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メルマガ配信に有効なコンテンツとは?作成のコツやネタ切れの対処法を解説

<この記事でわかること>

  • メルマガは「販売促進」「ブランディング」「お知らせ」など多様な目的を持ち、単なる宣伝以上に顧客との関係構築に有効である。
  • 基本構成には企業情報や問い合わせ先の記載が不可欠で、法的要件である配信停止リンクや送信者情報も必ず盛り込む必要がある。
  • 成果につながるコンテンツは、FAQ解説・事例紹介・特典情報・口コミ活用・資料誘導など8種類に整理でき、BtoB・BtoC双方で活用できる。
  • 効果を最大化するには、1通1テーマのシンプル構成、読者ステージに応じた情報提供、件名や配信リズムの工夫が重要となる。
  • ネタ切れ防止や効率的な運用にはAIツールや「Synergy!」を活用し、企画から効果測定までを一元管理するのが有効である。

メルマガ配信に有効なコンテンツとは?作成のコツやネタ切れの対処法を解説

メルマガは、単なるお知らせの手段ではなく、届けるコンテンツ次第で読者との関係を深め、購買やリピートにつなげられる重要なマーケティング施策です。とはいえ、「どんな内容を載せればよいのか」「効果的な構成は何か」と悩む方も多いでしょう。

そこで本記事では、メルマガに盛り込むべき代表的なコンテンツの種類から、BtoBBtoCで活用できる具体例、そして成果を上げるための工夫までをわかりやすく整理します。

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<目次>

メルマガでコンテンツを配信する目的

今やメルマガは、企業やブランドが顧客とつながるための定番手段の1つです。商品の紹介やキャンペーン情報を届けるだけでなく、信頼の構築やファンづくり、リピーターの育成など、マーケティング全体に大きな役割を果たします。

メルマガ配信を成功させるためには、「何のために送るのか」という目的を明確にすることが大切です。ここでは、メルマガでコンテンツを配信する際に押さえておきたい、代表的な3つの目的を紹介します。

購買を後押しする「販売促進」のため

メルマガの代表的な役割のひとつが「販売促進」です。新商品の情報やキャンペーンの告知を通じて、読者の購買意欲を刺激することができます。たとえば、期間限定の割引や数量限定の先行販売など、今すぐ行動したくなるような情報を盛り込めば、ECサイトやランディングページへの誘導率も高まります。

また、すでに関心を持っている見込み顧客に対しては、「購入の背中を押す最後のひと押し」としても効果的です。単なる宣伝に終始せず、読者にとってのメリットやベネフィットを具体的に伝えましょう。

自社の価値を伝える「ブランディング」のため

メルマガは商品を売るためだけでなく、企業やブランドの「考え方」や「価値観」を伝えるためのツールとしても有効です。たとえば、業界の最新情報やノウハウ、自社の取り組みなどを発信することで、「この会社は信頼できる」「詳しい」といった印象を読者に持ってもらえるでしょう。

継続的に情報を届けることで、ただの情報提供者ではなく「頼れる存在」へとポジションを築けます。また、企業のストーリーやスタッフの声などを交えれば、ブランドへの親近感や共感も高まり、認知拡大やファン獲得にもつながります。

読者にとって必要な「お知らせ」のため

サービスの変更やメンテナンスなど、大事なお知らせを事前に届けることは、派手さはなくても重要です。たとえば、突然の仕様変更を知らされていなければ、ユーザーは不便を感じたり、不信感を持ったりするかもしれません。

あらかじめ知らせてくれることで利用者は安心でき、「きちんと対応してくれる会社だ」という印象が残ります。こうした小さな積み重ねが、長く信頼される関係を築いていくのです。

メルマガのコンテンツ内容とは?

