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メール配信の際に便利な時間指定機能とは?活用例や注意点・便利なシステムを解説

<この記事でわかること>

  • メールの時間指定は、メルマガを最適なタイミングで配信したり、ステップメールやリマインドメールを自動化したりと、業務効率化とマーケティング効果の向上に役立ちます。
  • 普段使いのメーラーでも時間指定は可能ですが、PCが起動していないと送信できない場合があったり、大量配信には向いていなかったりと、ビジネス利用には限界があります。また、海外の相手に送る際はタイムゾーンへの配慮も不可欠です。
  • メーラーの課題を解決するのが、大量のメールを安定して、かつ指定した時間に正確に配信できる「メール配信システム」です。高い到達率とセキュリティを確保しながら、ステップメールや効果測定といった高度なマーケティング施策を実現できます。

メール配信の際に便利な時間指定機能とは?活用例や注意点・便利なシステムを解説

「営業時間外に作成したメールを、相手の始業時間に合わせて送りたい」
「メルマガの開封率が高い曜日の朝に配信したい」

このようなニーズに応えるのが、メールの時間指定機能です。送信日時をあらかじめ設定しておくことで、指定した時間にメールが自動送信され、業務効率化とマーケティング効果の向上に貢献します。

本記事では、時間指定機能の基本的な使い方から具体的な活用例、利用時の注意点までを詳しく解説します。さらに、一般的なメーラーの限界と、ビジネスを加速させるメール配信システムの有効性についてもご紹介します。

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メール配信の際に便利な時間指定機能とは?

メール配信の際に便利な時間指定機能とは?

メールの時間指定機能とは、作成したメールの送信日時を事前に設定し、自動で送信する機能です。深夜に作成したメールを翌朝に送るなど、相手の都合や業務時間への配慮が可能になります。また、定例報告やメルマガ配信の自動化にも役立ち、作業の効率化と送信忘れの防止につながります。

GmailやOutlookには標準でこの機能が備わっていますが、Yahoo!メールなど一部非対応のツールもあります。また、GmailはPCがオフラインでも送信されますが、OutlookなどはPCの起動が必要な場合があるため、利用するツールの仕様を理解しておくことが重要です。

時間指定のメール配信の活用例

時間指定配信をマーケティングや業務に活用することで、さまざまなメリットが生まれます。ここでは具体的な4つの活用例をご紹介します。

顧客へのステップメール送信

商品購入や資料請求など、顧客の行動をきっかけに、あらかじめ設定したスケジュールでフォローアップメールを段階的に送信できるのが、ステップメールの大きな特長です。関心が高まっているタイミングを逃さず、手間やミスなく自動的にアプローチします。

こうした配信に時間指定を組み合わせることで、一人ひとりの顧客に合わせたタイミングで情報を届けられるようになり、購買意欲やLTV(顧客生涯価値)の向上にもつながります。

社内・取引先へのリマインドメール

契約書の提出期限やイベント出欠の確認、アンケートの依頼など、重要なタスクのリマインドを自動化すれば、送信忘れを防ぎながら、相手への丁寧なフォローも行えます。手間をかけずに確実な確認ができるため、業務の遅延防止やプロジェクトのスムーズな進行も可能です。

さらに、リマインド対応にかかる時間を削減できるため、担当者はより重要な業務に集中できるようになります。結果として、組織全体の生産性向上にも貢献します。

節目の挨拶・お祝い

年末年始の挨拶や顧客の誕生日など、特別なタイミングに合わせたメールも、時間指定配信を活用すれば事前に準備・送信が可能です。繁忙期でも対応の抜け漏れを防ぎ、安定した関係維持に役立ちます。

こうしたメッセージは、顧客一人ひとりを大切にしているという印象を与え、ブランドイメージの向上にもつながります。結果として、顧客ロイヤルティの醸成や継続利用の促進にも効果が期待できるでしょう。

最適なタイミングでのメルマガ配信

メルマガは、配信のタイミング次第で開封率やクリック率が大きく変わります。時間指定機能を活用することで、ターゲット層がメールを確認しやすい時間帯(例:BtoBなら平日午前、BtoCなら休日午後など)に合わせて、確実にアプローチすることが可能です。

また、自社の営業時間に関係なく、深夜・早朝などのベストなタイミングで自動配信できるため、機会損失を防ぎつつ、コンバージョン率の向上も期待できます。効果測定と組み合わせて配信時間の検証を続けることで、成果をさらに高められるでしょう。

時間指定のメール配信をする方法

普段利用しているメールクライアントでも、時間指定配信は比較的簡単に行えます。ここでは代表的なツールでの設定方法を解説します。

Outlook

デスクトップ版のOutlookでは、新規メール作成画面の上部にある「オプション」タブを選択します。次に「配信タイミング」をクリックし、表示されるダイアログで「指定日時以降に配信」にチェックを入れ、希望の送信日時を設定します。

