CRMのプロが書く
マーケティングBLOG

メルマガでアンケートを作る方法とは?例文や回答率を上げるコツを解説

<この記事でわかること>

  • メルマガでのアンケートが、なぜ顧客理解やサービス改善に有効なのかがわかります。
  • 目的に合わせたアンケートの種類(フォーム形式/ワンクリック形式)と、その使い分け方がわかります。
  • 成果につながるアンケートの作り方(3ステップ)と、すぐに使える依頼メールの例文が手に入ります。
  • アンケートの回答率を劇的に上げる4つの具体的なテクニックを学べます。
  • 集めた回答を「やりっぱなし」にせず、CRMを活用して成果につなげる方法がわかります。

メルマガでアンケートを作る方法とは?例文や回答率を上げるコツを解説

メルマガは顧客との接点を維持しながら、サービスの改善や満足度向上につなげられる貴重なチャネルです。その中でも「アンケート」は、読者の声を直接集められる有効な手段として注目されています。

しかし、アンケートの形式や配信方法を誤ると、思うように回答が集まらないことも少なくありません。そこで本記事では、メルマガに適したアンケートの作り方を整理し、例文や成果につながる設計・運用のポイントなどを解説します。

アンケート業務に役立つ情報をまとめてゲット!

アンケート業務に役立つ情報をまとめてゲット!

アンケート業務を効率化したい、回答結果を活用して施策の成果をあげたい方は今すぐチェック!

資料をダウンロードする

メルマガアンケートの主な種類と特徴

メルマガアンケートの主な種類と特徴

メルマガでアンケートを回収する方法は、主に2種類あります。 それぞれにメリット・デメリットがあるため、調査の目的や対象に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。

じっくり意見を聞くなら「アンケートフォーム」

アンケートフォームは、Web上のフォームに選択式と自由記述式の質問を組み合わせ、受信者に回答してもらう方法です。調査目的に応じて質問内容を自由に設計できるため、より深い意見や具体的な要望を引き出すことができます。

たとえば、満足度評価の数値とその理由をセットで尋ねることで、定量・定性の両面から分析が可能です。さらに、フォームツールの多くは自動集計機能を備えており、結果をグラフ化して可視化することも容易です。

一方で、設問数が多すぎると回答者の負担が増し、途中離脱が発生するリスクがあります。質問は目的を絞り、5分以内で完了する構成を心がけると効果的です。設計段階で「答えやすさ」と「知りたい情報の深さ」のバランスを取ることが、質の高いアンケートを実現する鍵となります。

手軽に回答してもらうなら「ワンクリックアンケート」

ワンクリックアンケートは、メルマガ本文中の質問に対し、回答選択肢ごとに異なるURLを設置し、クリック数で集計する手法です。受信者はリンクをクリックするだけで回答できるため、非常に手軽で高い回答率が期待できます。

たとえば、「満足」「普通」「不満」といったシンプルな設問を設定すれば、数秒で意見を収集できます。メール開封直後のアクションとして自然に誘導できる点も大きなメリットです。

しかし、取得できる情報は選択肢の数値データに限られ、具体的な理由や感想を把握することは難しいため、詳細な分析には不向きです。調査目的が「傾向の把握」や「満足度の変化確認」のような定点観測であれば効果的ですが、深い洞察を得たい場合はアンケートフォームとの併用が望ましいでしょう。

成果につながるメルマガアンケートの作り方

効果的なアンケートを実施するためには、事前の準備と丁寧な設計が欠かせません。ここでは、アンケートの企画から依頼メールの作成までを、3つのステップに分けて具体的に解説します。

こちらの資料でも作り方の基礎を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

成果を出す!アンケート業務ノウハウパーフェクトガイド

成果を出す!アンケート業務ノウハウパーフェクトガイド

成果の出るWebアンケートを実施するための目標設定~調査票設計、実施後のレポーティングまで徹底解説!

