入前・導入後」に分けて解説しているため、自社の状況に合わせて参考にしてください。
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<目次>
CRMシステム“導入前”によくある失敗事例は?具体的な対策も紹介

CRMシステム導入前は以下のようなポイントを意識しなければ、本格的に利用を開始した後の失敗を引き起こす要因となります。
- 導入目的を明確に定めていない
- 基幹システムや他のシステムとの兼ね合いを考慮していない
- 複数社で比較・検討していない
- 実際に製品を使う従業員に導入目的とメリットを十分説明していない
- 実際に利用する従業員の意見を考慮せず製品を選んでしまう
具体的な対策と合わせて解説しているので、導入で失敗しないための参考にしてみてください。
導入目的を明確に定めていない
CRMシステムの導入目的は、各企業で異なります。例えば以下の目的が挙げられます。
- 顧客へのアフターフォローとしてメールマーケティングに力を入れたい
- 展示会や問い合わせなどで得た顧客情報をもとにリードナーチャリングを実施したい
- 営業担当者のノウハウを共有して全社の売上をアップしたい
- ECサイトからの問い合わせ情報をもとに実店舗での接客の質を改善したい
上記のような目的を定めておかないと「達成にはどんな機能が必要か?」を正しく判断できず、自社に合わないシステムを選ぶ原因となります。
【対策】
最初に必ず導入目的を設定しましょう。導入目的を決める際は、現状の課題を把握したうえで具体的に「何をどのように改善したいのか?」まで洗い出すと、製品を選ぶ際の基準が明確になります。
基幹システムや他のシステムとの兼ね合いを考慮していない
企業によっては、すでに別の基幹システムや他のシステムで顧客情報を管理したりマーケティング施策を実行したりしているケースもあるでしょう。そうした既存システムを考慮せずにCRMシステムを選ぶと、「機能が被っている」「どちらをメインに使用すべきかわからず社内が混乱する」などの事態が発生します。
【対策】
既存システムの機能を踏まえ、連携できるCRMシステムを選びましょう。既存システムとCRMシステムの機能が一部重複している場合、「CRMの実施目的ではない用途で導入されている基幹システムをすべてCRMシステムに置き換える」ということは、用途や目的が異なるため非常に困難です。そのため、連携によって一部業務を効率化することが現実的です。どの機能と連携するかを考える際は、例えば「既存システムの機能に不十分さを感じる部分をCRMシステムと連動させて補えるか?」というように判断してもよいでしょう。
CRMシステムを外部の既存システムと連携するメリットや成功させるコツなどは、以下の記事で詳しく解説しています。
複数社で比較・検討していない
CRMシステムの基本的な機能(顧客情報管理や問い合わせ管理、外部システム連携など)は、各製品で共通する部分も多いです。しかし、細かい操作性や機能の充実度合いなどは異なるため、1社だけを見て導入可否を決めるべきではありません。複数社で比較・検討しなければ、導入後に「必要な機能だけに絞った安価な製品があった」「より手厚いサポートを提供している製品があった」と後悔する可能性もあります。
インターネット上でも製品の評判は検索できますが、あくまでも「利用した企業における口コミ」であり、必ずしも自社の状況にマッチするとは限りません。
【対策】
複数社の資料を取り寄せ、直接担当者から話を聞いて比較・検討しましょう。比較・検討時に以下の項目を確認すると、導入後のミスマッチを防げます。
- 自社の目的に沿った機能はあるか?
- 料金体系はどのようになっているか?
- サポート体制は充実しているか?
- 使い勝手はよいか?
- オンプレミス型 or クラウド型のどちらか?
