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リマインドメールとは?3つの例文とやんわり伝える送り方を紹介

<この記事でわかること>

  • リマインドメールは、予定や行動を忘れないよう顧客に促し、無断キャンセルや支払い忘れを防ぐ重要な役割を果たす。
  • 送信タイミングは目的に応じて異なり、支払い期限なら直前、予約なら前日や数時間前、イベントなら3〜5日前が効果的である。
  • 件名や本文は「催促感」を避け、要点を簡潔にまとめ、誤字脱字なく丁寧なトーンで伝えることが信頼性向上につながる。
  • 自動送信やステップメールを導入すれば、送り忘れや遅延を防ぎ、常に一定品質で顧客フォローが可能となる。
  • 「Synergy!」を活用すれば、顧客DBに基づいた精密なセグメント配信やLINE連携ができ、売上向上やリピート促進を効率的に実現できる。

リマインドメールとは?3つの例文とやんわり伝える送り方を紹介

リマインドメールは、ユーザーに予定や行動を思い出してもらい、忘却や遅延、無断キャンセルを防ぐための重要な通知手段です。飲食店やクリニックでは来店予約の「うっかり忘れ」を減らし、セミナーやイベントでは参加率を高める効果があります。

さらに、ECサイトでは「カゴ落ち対策」として購入を後押しする場面でも活用されます。件名や本文を自然で負担感のない表現に整え、最適なタイミングで配信すれば、顧客の行動を促しながら信頼関係を強化することが可能です。本記事では、リマインドメールの効果的なタイミングや作成のポイント、「Synergy!」を使った自動化の実践方法まで解説します。

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リマインドメールとは?

リマインドメールとは?

リマインドメールとは、ユーザーに対して「予定」や「行動」を忘れないよう促すために送られる通知メールのことです。代表的な例としては、来店予約の前日通知、支払い期限の案内、イベント参加のリマインド、アンケート未回答の催促などが挙げられます。

リマインドメールの目的は、ユーザーに行動を思い出してもらい、忘却や遅延、無断キャンセルといった事態を防ぐことです。特に飲食店やクリニックなどでは、予約の「うっかり忘れ」が機会損失につながるため、リマインドメールの有無が業績に直結します。

また、マーケティング施策としても有効で、セミナーやキャンペーンの参加率を高めたり、カゴ落ち対策としても使われます。適切なタイミングと内容で送ることで、顧客満足度の向上や行動促進につながる重要なツールです。

【例文付き】リマインドメールを送るタイミング

リマインドメールは送るタイミングを工夫することで、相手に負担をかけずに行動を促せます。適切な時期を選べば、無断キャンセルの防止や参加率の向上にもつながります。

ここでは具体的な状況別に効果的な送信タイミングを解説します。

締切直前

支払いや申込み、キャンペーンなど「期限がある行動」に関するリマインドは、終了の1〜3日前が理想的なタイミングです。この時期はユーザーが「そろそろやらなきゃ」と意識しやすく、行動を促しやすいためです。

たとえば、支払いリマインドなら「お支払い期限は〇月〇日です」という事務的な表現とともに、「まだお手続きがお済みでない方はお早めにご対応ください」とやさしいトーンを添えると、心理的な反発を抑えられます。例文としては以下のような文面が適しています。

件名:【〇〇(サービス名)】お支払いのお手続きについて

〇〇様、いつもご利用ありがとうございます。ご利用料金のお支払い期限が近づいております。〇月〇日までにお手続きをお願いいたします。

面談・打ち合わせの事前確認

商談や打ち合わせ、美容院やクリニックの予約など、アポイント系のリマインドは前日または数時間前に送るのが効果的です。前日であれば、スケジュール調整や準備の時間が確保でき、当日であれば行動直前の確認として機能します。

重要なのは、日時や場所、担当者の名前、持ち物などを明記し、混乱を防ぐことです。さらに、「楽しみにお待ちしています」といった一言を添えると、丁寧な印象になります。以下はその例文です。