設定後、「閉じる」をクリックし、通常通り「送信」ボタンを押すと予約が完了します。ただし、指定した日時にOutlookが起動し、オンライン状態である必要がある点にご注意ください。

Gmail

Gmailでは、メール作成後に「送信」ボタンの横にある▼(下矢印)をクリックし、「送信日時を設定」を選択します。候補日時を選ぶか、「日付と時刻を選択」で任意の日時を指定すれば予約完了です。

スマートフォンアプリでも同様に、送信ボタン(紙飛行機アイコン)ではなく、右上の3点メニューから設定できます。Gmailはクラウド上で処理されるため、PCやスマートフォンの電源がオフでも指定時間に自動送信される点が大きなメリットです。

Gmailの送信日時設定

Thunderbird

Thunderbirdで時間指定配信を行うには、まずアドオン(拡張機能)の「後で送信(Send Later)」をインストールし、Thunderbirdを再起動する必要があります。インストール後、メールを作成し、メニューバーの「ファイル」から「後で送信」を選択するか、Ctrl+Shift+Enterキーを押します。

表示された画面で送信日時を指定すると、メールは「下書き」フォルダに保存されます。Outlook同様、指定時間にThunderbirdが起動していないと送信されないため注意が必要です。

iPhone

iOS 16以降のiPhoneでは、標準のメールアプリで時間指定が可能です。メール作成後、送信ボタン(青い上矢印)を長押しします。「今すぐ送信」以外の選択肢(「あとで送信」など)が表示されるので、希望の日時を設定します。

予約したメールは「あとで送信」フォルダに保存され、自動で送信されます。ただし、オフライン状態では送信されないため、指定時間に通信環境が整っている必要があります。iOS 15以前の場合は、「Spark」などのサードパーティ製アプリを利用することで同様の機能が使えます。

時間指定のメール配信をする際の注意点

時間指定機能は便利ですが、ビジネスで利用する際にはいくつか注意すべき点があります。意図した通りにメールを届け、トラブルを避けるために以下のポイントを把握しておきましょう。

使用できるメールクライアントが限定される

メールの時間指定機能は、すべてのメールクライアントで標準搭載されているわけではありません。GmailやOutlookは広く対応していますが、例えばYahoo!メールのブラウザ版では標準機能として提供されていません。

また、Thunderbirdのようにアドオンの追加が必要な場合もあります。自社や送信相手が利用しているクライアントの仕様を事前に確認し、意図した通りの送信が可能かを把握しておくことが重要です。

遅延や不達のリスクがある

特に一般的なメーラーを使用して多数の宛先に一斉送信する場合、サーバへの負荷が原因で送信遅延が発生する可能性があります。ネットワークの状況や受信側のセキュリティ設定によっては、メールが相手に届かない事態も否定できません。

重要なメールを確実に届けたい場合や、大量配信を行う際は、このようなリスクを念頭に置き、後述するメール配信システムの利用を検討しましょう。

タイムゾーンと受信者のスケジュールに注意する

海外の取引先や異なる地域に住む顧客へメールを送る際は、時差を考慮することが不可欠です。送信側の時間で設定してしまうと、相手にとっては深夜や早朝といった迷惑な時間にメールが届き、ビジネス上での配慮が欠けているという印象を与えかねません。

相手の活動時間を尊重し、メールを読んでもらいやすい最適な時間に届くよう、タイムゾーンを意識した送信設定を心がけましょう。

セキュリティ対策を徹底し情報漏えいを防ぐ

時間指定メールに限らず、ビジネスメールでは常にセキュリティ対策が求められます。特に顧客情報や機密情報を含むメールを送信する場合は、誤送信防止機能や上長承認機能があるツールの利用が理想的です。

また、使用するメールサービスやツールのアクセス管理を徹底し、定期的にパスワードを見直す、二段階認証を設定するなど、基本的なセキュリティ対策を怠らないようにしましょう。安全な環境の維持が、企業の信頼につながります。

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メール配信の時間指定に便利なメール配信システムとは?