製品によっては無料のデモやトライアルを行っているため、実際の使い心地を体験してみましょう。
実際に製品を使う従業員に導入目的とメリットを十分説明していない
現場でCRMシステムを使う従業員に、導入目的とメリットを十分に説明していないことも、導入失敗につながる原因の1つとして挙げられます。
CRMシステムを導入すると、従来のワークフローや手続きが変更になります。また、システム操作に慣れるまでの時間も必要です。業界によっては、紙やExcelなどアナログな方法で情報を管理しているケースもあるでしょう。
上記のような場合、従業員が「使い慣れた運用方法のほうが楽」と感じてしまい、CRMシステムを十分に活用しない可能性もあり得ます。経営層が「CRMシステムで業務を効率化しよう」と意気込んでも、肝心の現場の利用者に導入目的やメリットが伝わっていなければ、宝の持ち腐れとなるため要注意です。
【対策】
事前の説明会や研修を通じて、CRMシステムの導入目的やメリットを現場の従業員に共有しましょう。「最終的に従業員自身の業務負担が軽くなる」という部分まで説明できれば、新しいシステムを使う心理的ハードルを下げられます。また、メリットだけでなく「運用定着まで社内でどのようにサポートする予定か?」という部分にも言及できるとよいでしょう。
実際に利用する従業員の意見を考慮せず製品を選んでしまう
CRMシステムの導入を経営層だけで決めると、現場の状況を正しく把握できず、以下のように実態と合わない製品を選ぶ可能性があります。
- 機能が多すぎて現場の従業員がどれを使えばよいか迷う
- 現場の業務に不要な項目まで入力しなければならない
- 操作性が悪く入力に時間がかかる
- 既存システムと機能が被っているため二度手間になる
せっかくシステムを導入しても、肝心の現場の従業員が使いこなせなければ、従来より業務量が増えてしまいます。現場で実際に活用されなければ、経営層が想定する目的は達成されず、投下したコストも無駄になるでしょう。
【対策】
導入前に現場の従業員の意見を取り入れましょう。無料デモやトライアルで実際に試してもらい、使い心地の感想を集めることも有効です。
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CRMシステム”導入後”によくある失敗事例は?具体的な改善策も紹介

CRMシステム導入後によくある失敗としては以下が挙げられます。
- 評価指標を設けず漠然と運用する
- 社内体制を決めずに運用する
- いきなり大規模に導入してしまう
- 自社に不要なデータまで集めてしまう
- 法律に則った形で情報を収集できていない
- 集めた情報を分析する知見が社内に蓄積されていない
- 安さだけで選んでしまい適切なサポートを受けられない
具体的な改善策と合わせて確認しましょう。
評価指標を設けず漠然と運用する
評価指標を設定せずにCRMシステムを運用すると、具体的に「どれだけ成果を残せたか?」「どこを改善すべきか?」という費用対効果を正しく判断できません。費用対効果が悪い製品にコストを支払い続けるのは、企業にとっても損です。
また、具体的な成果が見えなければ、従業員も使い続けるモチベーションが見出せなくなり、徐々に活用されなくなるでしょう。
【改善策】
具体的な数値を用いて評価指標を設けましょう。CRMシステムの評価指標としては、例えば以下が挙げられます。
- 顧客満足度
- 新規顧客獲得数
- リピート率
- 解約率
上記を数値管理することで、CRMシステムの効果の有無を正しく判断できます。また、数値で評価指標を設定すれば「達成までに何がどれくらい足りないのか?」という点を適切に把握できるため、随時必要な施策を考える際にも役立つでしょう。
社内体制を決めずに運用する
CRMシステムなどの新しい製品を導入する際、適切な社内体制を定めなければ従業員に混乱を招きます。よくある社内体制の不備としては以下が挙げられます。
- 専任の管理者が決まっていない
- システムの入力規則が定まっていない(半角と全角の違い・大文字と小文字の違い・入力する顧客情報の項目など)
- 各部署で運用ルールが異なる
管理者が決まっていなければ、システムの疑問点を誰に質問すればよいかわかりません。また、トラブル発生時の責任の所在もわからないため、解決までに時間がかかります。
入力規則を決めなければ、利用者ごとに入力情報や文字が揃わず、データ活用時に該当情報をうまく抽出できません。抽出情報に抜け漏れがあると、顧客の状態を正しく把握できず適切な施策を実施できない可能性があります。そのため、全社で共通して質の高い情報を記録する意識が必要です。
また、各部署で運用ルールが異なるケースもあります。部署ごとで入力情報に差異があればデータに抜け漏れが発生するうえ、適切な情報連携も図れません。
【改善策】