件名:【ご来店のご案内】〇月〇日〇時〜 ご予約ありがとうございます

〇〇様、〇〇サロンです。明日〇月〇日(〇)〇時よりご予約を承っております。当日は5分前を目安にご来店ください。心よりお待ちしております。

イベント参加の意思確認

イベントや会議、セミナーなどの出欠確認メールは、開催の3〜5日前に送ると効果的です。このタイミングであれば、参加予定者もスケジュールの見直しが可能であり、主催者側も最終的な人数把握や準備がしやすくなります。

リマインドメールでは「出席の最終確認」「欠席の場合の連絡先」などを明確に記載し、返信がしやすい構成にすることがポイントです。また、キャンセルポリシーや持ち物、当日の流れを簡潔に添えると親切です。以下はその例文です。

件名:【ご確認のお願い】〇月〇日開催イベントの出欠について

〇〇様、〇〇イベント事務局です。〇月〇日開催予定のイベントについて、ご出席の最終確認をさせていただきたくご連絡いたしました。ご都合に変更がある場合は、〇月〇日までにご連絡ください。

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リマインドメールを送るときのポイント

リマインドメールを送るときのポイント

リマインドメールは、相手の負担を増やさずに行動を促すための繊細なコミュニケーションです。件名・本文・表現・送信タイミング・再送の作法を整えると、自然に読まれ、気持ちよく動いてもらえます。

ここでは実務で使える設計上のポイントを解説します。

件名は控えめに、自然な表現にする

リマインドメールの件名に「リマインド」「再送」などの言葉を入れるのは避けた方が無難です。これらの表現は受信者に「催促されている」「責められている」といった印象を与えてしまう恐れがあり、特にビジネスではネガティブに捉えられることがあります。代わりに、予定や要件を自然に思い出してもらえるような件名を心がけましょう。

たとえば「〇〇のお手続きのご案内」や「〇〇セミナーのご参加について」など、内容を想起させつつ柔らかいトーンの件名が効果的です。件名で相手の興味を引き、ストレスなく本文を読んでもらうことが、リマインドの成功につながります。自然に目を通してもらえる表現を選ぶことがポイントです。

伝えたい要点だけをシンプルにまとめる

リマインドメールでは、本文の構成や情報量も重要です。ダラダラと長い文章は読む気を失わせ、逆に要点がわからない文章は何をすべきか不明瞭になります。そのため、メール本文は「何について」「何をしてほしいか」「いつまでに」という3要素を軸に、シンプルでわかりやすくまとめるのが基本です。

たとえば「〇月〇日までにアンケートへのご回答をお願いいたします」といった一文で、要件を明確に伝えられます。加えて、必要に応じてリンクや連絡先も記載しておくと、相手がすぐに行動に移しやすくなります。相手の時間を無駄にしない、配慮ある構成が求められます。

送信前に必ず誤字脱字をチェックする

リマインドメールは信頼を損なわず、丁寧に用件を伝える役割があります。そのため、誤字脱字があると内容の信頼性が下がるだけでなく、「いい加減な印象」を与える原因にもなりかねません。特に名前や日付、数値情報にミスがあると、相手に不快感や混乱を与える恐れがあります。メールを送る前には必ず一度見直し、内容やトーン、リンク先などを確認することが重要です。

さらに、テンプレートを使う際も、個別情報の差し込みミスが起きやすいため注意が必要です。たった1文字の間違いが、相手の印象を大きく左右する可能性もあります。

適切なタイミングを見計らう

リマインドメールの効果は、送信のタイミングによって大きく左右されます。早すぎると忘れられてしまう可能性があり、逆に遅すぎると相手の準備が間に合わなかったり、対応が難しくなります。たとえば、アポイントメントなら前日、イベント出席なら3〜5日前、支払いや申し込みの期限なら1〜2日前が適切なタイミングです。

相手の業種やライフスタイルによっても適切な時間帯が異なるため、過去の反応や開封傾向を参考にするのも有効です。さらに、重要な内容であれば、1回目のリマインドと合わせて再送のタイミングも考えておくと安心でしょう。

