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メルマガで売上を上げる7つの方法!効果測定の重要性や方法も解説

<この記事でわかること>

  • メルマガは新規獲得だけでなく、リピートやクロスセルを通じて売上を伸ばす強力な手段になる。
  • 購入履歴や行動データを基にしたパーソナライズ配信で、顧客の関心を高め再購入につなげられる。
  • 季節商品や新作など、タイミングを狙った情報提供が顧客の購買意欲を喚起する。
  • 定期的な接点を作ることでブランドへの関心を維持し、他社への流出を防止できる。
  • LTVを最大化するために、戦略的なコンテンツ設計と継続的な改善が欠かせない。

メルマガで売上を上げる7つの方法!効果測定の重要性や方法も解説

売上を伸ばすために欠かせない施策のひとつがメルマガです。SNSや広告と比べて、狙った相手に確実に情報を届けられるため、購入促進からリピート、ファン育成まで幅広く活用できます。

本記事では、メルマガが売上に直結する理由と、成果を高める具体的な仕組みや改善方法をわかりやすく解説します。

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売上を上げるためにメルマガをやるべき理由

メルマガは届けたい人に、届けたい内容を直接伝えられるマーケティング手法です。適切に運用すれば、売上アップやファンの獲得に大きく貢献します。

ここでは、メルマガを活用すべき理由を3つに分けてご紹介します。

購入につながる情報を届けられる

メルマガの大きな強みは、新商品やセールといった購入に直結する情報を、届けたいタイミングで直接顧客に伝えられる点です。プッシュ型の情報発信により、顧客の購買意欲を効果的に刺激し、具体的なアクションを促すことができます。

SNSの投稿のように情報が流れてしまうことがなく、一度届けば受信箱に残り続けるため、後から見返してもらえる可能性もあります。企業のプロモーション戦略に合わせて柔軟に配信タイミングをコントロールできるため、非常に有効な手段といえるでしょう。

広告より低コストで高い効果が見込める

メルマガは、他の広告手法と比較して非常に費用対効果が高いマーケティング手法です。一度リストを構築すれば、テレビCMやWeb広告のような多額の費用をかけずに、多くの顧客へ繰り返しアプローチできます。

ただ情報を送るだけでなく、顧客の属性や購買履歴に合わせて内容を最適化することで、高い反応率が期待できるでしょう。関心の高い層に的を絞って情報を届けられるため、無駄なコストが発生しにくく、少ない投資で大きな売上や成果を上げられる可能性を秘めています。

顧客との関係を深めてファンを育てられる

メルマガは単なる販売促進ツールではなく、顧客との継続的な関係を築き、ファンを育てるための手段です。定期的に役立つ情報や企業の想いを届けることで、顧客との間に信頼関係が生まれ、エンゲージメントが高まります。

顧客一人ひとりの興味関心に合わせた情報を提供すれば、商品への理解が深まり、購入意欲の醸成にもつながります。

メルマガの売上を上げるメカニズム

メルマガは、単に情報を届ける手段ではなく、購買行動を喚起し、売上につなげることができます。ここでは「新規顧客の獲得」「リピート購入の促進」「単価アップの仕掛け」という3つの観点から、メルマガがどのように売上向上に貢献するのかを解説します。

新規顧客を引き込む導線になる

メルマガは、まだ購入に至っていない「見込み顧客」を新規顧客へと育成するための導線にもなります。WebサイトやSNSを一度訪れただけでは離れてしまうかもしれない相手でも、メルマガに登録してもらえれば、継続的な接点を確保できます。

初回登録特典の限定クーポンや無料コンテンツを提供して、最初の購入への心理的なハードルを下げることも可能です。すぐに購入しなくても、有益な情報を届け続けることで信頼関係を築き、商品やサービスの価値を伝え、中長期的に顧客へと転換できるでしょう。

継続購入を促してLTVを最大化できる

メルマガは一度購入してくれた顧客に再購入を促し、LTV(顧客生涯価値)を高める上でも効果的です。購入履歴やサイト上での行動データをもとに、「そろそろ交換時期ではありませんか?」といったリマインドや、興味に合いそうな関連商品の提案など、パーソナライズされたアプローチが可能です。