一般的なメーラーの時間指定機能には、PCの起動が必要であったり、大量配信に不向きであったりと、ビジネス利用においていくつかの限界があります。

これらの課題を解決し、より高度なメールマーケティングを実現するのが「メール配信システム」です。

メール配信システムの特長

メール配信システムは、数万件以上の大量のメールを、高速かつ安定的に一斉配信するために特化したツールです。迷惑メールと判定されにくい技術的な対策が施されているため、高い到達率を誇ります。

また、スケジュール配信やステップメールなどの自動配信機能が充実しており、マーケティング施策の効率化に大きく貢献します。さらに、ABテストやHTMLメールエディタ、効果測定といった、マーケティングの成果を最大化するための専門的な機能が多数搭載されています。

メーラーとメール配信システムの違い

OutlookやGmailなどの一般的なメーラーは、機能としては時間指定配信に対応していますが、大量配信には向いていなかったり、PCの起動が必要なケースがあったりと、マーケティング活用には不向きです。たとえば、配信時にPCの起動が必要だったり、スケジュールがずれるリスクがあるなど、安定運用が難しくなります。

その点、メール配信システムはサーバ側で処理を行うため、指定した時間に正確に送信でき、送信忘れやタイムラグの心配がありません。さらに、ステップメールやシナリオ配信といった「時系列×行動ベース」の配信設計にも対応しており、顧客の状況に応じた柔軟なアプローチが可能です。

中でも当社の「Synergy!」は、顧客データベース内の誕生日や契約更新日、登録日など日付情報を起点にしたシナリオ配信に対応しており、パーソナライズされたメールを適切なタイミングで届けられるのが特長です。加えて、開封率・クリック率などの効果測定とも連携し、配信後の改善にも活用しやすい設計となっています。

おすすめメール配信システム「Synergy!」の機能詳細を紹介!

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メール配信システムの主な機能

メール配信システムには、メールマーケティングを効率化し、成果を最大化するための多様な機能が備わっています。主な機能を以下の表にまとめました。

機能カテゴリ 主な機能内容
メール配信先管理機能 配信リスト管理、ターゲット(セグメント)配信、購読解除(オプトアウト)受付、エラーアドレスの自動分析・処理
メール配信機能 大量一斉配信、配信予約、ステップメール配信、顧客の行動に応じたシナリオメール配信
メールカスタマイズ機能 宛名などの自動差し込み、ドラッグ&ドロップ式のHTMLメール作成支援、件名やコンテンツの効果を比較するABテスト
効果測定機能 開封率・クリック率・コンバージョン率の測定、URLごとのクリック分析、エラー原因の分析

メール配信システムを導入するメリット

メール配信システムを導入する最大のメリットは、大量のメールを高速かつ安定的に配信できる点です。到達率の向上と配信遅延のリスク軽減が期待できます。また、専門的なセキュリティ対策により、安心して顧客情報を扱えます。

時間指定配信やシナリオ設計を活用すれば、マーケティング施策の自動化が進み、担当者の工数を削減しつつ成果の向上が図れます。さらに、配信結果を分析し、件名やコンテンツの改善を繰り返すことで、継続的な効果改善が可能です。

メール配信システムの選び方

メール配信システムの選び方

自社に最適なメール配信システムを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。機能の豊富さだけでなく、信頼性や運用のしやすさも考慮して、総合的に判断しましょう。

自社の目的に合った機能と性能を選ぶ

メール配信システムの機能は多岐にわたるため、まずは「メルマガで売上を伸ばしたい」「リードナーチャリングを自動化したい」といった自社の目的を明確にすることが重要です。そのうえで、目的に合致した機能を備えているか、将来的な拡張性はあるかを確認します。

また、想定される配信数や頻度に対応できる配信性能(配信速度など)があるかも重要な選定基準です。複数のシステムを比較し、機能と性能のバランスを見極めましょう。

システムのセキュリティと信頼性を確認する

メール配信では顧客の個人情報を取り扱うため、システムのセキュリティレベルは極めて重要です。通信の暗号化、IPアドレス制限、二段階認証といった基本的なセキュリティ機能が充実しているかを確認しましょう。

事業者がプライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得しているかどうかも、信頼性を判断する一つの指標です。過去の導入実績も確認し、安心して利用できるシステムを選びましょう。

サポート体制と運用のしやすさを重視する

システム導入後にトラブルが発生した際に、迅速かつ的確なサポートを受けられるかも非常に重要です。電話やメールでの問い合わせ窓口が整備されているか、対応時間や対応範囲を確認しましょう。

また、マーケティング担当者が直感的に操作できるか、管理画面の使いやすさ(UI/UX)も日々の運用効率を左右します。無料トライアルなどを活用して、実際の使用感を確かめてから導入を決定することをおすすめします。

まとめ

メールの時間指定配信は、業務効率化やマーケティング施策の精度向上に欠かせない機能です。特に、大量配信や送信タイミングにこだわる場合、一般的なメーラーでは限界があります。こうした課題を解決し、配信の自動化や効果測定、セキュリティ対応を一元化できるのが、メール配信システムです。

中でも「Synergy!」は、確実な時間指定配信はもちろん、誕生日や初回購入日などの顧客データを起点にしたシナリオメール配信にも対応。一人ひとりに最適なタイミングでメッセージを届け、エンゲージメントの向上に貢献します。

具体的な製品機能については、ぜひ以下のフォームから資料をダウンロードしてご確認ください。

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