上記の面を含めて、社内体制を整備し直しましょう。とくに管理者については、片手間で業務を依頼するのではなく「専任担当者」を指名することが大切です。専任担当者がシステム運用に注力することで、施策の策定やトラブル対応、情報抽出などに関するノウハウが社内に溜まり、長期的にスムーズな運用を実現できます。
いきなり大規模に導入してしまう
新しいシステムを導入した際は、「トラブルが発生する」「利用者から質問が来る」ということが多いです。いきなり全社で大規模にCRMシステムを導入すると、そうしたトラブルや質問への対応に遅れが生じてしまいます。
【改善策】
まずは「部署を限定する」「施策を限定する」など、小規模な範囲でCRMシステムを運用しましょう。スモールスタートで実際の使い勝手を試したりトラブル対応を通じてマニュアルを作成したりできれば、全社で導入する際もスムーズに進められます。また「問い合わせフォーム経由の顧客にステップメールを送る」など、小さな施策から取り組むことで、具体的な成果を測りやすくなりPDCAも回せます。
自社に不要なデータまで集めてしまう
CRMシステムには管理項目をカスタマイズできる製品もあるため、情報を幅広く収集可能です。だからといって、漠然と管理情報を増やすと「どの情報を使って何を改善すればよいのか?」という肝心な点を判断できなくなります。
【改善策】
自社の導入目的や目標達成に必要な情報に絞って、データを集めましょう。集めるデータを絞ることで、いざ分析する際に必要な情報を効率よく抽出できます。
法律に則った形で情報を収集できていない
名刺や販売履歴など、顧客情報のすべてを自由にCRMシステムで活用できるわけではありません。例えば「顧客にステップメールを送りたい」という場合、顧客の許諾が必要です。そのため、この許諾を得ていない顧客情報を得ても自社の施策には活用できません。
【改善策】
「メール送信の許諾をもらっているアドレス」など、施策に活用できる顧客情報を集めましょう。
集めた情報を分析する知見が社内に蓄積されていない
CRMシステムには以下のような機能が搭載されています。
- サイト上における顧客の行動履歴閲覧
- セグメントに応じた顧客の抽出機能
- アンケート結果の集計機能
上記のような機能を活用して、具体的な施策や顧客への提案作成などにつなげることが理想です。しかし、情報を分析して適切な施策を作るには専門知識が必要なため、そうした経験を持たない企業にはハードルが高いでしょう。
【改善策】
社内に専門部署を設け、情報分析のノウハウをためていきましょう。ノウハウがたまり成果を出せるようになるまでは、時間がかかります。しかし、長期的にPDCAを回して自社にノウハウが蓄積すれば、状況の変化に応じて最適な施策を打ち出す力が身に付きます。
自社での分析が難しければ、施策提案を含めたCRMシステムの運用サポートが併設されているサービスへの乗り換えも検討しましょう。製品によっては、施策運用も含めて専属トレーナーが長期的にアドバイスしてくれます。とくにCRMシステムの導入初期は、社内に知見が蓄積されていないことがほとんどです。そのため、立ち上げ時点ではマーケティングのプロにサポートしてもらい、徐々に内製化していくとよいでしょう。
安さだけで選んでしまい適切なサポートを受けられない
CRMシステムを選ぶうえで、確かに料金も大切な判断材料です。ただし、安いという理由だけで製品を導入すると、「いざというときのサポートを受けられない」という事態に陥るかもしれません。
とくに「初めてCRMシステムを導入するので何から取り組むべきかわからない」「情報の分析方法がわからない」などの不安を解消できないと、製品を活用できず結果的にコスパが悪くなります。
【改善策】
どうしてもサポートなしでの運用が難しい場合は、CRMシステム自体の乗り換えを検討しましょう。確かに乗り換えの手間がかかるうえ、サポート付きの製品は料金も高くなります。しかし長期的に考えると、自社で活用できないシステムに費用を支払うより、適切なサポートを受けながら高い成果を発揮したほうが企業にとっても理想的でしょう。
選ぶ際に「安さ」に着目する際の注意点などは、以下の記事で詳しく解説しています。
CRMシステムを切り替える際は失敗点を洗い出して相談することが大切

上記で解説したように、導入前であれば事前に対策を立てて運用後の失敗を防げます。導入後の失敗もある程度は改善できますが、「サポートが充実していない」「必要な機能がない」などの場合、根本的にCRMシステム自体の乗り換えを検討しなければなりません。
乗り換えを検討するのであれば、具体的に「どのポイントで失敗したのか?」という点を明確に洗い出しておきましょう。失敗したポイントがわかれば、次はどのような製品を選べばよいかわかります。
例えば以下のようなイメージです。
