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メルマガのセグメント配信とは?成果を上げる方法と始め方を解説

<この記事でわかること>

  • セグメント配信とは、顧客リストを属性や行動履歴などで分類し、グループごとに最適化されたメールを配信する手法であり、「全員に同じ」の一斉配信から脱却するものである。
  • 顧客の関心に合った情報を届けることで、顧客満足度や開封率の向上、さらに長期的な顧客関係の維持につながる点が主なメリットである。
  • 分類の基本軸は、年齢・性別・居住地などの「属性情報」、購入履歴・閲覧履歴などの「行動情報」、検討段階・顧客ランクなどの「心理・関係性」の3つに大別される。
  • 導入時は、運用負荷を増大させる「セグメントの細分化しすぎ」を避け、必ず配信後に効果測定を徹底し、PDCAサイクルを回すことが重要である。
  • 手作業での抽出も可能だが、効率と精度を高めるには「メール配信システム」の活用が不可欠であり、属性・行動に基づく抽出や効果測定を自動化できる。

メルマガのセグメント配信とは?成果を上げる方法と始め方を解説

メルマガの開封率やクリック率が伸び悩む大きな原因の1つに、「全員に同じ情報」を一斉配信していることが挙げられます。顧客のニーズが多様化する中で成果を出すには、受け手にとって「自分ごと」と感じられる情報を、最適なタイミングで届けるアプローチが不可欠です。

その解決策となるのが「セグメント配信」です。本記事では、メルマガにおけるセグメント配信の具体的なメリット、成果を出すための分類軸、そして効率的な始め方までをわかりやすく解説します。

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セグメント配信とは?「すべての人に同じ」から脱却する第一歩

セグメント配信とは?「すべての人に同じ」から脱却する第一歩

セグメント配信とは、保有している顧客リストを年齢・性別・地域などの「属性」情報や、購入履歴・サイト閲覧履歴などの「行動データ」をもとに分類し、それぞれのグループに最適化した内容を配信するマーケティング手法です。

たとえば、新規顧客には初回限定クーポンを、リピーターには関連商品の案内を送るといったように、受信者の状況に合わせたメッセージを届けることができます。つまり、顧客一人ひとりの関心や購買ステージに合わせた、よりパーソナルなコミュニケーションが可能です。

セグメント配信は、顧客満足度の向上や離脱防止、購買促進などに直結する施策であり、顧客中心のマーケティングを実現するCRM戦略の基本といえるでしょう。

メルマガでセグメント配信するメリット

セグメント配信を行うことで読者の満足度が上がり、結果として開封率や購読維持率、そして売上にも好影響を与えます。ここでは、セグメント配信がもたらす主なメリットについて解説します。

顧客満足度を高められる

自分にまったく関係のない情報や、すでに知っている情報ばかりが送られてくるメールを、読みたいと思う人はいません。実際に、当社の調査では、メルマガに関する不満の第1位が「自分に関係のない内容だった」というメールだとわかっています。

企業メールにストレスを感じる理由の調査結果。上位は「関係のない内容」「頻度過多」「読みにくい」で、配信設計の不備が主な不満要因となっている。

セグメント配信によって、顧客は自分自身の興味・関心に合った、価値ある情報を受け取ることができます。たとえば、関西在住の顧客には関西エリアのイベント情報を、特定の製品を購入した顧客にはその活用術を届けることで、顧客満足度を大きく向上させられます。

開封率を向上できる

セグメント配信は、受信者の属性・興味・購買履歴などに応じて内容を使い分ける手法です。受け取り手にとって「自分に関係ある内容」が届くため、メールを開封してもらえる確率が高まります。

たとえば、過去にある商品を購入した顧客にはその商品の使い方や応用例、未購入顧客には入門ガイドを配信するなど、それぞれに合ったテーマのメールを送れば興味を引きやすくなります。こうした最適化により、件名・冒頭文での反応率が改善され、結果的にメール全体の成果を押し上げることが可能となります。

また、セグメント配信は受信者の解除を防ぐ効果も期待できます。彼らに不要な情報ばかり届くと見なされてしまうより、「自分に響く内容」が一定程度届くことで、メルマガ自体を価値あるコミュニケーションチャネルとして認識してもらえるからです。

顧客関係を維持できる

セグメント配信によって、顧客一人ひとりに合った情報を継続的に届けることは、長期的な顧客関係を築くうえで非常に効果的です。受信者が「この企業は自分のことを理解してくれている」と感じれば、信頼感や親近感が自然と高まり、リピート購入や口コミなどのポジティブな行動につながりやすくなります。

また、セグメント配信することで、顧客の状況や購買ステージに応じた柔軟なコミュニケーションが可能になります。たとえば、興味を持ち始めた段階では製品紹介、利用開始後には活用ノウハウ、定着後にはアップセルや関連商品の提案など、フェーズごとに最適な情報を段階的に届ける設計ができるでしょう。