さらに、季節限定商品や新作の案内など、関心が高まるタイミングで情報を届けることで、再購入のきっかけをつくれます。定期的に接点を作れるため、ブランドへの関心を維持し、他社への乗り換えを防ぐ効果も期待できます。

クロスセル・アップセルの起点となる

メルマガは、既存顧客の購入単価を引き上げる「クロスセル」や「アップセル」の起点としても機能します。例えば、特定の商品を購入した顧客に対し、それに合う関連商品(クロスセル)や、より高機能な上位モデル(アップセル)を提案することで、さらなる売上アップを狙えます。

商品の便利な使い方や活用事例を紹介するコンテンツを通じて、顧客自身が気づいていなかった新たなニーズを喚起し、追加購入につなげることも可能です。顧客の属性や購買履歴でターゲットを絞ったセグメント配信を行えば、提案の精度が上がり、高い反応率が期待できます。

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メルマガの売上を上げる方法

メルマガで売上を上げるためには、「届けるべき相手に、響く内容を、適切な流れで届ける」ことが重要です。単に情報を送るだけではなく、戦略的に顧客理解を深め、最適なタイミングと手段で接触することで、メルマガは大きな成果を生む営業チャネルに変わります。

ここでは、すぐに実践できる売上アップのポイントを7つご紹介します。

購読者のニーズを深く理解する

売上を上げるメルマガの出発点は、読者のニーズを深く理解することにあります。年齢や性別といった属性だけでなく、購買履歴やサイトでの行動履歴から顧客を細かくセグメント分けし、それぞれの興味に合わせた情報を届けましょう。

アンケートやヒアリング、データ分析を通じて顧客の悩みや関心をより鮮明に把握し、「誰に」「何を」「なぜ届けるのか」を明確にすることが重要です。この目的意識こそが、一方的な情報発信ではなく、読者の心に響き、購買行動へとつながるメルマガ作成の第一歩となります。

売上に直結する戦略を立てる

メルマガ配信は、場当たり的に行うのではなく、売上向上というゴールから逆算した戦略に基づいて設計する必要があります。例えば、新規の見込み顧客を育成する「ナーチャリング」目的なのか、既存顧客に再購入を促す「リピート促進」目的なのかで、伝えるべき内容やトーンは大きく異なります。

コンテンツの構成や配信頻度も、戦略に沿って最適化することが不可欠です。明確な目標と戦略がないまま配信を続けても、労力が成果に結びつきにくく、売上向上は期待できません。

データを活用して継続的に改善する

メルマガ施策を成功させるには、配信後のデータを分析し、継続的に改善するPDCAサイクルが不可欠です。開封率やクリック率といった基本的な指標に加え、最終的な売上にどれだけ貢献したかを示すコンバージョン率や売上金額まで追跡しましょう。

1通ごとの反応だけでなく、複数回の配信を経て顧客の態度がどう変化したかという長期的な視点も重要です。データという客観的な事実に基づき、仮説立案と検証を繰り返すことで施策の精度が磨かれ、着実に売上を向上させることができます。

詳しい効果測定のチェックポイントなどは、以下の記事を参考にしてください。

KPIを設定して施策を見える化する

戦略に基づいたメルマガ運用を成功させるには、その進捗と成果を測るためのKPI(重要業績評価指標)設定が欠かせません。例えば、新規顧客獲得が目的なら「新規登録からのCV率」、リピート促進が目的なら「特定セグメントのクリック率」といったように、目的に応じた具体的な指標を設計します。

KPIを定期的に観測することで、施策が計画通りに進んでいるか、どこに課題があるのかを客観的に把握でき、データに基づいた的確な改善が可能になります。これが売上を安定して生み出す「仕組み化」につながります。

解約率に振り回されすぎない

メルマガの解約を過度に恐れる必要はありません。解約率を気にするあまり、当たり障りのない無難な内容ばかりを配信していると、読者の心を動かすような強いメッセージが打てなくなり、かえって売上から遠ざかってしまいます。