- 「利用人数ごとの従業課金制」のCRMシステムを導入していたが、ユーザー数の増加を正確に予測できておらず想像以上にコストが膨らんでしまった。
- 管理職の一存でツールを決定したところ、いざ現場の従業員に使ってもらったら想定より操作に手間取り、社内で利用が定着しなかった。
- すでに社内で使っている既存システムとの連携が複雑で面倒だった
また、乗り換え先候補のCRMシステム側としても、失敗内容をヒアリングすることで「よりよい提案を行うにはどうすべきか?」を適切に判断できます。
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メールマーケの実践テクニックを学ぶ「CRM導入の失敗事例と成功事例」
CRM導入検討の理由に多く挙げられるメールマーケティングについて、すぐに使えて成果につながりやすいテクニックをふんだんにご紹介。
CRMシステムの導入で失敗したくない企業は「Synergy!」を検討しよう

CRMシステムを利用する際は、目的設定や従業員へのメリット説明、社内体制の整備、小規模からの運用などを意識することで、導入時の失敗確率を下げられます。
ただし機能面やサポート面などは、導入後に「自社の想定と違う」となっても改善が難しいでしょう。別のCRMシステムへ乗り換えるか、そもそも導入前に自社が希望するサポートや機能を備えた製品を選ぶことがベストです。
「一度別のCRMシステムを導入して失敗した」「初めて導入するけど自社にマッチする製品を選びたい」という場合は、ぜひ一度「Synergy!」の利用もご検討ください。
「Synergy!」が、初めてのCRM導入や他社からの乗り換えによる失敗のリスクを大きく軽減できる理由としては以下の2点が挙げられます。
・運用定着までを徹底サポート
導入時だけでなく、運用が定着するまで専任の担当者がしっかり伴走支援します。さらに電話やメールでのサポートはもちろん、実際に「Synergy!」を使いながら行う操作セミナーにも参加可能です。「運用体制や施策の実行も含めて相談したい」というご要望にも対応できるため、導入したものの「結局使いこなせなかった」という失敗を防ぎます。
こうした充実のサポート体制は外部からも評価されています。過去には、ITreview上において「CRM部門でつかいやすさNo.1(※1)」「メールマーケティング部門でサポート品質No.1(※2)」を受賞しました。
※1:ITreview CRM カテゴリレポート 2021 Spring
※2:ITreview メールマーケティング カテゴリレポート 2022 Fall
・ 必要な機能だけを選んで導入が可能
「Synergy!」の基本機能となるデータベース・フォーム機能以外は、必要な機能だけを選んで利用することが可能です。使わない機能に費用を払うことも、機能を活用しきれずに失敗することもありません。スモールスタートで始め、運用に合わせて機能を追加していくことも容易です。
「Synergy!」なら、導入時だけでなく導入後も活用方法の相談をすることもできるうえ、状況に応じて利用機能を拡張していくこともできるため、導入してから「失敗した」と感じるリスクも軽減できるでしょう。
「Synergy!」を導入してリプレイスを成功させた事例
それでは実際に「Synergy!」を導入してリプレイスを成功させた事例を、3つ紹介します。
- 株式会社エイチツー様
- 株式会社クリア様
- テッセランド株式会社
株式会社エイチツー様
株式会社エイチツー様は、名古屋に拠点を置くポンプメーカーです。大手メーカーが取り扱わない特殊仕様のポンプ製造に注力しており、高い技術力で多くのニッチな要望に応え続けることで事業を拡大しています。
同社では、大手メーカーが取り扱わない特殊仕様のポンプのみを提供しています。そのため、「他社メーカーに打診したが断られた」というように、顧客が強く必要性を感じたタイミングでのみ問い合わせにつながることがほとんどです。上記のように、顧客が必要なタイミングで確実に「エイチツー」の名前を想起してもらえるよう、マーケティング活動に注力しています。
そんなマーケティング活動の中で、見込み顧客へのアプローチとしてとくに注力しているものが「メルマガ施策」です。創業当初から約10年にわたって配信しており、配信本数は「1週間に1回→2回→3回→4回……」と増え続けています。現在では、約4万人の顧客へ毎日メルマガを配信するほどになりました。
このメルマガ施策では従来まで、平均「20本/月」のペースで、開封率やクリック率などのデータを取得していました。しかし、今後の発展を見据えて「ABテストを行いさらなるメルマガの精度向上を実現したい」と考えるようになります。
とはいえ、当時同社が利用していたシステムは、HTML形式でのABテストに対応していません。そのため同社は、慣れたシステムからのリプレイスを検討しはじめます。