メルマガは、ただ情報を届けるだけでなく、読者との関係構築や購買促進にもつながる重要なツールです。では、実際にどのような内容を載せればよいのでしょうか。

ここではメルマガに盛り込むべきコンテンツの基本を整理します。

多くの企業が載せている内容

一般的なメルマガには、企業ロゴやブランド名、問い合わせ先、プライバシーポリシーといった基本情報が含まれます。これらは企業の信頼性を高めるための定番要素です。

さらに、セールやクーポンの告知、人気商品のランキング、イベントの案内など販促に直結する情報も欠かせません。加えて、自社サイトの記事紹介やSNSへの誘導、会員ログインページやFAQへのリンクといった関連情報を組み込むことで、読者の次の行動をスムーズに促せます。

それぞれの内容を整理しましたので、こちらを参考にしてください。

カテゴリ 内容例 目的・役割
基本情報
  • 企業のロゴ、ブランド名
  • 問い合わせ先
  • プライバシーポリシー
企業の信頼性を高める
販促コンテンツ
  • セールやクーポンの告知
  • 人気商品ランキング
  • イベント案内
読者の購買意欲や参加を促す
関連情報
  • 自社サイトの記事紹介
  • SNSアカウントへの案内
  • 会員ログインページやFAQへのリンク
読者の次の行動を促す

メルマガに記載する必要がある情報

メルマガ配信には、日本の「特定電子メール法」に基づき記載が義務付けられている情報があります。違反すると罰則の対象となるため注意が必要です。必ず記載すべきは主に2点です

1つ目は「送信者の氏名・連絡先の明示」。企業名、住所、電話番号などを記載し、誰からのメールか明確にする必要があります。これは受信者の安心にもつながります。

2つ目は「登録解除(配信停止)のリンク設置」。読者がいつでも簡単に配信を停止できるよう、解除方法やリンクの表示が義務付けられています。記載漏れがないよう、配信ツールのテンプレートなどを活用しましょう。

メルマガ配信に有効なコンテンツ8選

メルマガ配信に有効なコンテンツ8選

メルマガは、情報発信だけでなく顧客との関係構築や購買促進にも活用できる強力なマーケティング手段です。しかし、配信を継続する中で「ネタが尽きた……」と感じることもあるのではないでしょうか?

ここでは反応を得やすく、すぐに活用できるメルマガコンテンツのアイデアを8つご紹介します。

【主にBtoB向け】業界の最新動向や調査データ

業界のトレンドや市場動向をいち早く届ける情報は、ビジネス層や情報収集を重視する読者にとって高い価値があります。たとえば、「2025年の〇〇業界最新トレンド5選」といった形で簡潔にまとめたデータや、自社で実施したアンケートの結果をグラフ付きで解説するコンテンツは、知的好奇心を満たし、信頼感を高める効果が期待できるでしょう。

また、外部の調査機関による統計データを引用しながら、独自の視点で補足や解釈を加えることで、専門性や分析力もアピールできます。読者にとって有益な情報を継続して届けることで、「次も読みたい」と感じてもらえるメルマガになります。

【BtoB/BtoC】よくある質問&プロの解説

読者や見込み顧客が抱える疑問や不安に対して、専門的な立場からわかりやすく解説するコンテンツも効果的です。たとえば「〇〇の使い方はどうすればいいの?」といったよくある質問に、プロの視点で丁寧に答える形式であれば、安心感を与えることができます。

また、製品選びのポイントや業界にまつわる豆知識をコラムとして紹介すれば、「この会社に相談すれば大丈夫」という印象を持ってもらえるでしょう。さらに、日々の顧客対応で実際にあった相談事例や対応方法を取り上げることで、現場ならではのリアリティが伝わり、企業としての誠実な姿勢もより強く感じてもらえます。

【BtoB/BtoC】商品・サービスの魅力を伝える最新情報&導入事例

新商品やサービスのリリース情報、アップデート内容などの最新情報は、購買や利用を検討している読者にとって有益なコンテンツです。たとえば、新機能の紹介とあわせて活用シーンをイラストや図解で示すことで、読者にとっての具体的なメリットが伝わりやすくなります。

「〇〇社がどのような課題を持ち、どう解決できたか」といった導入事例をストーリー形式で紹介すれば、共感や信頼にもつながります。ユーザーの声やレビューを掲載することで、リアルな使用感を伝え、購入を後押しする効果も高まります。

【主にBtoC向け】クーポンやセールで購買意欲を刺激する特典情報

読者の行動を直接促すうえで、クーポンやセールなどの特典情報は高い反応が得られるコンテンツの1つです。たとえば、「今週末限定10%OFFクーポン配布中」「先着100名様限定キャンペーン」など、緊急性や限定性を明示することで購買意欲を効果的に刺激できます。