すぐに購買に至らなかった顧客であっても、適切なタイミングで関心のある情報を受け取ることで再び興味を喚起できる可能性があります。つまり、セグメント配信は短期的な販売促進だけでなく、長期的なナーチャリングを支える重要な手法なのです。

セグメント配信における絞り込みの基本軸

効果的なセグメント配信を行うには、「どの軸で顧客を分類するか」を明確にすることが重要です。軸が曖昧なままでは、配信内容がぼやけて成果につながりにくくなります。

一般的に用いられる軸は「属性情報」「行動情報」「心理・関係性」の3つです。ここでは、それぞれの分類軸の特徴と活用ポイントについて解説します。

セグメント配信における3大分類軸と具体例

属性情報(顧客は誰か)

属性情報によるセグメントとは、顧客の基本的なプロフィール情報をもとに分類する方法です。BtoCの場合は、年齢・性別・居住地・誕生日・家族構成などが代表的な属性です。たとえば「30代女性」に向けて美容や健康関連の情報を配信したり、「東京在住者」限定で地域イベントの案内を送ったりといった活用が可能です。

一方、BtoBでは、業種・企業規模・役職・所在地などが主要な属性です。たとえば「製造業の部長職以上」に限定してDXセミナーの案内を配信するなど、企業特性と役割に応じた訴求がしやすくなります。

ただし、属性情報のみでセグメントを細分化しすぎると、対象人数が少なくなりすぎて効果が出にくくなる場合もあります。そのため、属性情報をベースに、行動データや心理的要素と組み合わせて活用しましょう。

行動情報(顧客が何をしたか)

行動情報に基づくセグメントは、顧客が実際に取った具体的な行動データをもとに分類する手法です。代表的な行動データには、商品の購入履歴、Webサイトで閲覧したページ、資料ダウンロード履歴などがあります。

行動情報は、「顧客が今、何に興味を持っているのか」を読み取るための重要な手がかりです。たとえば、特定の商品を購入した顧客には活用ノウハウや関連商品の情報を届ける、料金ページを閲覧したが申し込みに至っていない顧客には導入事例を送って意思決定を促す、などのアプローチが可能です。

一方で、行動情報を正確に収集・分析しなければ、誤ったセグメント設定につながる恐れもあります。そのため、MAツールや顧客データの整備を行い、データの信頼性を高めたうえで活用することが重要です。

心理・関係性(顧客はどういう状態か)

心理・関係性に基づくセグメントは、顧客の内面的な心理状態や、自社との関係性の進行段階に注目して配信対象を絞り込む観点です。これは属性や行動と併用して初めて有効となる分類軸であり、「顧客は今どのフェーズにいるか/どの程度関係が深いか」を把握するためのものです。

典型的な分類としては、「検討段階」「顧客ランク」「エンゲージメント(企業やブランドへの愛着度)」などがあります。たとえば、「過去半年メール開封もサイト訪問もない休眠顧客」を抽出し、復帰を促す特別クーポンやお知らせを送るといった掘り起こし施策を取れば、関係性を再構築できる可能性があります。

また、比較検討層に対しては競合比較資料や導入事例を送付したり、ロイヤル顧客には優待案内を提供したりと、段階に応じたアプローチが可能になります。このように、心理・関係性を基盤としたセグメント配信は、受け手の状態に即したコミュニケーションを実現する鍵となります。

セグメント配信の具体的活用シーン

セグメント配信は、単に「誰に送るか」を細かく設定するだけでなく、「どんなタイミングで、どんな文脈で」届けるかによって効果が大きく変わります。ここでは、実際に成果が出やすい代表的な活用シーンを紹介します。

誕生日・記念日

BtoCビジネスにおいて非常に効果的なのが、顧客の誕生日や会員登録記念日といった特別な日に合わせたアプローチです。事前に誕生日を登録してもらっておき、「〇〇様、お誕生日おめでとうございます!」という件名で、限定クーポンや特典を案内するメールを自動配信します。

カート放棄・資料請求後のフォロー

ECサイトで商品をカートに入れたまま購入に至らなかった顧客や、Webサイトから資料を請求した見込み顧客は、自社の商品・サービスへの関心が非常に高い状態です。

このタイミングを逃さず、「お買い忘れはございませんか?」というリマインダーメールや、「資料をご覧いただいた方へ」という形で関連するセミナーや個別相談会を案内するフォローメールを送ることで、コンバージョン率を大きく高めることができます。

休眠顧客の掘り起こし

「過去半年間、購入もサイト訪問もない」といった条件でセグメントし、休眠状態にある顧客を掘り起こす施策も重要です。新規顧客を獲得するコストに比べ、既存顧客に再度アプローチする方が効率的な場合が多くあります。