リプレイス先を探す際に重視したポイントは、主に以下の通りです。
- HTML形式でのABテストに対応している
- リプレイス前のシステムにもあった「予約配信」「ステップメール対応」「差し込みタグ」などの各種機能を搭載している
上記を踏まえて10社程度に打診した結果、最終的に弊社「Synergy!」を導入していただくことになります。主に以下の点を評価していただきました。
- ツール自体が使いやすい
- 手厚いサポートが受けられる
- マーケティング手法としてメルマガシステムを存分にいかせるプラットフォーム設計になっている
さらに「自社WebサイトやLPのフォームに入力された顧客情報とメルマガを自動で紐付けできる」という点も決め手になりました。
同社では従来まで、入力フォームに別のツールを利用していたため、メール配信の際はシステムに別途手入力するしかありませんでした。しかし「Synergy!」では、フォーム作成から自動配信までをワンストップで実行できる仕組みが構築されています。そのため、同社が潜在的に抱えていた「メルマガ配信までのフローをオートメーション化したい」というニーズまで実現できました。
システムの導入後は早速ABテストを実施し、現在も検証を繰り返しています。(インタビュー当時)「Synergy!」へ切り替えてからまだ1ヶ月ほどですが、すでに「サムネイルの有効性について新たな発見があった」「運用結果をもとに新たなアイディアが生まれた」などの効果が表れていました。さらに、以前のシステムより「管理画面を直感的に操作しやすく細やかに分析できる点」も魅力に感じているとのことです。
このように、自社で必要な要件を明確化してからリプレイスした結果、該当の要件だけでなく、業務効率化まで達成できた好例といえるでしょう。
株式会社エイチツー様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。
株式会社クリア様
株式会社クリア様は、男性脱毛サロン「メンズクリア」を約110店舗、女性脱毛サロン「ストラッシュ」を約50店舗を展開している企業です。エステティックサロン運営のリーディングカンパニーとして知られています。
同社のCS(カスタマーサクセス)部では、主に広告を見て連絡した顧客へ電話やメールで対応し、店舗へ来店するまでのサポートを行っています。予約日程の確定や実来店を促すためのフォローを行う部署であり、同社の売上を担う重要な部署です。
そんなCS部では当初から、メール配信特化型システムを活用して「来店前の顧客へのリマインドメール配信」「仮予約後に来店していない顧客への掘り起こしメール配信」を実施していました。
しかし、そのメール配信システムを利用する中で、以下のような課題が浮かび上がります。
- 大量配信を実施する場合に料金や工数が増えてしまう
- メール到達率が不安定である
メール到達率の不安定さについては、「社内で複数名にテストメールを送信すると届かない人が出てくる」「顧客から”メールが届かない”という問い合わせが来る」という事態が起きたことで発覚しました。来店へつなげるまでの役割を担うメールが顧客に届かないというのは、大きな機会損失です。
さらに到達率が不安定なことが影響して、「メールの開封率が本当に正しいかわからない」という課題も浮かび上がります。
こうした課題を解消するために、同社ではシステムのリプレイスを検討。最終的に、主に以下の2点が決め手となり「Synergy!」を導入していただくことになります。
①高いメール到達率を維持する取り組みが充実している

②操作性に優れており、導入前のデモでは現場スタッフから「一番使いやすい」という声が多かった
大きな懸念点だった「メール到達率」については、問題なく全員に届くようになりました。社内のテスト配信でも全員に届いており、顧客から問い合わせが来ることもありません。さらに開封率も上昇しており、「件名やプレヘッダーに絵文字を使用する」などの工夫も施したことで5%程度は上がりました。
また、メール配信作業の効率化にも成功します。従来までは来店前の顧客へリマインドメールを配信する際、事業体ごとの管理データを見ながら送信リストを手動で作成していたため、1時間程度かかっていました。当月に仮予約した顧客を抽出し、来店日やキャンセル有無などで絞り込む作業が必要なうえ、誤配信がないよう注意する必要もあるため、どうしても時間がかかってしまうのです。
しかし、全事業体の顧客データを「Synergy!」で一元管理することで、メール配信時に対象者を自動でリスト化し、10~15分程度で作業を完了できるようになりました。
このように「Synergy!」へのリプレイスによって、メール不達による顧客フォローの抜け漏れを防ぎつつ、業務効率化も実現できた好例といえるでしょう。