返信がないときは丁寧に再確認する

リマインドメールを送っても相手からの返信がない場合は、無理に催促するのではなく、丁寧に再確認するアプローチが必要です。まずは、数日〜1週間程度の間隔を空けて、再送信を検討しましょう。その際は「念のためのご確認です」や「お忙しいところ恐れ入りますが」といったクッション言葉を使うことで、相手に圧を与えずにリマインドできます。

内容が重要なものであれば、電話や別の連絡手段でフォローするのも有効です。また、あらかじめ「ご返信がない場合、〇日までにこちらからご連絡させていただきます」とメール内で予告しておけば、相手も構えて対応しやすくなります。強引にならず、配慮をもってフォローする姿勢が信頼関係維持のカギです。

リマインドメールの効果を最大化するなら「Synergy!」

リマインドメールは顧客の行動を後押しする重要な手段です。適切なタイミングと内容で届けられれば、購買や来店につながります。

ここでは、「Synergy!」を使ったリマインドメールの効果的な実践方法と成果事例について解説します。

顧客DB(データベース)で送るべき相手にだけ届ける

リマインドメールの成果を高めるには、内容の工夫だけでなく「誰に送るか」を見極めることが欠かせません。「Synergy!」の顧客データベースは、顧客の基本属性や購買履歴、メールの開封状況など、あらゆる情報を一元的に管理できます。

この情報を基に条件を設定することで、たとえば「セミナーに申し込んだが未参加の顧客」や「カートに商品を残したまま購入に至っていない顧客」といった細かいセグメントを抽出できます。結果として、不要な相手にメールが届いて不快感を与えるリスクを避け、必要とする顧客に適切な情報だけを届けられるのです。

ステップメールで「送り忘れ」を撲滅する

リマインドメールはタイミングが重要ですが、担当者が手作業で送る方法では限界があります。たとえば、資料請求から数日後のフォローや、セミナー前日の案内など、適切な時期に確実に届けるには自動化が有効です。

「Synergy!」のステップメール機能を利用すれば、あらかじめシナリオを設計しておくだけで、条件に合致した顧客へ自動的にメールを送信できます。担当者は「送信作業を忘れてしまう」「業務が忙しく配信が遅れる」といったリスクから解放され、常に一定の品質でリマインドを行えます。

【成功事例】かご落ちリマインドで売上が2倍になったヒラキ社

ヒラキ株式会社は2016年にCRM施策を開始し、既存顧客のリピート購入促進と離脱防止を目指しました。特に、ECサイトでカートに商品を入れたまま購入に至らなかった顧客へ送る「かご落ちメール」が大きな効果を発揮。システム的な難しさから諦めていたこの施策の実現で、確かな手応えを得ました。

「かご落ちメール」は、顧客に買い忘れを”リマインド”し、購入を後押しする非常に効果的な施策です。One to Oneメール配信を中心としたCRM戦略と、着実なPDCAサイクルにより、メール経由の売上は昨対比2倍へと成長。「かご落ちメール」の施策はLINEにも展開され、高い開封率と共にメール同様の効果を生み出しています。

まとめ

リマインドメールは、予定や行動を忘れがちな顧客に対して適切なタイミングで通知を行い、来店予約の無断キャンセルや支払い忘れ、イベント不参加などの機会損失を防ぐ重要な役割を果たします。件名や本文の工夫、送信時期の最適化を徹底すれば、相手に負担をかけずに自然な行動促進が可能です。

こうしたリマインド施策を効果的に運用するには、配信システムの活用が不可欠です。当社の「Synergy!」は、顧客DBを基盤に「予約者のみ」「カート放棄者」など条件に応じたセグメント抽出が可能で、リマインド対象を正確に絞り込めます。さらに、ステップメール機能によってシナリオを自動化すれば、適切なタイミングで確実に通知を届けられます。

「Synergy!」を提供するシナジーマーケティングは、メール配信だけでなく、顧客データの一元管理やLINE配信連携などを通じて企業のCRM施策を総合的に支援しています。リマインドメールを成果につなげたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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