資料をダウンロードする

ステップ1:目的を明確にする

まず、「このアンケートで何を明らかにしたいのか」という目的を明確にしましょう。目的を具体的に示すことで、回答者がアンケートの意図を理解しやすく、安心して協力してもらえるようになります。

「メルマガの改善ポイントを知りたい」「読者層の実態を把握したい」など、目的によって必要な質問項目は大きく変わります。

ステップ2:設問を設計する

アンケートの設問設計は、調査の目的を達成するための最も重要なステップです。まず、何を明らかにしたいのかを明確にし、それに沿った質問を設けます。質問項目が多すぎると回答者の負担となり、途中離脱を招きやすくなるため、必要最小限に絞り込むことが大切です。

たとえば読者層の実態を知りたい場合は、年齢や性別といった基本属性に加え、「自社や他社のメルマガをどの程度読んでいるか」といった行動面を尋ねます。改善点を把握したい場合は、「配信頻度」「配信時間帯」「コンテンツ満足度」などに加え、「なぜ読まれないのか」といった障害要因を掘り下げる設問が有効です。

ステップ3:依頼メールを作成する

アンケートの依頼メールは、回答率を大きく左右する重要な要素です。まず、アンケートの目的や活用意図を明確に伝え、読者が「自分の意見が反映される」と感じられる内容にしましょう。文章は簡潔かつ丁寧にまとめ、信頼性と誠実さを印象づけることが大切です。

また、回答期限を設定することで「今すぐ回答しよう」という動機づけにつながります。個人情報の取り扱いについても、利用目的や保護体制を明示し安心感を与えることが重要です。最後に「アンケートはこちら」などの明瞭なリンクボタンを設け、問い合わせ先を明記しておくと、企業としての信頼度も高まります。

【依頼メール例文】

以下は、メルマガの満足度調査を依頼する際の基本的な例文です。

件名:【謝礼あり】「〇〇メルマガ」満足度アンケートご協力のお願い

[顧客名]様

日頃より、弊社サービスならびにメールマガジンをご愛読いただき、誠にありがとうございます。

この度、今後のコンテンツをより充実させるため、メルマガ読者の皆様を対象としたアンケート調査を実施することになりました。
お忙しいところ大変恐縮ですが、以下のURLよりアンケートにご協力いただけますと幸いです。

【アンケート回答はこちらから】
[アンケートフォームのURL]

※ 所要時間は約3分です。
※ 回答期限は、2025年9月15日(月)23:59までとさせていただきます。

なお、期間内にご回答いただいた皆様には、謝礼として「〇〇ストアで使える500円OFFクーポン」を進呈いたします。
皆様の率直なご意見を、心よりお待ちしております。

---
[署名]
---

回答率を劇的に上げる4つのテクニック

せっかくアンケートを準備しても、回答が集まらなければ意味がありません。ここでは、より多くの顧客から回答を得るための4つの具体的なテクニックをご紹介します。

開封したくなる「件名」を工夫する

アンケートの存在を知ってもらうためには、まずメールを開封してもらうことが第一歩です。そのため、件名にはユーザーの関心を引く工夫が欠かせません。件名はたった1行ですが、開封率を大きく左右する要素です。

たとえば「【謝礼あり】」「【クーポン進呈】」といった報酬や特典を明確に伝えることで、メリットを直感的に理解してもらえます。また、「3分で完了」「10月15日まで」など、具体的な数字や期限を示すことで、緊急性と参加のしやすさを印象づけることができます。

さらに、「〇〇様のご意見でサービスが変わります」といった文言を加えると、受信者は「自分ごと」として意識しやすくなります。

回答者への「謝礼」を用意する

感謝の気持ちを形で示す「謝礼」や「特典」を設けることは、回答率を上げる上で非常に効果的です。アンケートは回答者の貴重な時間を割いてもらう行為だからです。たとえば、全員に配布できるクーポンやポイントを用意すれば参加意欲を高められますし、「抽選で〇〇が当たる」といった形式でも興味を引けます。