株式会社クリア様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。
テッセランド株式会社
テッセランド株式会社様は、「クライアント」と「顧客・ユーザー・ステークホルダー」をつなぐあらゆるツールを、ブランディング志向でカスタマイズして開発する企業です。化粧雑貨や販促資材、店舗資材といった幅広いジャンルにおいて、クライアントのブランドイメージに合わせたオリジナル品を製作しています。
同社では従来まで、別のメール配信システムでメール配信施策を実行していました。しかし、以下のような課題が浮かび上がります。
- 顧客情報をスプレッドシートで管理していたため、「リスト作成→システムへのインポート→配信作業」という手間がかかる
- 顧客から問い合わせがあった際に、顧客情報や問い合わせ内容を手作業でスプレッドシートに転記していたため、誤入力や重複が発生してしまう
配信作業に手間がかかることで、配信頻度は「月3回程度」に限られてしまい、「対象の絞り込みを変更する」といった改善作業にまで手が回らない状況が続いていました。顧客との定期的なコンタクトが大切な中で、設定に手間がかかって配信頻度を増やせないというのは、同社にとって機会損失です。とくに製品の販売状況には時期的な要因も絡むため、リアルタイムで需要がある製品を、必要なタイミングですぐに案内できないという事態は避けなければなりません。
こうした課題を解消するために、メール配信システムのリプレイスを決定。最終的に以下の点に魅力を感じ、弊社「Synergy!」をお選びいただきました。
- フォームからの登録情報を自動でデータベースに連携できる
- 顧客情報の管理だけではなく、メール配信施策も「Synergy!」内でワンストップで実行できる
- フォームを簡単に作成できる
フォームはもともと別の制作会社に作成を依頼しており、「必須・任意」ラベルの差し替えなど、細やかな変更の度に費用と時間がかかっていました。しかし「Synergy!」であれば、社内で自由にカスタマイズ可能で修正もすぐに実施できるため、とても活用しやすいとのことです。
メルマガ配信作業についても、従来まで実行していたデータ登録やリスト作成が不要になったことで、作業効率の向上につながっています。
さらに当初の課題が解決したことで、以下のように新しい改善施策に取り組むリソースを確保できるようになりました。
- アクセスレポートをチェックし「フォーム登録でエラーが発生しやすい箇所」を洗い出し、項目削除といった改善策の実行につなげる
- LookerStudioと自動連携し、登録後における顧客の「サイト内の行動」を確認することで、フォーム登録情報を分析する
- 「Synergy!」上で営業と連携したステータス管理を実施する(営業が担当者名や対応状況などを入力すれば管理画面でリアルタイムに対応状況を確認できる)
このようにリプレイスによってリソースを確保し、さらなる成果へつなげる改善施策のために時間を使えるようになった好例といえるでしょう。
株式会社クリア様の事例詳細については以下の記事をご確認ください。
導入前後でよくある失敗への対策を立ててスムーズなCRMシステムの運用を実現しよう!
CRMシステム導入前後によくある失敗としては、主に以下が挙げられます。
【導入前】
- 導入目的を明確に定めていない
- 基幹システムや他のシステムとの兼ね合いを考慮していない
- 複数社で比較・検討していない
- 実際に製品を使う従業員に導入目的とメリットを十分説明していない
- 実際に利用する従業員の意見を考慮せず製品を選んでしまう
【導入後】
- 評価指標を設けず漠然と運用する
- 社内体制を決めずに運用する
- いきなり大規模に導入してしまう
- 自社に不要なデータまで集めてしまう
- 法律に則った形で情報を収集できていない
- 集めた情報を分析する知見が社内に蓄積されていない
- 安さだけで選んでしまい適切なサポートを受けられない
それぞれの失敗に対して適切な対策があるため、事前にチェックしてCRMシステムのスムーズな運用を実現しましょう。
もし、導入や運用時の失敗を減らしたいのであれば、ぜひ弊社が提供する「Synergy!」もご検討ください。「Synergy!」であれば、電話やメールサポートはもちろん、「操作セミナーへの参加」「マンツーマンサポートの実施」といったさまざまな形で手厚い支援が受けられるため、適宜相談しながら導入前後の失敗を事前に防げるでしょう。
少しでも「Synergy!」に興味を持っていただけたら、ぜひ以下のリンクから詳細な資料をダウンロードしてご覧ください。
CRMシステム「Synergy!」の特長が機能別でわかる資料です!
関連情報
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。








