【メールエラー一覧】担当者が知るべき原因と対策|到達率を高める方法
<この記事でわかること>
- エラーメールの放置が、なぜ企業の機会損失や信頼低下につながるのか、その理由がわかります。
- 「User unknown」など、担当者がよく目にする代表的なエラーメッセージの意味と原因、具体的な対処法がわかります。
- エラーを未然に防ぐために不可欠な、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の重要性が理解できます。
- メール配信ツールなどを活用して、エラー対策を効率化し、メール到達率を維持する方法がわかります。

メールマーケティングや業務連絡を行ううえで、避けて通れないのがエラーメッセージの発生です。送信時の入力ミスや受信側の設定変更など、原因はさまざまですが、問題はエラーメッセージを放置してしまうことにあります。
ただ、「なぜ発生するのか」「どんな種類のエラーが危険なのか」がわからず、つい後回しにしてしまう方も多いでしょう。そこでこの記事では、エラーメールを放置することで生じるリスクと、代表的なエラーメッセージの読み解き方、そして配信品質を維持するための具体的な対策について解説します。
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なぜエラーメール(バウンスメール)を放置してはいけないのか?

エラーメール(バウンスメール)は放置しておくと重大な問題につながります。配信リストの品質が下がり、到達率やブランドの信頼性にも影響を及ぼしかねません。
ここでは、エラーメールを放置することで生じる3つのリスクについて解説します。
メール到達率の低下と機会損失
存在しないアドレスにメールを送り続けると、ISP(インターネットサービスプロバイダ)から「質の低いリストに配信している」と判断され、スパム扱いされる恐れがあります。その結果、エラーとは関係のない正常な宛先にもメールが届きにくくなり、迷惑メールフォルダに振り分けられるケースも増えます。
これが続くと、顧客に重要な情報が届かず、せっかくの販促機会を逃すことになります。つまり、数件のエラーを放置するだけで、メール全体のパフォーマンスを下げてしまうリスクがあるのです。
送信元IPレピュテーションの悪化
「IPレピュテーション」とは、メール送信元サーバの信頼性を評価する指標です。エラーメール率が高い状態を放置すると、ISPや受信サーバに「信頼できない送信元」と判断され、ブロックリストに登録される危険があります。
いったんレピュテーションが下がると、短期間で回復させるのは難しく、正常なメール配信にも影響が及びます。その結果、配信停止やアカウント制限といった深刻なトラブルにつながる可能性もあるため、早期の対応が欠かせません。
配信コストの無駄
メール配信サービスの多くは、送信通数や登録アドレス数に応じて課金されます。つまり、届かないとわかっているアドレスに送信を続けることは、コストの無駄遣いにほかなりません。特に、大規模な配信を行う企業では、数%のエラーでも年間で見れば相当な金額になります。
エラーメールを定期的に除外・整理することで、無駄な配信コストを削減でき、限られた予算を本当に反応が得られる顧客層に集中できます。コスト最適化の観点からも、エラーメールの管理は重要な施策といえます。
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代表的なエラーメッセージ一覧
送信したメールがエラーになると、多くの場合「MAILER-DAEMON」や「Mail Delivery Subsystem」という差出人から自動でメールが返送されてきます。これはエラーを通知する仕組みであり、その本文に書かれた具体的なエラーメッセージを読み解くことが原因究明の第一歩です。
ここでは、その本文によく記載されている代表的なエラーメッセージと、それぞれの原因・対処法を解説します。
MAILER-DAEMON
「MAILER-DAEMON」や「Mail Delivery Subsystem」と表示されるメールは、送信したメールが宛先に届かず、サーバから自動で返送されたエラーメッセージです。多くの場合、本文には配信できなかった理由やエラーコードが記載されており、原因を突き止める手がかりになります。
たとえば、宛先アドレスの入力ミス、受信者のメールボックス容量の超過、ドメインの不具合、添付ファイルのサイズ超過、あるいはスパム判定による拒否などが挙げられます。対応する際は、まずエラーメッセージの詳細を読み取り、具体的な原因を切り分けることが重要です。
誤った宛先を修正して再送信したり、添付ファイルを圧縮して容量を抑える、あるいは相手にメールボックス整理を依頼するなどの行動が必要となります。また、エラーが繰り返される場合は自社の送信環境やサーバ設定に問題がないかも確認し、必要に応じてシステム管理者や受信者側の担当者に相談することが効果的です。
User unknown:宛先アドレスの誤りを修正する