重要なのは、条件や配布方法を明確に記載することです。曖昧な表現は不信感につながるため、「回答者全員」「抽選で○名様」といった表現で、信頼性を確保します。また、謝礼の有無だけでなく「あなたの声が商品改善にいかされます」といった意義を伝えることで、金銭的な報酬だけでなく“自分の意見が役立つ”という動機付けも生まれます。

アンケート依頼に「特化した内容」にする

アンケート依頼を含むメルマガでは、他の情報を盛り込みすぎないことが重要です。商品紹介やキャンペーン案内などを同時に掲載すると、読者の注意が分散し、アンケートの目的が伝わりにくくなります。

特に複数のURLやボタンが並んでいると、どれをクリックすべきか混乱し、結果的に離脱を招くこともあります。したがって、本文の構成は「アンケートの目的」「回答のメリット」「URL案内」の3点を中心にシンプルにまとめましょう。

「アンケート結果」をフィードバックする

アンケートを実施した後は、結果を共有することが次回以降の回答率向上につながります。たとえば、「多くのお客様から○○というご意見をいただき、○○を改善しました」といった具体的な報告を行うことで、顧客は自分の意見が企業活動に反映されていると実感します。

こういった“参加した実感”が、「この企業は自分たちの声を大切にしている」という信頼感を生み出し、継続的な関係構築につながるのです。

メルマガでアンケートを作る際の注意点

メルマガでアンケートを作る際には、いくつか気をつけたい注意点もあります。ここでは3つの注意点を紹介します。

サンキューメールを忘れない

アンケートを送信した後は、必ず「サンキューメール」を送信しましょう。回答いただいたことへの感謝を伝えると共に、フィードバックが受け取られた安心感を読者に与えることができます。

サンキューメールでは、回答結果や活用予定を簡潔に伝えると、回答者の満足感と参加価値を高められます。また、全回答者への共通メールだけでなく、一部の回答者宛に個別でお礼を送るなどの配慮も効果的です。アンケート後にきちんとフォローすることで、信頼関係を構築し、次回以降の協力も得やすくなります。

配信ミスの防止とチェック体制を確立する

アンケートの送信に際しては、配信ミスを防ぐためのチェック体制を整備することが大切です。具体的には、内容が誤っていないか、多重チェックを行う体制を設けましょう。

メールの「From」や件名、本文に不審なリンクや画像がないか、スパム判定されないように配慮することも重要です。BCCの乱用やリンク乱立などはスパム判定を招き、メールが届かないリスクを高めます。さらに、アンケートURLの動作確認や計測ツールとの連携確認など、事前にテストを行い誤送信・リンク切れなどのトラブルを防ぎましょう。

こちらで誤配信を防ぐためのチェックリストを公開していますので、ぜひ活用してください。

すぐ使えるチェックシート付!誤配信を防ぐメール制作・配信チェックリスト

すぐ使えるチェックシート付!誤配信を防ぐメール制作・配信チェックリスト

メール制作・配信時の誤配信を防ぐために知っておきたい知識と運用方法についてご紹介

資料をダウンロードする

法律遵守を徹底する

メルマガでアンケートを実施する際は、特定電子メール法の内容を確認し、遵守する必要があります。具体的には、事前のオプトイン(同意取得)、わかりやすい配信元表示、有効な配信停止(オプトアウト)機能の設置が基本です。

特にアンケート付きのメルマガはプロモーション要素を含む可能性があり、送信対象の同意状況に注意が必要です。さらに、取得する個人情報の取り扱いや保存、利用目的についても透明性を持たせ、必要に応じてプライバシーポリシーへのリンクを掲載するなど配慮を欠かさないようにしましょう。

アンケートはメルマガの改善にも有効!