「お久しぶりです!〇〇様への特別なご案内」といった件名で、限定セールや新サービスの情報を届けることで、再度ブランドを思い出してもらい、関係を再構築するきっかけを作ります。

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セグメント配信を始める前の2つの注意点

セグメント配信は運用設計を誤ると負担ばかりが増えてしまいます。特に初期段階では、セグメントの設定や成果の測定における考え方を整理しておくことが重要です。

ここでは、セグメント配信を始める前に押さえておきたい2つの基本的な注意点について解説します。

セグメントを細分化しすぎない

「顧客を深く理解しよう」と意気込むあまり、セグメントを過度に細かくしすぎるのは、よくある失敗例です。セグメントの数が増えれば増えるほど、それぞれに合わせたメールコンテンツを作成・管理する手間が爆発的に増加します。

運用コストが成果を上回ってしまっては本末転倒です。最初は「既存顧客と見込み顧客」「購入製品カテゴリ別」など、2〜3個の大きなセグメントから始め、効果を検証しながら徐々に洗練させていくのが成功の秘訣です。

効果測定を徹底する

セグメント配信は「やったら終わり」ではありません。施策を実行した後は、必ずセグメントごとの開封率やクリック率を測定し、一斉配信の場合と比較して効果があったのかを客観的に評価する必要があります。

「このセグメント分けは有効だったか」「コンテンツ内容は適切だったか」をデータに基づいて振り返り、次の施策にいかすPDCAサイクルを回すことが不可欠です。

セグメント配信を効率的に行う方法

セグメント配信を効率的に行う方法

セグメント配信は、正確な顧客分析とともに「いかに少ない手間で運用を続けられるか」が成果を左右します。ここでは、すぐに始められる手動の方法と、効率的に運用できるシステム活用の2つのアプローチについて解説します。

手作業でフィルタリングする

まず、保有している顧客リストに対して、性別、年齢、地域、購入回数、開封履歴などの条件でフィルタリングをかけます。たとえば「関西在住かつ過去3か月以内にメールを開封していない人」など、目的に応じたセグメントを抽出します。

次に、該当するメールアドレスをコピーして、自分のメールソフトに貼り付け、BCC送信する形でメールを配信します。この方法は専用ツールを使わずにすぐ実施でき、初期コストが低いのが利点です。

ただし、リストが大きくなると手作業が煩雑になり、ミスや漏れが発生しやすくなります。また、BCCメールでは開封率・クリック率のトラッキングが難しく、配信停止対応などの運用面でも手間がかかります。さらに、迷惑メール判定のリスクや送信上限の制限を意識しなければなりません。

メール配信システムのセグメント配信機能を使う

セグメント配信機能を備えたメール配信システムを使うと、配信作業の多くを自動化でき、効率性と精度が大きく向上します。まず顧客リストをシステムに取り込み、属性情報や行動データを紐付けることで、複雑な条件でも瞬時に配信対象を抽出できます。

たとえば、当社が提供するメール配信システム「Synergy!」では、顧客の属性や過去の行動ログをもとに、より精緻にセグメントを絞り込むことができます。さらに、メールだけでなくLINEやWebパーツなど複数チャネルで同じセグメントを活用でき、チャネル横断型のアプローチも可能です。

また、ステップメールやトリガーメールを「Synergy!」上で設定できるため、単発の一斉配信だけでなく、時間軸・行動軸を意識したナーチャリングも実現できます。こうした機能により、従来「一斉配信+手動分析」で済ませていた配信運用を、より効率的かつ効果的に進めることができるのです。

まとめ

セグメント配信は、読者一人ひとりに最適化されたメールを届けることで、開封率やクリック率、ひいては顧客満足度を高める効果的な手法です。結果として、購買やリピート、ブランドロイヤルティーの向上にもつながります。ただし、セグメントを細分化しすぎたり、手作業での配信を続けたりすると、運用コストが膨らみ効果が頭打ちになるケースも少なくありません。

当社が提供する「Synergy!」は、顧客属性や行動データに基づいた高精度のセグメント配信機能を備えています。メールだけでなく、LINEやWebサイト上の表示(Webパーツ)など、顧客とのあらゆる接点で一貫したアプローチが可能になる点も大きな特長です。さらに、ステップメールやトリガーメールの自動配信、開封率・クリック率のレポート化など、PDCAを回しやすい環境を整備しています。

シナジーマーケティングでは、「Synergy!」を通じて企業のCRM・メールマーケティングを総合的に支援しています。顧客一人ひとりに最適な情報を届けたい、配信の精度と効率を両立させたいとお考えの企業様は、ぜひ当社までお問い合わせください。

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