さらに、「このメルマガを読んだ人だけが得られる特典」などと特別感を演出することで、開封率やクリック率の向上も期待できるでしょう。

【BtoB/BtoC】顧客の声をいかした参加型コンテンツや口コミ紹介

メルマガの魅力を高めるうえで有効なのが、読者や顧客の声を取り入れた参加型コンテンツです。単に情報を一方的に伝えるのではなく、アンケートや投票、口コミ紹介を通じて「自分も関われる」という感覚を持ってもらうことで、エンゲージメントが高まりやすくなります。

既存ユーザーの声は、新規顧客にとって強力な説得材料にもなり、購買や登録を後押しする効果も期待できます。具体的には「〇〇に関するアンケート」を実施して集計結果を後日配信したり、投稿レビューやSNSコメントを引用して紹介したりする方法が有効です。

【BtoB/BtoC】ブログや資料をシェアして自社メディアへ誘導

メルマガは単体で完結させるのではなく、自社のブログやオウンドメディア、ホワイトペーパーなどへ自然に誘導する導線として活用するのが効果的です。本文の中で関連記事や資料を紹介することで、読者はより詳しい情報を得られ、自社の専門性や信頼性を実感しやすくなります。

特にBtoBでは、業界動向や調査データをまとめた資料をダウンロード形式で提供することで、リード獲得や商談のきっかけにつながります。BtoCでも、商品の使い方記事や活用事例ブログへの誘導は、購買意欲の向上やリピーター育成に役立ちます。

【主にBtoB向け】見込み顧客を育てるオンラインセミナー・イベント告知

自社で開催するウェビナーや展示会などのイベント告知は、見込み顧客との直接的な接点を生み出す絶好の機会です。メルマガでは、イベントのテーマや登壇者、参加することで得られるメリットを具体的に伝え、参加意欲を高めましょう。「〇〇の課題を解決するヒントが得られます」といった課題解決軸で訴求し、申し込みページへの明確なCTA(行動喚起)を設置することが成果につながります。

【BtoB/BtoC】高反応コンテンツをリメイクして過去の人気ネタを再活用

過去に高い反応を得たコンテンツは、そのまま放置するのではなく、視点を変えて再編集することで再び効果を発揮します。たとえば、開封率の高かったメールを別のタイトルや切り口でリライトし、「反響の大きかった記事を再掲載」といった形で紹介すれば、過去の成果をいかしながら新たな関心も喚起できます。

特定の季節やイベントと関連づけて再編集すれば、タイムリーな印象も加わります。時間をかけずに一定の成果を見込める手法として、配信リソースが限られている場合にも有効です。「よく読まれた=価値があった」という事実をうまく活用することで、効率的かつ効果的な運用が可能になります。

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メルマガで配信するコンテンツ作成のコツ

メルマガの目的や配信対象が明確になったら、いよいよ実際のコンテンツ作成です。せっかく配信するなら、読者にしっかり開封され、最後まで読まれ、行動してもらえる内容を目指したいものです。

ここでは、読者に届くメルマガを作成するために意識したい5つのポイントをご紹介します。

読者視点で「知りたい内容」を届ける

メルマガの作成において最も重要なのは、「伝えたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」を起点にする姿勢です。配信先の属性や購買履歴、過去の開封・クリック傾向をもとに、読者ごとの関心やニーズを的確に把握することが求められます。

そのためには、顧客の行動や思考を時系列で可視化する「カスタマージャーニー」や具体的な顧客像を定義する「ペルソナ」の設計が重要です。顧客理解を深める手法について、詳しくは以下の記事で解説しています。

また、顧客理解をより深めるには、専用のツールを活用するのも効果的です。当社が提供する顧客理解ツール「DAYS GRAPHY」は、顧客像を鮮明に描き出し、データに基づいた精度の高いアプローチを可能にします。

このような顧客理解に基づき、読者のステージに合わせた内容を提供しましょう。たとえば、初回購入者には使い方ガイドを案内し、継続購入者には活用のコツや上級者向けの情報を届けるなど、読者のステージに合わせた内容の提供が有効です。こうした工夫によって、読者に寄り添ったコンテンツを届けられるようになり、「読まれる」確率が高まります。購買やサービス利用といった具体的な行動にもつながりやすくなり、継続的な成果を生み出せます。