「User unknown」というエラーメッセージは、送信先のメールアドレスが存在しないことを意味します。宛先のスペルミスや入力間違い、既に削除されたアカウントへの送信、または配信リストに誤って登録された無効なアドレスなどが主な原因です。
メールシステムによっては「Recipient address rejected: User unknown」と表示される場合もあり、こうした場合は受信者のサーバが該当アドレスを認識していないことを示しています。
解決には、まず宛先の綴りを正しく確認することが第一です。特に、記号やドメイン部分に誤りがないかを細かくチェックする必要があります。また、メールマガジンや一斉配信の際には、古いアドレスや存在しないアドレスをリストから定期的に除外することも重要です。受信側の迷惑メール設定が影響しているケースもあるため、相手に受信許可を依頼することも有効です。
HOST unknown:ドメイン名の誤りを修正する
「HOST unknown」や「Recipient domain not found」というエラーは、宛先メールのドメイン名が存在しない、またはDNSで解決できない場合に返されます。たとえば「@example.con」のように綴りを間違えたり、既に使われなくなったドメインへ送信したときに起こります。また、受信者側のメールサーバが停止中、あるいはDNS設定に不備がある場合にも同様のエラーが発生します。
解決には、まず自分が入力したドメインの正確性を確認し、タイピングミスを修正することが必要です。正しい綴りであるにも関わらず送れない場合は、相手のサーバが一時的に不安定な可能性もあるため、時間をおいて再送することが有効です。
それでも解決しない場合は、受信者に連絡してドメインやメール環境の状態を確認してもらうのが適切です。メールアドレスの正確性とドメインの有効性を常にチェックすることで、こうしたトラブルは未然に防げます。
Message content rejected:スパム判定を回避する
「Message content rejected」というエラーは、送信したメールの内容が受信側のシステムによりスパムと判定され、拒否されたことを示しています。本文に不自然な表現が含まれていたり、リンクが過剰に多い、特定の禁止ワードを含んでいる、あるいは過去に迷惑メールと判定された送信元から送信しているなどが原因となります。
こうした場合、まずメール本文を見直し、宣伝色が強すぎないか、件名に不審な単語を含んでいないか、画像や添付ファイルが過度でないかを確認することが重要です。さらに、短時間に大量のメールを送信するとブロック対象になりやすいため、送信間隔や件数を調整する必要があります。
加えて、SPFやDKIM、DMARCといった送信ドメイン認証を正しく設定することで、受信側に正当な送信であることを証明し、スパム判定のリスクを下げることができます。
Storage quota exceeded:受信者の容量超過に対応する
「Storage quota exceeded」や「Mailbox full」といったエラーメッセージは、受信者のメールボックスが容量の上限に達しているため新しいメールを受け付けられないことを意味します。
この場合、送信側で修正できる部分はほとんどなく、受信者が不要なメールを削除したり容量を拡張しない限りメールは届きません。特に法人メールや無料メールサービスでは、容量制限が厳しく設定されていることも多く、添付ファイルを含む大きなメールはすぐに上限を超えてしまいます。
送信者としてできることは、しばらく時間をおいて再送を試みるか、別の連絡手段を利用して相手に容量不足を知らせることです。重要なメールであれば、電話やチャットなど別経路での連絡を併用することが望ましく、メールが届かなかった理由を伝えることで相手に早急な対応を促すことが可能になります。
Message size exceeds:添付ファイルサイズを見直す
「Message size exceeds limit」というエラーは、送信したメールのサイズが送信側または受信側のサーバで設定された上限を超えてしまった場合に発生します。多くのメールシステムでは数MBから数十MBの制限があり、大容量の添付ファイルをそのまま送るとブロックされてしまいます。
解決のためには、添付ファイルを圧縮したり、複数のメールに分割して送信する、あるいはクラウドストレージやオンライン共有サービスを利用することが有効です。また、ファイル形式によっては圧縮率が低くなる場合もあるため、不要な画像や余分なデータを削除し、容量をできるだけ抑える工夫も必要です。
Badrcptto list:受信拒否への対処を行う
「Your envelope recipient is in my badrcptto list」というエラーメッセージは、受信者のメールサーバが特定の送信者やドメインを拒否リストに登録しているために配信が拒否されたことを示します。
受信者自身が迷惑メール対策として送信元を拒否している場合や、サーバ管理者がブラックリストに登録しているケースが考えられます。このような状況では、送信者側で無理に再送しても結果は変わらず、配信を続けることで逆にスパム扱いされる危険があります。