重要なのは、離れていく少数の読者よりも、情報を求めて読み続けてくれる大多数のロイヤルな顧客に価値を提供することです。ある程度の解約は、リストが新陳代謝している健全な証拠と捉え、攻めの姿勢で売上につながる施策を打ち続けることが大切です。

シナリオや自動化を活用する

売上を効率的に最大化するには、マーケティングオートメーションの活用が効果的です。例えば、資料請求をしたユーザーに対し、段階的に商品の魅力を伝える「ステップメール」を送ったり、特定の商品ページを見たユーザーにだけ関連情報のフォローメールを送ったりするなど、読者の行動に応じたアプローチを自動化できます。

最も関心が高まっている絶好のタイミングを逃さず、一人ひとりに最適化されたメッセージを届けることが可能になり、人的リソースをかけずに購買確率を高めることができます。ステップメールについては、以下の記事を参考にしてください。

売上につながるコンテンツ設計を徹底する

メルマガの売上は、コンテンツの細部に宿ります。まず、受信ボックスでその他大勢のメールに埋もれない「読みたくなる件名」が不可欠です。そして、メールを開いた後には、読者が思わずクリックしたくなるような、メリットが明確な「行動を促すCTA(ボタン)」を配置しましょう。

商品の紹介だけでなく、お客様の声や活用事例といった信頼性を高める情報を盛り込み、「今すぐ買うべき理由」を論理的かつ感情的に訴求することが重要です。デザインも含め、すべての要素を売上というゴールから逆算して設計しましょう。

コンテンツ作りのコツに関しては、以下の資料をご覧ください。

メールマーケティングでのコンテンツ作成のポイントを紹介

メールマーケティングでのコンテンツ作成のポイントを紹介

コンテンツ作成時に注意するべきことや必要な準備、振り返りを実施する際のポイントを説明した資料をダウンロードできます。

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売上を上げるにはメルマガの効果測定も重要

メルマガで売上を伸ばすには、ただ配信するだけでなく、その後の「効果測定」も不可欠です。配信したメールがどれだけ読まれ、どれだけの人が行動に移ったかを正しく把握することで、次回の改善ポイントが見えてきます。

ここでは、メルマガ運用で必ず確認したい5つの主要なKPI(指標)を紹介します。

開封率:件名・送信タイミングの成果を測る

開封率は、配信したメルマガが「どれだけ多くの人に開封されたか」を示す、最も基本的な指標です。読者が受信ボックスで目にする「件名」の魅力や、「差出人名」の信頼性、そして読者の生活リズムに合った「配信時間」に大きく左右されます。

どんなに素晴らしい内容のメールも、開封されなければ読まれることはありません。開封率が低い場合は、本文の内容以前に、読者の興味を引く「入口」に課題があると考え、まずは件名の改善や配信タイミングの見直しから着手することが、成果を上げるための第一歩となります。

クリック率:興味を持たれたコンテンツを見極める

クリック率は、メールを開封した読者が、本文内に記載されたリンクを「どれだけクリックしたか」を示す指標です。紹介した商品やサービス、コンテンツが、読者の興味や関心をどの程度引きつけられたかを判断できます。

クリック率が高ければ、コンテンツの訴求やCTA(行動喚起)ボタンの設計が効果的だったと評価できます。開封という「関心」を、クリックという具体的な「行動」にどれだけつなげられたかを測る重要な指標であり、コンテンツの質を評価する上で欠かせません。

コンバージョン率:売上に直結した成果を可視化する

コンバージョン率:売上に直結した成果を可視化する

コンバージョン率(CVR)は、メルマガ経由でサイトを訪れた読者が、商品購入や資料請求、問い合わせといった「最終的な成果」に至った割合を示す指標です。数ある指標の中で最も売上に直結する最重要KPIと言えます。

メルマガ自体の訴求力はもちろん、クリック後のランディングページの分かりやすさや、申し込みフォームの使いやすさなど、全体の導線設計の質を反映します。メルマガ施策がビジネスのゴール達成にどれだけ貢献したかを測る、最終的な判断軸となります。