配信スケジュールを設計して継続的な関係構築をする

メルマガの効果を安定的に高めるには、単発ではなく継続的な配信が前提となります。そのためには、無理のないスケジュールを事前に設計し、「毎週月曜日配信」「月初にキャンペーン情報を告知」といった一定のリズムを持たせることが重要です。情報を受け取るリズムが定着すれば、メルマガが習慣の中に入り込み、毎回しっかり読まれる可能性が高まります。

また、タイムリーな情報や緊急告知を「号外」として挿入するなど、柔軟な運用を組み合わせることで、読者の興味を継続的に引きつけることも可能です。安定感と変化をバランス良く取り入れた設計が、関係性の深化につながります。

1通1テーマでシンプルかつ伝わりやすい内容を作成する

読者の集中力を削がないためにも、メルマガは1通につき1テーマに絞るのが鉄則です。複数の情報を一度に盛り込みすぎると、読者は要点をつかみにくくなり、「結局何が言いたかったのか」が伝わらないまま終わってしまいます。

たとえば、「新商品の案内」「活用方法の紹介」「セール情報の告知」といったテーマをそれぞれ独立させ、1通でひとつの話題に集中させることで、読み終えたときに内容がはっきりと印象に残ります。余計な情報を削ぎ落とすシンプルさこそ、読者に伝わりやすくするための大切な工夫です。

社内や業界の小ネタを活用して情報価値を高める

メルマガには製品やサービスの情報だけでなく、社内や業界にまつわる小さな話題を取り入れるのも効果的です。たとえば、開発の裏側にあるエピソードや、担当スタッフのちょっとした工夫、業界内で注目され始めた新しいトレンドなどは、読者の関心を引きやすく、親近感を高める要素になります。

社内では当たり前すぎて特別に感じないことでも、外部の人にとっては新鮮で興味深く映ることが多くあります。こうした小ネタがあると、メルマガが「読む義務」から「読む楽しみ」に変わるでしょう。

件名とレイアウトで「開きたくなる」「読みやすい」工夫をする

メルマガは開かれなければ意味がありません。そのため、まず読者の目にとどまり、開封される件名づくりが重要です。件名は短く簡潔にまとめつつ、「具体的なメリット」や「緊急性」「限定性」などを盛り込むと、クリック率が高まりやすくなります。

たとえば「3日間限定」「今すぐ使える〇〇特典」など、即時性や価値を示す表現が効果的です。また、本文もレイアウトを整え、見出しや余白、フォントサイズの工夫によって視認性を高めることが必要です。読みにくさは読者の離脱につながるため、視覚的な印象づくりにも十分配慮しましょう。

詳しい件名や本文の作り方については、以下の資料を参考にしてください。

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コンテンツのネタがないときの対処法

メルマガを継続的に配信していると、「もうネタがない」と感じることは珍しくありません。原因の多くは、情報収集の視点が固定化してしまっていることにあります。

対処法としてまず有効なのが、日常からネタを拾う意識を持つことです。業務だけでなく、社内の雑談や外出先での気づきなど、ちょっとした体験が題材になることもあります。また、他社や競合のメルマガを参考にすることで、自社にない切り口や構成のヒントが得られます。

さらに、ChatGPTのようなAIツールを使えば、過去の反応データやトレンドをもとにテーマを見つけることも可能です。情報の幅を広げる工夫が、ネタ不足の打開につながります。

まとめ

メルマガは、読者に価値ある情報を継続的に届けることで、信頼関係の構築や購買促進につながる重要なマーケティング手法です。配信の目的を明確にし、コンテンツを工夫することで効果はさらに高まります。ネタ切れを防ぐ仕組みや、読まれるための工夫を取り入れることで、成果につながる配信が可能になります。

その実現を支えるのが、当社の「Synergy!」です。コンテンツ企画から配信戦略、効果分析までを一貫してサポートし、手間を減らしながら成果に直結するメルマガ運用を実現します。

「Synergy!」を提供するシナジーマーケティング株式会社は、CRMMA領域を含む幅広いマーケティング支援を行ってきた実績を持ち、多くの企業の顧客育成と売上拡大をサポートしています。「成果につながるメルマガを始めたい」「運用を仕組み化したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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