解決策としては、まず該当アドレスを配信リストから除外し、必要に応じて受信者に連絡を取り、拒否設定の解除やホワイトリスト登録を依頼することが考えられます。また、メールの内容や配信頻度を見直し、受信者にとって価値のある情報提供を心がけることが、信頼を回復し、再び正常にやり取りを行うための有効な手段となります。
メールサーバエラーを防止するには

エラーメッセージの多くは、メールサーバや設定が原因です。特に、SMTPやIMAPといった通信プロトコルの理解不足や、認証・セキュリティ設定の不備が原因となるケースは少なくありません。
ここでは、メールサーバエラーを防ぐために押さえておくべき基本と実践的な対策について解説します。
SMTP・POP・IMAPサーバの役割を理解する
メールサーバエラーを防ぐには、メールがどのように送受信されるかの基本を理解することが重要です。
・SMTPサーバ:メールを送信・転送するためのサーバです。ここでの認証設定の不備などが、送信エラーの直接的な原因になります。
・POP/IMAPサーバ:メールを受信するためのサーバです。これらは受信側の仕組みですが、全体像を把握しておくとトラブルシューティングに役立ちます。
特に、メールを確実に届けるためには、送信を担うSMTPサーバの役割と設定を正しく理解することが不可欠です。
メール送受信の仕組みを押さえる
メールが送られてから受信されるまでには、送信側→SMTPサーバ→DNS(MXレコード参照)→受信側SMTPサーバとルートが確立され、その後POP3やIMAPを用いてエンドユーザーの端末に配信されます。SMTPはメッセージ転送を担当し、Queueによる再送や認証機構を通じ、確実な配信を支えています。
こうした一連のフローを理解することで、問題発生時にはどの段階で障害が起きているのかを迅速に識別・解析でき、トラブルシューティングが効率化します。そのため、送受信の仕組みを踏まえた上でログや接続設定の見直しを行うことで、障害対応や運用改善につなげられます。
エラーを未然に防ぐセキュリティ設定(SPF・DKIM・DMARC)を行う

SPFは、送信元サーバがドメイン所有者に認可されたものであることをDNSレコードで明示し、なりすまし送信を防ぎます。DKIMは、メール本文やヘッダーにデジタル署名を付与し、送信途中の改ざん防止とドメイン正当性の保証を可能にします。
DMARCは、SPFやDKIMに加えて「From:」アドレスの整合性を検証し、不正な場合は受信拒否や隔離などの処理を受信側に指示でき、さらにレポートも受信可能です。
これらを適切に設定(DNSにTXTレコード設置・署名鍵の管理)することで、スパムやフィッシング防止とメールの到達率向上が期待できます。
参考記事:SPFの仕組みと設定方法
参考記事:DKIMの仕組みと設定方法
参考記事:DMARCの仕組みと設定方法
定期的にログや配信状況を確認する
メール送信・配信の信頼性を維持するには、サーバや配信ツールが出力するログや配信レポートを定期的に確認することが不可欠です。メールのエラー理由(認証失敗、到達先拒否、キューの滞留など)はログに記録されており、早期に異常を検出するきっかけとなります。
特にDMARCでは、集計レポート(到達した・隔離された・拒否されたメール)の情報がDNS経由で送られてきて、配信品質の傾向把握や設定見直しに役立ちます。さらに、BCC通知や配信履歴などの機能を活用すれば、実際に届いたメール内容を確認したり、異常送信の特定にも効果的です。
配信ツールやリレーサービスを活用する
大量配信やマーケティングメールなどの目的でメールを送る際には、自社サーバだけでなく、専門の配信ツール・メールリレーサービス(メール送信プラットフォーム)を活用すると効果的です。これらは送信インフラ・認証設定(SPF/DKIM/DMARC)・配信レポート・エラーハンドリングなどを包括する機能を備えており、到達率向上と運用効率化に貢献します。
また、外部リレーを利用することで、可用性の高いインフラを利用でき、メールがスパム扱いされにくくなる点もメリットです。こうしたツール・サービスの導入により、メール送信機能を強化しながら安全かつ高確率で配信できる体制が整います。
まとめ
エラーメールの発生は、単なる配信トラブルではなく、到達率やブランド信頼性、さらにはコストにも影響を及ぼす重要な課題です。放置すればIPレピュテーションの低下やスパム判定など、全体の配信品質を下げる原因になりかねません。原因を正しく分析し、定期的にリストをメンテナンスすることが、安定したメール配信の第一歩です。
そのうえで、SPF・DKIM・DMARCといった認証設定やログ確認など、日々の運用管理を徹底することで、エラーを未然に防ぐことができます。とはいえ、手動での対応には限界があり、特に大量配信やセグメント別配信を行う場合は、ツールによる自動化が欠かせません。
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