解約率:情報のミスマッチや頻度の過多を判断する

解約率は、メルマガの購読を停止した読者の割合を示す指標です。この数値が急に高くなった場合、配信した内容が読者の期待とズレていたり、配信頻度が多すぎて不快に思われたりしている可能性があります。

どのようなテーマのメールを配信した後に解約が増えるのかを分析することで、読者が求めていない情報を把握し、コンテンツや配信計画を見直すきっかけになります。解約は、読者からの貴重なフィードバックと捉え、今後のコミュニケーションを最適化するための重要なデータとして活用しましょう。

到達率・エラーメール率:届いているかを確認する

到達率は、配信したメールが受信側のサーバに問題なく受け入れられた割合を示します。一方、エラーメール率は、存在しないアドレスや受信拒否など、何らかの理由で届かなかった割合です。

エラー率が高い状態が続くと、送信元の評価が下がり、ISP(プロバイダ)から迷惑メール配信者と見なされてしまいます。その結果、本来届くはずのメールまでブロックされる危険性があります。開封やクリックを論じる以前に、「そもそもメールが確実に届いているか」という土台を確認し、高い到達率を維持することが大前提です。

メルマガの効果測定をする方法

メルマガを戦略的に改善していくためには、効果測定の方法を正しく理解しておくことが不可欠です。ただ数値を見るだけでなく、なぜその結果になったのかを読み解く視点と、適切なツールの活用が求められます。

ここでは、メルマガの効果を正確に把握するための代表的な手法やツールをご紹介します。

ABテストで実際に効果のある表現を見つけ出す

メルマガの効果を最大化するには、ABテストの実施が不可欠です。これは、件名や本文、画像、CTAボタンの文言や色などを複数パターン用意し、どちらがより高い成果を出すかを実際に試す手法です。

例えば、「割引率を訴求する件名」と「限定性を訴求する件名」で開封率を比較すれば、どちらが読者の心を動かすかが明確になります。経験や勘に頼るのではなく、テストを繰り返すことで「数字で証明された」効果的な表現やデザインを蓄積できます。この地道な改善の積み重ねが、メルマガ全体の成果を底上げする最も確実な方法です。

メール配信システムで開封・クリックの傾向を把握する

普段利用しているメール配信システムは、効果測定の基本的なデータを把握するための出発点です。ほとんどのツールには、開封率やクリック率、エラー率などを確認できるレポート機能が備わっています。

これらの数値を定期的にチェックすることで、「どのような件名だと開封されやすいか」「どのコンテンツがクリックされやすいか」といった自社読者の傾向をつかむことができます。また、配信する曜日や時間帯によって読者の反応がどう変わるかを分析するのにも有効です。まずは配信システムのデータをしっかり見ることが、改善の第一歩となります。

GA4でメルマガ経由のユーザー行動を可視化する

メルマガの最終的な売上貢献度を測るには、Google Analytics 4(GA4)の連携が欠かせません。パラメータを設定したURLをメルマガに使うことで、メール経由でサイトを訪れたユーザーが「どのページを閲覧し」「どの商品を購入し」「どこで離脱したか」といった詳細な行動を追跡できます。これにより、「クリックはされたが購入に至らなかった」といった課題を発見し、メール本文だけでなく、リンク先のランディングページの改善にもつなげられます。メルマガ単体ではなく、サイト全体でのユーザー体験を可視化することが大切です。

まとめ

メルマガは、新規顧客の獲得やリピート促進、購買単価の向上など、売上に直結する強力なマーケティング手段です。しかし成果を上げるためには、ターゲット理解や戦略的な設計、そして効果測定を欠かすことはできません。

効果的なメルマガの配信に最適なのが、シナジーマーケティングが提供する「Synergy!」です。高精度な配信機能と効果測定を兼ね備えており、読者属性に基づいたセグメント配信や配信後の分析・改善までを一元的にサポート。成果につながる運用をスピーディーに実現できます。

「Synergy!」を提供するシナジーマーケティング株式会社は、CRMやMAなど幅広い領域で企業のマーケティング活動を支援し、多くの企業の売上拡大に貢献してきました。「売上に直結するメルマガを始めたい」「効率的に成果を出したい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。