メルマガにアンケートを取り入れることは、読者の声を直接集められる貴重な機会にもなります。配信内容の満足度や希望する情報、配信頻度や閲覧環境などを把握することで、改善の方向性を明確にできるのが大きな強みです。特に、実際の読者が抱えている不満やニーズを定量的・定性的に把握すれば、感覚に頼らない根拠ある改善が可能です。

さらに、集めたデータを基に配信リストのセグメント化やパーソナライズを行えば、一人ひとりに最適化された情報発信が実現します。このように、アンケートは単なる調査手段にとどまらず、メルマガの価値を高め、成果へと直結させる重要な施策なのです。

メールマーケティングそのものの改善策については、以下の資料も参考にしてください。

実践できるメールマーケティング”カイゼン”ガイドブック

実践できるメールマーケティング”カイゼン”ガイドブック

メールマーケティングの成果改善ポイントを紹介!再現性の高い手法を解説します。

資料をダウンロードする

アンケートを「やりっぱなし」にしないCRM活用術

アンケートを「やりっぱなし」にしないCRM活用術

アンケートは、実施して終わりではありません。集まった貴重な顧客の声を、その後のマーケティング活動にどうつなげていくかが最も重要です。

しかし、「アンケート結果がExcelファイルに眠っている」「回答データをどう活用すればいいかわからない」という課題を抱える企業は少なくありません。こうした課題を解決し、アンケートの効果を最大化するのがCRMシステムです。

顧客DB(データベース)で回答と行動を紐付け、顧客を深く理解する

弊社のCRMシステム「Synergy!」は、強力な顧客データベースを中核としています。アンケートの回答データを、顧客の購買履歴やWebサイトの閲覧履歴といった行動データと自動で統合し、一元管理。

「高価格帯の商品をよく購入し、かつサポートに不満を感じている顧客」といった、多角的な顧客像を浮かび上がらせ、より深い顧客理解を実現します。

回答セグメントに基づいたOne to Oneアプローチを自動化

「Synergy!」を使えば、アンケートの回答内容に応じて、その後のアプローチを自動で変更できます。たとえば、「メルマガの配信頻度が多い」と答えた顧客群には配信を週1回に自動調整したり、「新製品Aに興味がある」と答えた顧客にだけ、Aの詳細情報を送ったりするシナリオを設計可能です。

手作業では不可能な、一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションが、顧客のエンゲージメントを飛躍的に高めます。

「使いやすさ」でアンケート施策のPDCAを高速化

「Synergy!」は、マーケティングの専門家でなくても直感的に操作できる「使いやすさ」にこだわっています。アンケートフォームの作成から、依頼メールの配信、回答データのDBへの自動蓄積、そして結果の分析まで、すべてのプロセスを1つのツールでシームレスに行えます。

結果として施策のPDCAサイクルを高速で回し、継続的なメルマガ改善を実現します。

まとめ

メルマガにアンケートを取り入れることで、読者の意見や満足度を可視化し、配信内容の改善に役立てることができます。フォーム形式で深い意見を収集したり、ワンクリック形式で傾向を把握したりと、目的に応じて最適な手法を選ぶことが重要です。また、件名や謝礼の工夫、サンキューメールや結果共有など、回答率を高めるための工夫も欠かせません。

アンケート施策を継続的に改善するには、顧客データと連携できるCRMシステムの活用が効果的です。当社が提供する「Synergy!」は、アンケートフォームの作成から配信、回答データの自動集計、顧客情報との紐付けまでを一元管理できます。さらに、回答内容に応じた配信制御や分析が行えるため、顧客理解を深めながらメルマガの成果を最大化できます。

「Synergy!」を提供するシナジーマーケティングは、メルマガ運用やCRM活用を通じて、企業の顧客コミュニケーションを総合的に支援しています。当社はアンケート設計から運用改善まで伴走し、効果と信頼を両立したマーケティング基盤の構築をお手伝いします。メルマガの改善やアンケート活用でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

CRMシステム「Synergy!」の特長が機能別でわかる資料です!

「Synergy!」の具体的な製品機能については、ぜひ以下のフォームから資料をダウンロードしてご確認ください。

CRMシステム「Synergy!」の特長が機能別でわかる資料です!

資料をダウンロードする

伝えたいメッセージを届けるために。CRM/顧客管理をオールインワンで提供する、総合顧客管理(CRM)システム「Synergy!(シナジー)」

関連情報

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。